第33話「究極のちから!マジェスティクルニクルン」
◯今週のヒーロー
①ましろの憂鬱
スカイランドに突如として現れる遺跡。……は後回しで今はエルのマジェスティごっこ。変身前後で精神年齢が切り替わるらしく幼児の姿では今まで通りな模様。この見た目で「あら、お可愛いこと」とか言われてもリアクションに困る。もう一度と、物陰に隠れながら手を振って合図。一方、ましろはまだ不安が払拭しきれない様子。
階下からツバサの呼ぶ声。お婆ちゃんから連絡が入ります。
OPにマジェスティ追加。ちゃんとウィングがエスコートしてるの細かい。映画宣伝仕様が終わったあとの正式版が楽しみ。
王宮で国王夫妻と久しぶりの再会。
お婆ちゃんが経緯を説明。1週間前に湖の底から遺跡が現れたので調査していた。しかし入り口もなくこれ以上調査のしようもない。石碑には古代スカイランド文字で「すべての人を救う究極の力がこの地に眠っている。その力を手に入れなさい運命の子よ」と書かれていました。そこでエルの出番。一躍中心人物となったエル、「すべての人を救う究極の力」に畏怖するソラ、戸惑いを隠せないましろ、と三者三様の反応。
エルが石碑に触れるとそれが鍵だったらしく、地下階段が出現。予想が当たり納得するお婆ちゃん。エルも「えっへん!」と鼻高々。
はやるエルにツバサが自分が先に行くとエスコート。当たり前のように遺跡に入ろうとしたところでましろが止めます。危ない場所かもしれない。いつもと違う雰囲気を感じ取る一同。危ないもなにも普段一緒なので今更感はある。それはましろも理解しているのか言い訳するように危険な事例を上げながらエルちゃん抜きで行こうと提案。自分でも無理筋だとわかっているのか目を逸らします。
ましろの意を汲みつつあげはが答えます。危険かもしれないのはみんな承知している。でも遺跡がエルを呼び、エルもまた運命に向き合おうとしている。難しいことまでは理解していないかもしれない。それなら自分たちが今すべきはエルを守り、サポートすること。理屈としてはそう。エルはもはや当事者。たぶんソラはそこまで考えずイケイケドンドンなノリだったと思うけど。
一緒に行きたい!とエルに正面から言われてどう答えていいのかわからなくなるましろ。感情がバグってるな。おそらくましろはエルとの向き合い方がわからなくなってる。心配だから守ってあげる。そのために自分も頑張る。先週はそれでもよかった。けど今は守るべき対象だったはずがいつの間にか最強になり話の中心。なんなら自分抜きでも話が進む。気持ちを整理する前にどんどん話が進んでましろが取り残されている。
加えて言えば、ましろってマイペースだけどその分状況に対するコントロールが結構利く。自己肯定感や自己効力感も別段低くない。人のために頑張れるのも自分に対する信頼感の裏返しとも取れる。これが自分は何をしても、しなくても物事が変わらない…となってしまうとコントロール感の喪失となり引いては無力感と結びつく。ましろがじゃあ私が守ればいいんだ!と強く出れないのはスキアヘッドを前にして失った自信をまだ取り戻せていない、と考えるのが自然でしょう。つまりエルとの関係、自分自身のセルフイメージ。この2つの修正が必要で、今回は前者を担っていると考えられます。次回予告から察するに後者は来週。予告を見て手厚くやる気なんだと感心しました。
ましろの不安定な感情に影響されてエルも泣き出してしまいます。気持ちを切り替えて一緒に出発。
階段を降りて突き当りの壁に触れると壁が消失。しかし床がなく通路が途切れています。
これもエルが床を作る仕掛け。セキュリティ細かいけど、後ほど見るようにパワーでなんとかなるあたりわりとザル。床に乗ると移動して次のフロアへ。
そもそも究極の力とは何なのか? 巨大化とか? だからそれウルトラマンだって。最近ネタ多いな。真に受けるソラを笑いながら奥へと進む一行。後ろを付いていくましろは杞憂だったかと思い直しますが、すぐにエルが怪我をしたら?と不安がよぎっていきます。かなりメンタルやられてるな。1周回って5話のときのソラのような状態になっている。ソラは大切な人が傷つくことを極度に恐れる。ましろは自分が頑張ればいいと考える。けどその限界を超えると彼女も自分を見失う。
外で遊覧鳥がのんびりしていると空からミノトンが降ってきます。再びエナジーを注入されたらしく暴走モード。
遺跡の防衛機構が作動するもパワーでゴリ押し。
②赤ちゃん? 友達?
再び突き当り。そこにはエルっぽい少女の壁画。
本。それにエルが触れるとセキュリティ作動。壁画に4人の姿が加わります。プリキュアを認証。有資格者のみがこの先に行ける。姿を消し壁画の前にお婆ちゃんだけが取り残される形に。
古代遺跡感たっぷりな場所の奥、祭壇の上に鎮座する光の玉。それに触れると本になります。
まじぇすてぃくるにくるん。その名を呼ぶエル。しかし本を開こうとしてもビクともしません。上手く行かずぐずるとあげはが本を貸してごらんと手を伸ばします。こんなのいらない!とばかりにあげはに渡すエル。しかしあげはが試しても本は開きません。封印されている。
立ち往生していると異変。外からセキュリティを破ったミノトンが内部に侵入。あっという間にみんなが居る場所へ。セキュリティを高めてもそれ含めて壊しちゃえばいいんでしょ?理論の有効性。結局最後の砦は人。変身。全員で名乗りを上げるのはお預け。
飛び出してきたミノトンを迎え撃つスカイ。踏み出した彼女と交差するようにプリズムが横へ移動。射撃ポジションを確保。スカイとミノトンが引き分けると、バタフライたちが後詰めするように前進。その隙を埋めるようにプリズムが射撃で牽制。動きに無駄がない。再び接敵。しかしこれはブラフ。本命はマジェスティ。奇襲の一撃からそのままラッシュに繋げタメ攻撃。なにその映画が一段落して落ち着いたし、新商品のPRもあるからリソース入れましたみたいな勢い。マジェスティの戦闘力高すぎてスカイの上位互換になっている件。
ふっ飛ばしたものの油断は禁物。懐に隠していたエナジードリンクで補給。そんな手があったのか。一気にパワーを増したミノトンは絶え間なく斉射。
マジェスティを見失い取り乱すプリズム。警戒が緩んだところに直撃コース。マジェスティが防御するもさしもの彼女も相手の勢いに押され気味。プリズムが庇うように入ると爆発。煙幕で孤立したプリキュアは各個攻撃されて後退。しかしミノトンも負担が大きくブースト効果も一時的。ならその分飲めばいいじゃない。ヤケクソ気味な量を一気飲み。服薬量について注意書き貼っとくべきじゃないですかねそれ。
こういうときの新商品。
力を貸して、とマジェスティが懇願するとセキュリティ解除条件を提示。切羽詰まってるときに手続き踏ませるのやめてくれません? プリキュア定番の心を一つにイベント。あっ……(察し
壁画を参考に手を掲げるも封印は解けない。はい、この中に犯人がいます。その間もミノトンは三徹したサラリーマンのような状態に。やっていること自体はエグいんだけどエナドレがギャグみたいな小道具になっているせいかマイルドになっている気がしないでもない。
口からビーム。クルニクルンの防衛機構が作動するも長く持ちそうにない。私のせい。ここでプリズムが自白。エルちゃんを戦いに巻き込みたくないと思ってるから。だからクルニクルンが目覚めない。そんなこと言ってる場合ですか!? 揉めている間に防御が突破されます。
代わってマジェスティが防御。バタフライが加勢して防御を補強。プリズムがマジェスティに謝罪。私が守ってあげなくちゃいけないのに。そんなプリズムにスカイがエルちゃんの気持ちを信じて上げてくださいと答えます。
「エルちゃんだって、私たちが心配で私たちを守りたいんです!」
「私にはわかります。だってあの時と同じだから!」
映画でも採用された5話のシーン。
「ましろ。あなたが心配だよ、助けたいよ、気持ちは同じ」
「それって一緒に戦う理由にならないかな?」
あのときのましろと同じ言葉をかけるエル。それもそのはずあの場には彼女も居たのだから。重要な場面で必ずエルが見聞きしているのは大きなポイントですね。というわけで認証が通ります。
③タッチで浄化!タッチでレッスン
「マジェスティクルニクルン!(税込み定価10,340円)」
今年の箱物商品。全14ページで1万円超えとかいう百科事典を恐れぬ価格設定。
使い方は簡単。本をなぞると本人にバフがかかる。プリズムのスカートが捲れてるのコケティッシュ。これなら1万円払う価値があるな(意味が変わってくるだろうが)。バタフライ弾けすぎ。
「ひろがる世界にテイクオフ!」
5人でエンブレムを描いて発射体制。
「プリキュア! マジェスティックハレーション!」
今年は素直にビームを発射。最近捻っていたので原点回帰しました。
ミノトンが倒されることも織り込み済、といった様子のスキアヘッド。知識の宮殿って比喩なのか、なんかそういう設備があるのか。現状カイザリンが小物感出してるのでこっちの方が黒幕感ある。
正気に戻ったミノトンは素直に敗北を認めるとプリキュアに感謝。サクッと撤収。聞きたいことはいっぱいあったのに…と呆れるウィング。これがデリシャスなら逮捕して身柄を拘束してるところ。武人には武人のやり方があるのでしょう、と諦め半分で答えるスカイ。次回予告から察するに幹部の再登場&味方化はありそうな路線。
そんな横でマジェスティはプリズム大好きと頬ずり。キマシタワー! んほ~~たまんねぇ。今回もマジェスティのセリフが必要最小限な感じだったのでどこまで精神年齢上がっているのか断定できませんが、幼さはだいぶ残しているようです。
④次回予告
お前が先に再登場するんかい。
EDも映画宣伝仕様。
◯トピック
映画館行くとプリズムの衣装着てる子が一人ならず居ますね。やっぱり女の子女の子してるキャラは人気。
もっと強くならなければ、エルちゃんを危険から守らなければ、と思った矢先に本人が最強化して現実について行けないましろん、普通の人。いやそれが普通なんだけどね。他の連中がネジ飛んでるだけで。
視聴者目線でもどーせ不思議赤ちゃんだし、プリキュアになるのもわかってたし、新キャラが強いのは当然だし、と思っているのでましろの態度が逆に過剰反応(過保護)に見えてしまうのは先入観の厄介なところ。要するにましろが一番エルのことを普通の赤ちゃんだと思っていたって話。そりゃ赤ちゃんか友達かで対応は変わる。その意識が強いからこそ逆に成長したエルについて行けないというのは、普通ポジションのましろらしいリアクション。一般論的には子どもだと思っていたらいつの間にか成長していて戸惑う、みたいな感じ。
これも先を見据えれば最終回までに必要な手続きと言えます。エルが独り立ちする力を必要とするように、そんな彼女を一人の人間として対等に見る意識がましろたちにも必要になる。人間関係が相互関係である以上、片方だけが大きくなっても歩調は合わない。それを示した丁寧なエピソードです。
これで一件落着かと思いきや引き続きましろが続投。
エルへの認識を改めたとしても、スキアヘッドのような強敵に対する心構えは不十分。であれば、ましろ自身が自分の見方を一段高くすることが肝要。エルを抱っこしていたのがエルに抱っこされる形では結局変わらないし、彼女の力にもならない。そこで絵本の出番。クルニクルンのこともあるし一石二鳥。さすが虹ヶ丘家の孫娘。抜け目がない。しかしこのタイミングでバッタもん。これは予想外。中盤に入ってどんどん活気づいてきました。
①ましろの憂鬱
スカイランドに突如として現れる遺跡。……は後回しで今はエルのマジェスティごっこ。変身前後で精神年齢が切り替わるらしく幼児の姿では今まで通りな模様。この見た目で「あら、お可愛いこと」とか言われてもリアクションに困る。もう一度と、物陰に隠れながら手を振って合図。一方、ましろはまだ不安が払拭しきれない様子。
階下からツバサの呼ぶ声。お婆ちゃんから連絡が入ります。
OPにマジェスティ追加。ちゃんとウィングがエスコートしてるの細かい。映画宣伝仕様が終わったあとの正式版が楽しみ。
王宮で国王夫妻と久しぶりの再会。
お婆ちゃんが経緯を説明。1週間前に湖の底から遺跡が現れたので調査していた。しかし入り口もなくこれ以上調査のしようもない。石碑には古代スカイランド文字で「すべての人を救う究極の力がこの地に眠っている。その力を手に入れなさい運命の子よ」と書かれていました。そこでエルの出番。一躍中心人物となったエル、「すべての人を救う究極の力」に畏怖するソラ、戸惑いを隠せないましろ、と三者三様の反応。
エルが石碑に触れるとそれが鍵だったらしく、地下階段が出現。予想が当たり納得するお婆ちゃん。エルも「えっへん!」と鼻高々。
はやるエルにツバサが自分が先に行くとエスコート。当たり前のように遺跡に入ろうとしたところでましろが止めます。危ない場所かもしれない。いつもと違う雰囲気を感じ取る一同。危ないもなにも普段一緒なので今更感はある。それはましろも理解しているのか言い訳するように危険な事例を上げながらエルちゃん抜きで行こうと提案。自分でも無理筋だとわかっているのか目を逸らします。
ましろの意を汲みつつあげはが答えます。危険かもしれないのはみんな承知している。でも遺跡がエルを呼び、エルもまた運命に向き合おうとしている。難しいことまでは理解していないかもしれない。それなら自分たちが今すべきはエルを守り、サポートすること。理屈としてはそう。エルはもはや当事者。たぶんソラはそこまで考えずイケイケドンドンなノリだったと思うけど。
一緒に行きたい!とエルに正面から言われてどう答えていいのかわからなくなるましろ。感情がバグってるな。おそらくましろはエルとの向き合い方がわからなくなってる。心配だから守ってあげる。そのために自分も頑張る。先週はそれでもよかった。けど今は守るべき対象だったはずがいつの間にか最強になり話の中心。なんなら自分抜きでも話が進む。気持ちを整理する前にどんどん話が進んでましろが取り残されている。
加えて言えば、ましろってマイペースだけどその分状況に対するコントロールが結構利く。自己肯定感や自己効力感も別段低くない。人のために頑張れるのも自分に対する信頼感の裏返しとも取れる。これが自分は何をしても、しなくても物事が変わらない…となってしまうとコントロール感の喪失となり引いては無力感と結びつく。ましろがじゃあ私が守ればいいんだ!と強く出れないのはスキアヘッドを前にして失った自信をまだ取り戻せていない、と考えるのが自然でしょう。つまりエルとの関係、自分自身のセルフイメージ。この2つの修正が必要で、今回は前者を担っていると考えられます。次回予告から察するに後者は来週。予告を見て手厚くやる気なんだと感心しました。
ましろの不安定な感情に影響されてエルも泣き出してしまいます。気持ちを切り替えて一緒に出発。
階段を降りて突き当りの壁に触れると壁が消失。しかし床がなく通路が途切れています。
これもエルが床を作る仕掛け。セキュリティ細かいけど、後ほど見るようにパワーでなんとかなるあたりわりとザル。床に乗ると移動して次のフロアへ。
そもそも究極の力とは何なのか? 巨大化とか? だからそれウルトラマンだって。最近ネタ多いな。真に受けるソラを笑いながら奥へと進む一行。後ろを付いていくましろは杞憂だったかと思い直しますが、すぐにエルが怪我をしたら?と不安がよぎっていきます。かなりメンタルやられてるな。1周回って5話のときのソラのような状態になっている。ソラは大切な人が傷つくことを極度に恐れる。ましろは自分が頑張ればいいと考える。けどその限界を超えると彼女も自分を見失う。
外で遊覧鳥がのんびりしていると空からミノトンが降ってきます。再びエナジーを注入されたらしく暴走モード。
遺跡の防衛機構が作動するもパワーでゴリ押し。
②赤ちゃん? 友達?
再び突き当り。そこにはエルっぽい少女の壁画。
本。それにエルが触れるとセキュリティ作動。壁画に4人の姿が加わります。プリキュアを認証。有資格者のみがこの先に行ける。姿を消し壁画の前にお婆ちゃんだけが取り残される形に。
古代遺跡感たっぷりな場所の奥、祭壇の上に鎮座する光の玉。それに触れると本になります。
まじぇすてぃくるにくるん。その名を呼ぶエル。しかし本を開こうとしてもビクともしません。上手く行かずぐずるとあげはが本を貸してごらんと手を伸ばします。こんなのいらない!とばかりにあげはに渡すエル。しかしあげはが試しても本は開きません。封印されている。
立ち往生していると異変。外からセキュリティを破ったミノトンが内部に侵入。あっという間にみんなが居る場所へ。セキュリティを高めてもそれ含めて壊しちゃえばいいんでしょ?理論の有効性。結局最後の砦は人。変身。全員で名乗りを上げるのはお預け。
飛び出してきたミノトンを迎え撃つスカイ。踏み出した彼女と交差するようにプリズムが横へ移動。射撃ポジションを確保。スカイとミノトンが引き分けると、バタフライたちが後詰めするように前進。その隙を埋めるようにプリズムが射撃で牽制。動きに無駄がない。再び接敵。しかしこれはブラフ。本命はマジェスティ。奇襲の一撃からそのままラッシュに繋げタメ攻撃。なにその映画が一段落して落ち着いたし、新商品のPRもあるからリソース入れましたみたいな勢い。マジェスティの戦闘力高すぎてスカイの上位互換になっている件。
ふっ飛ばしたものの油断は禁物。懐に隠していたエナジードリンクで補給。そんな手があったのか。一気にパワーを増したミノトンは絶え間なく斉射。
マジェスティを見失い取り乱すプリズム。警戒が緩んだところに直撃コース。マジェスティが防御するもさしもの彼女も相手の勢いに押され気味。プリズムが庇うように入ると爆発。煙幕で孤立したプリキュアは各個攻撃されて後退。しかしミノトンも負担が大きくブースト効果も一時的。ならその分飲めばいいじゃない。ヤケクソ気味な量を一気飲み。服薬量について注意書き貼っとくべきじゃないですかねそれ。
こういうときの新商品。
力を貸して、とマジェスティが懇願するとセキュリティ解除条件を提示。切羽詰まってるときに手続き踏ませるのやめてくれません? プリキュア定番の心を一つにイベント。あっ……(察し
壁画を参考に手を掲げるも封印は解けない。はい、この中に犯人がいます。その間もミノトンは三徹したサラリーマンのような状態に。やっていること自体はエグいんだけどエナドレがギャグみたいな小道具になっているせいかマイルドになっている気がしないでもない。
口からビーム。クルニクルンの防衛機構が作動するも長く持ちそうにない。私のせい。ここでプリズムが自白。エルちゃんを戦いに巻き込みたくないと思ってるから。だからクルニクルンが目覚めない。そんなこと言ってる場合ですか!? 揉めている間に防御が突破されます。
代わってマジェスティが防御。バタフライが加勢して防御を補強。プリズムがマジェスティに謝罪。私が守ってあげなくちゃいけないのに。そんなプリズムにスカイがエルちゃんの気持ちを信じて上げてくださいと答えます。
「エルちゃんだって、私たちが心配で私たちを守りたいんです!」
「私にはわかります。だってあの時と同じだから!」
映画でも採用された5話のシーン。
「ましろ。あなたが心配だよ、助けたいよ、気持ちは同じ」
「それって一緒に戦う理由にならないかな?」
あのときのましろと同じ言葉をかけるエル。それもそのはずあの場には彼女も居たのだから。重要な場面で必ずエルが見聞きしているのは大きなポイントですね。というわけで認証が通ります。
③タッチで浄化!タッチでレッスン
「マジェスティクルニクルン!(税込み定価10,340円)」
今年の箱物商品。全14ページで1万円超えとかいう百科事典を恐れぬ価格設定。
使い方は簡単。本をなぞると本人にバフがかかる。プリズムのスカートが捲れてるのコケティッシュ。これなら1万円払う価値があるな(意味が変わってくるだろうが)。バタフライ弾けすぎ。
「ひろがる世界にテイクオフ!」
5人でエンブレムを描いて発射体制。
「プリキュア! マジェスティックハレーション!」
今年は素直にビームを発射。最近捻っていたので原点回帰しました。
ミノトンが倒されることも織り込み済、といった様子のスキアヘッド。知識の宮殿って比喩なのか、なんかそういう設備があるのか。現状カイザリンが小物感出してるのでこっちの方が黒幕感ある。
正気に戻ったミノトンは素直に敗北を認めるとプリキュアに感謝。サクッと撤収。聞きたいことはいっぱいあったのに…と呆れるウィング。これがデリシャスなら逮捕して身柄を拘束してるところ。武人には武人のやり方があるのでしょう、と諦め半分で答えるスカイ。次回予告から察するに幹部の再登場&味方化はありそうな路線。
そんな横でマジェスティはプリズム大好きと頬ずり。キマシタワー! んほ~~たまんねぇ。今回もマジェスティのセリフが必要最小限な感じだったのでどこまで精神年齢上がっているのか断定できませんが、幼さはだいぶ残しているようです。
④次回予告
お前が先に再登場するんかい。
EDも映画宣伝仕様。
◯トピック
映画館行くとプリズムの衣装着てる子が一人ならず居ますね。やっぱり女の子女の子してるキャラは人気。
もっと強くならなければ、エルちゃんを危険から守らなければ、と思った矢先に本人が最強化して現実について行けないましろん、普通の人。いやそれが普通なんだけどね。他の連中がネジ飛んでるだけで。
視聴者目線でもどーせ不思議赤ちゃんだし、プリキュアになるのもわかってたし、新キャラが強いのは当然だし、と思っているのでましろの態度が逆に過剰反応(過保護)に見えてしまうのは先入観の厄介なところ。要するにましろが一番エルのことを普通の赤ちゃんだと思っていたって話。そりゃ赤ちゃんか友達かで対応は変わる。その意識が強いからこそ逆に成長したエルについて行けないというのは、普通ポジションのましろらしいリアクション。一般論的には子どもだと思っていたらいつの間にか成長していて戸惑う、みたいな感じ。
これも先を見据えれば最終回までに必要な手続きと言えます。エルが独り立ちする力を必要とするように、そんな彼女を一人の人間として対等に見る意識がましろたちにも必要になる。人間関係が相互関係である以上、片方だけが大きくなっても歩調は合わない。それを示した丁寧なエピソードです。
これで一件落着かと思いきや引き続きましろが続投。
エルへの認識を改めたとしても、スキアヘッドのような強敵に対する心構えは不十分。であれば、ましろ自身が自分の見方を一段高くすることが肝要。エルを抱っこしていたのがエルに抱っこされる形では結局変わらないし、彼女の力にもならない。そこで絵本の出番。クルニクルンのこともあるし一石二鳥。さすが虹ヶ丘家の孫娘。抜け目がない。しかしこのタイミングでバッタもん。これは予想外。中盤に入ってどんどん活気づいてきました。
アーマードコアでしか摂取できない快楽がある
3周クリア。隠しアイテム&ログハントで全装備入手済。
ボスで詰まったら躊躇なく両手ショットガン(orガトリング)&両肩ニードルランチャー。これで倒せない敵はない。
詰まったら攻略情報見てサクサク進めてパーツを集め、2周目3周目でリベンジ。そのくらいの気持ちでやってました。1周目は特効装備で倒したボスも2周目以降は好きな装備で倒したりとプレイスキルが上がっているのを実感すると楽しいですね。
シリーズ経験者目線で言うと今作はブレードがめっちゃ楽しい。
当たる。強い。モーションがカッコイイの三拍子。ボスを倒したときのスローモーションはこのための機能と言って過言ではない。一番のお気に入りはレーザーブレード(2回転斬りするブレード)。ノンチャージの素直さ、チャージの火力・命中率・かっこよさとバランスが非常にいい。何度こいつに助けられたことか。
よく難易度が高いと言われていますが、個人的にはちょっと誇張入っているな~と感じます。
確かに過去シリーズと比べれば難易度は高いです。特にボスはどれも癖が強く、一瞬の判断ミスが致命傷になりかねない。それでもそのボスにあった装備で挑めばかなり楽に戦えるし、困ったら冒頭のランチャー装備でラスボス含めて封殺可能。
私がやっていることもアサルトブーストで接近してブレードで斬る→リロードが完了するまで射撃武器で誤魔化す→ブレード(以下ループ)。これで9割方のボスを倒しています。基本的に近・中距離で戦うことを前提にした作りになっているので、前のめりで戦う方が有利取れる場面が多い。そのためブレードで斬るのはダウン取り、火力の点で実用的。…というか、私はこれしかできない。左右の指で射撃武器をポチポチできない。射撃はほぼ押しっぱで済むガトリングで固定。意識のリソースを位置取りと回避に集中させてやっと戦える。そんな旧世代でもクリアできる。
スタッガーシステムのおかげで戦闘にメリハリが効いていて射撃一辺倒、格闘一辺倒にならないのもいい塩梅。慣れてきたら好きな装備で戦って勝つ。このゲームの醍醐味ですね。
アクションの楽しさ、迫力、グラフィックの綺麗さはもちろん、登場キャラクターが魅力的で遊んでいてほんと楽しかった。セリフパターンの作り込みも素晴らしい。オールマインドの特殊セリフなどお遊び要素も満載。
第32話「大変身!キュアマジェスティ!!」
○今週のヒーロー
①エルちゃんは変身したい
エルを無事取り戻したものの、昨日のことを引きずる一同。ましろの料理も精彩を欠く有様。
落ち込んだ気分をあげはが率先して払拭。こういうときの年長兼アゲ担当。それにしてもキュアマジェスティとは何者なのか。生憎とお婆ちゃんは今スカイランドに出張中。するとエルが手をあげて「える!」。誰か知ってるの?と訊ねると「える、きゅあまじぇすてぃなの!」。
映画宣伝仕様OP。何気にローラが人乗せてるの初めてじゃね? 映画館でプリズムのスカートの中が見れるって本当ですか!?(モコモコだけど)。果たしてこのタイミングでマジェスティは登場するのでしょうか。
新事実に正反対なリアクションを披露するソラとましろ。驚きながら腰ひねるの難しくね?
にこにこと笑うエル。変身している間記憶飛んでるとかのパターンもあるかと思ったけど、そこは連続しているようです。年齢がまるで違う。でも運命の子ってくらいだからあり得ると素直に認めるあげは。子どもには徹底して寄り添っていくスタイル。成長変身は魔法つかいでもやっているので多少(?)の年齢差は許容。
アンダーグ帝国の狙いはエルちゃんのプリキュアの力だったのだろうか。そう考えれば辻褄も合う。早速実証。変身できるかとお願いすると快く引き受けてくれます。
スプーンを持って迫真の変身ポーズ。本気度に息を飲む一同。ところがひろがるチェンジ!と唱えてもスプーンが光るだけで何も起きません。光るだけでも凄いんだけどね。やはりスプーンではダメらしい。ウルトラマンでも無理。
何度も試してみますが空振り。嘘じゃないと涙ぐむエルをあげはが慰め、ソラたちもそれに続きます。というわけで困っているエルちゃんを助けるために最強の保育士(志望)のあげはが一肌脱ぎます。どうやったら変身できるのか一緒に考えよう。なるほど。エルはエルで手続きを踏ませるのね。
もちろん、ソラたちも傍観者でいるわけにも行かない。強くなるために頑張る。こうして冒頭の落ち込みから一転して気分をアゲる一同。あげはちゃん策士。
スキアヘッドがキュアマジェスティが出現したことを報告。舌打ち。だからそういうの格を下げるぞ。力を使いこなせないうちに消し去らねば、と進言。エルの力を利用するというより、それ自体が脅威だったので奪取しようとしていたってことね。敵組織の目的なんてシンプルだから真打ち登場に合わせての開示で十分。
庭でトレーニングに勤しむソラ。
まずは彼女に密着取材。あの後も何度か変身を試したものの全て徒労に終わったらしく、そこで先輩プリキュアであるソラを見学することにしたと話すあげは。後述するように人の真似をしても意味はないのですが、エルがそれを納得しない限り先に進まないので手続きとして必要。そうとは知らず先輩と呼ばれたソラは照れながらも張り切ります。
百裂拳。それを見たエルは脳内イメージを固めるとチャレンジ。スカイランド神拳のポーズに驚きと期待を寄せる2人。しかし当然ながら空振り。倒れたエルをあげはがキャッチ。彼女の意を汲むと次のチャレンジへ。
ましろは台所でヨーグルトを調理。強くなるためにビタミンたっぷりレモン果汁入り。運動部のマネージャーかよ。
早速試作したものをあげはに出します。これに目をつけるエル。今度も脳内イメージはバッチリ。新キャラの正式登場回のわりにギャグ調なのは本作らしい展開かもしれない。バタフライもああいうノリだったしね。本人のペースを尊重していると言える。普通のヨーグルトを渡す前にレモン果汁に口をつけたエルは案の定なリアクション。これを予想していたあげはは苦笑い。慌てるましろをよそに冷静にミルクを渡します。ここでもエルの気持ちを言語化して整理。本人のチャレンジ精神と過程が大事なので肯定に肯定を重ねます。
続いてツバサの部屋を訪れます。
こちらは航空力学を戦術に応用しようと勉強中。少年に呆れているのか、流石にこれは真似できないよなぁと困っているのか苦笑いするあげは。エルは彼が持っているミラージュペンに目をつけます。そうこれこそが変身の鍵。イメージもバッチリ。こうやって視聴者にも登場を期待させるキッズアニメの鑑。
ミラージュペンを借りて今度こそ変身。……しかし何も起こらない。そのペンは自分専用となだめるツバサ。変身アイテムは個人所有。お一人様一個。玩具会社が言いたいことはこれでわかったな? 拝金・商業主義に泣くエル。でもいつかエルちゃんもわかってくれる。そもそもその金でこの番組が成り立っていることに。
エルの泣き声を聞いて全員集合。
あげはが抱きしめながらなだめます。ここで模範解答。エルちゃんにはエルちゃんだけのミラージュペンがあるはず。
「それはエルちゃんにしか見つけられないものなんだ」
その言葉に心当たりがある3人。
一息ついたところで、小鳥たちが慌てた様子で危機を知らせてきます。鳥形態にならないと聞き取れないってわけでもなかったと思うけど、前回奈落の底に落ちたミノトンが暴走化して登場。新キャラのサンドバッグに丁度よさそう。
②よくよく考え…なくても紫は癖強いわ
現場に到着。
普段とは違うミノトンの姿に困惑。スキアヘッドが説明。シャララと同様にアンダーグエナジーを注入して異形化したらしい。以前煮え湯を飲まされたソラは激昂。ここで敵のミッションに変更あり。エルの奪取から抹殺に。なおさらそれを許すわけにはいかない。変身。
スキアヘッドはミノトンに任せると撤収。ボス戦開始。
連携してあたるもスカイパンチの直撃にも耐えるパワー。スカイが捕まりピンチに。物陰から見ていたエルは変身呪文を唱えるも前回のようにはいきません。本当は強いのに…。その間にウィングが横槍を入れて仕切り直し。
今度はアンダーグ波を撃ってきて守勢に。とりあえず射線上にいるエルは退避した方が良いと思う。エルを守ろうと奮起したプリキュアは攻撃の相殺に成功。しかし満身創痍。それはミノトンも同じ。理性が戻りかけますがアンダーグエナジーの影響は強く再びチャージ。
というわけでエルの出番。これまで自分を守ってきたソラ達の様子がフラッシュバック。今度は彼女が守る番。あげはが予言したとおり、ミラージュペンが生まれます。
「みつけたの……えるも! ぷりきゅあ!」
妖精もアンドロイドも宇宙人も人魚も男の子も変身できたんだ、赤ちゃんが変身できないわけがない。
「スカイミラージュ!」「トーンコネクト!」
あ、意外と可愛い声。ハスキー系ってわけではないのね。
「ひろがるチェンジ!」
「MAJESTY!」
星から託されただけあってステージに星が降る演出。マッチをこする感じで靴を履くの面白い。
「きらめきHOP!」
しかしそんなことより何よりイヤリングのデザイン。攻撃力高そう。どうしてそのデザインを選んだ。これキャラデザの人最初からそのデザインで起こしたの? 決定稿通してから実はイヤリング部分はこんなデザインでした!って騙し討ちしたの? それともバンク描いた人が勝手にあのデザインで仕上げて「もう描いたから変更できません」で押し通したの? プロデューサーと監督はそれでOKしたの? 謎が尽きない。ちなみに玩具のなりきりセットでもイヤリングは含まれているので決定稿段階で意図してやっているんでしょうけど。今までにない強烈な個性付けてきたな。その間もエルはステップを刻みます。
「さわかやSTEP!」
耳につけてるの全然爽やかじゃねーけどな。胸元のデザインはドレス感があって可愛い。
「はればれJUMP!」
飛び上がるとステージを眼下に。たぶんプリズムも飛び上がってステージ上から消えてるって演出なんでしょうが(キラキラが画面上部に映ってる)バタフライやマジェスティはその辺わかりやすくしていますね。腕、最後にスカートに星をアクセント。表情の付け方が独特というか、大人っぽさと子どもっぽさとおしゃまさがミックスしていてエルだなって感じる。黙ってれば美人で気品があるのに、しゃべると台無しになるやつによくある。
「降り立つ気高き神秘! キュアマジェスティ!」
映画を直前に控えての登場。
ミラージュペンは自分の気持ちが形になったもの。あげはが段階を踏んでエルに納得させていったのもそのため。そんなバタフライにお礼を返すマジェスティ。
戦闘再開。ミノトンの弾丸をステップを踏んで軽やかにかわすと力強く物理で殴打。神秘だろうがなんだろうがプリキュアは物理属性。それを証明するようにチラっと見える強そうなイヤリング。変身バンクは見間違えじゃない。着地するときにフワって浮くの強そう。
回し蹴りを決めて先週に引き続き二度目の感電。その後ろで優雅に降り立つマジェスティ。あー何か気難しそう。エルだし。
その後も単独でミノトンを圧倒。もうあいつひとりでいいんじゃないかな状態。ソラの百裂拳も変身すればお手のもの。打ち勝ったところでスカイとプリズムに譲ります。必殺技のお披露目は次回。
浄化されたミノトンはスキアヘッドが回収。まだ再利用する気のようです。
戦闘が終わると充電が切れたように元の姿に戻るエル。疲れたのか眠り込んでしまいます。
帰り道。
あげははみんなに意見を求めます。心配ではあるけどこれからは自分たちの目の届くところで一緒に戦った方がいい気がする。その意見に二つ返事で答えるツバサ。あれだけの強さを見せられれば拒否する理由もない。ソラも最強のエルちゃんを守るために私達はもっと強くなるのみです!と嬉しそうに答えます。
しかしましろだけはその輪に加わらず不安げな視線を向けます。
③次回予告
必殺技のお披露目。映画にも出演確定。このライブ感よ。
EDにマジェスティ追加。
○トピック
イヤリングがマジェスティ(王の威厳)
キュアマジェスティ変身回。映画の大スクリーンでバチコイ戦ってくれそうで楽しみですね。オールスターズ系は相対的に現役組が薄まってしまうので、新キャラで訴求力を強めてバランスを取ってくれるのはありがたい。どーせお祭りするなら花火の数は多い方がいい。
基本的にプリキュアの赤ちゃん枠はフレッシュのシフォンをはじめ、ドキドキのアイちゃん、HUGのはぐたんとマスコットを超えないキャラでした。本作のエルはその点最初から人格を持ったキャラとして位置づけられています。なので今回のエピソードもプリキュアに変身できたからOKで通さず、ソラたちと同様に手続きを踏んだ変身となっています。どんな理由で変身するかにその人物のキャラクター性を持たせているわけですね。とりわけ最近はかなりしゃべれるようになってきているので表現の幅も広がっています。エル自身もまた文字どおり成長することで可能性がひろがっている。
一方で、この状況をはい良かったねで通さずましろの視点で疑義を入れているのも丁寧で、プリキュアの変身手続きとチームへの加入手続きは別問題としているのはプリキュアらしい配慮です。
ここから見えてくるのは変身できても、基本的なメンタルの軸は赤ちゃんのエルであろうこと。少女の姿でずっといるってのはちょっと考えづらい。そこは一足飛びにやらないだろうと思います。玩具の兼ね合いもあるからね。私が東堂いづみならクリスマス商戦終わってからぶっ込みますね。
①エルちゃんは変身したい
エルを無事取り戻したものの、昨日のことを引きずる一同。ましろの料理も精彩を欠く有様。
落ち込んだ気分をあげはが率先して払拭。こういうときの年長兼アゲ担当。それにしてもキュアマジェスティとは何者なのか。生憎とお婆ちゃんは今スカイランドに出張中。するとエルが手をあげて「える!」。誰か知ってるの?と訊ねると「える、きゅあまじぇすてぃなの!」。
映画宣伝仕様OP。何気にローラが人乗せてるの初めてじゃね? 映画館でプリズムのスカートの中が見れるって本当ですか!?(モコモコだけど)。果たしてこのタイミングでマジェスティは登場するのでしょうか。
新事実に正反対なリアクションを披露するソラとましろ。驚きながら腰ひねるの難しくね?
にこにこと笑うエル。変身している間記憶飛んでるとかのパターンもあるかと思ったけど、そこは連続しているようです。年齢がまるで違う。でも運命の子ってくらいだからあり得ると素直に認めるあげは。子どもには徹底して寄り添っていくスタイル。成長変身は魔法つかいでもやっているので多少(?)の年齢差は許容。
アンダーグ帝国の狙いはエルちゃんのプリキュアの力だったのだろうか。そう考えれば辻褄も合う。早速実証。変身できるかとお願いすると快く引き受けてくれます。
スプーンを持って迫真の変身ポーズ。本気度に息を飲む一同。ところがひろがるチェンジ!と唱えてもスプーンが光るだけで何も起きません。光るだけでも凄いんだけどね。やはりスプーンではダメらしい。ウルトラマンでも無理。
何度も試してみますが空振り。嘘じゃないと涙ぐむエルをあげはが慰め、ソラたちもそれに続きます。というわけで困っているエルちゃんを助けるために最強の保育士(志望)のあげはが一肌脱ぎます。どうやったら変身できるのか一緒に考えよう。なるほど。エルはエルで手続きを踏ませるのね。
もちろん、ソラたちも傍観者でいるわけにも行かない。強くなるために頑張る。こうして冒頭の落ち込みから一転して気分をアゲる一同。あげはちゃん策士。
スキアヘッドがキュアマジェスティが出現したことを報告。舌打ち。だからそういうの格を下げるぞ。力を使いこなせないうちに消し去らねば、と進言。エルの力を利用するというより、それ自体が脅威だったので奪取しようとしていたってことね。敵組織の目的なんてシンプルだから真打ち登場に合わせての開示で十分。
庭でトレーニングに勤しむソラ。
まずは彼女に密着取材。あの後も何度か変身を試したものの全て徒労に終わったらしく、そこで先輩プリキュアであるソラを見学することにしたと話すあげは。後述するように人の真似をしても意味はないのですが、エルがそれを納得しない限り先に進まないので手続きとして必要。そうとは知らず先輩と呼ばれたソラは照れながらも張り切ります。
百裂拳。それを見たエルは脳内イメージを固めるとチャレンジ。スカイランド神拳のポーズに驚きと期待を寄せる2人。しかし当然ながら空振り。倒れたエルをあげはがキャッチ。彼女の意を汲むと次のチャレンジへ。
ましろは台所でヨーグルトを調理。強くなるためにビタミンたっぷりレモン果汁入り。運動部のマネージャーかよ。
早速試作したものをあげはに出します。これに目をつけるエル。今度も脳内イメージはバッチリ。新キャラの正式登場回のわりにギャグ調なのは本作らしい展開かもしれない。バタフライもああいうノリだったしね。本人のペースを尊重していると言える。普通のヨーグルトを渡す前にレモン果汁に口をつけたエルは案の定なリアクション。これを予想していたあげはは苦笑い。慌てるましろをよそに冷静にミルクを渡します。ここでもエルの気持ちを言語化して整理。本人のチャレンジ精神と過程が大事なので肯定に肯定を重ねます。
続いてツバサの部屋を訪れます。
こちらは航空力学を戦術に応用しようと勉強中。少年に呆れているのか、流石にこれは真似できないよなぁと困っているのか苦笑いするあげは。エルは彼が持っているミラージュペンに目をつけます。そうこれこそが変身の鍵。イメージもバッチリ。こうやって視聴者にも登場を期待させるキッズアニメの鑑。
ミラージュペンを借りて今度こそ変身。……しかし何も起こらない。そのペンは自分専用となだめるツバサ。変身アイテムは個人所有。お一人様一個。玩具会社が言いたいことはこれでわかったな? 拝金・商業主義に泣くエル。でもいつかエルちゃんもわかってくれる。そもそもその金でこの番組が成り立っていることに。
エルの泣き声を聞いて全員集合。
あげはが抱きしめながらなだめます。ここで模範解答。エルちゃんにはエルちゃんだけのミラージュペンがあるはず。
「それはエルちゃんにしか見つけられないものなんだ」
その言葉に心当たりがある3人。
一息ついたところで、小鳥たちが慌てた様子で危機を知らせてきます。鳥形態にならないと聞き取れないってわけでもなかったと思うけど、前回奈落の底に落ちたミノトンが暴走化して登場。新キャラのサンドバッグに丁度よさそう。
②よくよく考え…なくても紫は癖強いわ
現場に到着。
普段とは違うミノトンの姿に困惑。スキアヘッドが説明。シャララと同様にアンダーグエナジーを注入して異形化したらしい。以前煮え湯を飲まされたソラは激昂。ここで敵のミッションに変更あり。エルの奪取から抹殺に。なおさらそれを許すわけにはいかない。変身。
スキアヘッドはミノトンに任せると撤収。ボス戦開始。
連携してあたるもスカイパンチの直撃にも耐えるパワー。スカイが捕まりピンチに。物陰から見ていたエルは変身呪文を唱えるも前回のようにはいきません。本当は強いのに…。その間にウィングが横槍を入れて仕切り直し。
今度はアンダーグ波を撃ってきて守勢に。とりあえず射線上にいるエルは退避した方が良いと思う。エルを守ろうと奮起したプリキュアは攻撃の相殺に成功。しかし満身創痍。それはミノトンも同じ。理性が戻りかけますがアンダーグエナジーの影響は強く再びチャージ。
というわけでエルの出番。これまで自分を守ってきたソラ達の様子がフラッシュバック。今度は彼女が守る番。あげはが予言したとおり、ミラージュペンが生まれます。
「みつけたの……えるも! ぷりきゅあ!」
妖精もアンドロイドも宇宙人も人魚も男の子も変身できたんだ、赤ちゃんが変身できないわけがない。
「スカイミラージュ!」「トーンコネクト!」
あ、意外と可愛い声。ハスキー系ってわけではないのね。
「ひろがるチェンジ!」
「MAJESTY!」
星から託されただけあってステージに星が降る演出。マッチをこする感じで靴を履くの面白い。
「きらめきHOP!」
しかしそんなことより何よりイヤリングのデザイン。攻撃力高そう。どうしてそのデザインを選んだ。これキャラデザの人最初からそのデザインで起こしたの? 決定稿通してから実はイヤリング部分はこんなデザインでした!って騙し討ちしたの? それともバンク描いた人が勝手にあのデザインで仕上げて「もう描いたから変更できません」で押し通したの? プロデューサーと監督はそれでOKしたの? 謎が尽きない。ちなみに玩具のなりきりセットでもイヤリングは含まれているので決定稿段階で意図してやっているんでしょうけど。今までにない強烈な個性付けてきたな。その間もエルはステップを刻みます。
「さわかやSTEP!」
耳につけてるの全然爽やかじゃねーけどな。胸元のデザインはドレス感があって可愛い。
「はればれJUMP!」
飛び上がるとステージを眼下に。たぶんプリズムも飛び上がってステージ上から消えてるって演出なんでしょうが(キラキラが画面上部に映ってる)バタフライやマジェスティはその辺わかりやすくしていますね。腕、最後にスカートに星をアクセント。表情の付け方が独特というか、大人っぽさと子どもっぽさとおしゃまさがミックスしていてエルだなって感じる。黙ってれば美人で気品があるのに、しゃべると台無しになるやつによくある。
「降り立つ気高き神秘! キュアマジェスティ!」
映画を直前に控えての登場。
ミラージュペンは自分の気持ちが形になったもの。あげはが段階を踏んでエルに納得させていったのもそのため。そんなバタフライにお礼を返すマジェスティ。
戦闘再開。ミノトンの弾丸をステップを踏んで軽やかにかわすと力強く物理で殴打。神秘だろうがなんだろうがプリキュアは物理属性。それを証明するようにチラっと見える強そうなイヤリング。変身バンクは見間違えじゃない。着地するときにフワって浮くの強そう。
回し蹴りを決めて先週に引き続き二度目の感電。その後ろで優雅に降り立つマジェスティ。あー何か気難しそう。エルだし。
その後も単独でミノトンを圧倒。もうあいつひとりでいいんじゃないかな状態。ソラの百裂拳も変身すればお手のもの。打ち勝ったところでスカイとプリズムに譲ります。必殺技のお披露目は次回。
浄化されたミノトンはスキアヘッドが回収。まだ再利用する気のようです。
戦闘が終わると充電が切れたように元の姿に戻るエル。疲れたのか眠り込んでしまいます。
帰り道。
あげははみんなに意見を求めます。心配ではあるけどこれからは自分たちの目の届くところで一緒に戦った方がいい気がする。その意見に二つ返事で答えるツバサ。あれだけの強さを見せられれば拒否する理由もない。ソラも最強のエルちゃんを守るために私達はもっと強くなるのみです!と嬉しそうに答えます。
しかしましろだけはその輪に加わらず不安げな視線を向けます。
③次回予告
必殺技のお披露目。映画にも出演確定。このライブ感よ。
EDにマジェスティ追加。
○トピック
イヤリングがマジェスティ(王の威厳)
キュアマジェスティ変身回。映画の大スクリーンでバチコイ戦ってくれそうで楽しみですね。オールスターズ系は相対的に現役組が薄まってしまうので、新キャラで訴求力を強めてバランスを取ってくれるのはありがたい。どーせお祭りするなら花火の数は多い方がいい。
基本的にプリキュアの赤ちゃん枠はフレッシュのシフォンをはじめ、ドキドキのアイちゃん、HUGのはぐたんとマスコットを超えないキャラでした。本作のエルはその点最初から人格を持ったキャラとして位置づけられています。なので今回のエピソードもプリキュアに変身できたからOKで通さず、ソラたちと同様に手続きを踏んだ変身となっています。どんな理由で変身するかにその人物のキャラクター性を持たせているわけですね。とりわけ最近はかなりしゃべれるようになってきているので表現の幅も広がっています。エル自身もまた文字どおり成長することで可能性がひろがっている。
一方で、この状況をはい良かったねで通さずましろの視点で疑義を入れているのも丁寧で、プリキュアの変身手続きとチームへの加入手続きは別問題としているのはプリキュアらしい配慮です。
ここから見えてくるのは変身できても、基本的なメンタルの軸は赤ちゃんのエルであろうこと。少女の姿でずっといるってのはちょっと考えづらい。そこは一足飛びにやらないだろうと思います。玩具の兼ね合いもあるからね。私が東堂いづみならクリスマス商戦終わってからぶっ込みますね。
捏造された聖書(バート・D・アーマン)
○捏造された聖書 バート・D・アーマン 松田和也訳 柏書房
過激なタイトルに見えて中身は極めて真っ当。捏造というより改竄や書き換えという方が正しいですね。本文中でも改竄が使われています。
キリスト教の特徴といえばまずテキスト主義があげられます。聖書という経典があって、それを元に伝導したり読み聞かせたりする。経典なら仏教にだってあるけど、通常それを読み聞かせることはない。お坊さんがお経を唱えることはあっても、その意味や物語(があるのかは知らないけど)を信者に読み聞かせることはない。少なくとも私はそんな光景を見たことがない。あったとしても一般的だと思わない。よく言われるように世界一発行された本は聖書。本を通じて信仰を広げた宗教がキリスト教。聖書(テキスト)なくしてキリスト教は語れない。
なので聖書は神聖な、それこそ霊験あらたかなテキスト……と言いたいところだけど、よくよく考えたら人間が書いたもの。何をそんな当たり前のことを…と思うじゃん。でもこれが大事なことで、信仰の拠り所であるはずの聖書は心理的には神聖不可侵にしておきたい。けど実際には人間が書いたもの。聖書をより深く理解しようとすればするほど、あれ、これ人間が書いてて、しかも明らかに内容に矛盾があったり書き換えられた形跡があるよね?ってことになる。そうすると聖書って本当に神聖なものなの?という問題に突き当たる。信仰を深めようと教養を身につけると懐疑的になっちゃうパターン。本書の著者はまさにそんな経緯で本書を書いたと述べています。
聖書の真偽について分析した本というと、信者にとっても素人にとっても難しそうでハードルが高そうに見えるかもしれません。しかし本書はとても平易な文章で気さくに書かれていてとても読みやすい。聖書が書かれた時代の文化、改竄の経緯、どうやってそれを確かめたのか。オリジナルのテキストとは。そんな感じで宗教とは関係なしに歴史の勉強にもなります。
元々の聖書はギリシア語で書かれていたそうです。
で、この書かれ方がなかなか厄介で、句読点や単語のまとまりを作るための空白がなくひたすら一本調子でアルファベッドが並んでいる。ひらがなで延々と文章が並んでいるようなもの。この時点で単語の読み違えが発生し放題。しかも紙が貴重だったので単語を短縮して書くことも珍しくなくこれがまたヒューマンエラーを誘発する。当時の識字率は10%ほど。仮に読み書きできたとしても質もピンキリ。そんな人達が1字1句間違いなく写本できたかと言えばそんなわけがない。エラー、意図的な改竄、善意の修正という名の改竄、後付けなど枚挙に暇がない。そんなわけで現在の聖書はオリジナルと変わっています。そもそもオリジナルという概念もあやしく、口述筆記していた場合、書き(聞き)間違いの可能性もある。
たとえば姦通した女の話。これは日本人でも多くの人が知っているでしょう。実はこれ後世の後付けであることが判明しています。一番有名と言っていいのにそれすらオリジナルじゃねーのかよという。
また『マルコによる福音書』ではキリストの死後に復活を知った女たちが恐ろしくなって逃げ出したというエピソードで終わっています。は? え、なに終わり? 終わり。なのでこれもキリストが弟子たちと再会したエピソードが後付されています。もう全然テキストの意味変わってるやん。ちなみにマルコという人はキリストをわりと人間的に書いていたようです。言ってしまえば中小企業のワンマン社長というか、自信と尊厳、権威に溢れた人物として書いているようで、「助ける気があるなら」とすり寄ってくる病人に対してキリストは怒ったというシーンがいくつか登場するそうです。死ぬときに至ってはなんで神は俺を見捨てるんだ!?みたいな感じに書いていたりします。というわけで、流石に病人に泣きつかれて怒ったとかは世間体が悪いと思ったのか「慈悲深く」といった感じで改竄されたりしています。
さらに言えば『マルコによる福音書』を下敷きにした『ルカによる福音書』ではキリストは終始慈悲深く、落ち着いていて優しい人物として書かれ、死ぬときも尊厳を保っています。つまり弟子であっても解釈に違いがあるわけですね。なんなら弟子同士で改竄している。
一挙にまくし立てるように言いましたが、このように聖書はオリジナルであっても現代人の目から見て「?」な記述がある。だからこそ後世の人たちはそんなわけないだろ、と書き換えていったわけです。むしろマイルドになっているとすら言える。姦通のエピソードも史実ではなかったとしてもキリストの人となりを伝える意味では大いに役立っているはずです。
これをほら見たことかキリスト教なんて改竄の歴史じゃん。というのは容易いですが、私はその改竄の歴史こそ人間の歴史だと思います。だって2000年前のこと文字通りやったら現代に絶対合わないよ。仏教だって変節してますからね。この記事でも書きましたが、仏教は元々は超マッチョ思考な宗教でした。出家した人が日常捨てて修行だけするようなやつ。一般人がそんな廃人プレイヤーと同じことできるわけない。だからサービス開始して5年くらい経ったソシャゲみたいな感じでどんどん緩和とインフレを起こした。もう念仏(短縮)唱えるだけでOKって。新規プレイヤーは300連無料。育成素材山ほどおつけしますみたいな。舐めてるよね。でもそんなレベルじゃないとついていけないんですよ。
『マルコの福音書』もおそらくキチンと読めばキリストについてより深い理解や文学的な味わいがあるかもしれません。え?と思うところに新たな気づきがあるかもしれない。でも、そんな面倒くさいことを一般人はしないのです。文学性なんて求めてない。欲しいのは困ったときに助けてくれる便利屋さん。大衆が求めるのはそんなものです。だからわかりやすく、優しく改竄された。それを私は悪いことだとか、聖書の神聖さを損なうものだとは思わない。人間の営みとはそういうものだからです。人間のためにあるものが人間のためにならないでどうするよ。
本質的に言えば、その時代、その場所で生きる人が希望を持って生きられる。そんな拠り所になればいいのであって、テキストそれ自体の真偽などそこまで意味があるとは思わない。極論、人間は現実見てないですからね。見たものを見なかったことにしたり、見てないもの見たって言い張るから。処女から生まれたとか、死んだ人間が生き返るとか、神であり人間であるとか、ちょっと何言ってるかわかんないです。そんな感じで脳内変換余裕なわけよ人間って。マルコやルカにしたって同じキリスト見てるはずなのに全然解釈が違う。同じ聖書でも読む人によって解釈も変わる。著者もテキストの真偽を追い求める中でその解釈の違いに人間の営みを見ています。人それぞれの解釈に人それぞれの信仰があると言える。だからって好き勝手に改竄していいってわけではないけど。そりゃ古代の人も聖書の余白に「阿呆かお前は! 元のままにしておけ、勝手に変えるな!」って注釈いれる。
ってなことを書いてから、改めて上述した仏教の記事を読み直したら「人間は狂っている。狂っているからこそわけのわからないものを生み出し信じさえする。そこに私は人間の面白さを見出す」って言ってるの自分で笑っちゃうよね。6年前と人間観変わってない。たぶん20年前も同じだと思うけど。その人間観をより強固に、より柔軟に、より自分に都合よく、俺が幸せになるために追求する。そういうことです。
第31話「新たな脅威!エルちゃんを取り戻せ!」
○今週のヒーロー
①エルちゃんの喜怒哀楽
絵を描きながらエルに物語を話して聞かせるましろ。ソラに呼ばれて一旦席を離した隙にエルもお絵かき。勘のいい視聴者ならここで気づいたと思います。わざわざ紫色使ってますからね。
豪快に描かれた絵にましろも苦笑い。後で登場する予定が前倒しになりました。「めっ!」とソラは教育的指導。弟の実例を上げて甘やかしはよくないとエルに約束させようとしますが……彼女はましろに抱きつくと「そら、きらい」と反抗的姿勢。その一言でソラは轟沈。
OPは映画宣……通常営業でした。2週間後なのでそろそろかなと思ったんだけど。
リビングに場所を移してもエルの不機嫌は治らず。
その様子を見たあげははプチいやいや期だと説明。赤ちゃん登場するシリーズだとほぼこのワード出てくる気がする。通過儀礼みたいなものなのでソラが落ち込むことはないと慰めますが立ち直るのに少々時間がかかりそう。子どもの扱いなら任せて、とあげはがエルにコンタクト。共感を装いながらましろの邪魔をしちゃダメと言うと先ほどと同様に「あげは、きらい」。その一言であげはも轟沈。子どもながら小賢しいテクニックを使う。
どうしたものかと手をこまねいているとお婆ちゃん登場。写真館のチラシを見せます。貸衣装は100種類以上。おしゃれキッズもにっこにっこ。さっそくこの手のものに目がないエルが食いつきます。
車で移動。ウキウキで待てない様子のエル。とりあえず不機嫌がなくなったので当初の目的は達成。
スポーツジムで身体を鍛えるミノトン。
いつの間にか常連になっているらしく他の客からは「ミノさん」と認知。ベンチプレス500キロは人間を超えていると驚きを超えて呆れられています。ちなみにベンチプレスの世界記録は508キロ。人間意外と頑張ってた。そもそも人間なの?と不思議がる客。角や牙生えてる人間なんていねーよ。この街の住人、毎週異変が起こるから正常性バイアスが狂ってる説。プリキュアではよくある。
ミノトンに皇帝から通信。エルを連れてこいと命じたのに筋トレとはどういうことか。しかしミノトンは悪びれることも恐れることもなくプリキュアを優先すると返答。お仕置きの電撃をちらつかせても態度を変えない。そんな愚かな武人にお仕置き。こんがり焼肉に。と同時に目の前に外套に身を包んだ人物が現れます。「開け」。その言葉のとおり異空間ゲートが開くとミノトンが落ちていきます。正直ミノトンでどうやって話を重くするのか疑問に思ってたけど、なるほど夏休みメインのキャラだったか。
皇帝の外套の男に対する信頼は厚く次なる刺客として送り出します。
写真館。
貸衣装を見た瞬間に飛びつくましろとソラ。お2人のために来たんじゃないから…と釘を刺すツバサ。エルがとりわけ気に入ったのはプリキュアの衣装。ダイレクトマーケティングは玩具宣伝アニメの特権。街で噂のヒーローを参考に再現したもの。著作権料を何故かお婆ちゃんが回収してそう。
「どのプリキュアが一番好き?」。店員の何気ない一言に動揺が走る一同。これはシンプルかつどデカイ問い。思案するエルに期待と不安が入り乱れます。悩んだ末の答えは「みんなすき~」。玉虫色の回答にほっと胸をなでおろします。
その後は順繰りにひろがるチャンジ。夏休みのイベントとかで実際に着た子も多そう。そして締めは紫色のドレス。はい確定。こんなこともあろうかと紫の文字色は空けておきました。
帰りの車中。
結局エルのためと言いつつ自分たちも楽しんじゃったと笑うツバサ。眠ている頭を撫でると「そらだいすき」と半ば寝言のように呟くエル。冒頭の不機嫌さはすっかり飛んでいった様子。その言葉に答えながら彼女の小さな手を握るソラ。
全てが終わりプリキュアが必要なくなったとき、エルちゃんはスカイランドに帰り私達のプリンセスからみんなのプリンセスになる。それがエルちゃんのため、と自分に言い聞かせるように話すソラ。…なのにエルちゃんが大きくなるのを隣でずっと見ていたいと本音を漏らします。国王夫妻も同じ気持ちだったでしょうが、あちらは天の声を直接聞いたので彼女らよりは飲み込みやすいかもしれません。ましろとなら言葉と信頼で離れることも納得できる。個人と自由意思の結果だから。でもこれが文字通りの赤ちゃんとなると勝手が違う。個人の意思ですと言うには弱いし、今している会話だって5年後憶えているかもあやしい。コミュニケ―ションはとれても対等の相手ではない。となるとどうするか。対等になるように見た目から変えてしまえばいい。魔法つかいのはーちゃんと同じ理屈ですね。
いつか離れ離れになるとしても今日じゃない、とソラに慰めの言葉をかけるましろ。ツバサも一緒に守ろうと言葉を継ぎます。
いい感じに話をまとめた矢先、車の前に人が。
②新たな刺客
急ブレーキ。停車すると人影を見失います。バックミラーで確認。
その気配にただならぬものを感じたあげははアクセルを踏むと一目散に走り出します。アンダーグ関係者なら戦おうとツバサ。しかし「やばいよあれ」と緊迫した声のあげは。ソラも同意。あの目には何の感情もなかった。今まで見たこともない相手にソラの手が震えます。久しぶりに出た。話のギアが一段階上がったことが体感としても明示されています。ミノトンとは格が違う。
車の屋根に降り立つ刺客。速度を上げて振り払おうとしますが異次元ゲートの中に飲み込まれてしまいます。
ゲートの先は深い霧に覆われた見知らぬ場所。
気づけばエルが消えています。すぐに外に出て探すと、果たしてエルは異次元ゲートの中に吸い込まれていきます。急転直下の展開に理解が追いつかいない一同。これにはましろも悪い夢だと思考が現実逃避を起こします。ソラの手の震えと同様、ましろもキャパを超える描写で畳み掛けていく。外套の男を前に身構えると無言で変身。
エルちゃんはどこ!? その問いに男は淡々とアンダーグ帝国に送ったと回答。送り込まれた先でエルはプリキュアの様子を見せられます。皇帝趣味悪いな。小物感出るからやめた方がいいぞ。
外套を脱ぎ捨てて現れたのは法衣のような格好をした男。スキアヘッド。スキンヘッドのもじりとスキア(ギリシャ語の「陰」の意)のダブルミーニングかな。片眼鏡が階級高そうに見える。ここで情報開示。皇帝の名前はカイゼリン・アンダーグ。今までボスの名前以前に存在すらソラ達にとっては希薄だったので実体を持たせてきました。
自分の仕事はエルの奪取だけ。帰宅準備を始めます。そうは問屋が卸さない。スカイが背後から急襲。ゲートを開いて回避。空間移動系か。こういう敵面倒臭いんだよなぁ。CPUがクソだと小足見てから昇竜余裕でしたみたいな反応してくるし。立て続けにウィングが突撃。エルの安否がかかっているので本気。プリズムも上空から光弾を雨のように降らせます。ゲートを開こうとした腕に被弾。これはかなり有効な戦術。その隙を逃さずバラフライが蹴り。ふっ飛ばされながら抑揚のない声でまたワープ。強者感あるな。
背後から出現したスキアヘッドを気迫がこもった表情で睨みつけます。バッタモンダーの王国襲撃のときもそうだけど、怒りの感情をストレートに出す傾向がありますね。今度は全員で同時に突撃。空間移動だけではなく空間への干渉もお手のもの。バリアを発生させるとさらに反射。とばっちりでピヨちゃんが被弾。車両保険ちゃんと入ってるでしょうか。戦いに勝てば修理費無料。保険の等級も下がらないので是が非でもステージクリアしたい。
プリンセスを助ける手はもうない。すでにすべてが終わっている。強者特有の断定。
エルとの思い出がフラッシュバックするスカイ。立ち上がろうと身を起こすも力が入らず倒れ……そうになったところをプリズムが手を掴みます。OPのアレをここで回収。
「絶対に……取り戻す!」
23話を経てもこの関係は変わらない。ソラはやはり大切なものが絡むと弱い。勿論あのときのように諦めたり身が竦むことはなくなっている。けど踏ん張りが効かない。前に人(シャララやましろ)がいれば走れるけど、後ろにいると途端に進むべき道を見失うような、そんなメンタル。これはヒーローとしてのビジョンがまだ完成していないからってのもあります。未完成の主人公なので。対してましろは人のために走れる。彼女もビジョンがあるわけじゃないけど、目の前の苦境に立ち向かえる底力がある。ウィングもバタフライを先導。
巨大な弾を作り出すスキアヘッド。プリキュアは満身創痍。都合よく新商品が出てこない限りは挽回不能。勝ち誇るカイザリン。急に小物感出てますが本当に大丈夫ですか、あなた。
③新商品だと思った? 残念! キュアマジェスティでした!
ご都合を起こしてこそのキッズアニメ。新商品宣伝のチャンス。エルが祈ると光に包まれ……
それを予期したかのように見上げるスキアヘッド。
厚い雲を薙ぎ払って空から降りてくる少女。どちらさま? 小手調べといった体でスキアヘッドが弾を投擲。着弾の瞬間、ひろがるチェンジと少女が唱えると爆風の中からプリキュアが出現。やっぱり紫って高貴感あるな。腰から広がるスカートから湧き出る強者感。
急降下。自分目掛けて突撃してくる謎のプリキュアにバリアで防御。それに拳で対抗。これは間違いなくプリキュア(納得)
スキアヘッドが名前を尋ねます。新商品および新キャラのお披露目のお手伝いは敵の最重要任務。
「キュアマジェスティ」
あ、意外とハスキーな声。バリアを相殺すると同時にスキアヘッドは撤退。
ステージクリア。これで修理代無料。
気づくとマジェスティの姿はなく、入れ替わりにエルが姿を現します。思わず駆け出してエルを抱きしめるソラ。ツバサとあげはも駆け寄り無事を喜びます。
ましろは膝をつくと泣き出します。無事ではあったもののそれと自分の力は無関係。守ってあげられなくてごめんと謝ります。ましろとソラの違いという点で、先にも述べたように守る対象がいたときはましろの方が踏ん張りが効くんですが、ましろ自身はそれを体系化していません。良くも悪くも目の前のことに辛抱強く、そして諦めずに取り組めるけどそれっきりっていうのが多い。ヒーローという筋道を持っているソラとの大きな違いです。だからましろはソラをヒーローと呼ぶことはあっても自分がヒーローになろうとはしない。言い換えればソラは信義によって補おうとしているとも言えますが。その意味でここら辺がソラとましろの現時点での限界であることが見て取れます。キャパを超えると途端に脆くなるのはあげはも同じ。
エルが寄り添うと「なかないで」と慰めます。そんな彼女を抱きしめながらもう絶対に離さないと約束するましろ。ここでソラが主人公らしく気を引き締めます。この志向性が彼女を強くする。
「〈エルちゃんを守るために私達はもっと強くならなくては……!〉」
④次回予告
ここに使い捨てできるちょうどいい幹部が。
○トピック
だいたい新キャラがなんとかしてくれる。
例年だと箱物新商品の投入時期ですが今作では新プリキュアを投入。
エルがプリキュアになるのはほぼ読めた展開というか、ポジション的に最初からそのつもりでやってた印象ですね。本作は離れて暮らすことを許容しているように、個人の意思や信頼は重要なファクター。ではこれの一つの証明手段はなにかといえば対話です。対等に会話できること。赤ちゃんではそれができない。やっても絵面的に説得力がない。系列的には魔法つかいのはーちゃんや初代のひかりがそれにあたります。ひかりは女子中学生ですが関係的にはなぎさとほのかの娘みたいなものでした。いずれにしても自分と同年代の姿だからこそその言葉にも責任と重みが発生する。エルが5人目のポジションであれば成長した姿が登場するのは物語的には当然の帰結です。最終的な進退を決めるのは自分、というのは本作のみならずプリキュアシリーズのスタンスですね。
4人でエルを守りながら疑似家族をする関係も定型化してきたところなので、これに風穴を開ける意味でも良いキッカケになりそうです。カイザリンさんも見習ってもうちょっとマジェスティックになってほしいところ。
①エルちゃんの喜怒哀楽
絵を描きながらエルに物語を話して聞かせるましろ。ソラに呼ばれて一旦席を離した隙にエルもお絵かき。勘のいい視聴者ならここで気づいたと思います。わざわざ紫色使ってますからね。
豪快に描かれた絵にましろも苦笑い。後で登場する予定が前倒しになりました。「めっ!」とソラは教育的指導。弟の実例を上げて甘やかしはよくないとエルに約束させようとしますが……彼女はましろに抱きつくと「そら、きらい」と反抗的姿勢。その一言でソラは轟沈。
OPは映画宣……通常営業でした。2週間後なのでそろそろかなと思ったんだけど。
リビングに場所を移してもエルの不機嫌は治らず。
その様子を見たあげははプチいやいや期だと説明。赤ちゃん登場するシリーズだとほぼこのワード出てくる気がする。通過儀礼みたいなものなのでソラが落ち込むことはないと慰めますが立ち直るのに少々時間がかかりそう。子どもの扱いなら任せて、とあげはがエルにコンタクト。共感を装いながらましろの邪魔をしちゃダメと言うと先ほどと同様に「あげは、きらい」。その一言であげはも轟沈。子どもながら小賢しいテクニックを使う。
どうしたものかと手をこまねいているとお婆ちゃん登場。写真館のチラシを見せます。貸衣装は100種類以上。おしゃれキッズもにっこにっこ。さっそくこの手のものに目がないエルが食いつきます。
車で移動。ウキウキで待てない様子のエル。とりあえず不機嫌がなくなったので当初の目的は達成。
スポーツジムで身体を鍛えるミノトン。
いつの間にか常連になっているらしく他の客からは「ミノさん」と認知。ベンチプレス500キロは人間を超えていると驚きを超えて呆れられています。ちなみにベンチプレスの世界記録は508キロ。人間意外と頑張ってた。そもそも人間なの?と不思議がる客。角や牙生えてる人間なんていねーよ。この街の住人、毎週異変が起こるから正常性バイアスが狂ってる説。プリキュアではよくある。
ミノトンに皇帝から通信。エルを連れてこいと命じたのに筋トレとはどういうことか。しかしミノトンは悪びれることも恐れることもなくプリキュアを優先すると返答。お仕置きの電撃をちらつかせても態度を変えない。そんな愚かな武人にお仕置き。こんがり焼肉に。と同時に目の前に外套に身を包んだ人物が現れます。「開け」。その言葉のとおり異空間ゲートが開くとミノトンが落ちていきます。正直ミノトンでどうやって話を重くするのか疑問に思ってたけど、なるほど夏休みメインのキャラだったか。
皇帝の外套の男に対する信頼は厚く次なる刺客として送り出します。
写真館。
貸衣装を見た瞬間に飛びつくましろとソラ。お2人のために来たんじゃないから…と釘を刺すツバサ。エルがとりわけ気に入ったのはプリキュアの衣装。ダイレクトマーケティングは玩具宣伝アニメの特権。街で噂のヒーローを参考に再現したもの。著作権料を何故かお婆ちゃんが回収してそう。
「どのプリキュアが一番好き?」。店員の何気ない一言に動揺が走る一同。これはシンプルかつどデカイ問い。思案するエルに期待と不安が入り乱れます。悩んだ末の答えは「みんなすき~」。玉虫色の回答にほっと胸をなでおろします。
その後は順繰りにひろがるチャンジ。夏休みのイベントとかで実際に着た子も多そう。そして締めは紫色のドレス。はい確定。こんなこともあろうかと紫の文字色は空けておきました。
帰りの車中。
結局エルのためと言いつつ自分たちも楽しんじゃったと笑うツバサ。眠ている頭を撫でると「そらだいすき」と半ば寝言のように呟くエル。冒頭の不機嫌さはすっかり飛んでいった様子。その言葉に答えながら彼女の小さな手を握るソラ。
全てが終わりプリキュアが必要なくなったとき、エルちゃんはスカイランドに帰り私達のプリンセスからみんなのプリンセスになる。それがエルちゃんのため、と自分に言い聞かせるように話すソラ。…なのにエルちゃんが大きくなるのを隣でずっと見ていたいと本音を漏らします。国王夫妻も同じ気持ちだったでしょうが、あちらは天の声を直接聞いたので彼女らよりは飲み込みやすいかもしれません。ましろとなら言葉と信頼で離れることも納得できる。個人と自由意思の結果だから。でもこれが文字通りの赤ちゃんとなると勝手が違う。個人の意思ですと言うには弱いし、今している会話だって5年後憶えているかもあやしい。コミュニケ―ションはとれても対等の相手ではない。となるとどうするか。対等になるように見た目から変えてしまえばいい。魔法つかいのはーちゃんと同じ理屈ですね。
いつか離れ離れになるとしても今日じゃない、とソラに慰めの言葉をかけるましろ。ツバサも一緒に守ろうと言葉を継ぎます。
いい感じに話をまとめた矢先、車の前に人が。
②新たな刺客
急ブレーキ。停車すると人影を見失います。バックミラーで確認。
その気配にただならぬものを感じたあげははアクセルを踏むと一目散に走り出します。アンダーグ関係者なら戦おうとツバサ。しかし「やばいよあれ」と緊迫した声のあげは。ソラも同意。あの目には何の感情もなかった。今まで見たこともない相手にソラの手が震えます。久しぶりに出た。話のギアが一段階上がったことが体感としても明示されています。ミノトンとは格が違う。
車の屋根に降り立つ刺客。速度を上げて振り払おうとしますが異次元ゲートの中に飲み込まれてしまいます。
ゲートの先は深い霧に覆われた見知らぬ場所。
気づけばエルが消えています。すぐに外に出て探すと、果たしてエルは異次元ゲートの中に吸い込まれていきます。急転直下の展開に理解が追いつかいない一同。これにはましろも悪い夢だと思考が現実逃避を起こします。ソラの手の震えと同様、ましろもキャパを超える描写で畳み掛けていく。外套の男を前に身構えると無言で変身。
エルちゃんはどこ!? その問いに男は淡々とアンダーグ帝国に送ったと回答。送り込まれた先でエルはプリキュアの様子を見せられます。皇帝趣味悪いな。小物感出るからやめた方がいいぞ。
外套を脱ぎ捨てて現れたのは法衣のような格好をした男。スキアヘッド。スキンヘッドのもじりとスキア(ギリシャ語の「陰」の意)のダブルミーニングかな。片眼鏡が階級高そうに見える。ここで情報開示。皇帝の名前はカイゼリン・アンダーグ。今までボスの名前以前に存在すらソラ達にとっては希薄だったので実体を持たせてきました。
自分の仕事はエルの奪取だけ。帰宅準備を始めます。そうは問屋が卸さない。スカイが背後から急襲。ゲートを開いて回避。空間移動系か。こういう敵面倒臭いんだよなぁ。CPUがクソだと小足見てから昇竜余裕でしたみたいな反応してくるし。立て続けにウィングが突撃。エルの安否がかかっているので本気。プリズムも上空から光弾を雨のように降らせます。ゲートを開こうとした腕に被弾。これはかなり有効な戦術。その隙を逃さずバラフライが蹴り。ふっ飛ばされながら抑揚のない声でまたワープ。強者感あるな。
背後から出現したスキアヘッドを気迫がこもった表情で睨みつけます。バッタモンダーの王国襲撃のときもそうだけど、怒りの感情をストレートに出す傾向がありますね。今度は全員で同時に突撃。空間移動だけではなく空間への干渉もお手のもの。バリアを発生させるとさらに反射。とばっちりでピヨちゃんが被弾。車両保険ちゃんと入ってるでしょうか。戦いに勝てば修理費無料。保険の等級も下がらないので是が非でもステージクリアしたい。
プリンセスを助ける手はもうない。すでにすべてが終わっている。強者特有の断定。
エルとの思い出がフラッシュバックするスカイ。立ち上がろうと身を起こすも力が入らず倒れ……そうになったところをプリズムが手を掴みます。OPのアレをここで回収。
「絶対に……取り戻す!」
23話を経てもこの関係は変わらない。ソラはやはり大切なものが絡むと弱い。勿論あのときのように諦めたり身が竦むことはなくなっている。けど踏ん張りが効かない。前に人(シャララやましろ)がいれば走れるけど、後ろにいると途端に進むべき道を見失うような、そんなメンタル。これはヒーローとしてのビジョンがまだ完成していないからってのもあります。未完成の主人公なので。対してましろは人のために走れる。彼女もビジョンがあるわけじゃないけど、目の前の苦境に立ち向かえる底力がある。ウィングもバタフライを先導。
巨大な弾を作り出すスキアヘッド。プリキュアは満身創痍。都合よく新商品が出てこない限りは挽回不能。勝ち誇るカイザリン。急に小物感出てますが本当に大丈夫ですか、あなた。
③新商品だと思った? 残念! キュアマジェスティでした!
ご都合を起こしてこそのキッズアニメ。新商品宣伝のチャンス。エルが祈ると光に包まれ……
それを予期したかのように見上げるスキアヘッド。
厚い雲を薙ぎ払って空から降りてくる少女。どちらさま? 小手調べといった体でスキアヘッドが弾を投擲。着弾の瞬間、ひろがるチェンジと少女が唱えると爆風の中からプリキュアが出現。やっぱり紫って高貴感あるな。腰から広がるスカートから湧き出る強者感。
急降下。自分目掛けて突撃してくる謎のプリキュアにバリアで防御。それに拳で対抗。これは間違いなくプリキュア(納得)
スキアヘッドが名前を尋ねます。新商品および新キャラのお披露目のお手伝いは敵の最重要任務。
「キュアマジェスティ」
あ、意外とハスキーな声。バリアを相殺すると同時にスキアヘッドは撤退。
ステージクリア。これで修理代無料。
気づくとマジェスティの姿はなく、入れ替わりにエルが姿を現します。思わず駆け出してエルを抱きしめるソラ。ツバサとあげはも駆け寄り無事を喜びます。
ましろは膝をつくと泣き出します。無事ではあったもののそれと自分の力は無関係。守ってあげられなくてごめんと謝ります。ましろとソラの違いという点で、先にも述べたように守る対象がいたときはましろの方が踏ん張りが効くんですが、ましろ自身はそれを体系化していません。良くも悪くも目の前のことに辛抱強く、そして諦めずに取り組めるけどそれっきりっていうのが多い。ヒーローという筋道を持っているソラとの大きな違いです。だからましろはソラをヒーローと呼ぶことはあっても自分がヒーローになろうとはしない。言い換えればソラは信義によって補おうとしているとも言えますが。その意味でここら辺がソラとましろの現時点での限界であることが見て取れます。キャパを超えると途端に脆くなるのはあげはも同じ。
エルが寄り添うと「なかないで」と慰めます。そんな彼女を抱きしめながらもう絶対に離さないと約束するましろ。ここでソラが主人公らしく気を引き締めます。この志向性が彼女を強くする。
「〈エルちゃんを守るために私達はもっと強くならなくては……!〉」
④次回予告
ここに使い捨てできるちょうどいい幹部が。
○トピック
だいたい新キャラがなんとかしてくれる。
例年だと箱物新商品の投入時期ですが今作では新プリキュアを投入。
エルがプリキュアになるのはほぼ読めた展開というか、ポジション的に最初からそのつもりでやってた印象ですね。本作は離れて暮らすことを許容しているように、個人の意思や信頼は重要なファクター。ではこれの一つの証明手段はなにかといえば対話です。対等に会話できること。赤ちゃんではそれができない。やっても絵面的に説得力がない。系列的には魔法つかいのはーちゃんや初代のひかりがそれにあたります。ひかりは女子中学生ですが関係的にはなぎさとほのかの娘みたいなものでした。いずれにしても自分と同年代の姿だからこそその言葉にも責任と重みが発生する。エルが5人目のポジションであれば成長した姿が登場するのは物語的には当然の帰結です。最終的な進退を決めるのは自分、というのは本作のみならずプリキュアシリーズのスタンスですね。
4人でエルを守りながら疑似家族をする関係も定型化してきたところなので、これに風穴を開ける意味でも良いキッカケになりそうです。カイザリンさんも見習ってもうちょっとマジェスティックになってほしいところ。