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第36話「おうちに帰して~!ポルンとルルンの大冒険」

○今週の出来事
①ポルンの受難
 タコカフェの近くにあるベンチに座って、どこか浮かない顔のポルン。そのベンチの背もたれに謎の触手が掴まったかと思うと顔を覗かせるルルン。どうやら耳で登ったようです。かなり器用です。きっと耳の先のポンポンになっている部分には接着能力があるのでしょう。ポルンの元に滑り込みます。ポルン少々嫌そうです。
 そこに手伝い中のひかりがやってきて仲良しねと声をかけますが、ポルンはルルンがくっついてくるだけ、と弱弱しく抗議します。疲れています。ひかりの仕事はまだあるようで去っていくひかり。ルルンはポルンにくっつこうとしますが、離れてとつき返します。泣きそうになるルルンにポルンは我儘言わない、と逃げていきます。追いかけるルルン。楽しそうです。遊び盛りです。

 たこ焼きをパクつくなぎさ。前回の回想もそこそこにたこ焼きが美味しいと能天気です。目覚めるメップルとミップル。なぎさの正面にはほのかも居ます。多分、なぎさの食べている姿に見とれていたと思います。ぬいぐるみ形態であ~よく寝たとリラックスしていると他のお客さんがやってきて固まるメップルミップルなぎさほのか。特になぎさの表情は極端です。ほのかの後ろ頭に汗が浮かんでいるのはお客さんが来て驚いたことだけではないように思えます。
 母親についてやってきた少年はメップルが気になるようでなぎさの元に近寄ります。なぎさはメップルを持ち上げると腹話術のように遊んで見せます。メップルも暗黙の了解か上手く演技します。いや、ぬいぐるみが口とか動かしたらダメなんじゃないの?と思えなくも無いですが、少年は無邪気に笑うとたこ焼きを買い終わった母親について帰ります。さよなら~と挨拶して去る少年。なぎさも見送ります。なかなかどうして、上手いものです。可愛いななぎさ。
 ふう、と安心するなぎさとメップル。ほのかも何というか、渋い顔というかオッサン臭い表情で安堵しています。萌えます。なぎさに玩具じゃないと抗議するメップル。なぎさも謝ります。メップルミップルはマスコットでもペットでもない「友達」なのでモノ扱いしてはいけません。


 階段を下りるポルンとルルン。追いかけっこはまだ続いているようです。公園を走る2人。動作がキビキビしてて面白いです。人の気配を感じたポルンは立ち止まります。ぶつかったルルンは反動で倒れてしまい泣きそうになります。すぐに助け起こして隠れるポルン。ルルンを嫌がってましたが、状況に即応できる判断力はキチンと持っているようです。何だかんだでちゃんとお兄ちゃんしています。ゴミ箱の影に隠れます。ポルンは真剣ですが、ルルンはどこか遊びのひとつと思っているような感じです。
 女の子はゴミ箱を通り過ぎた・・・ように見えましたが引き返してポルンの元にやってきます。良い勘してます。並んで立っているポルンとルルンを見て可愛いと感想を漏らす少女。何となく、幼い莉奈っぽいなと思いました。ゴミ箱を見ます。これはいけません。ポルン達が捨てられたものだと思ってしまった少女は一緒に帰ろうと言うのでした。

②望の不安
 ポルンとルルンが行方不明になったことに気づくひかり、なぎさ、ほのか。メップルの感応範囲を超えているようで気配が感じられないようです。手分けして捜索開始です。

 その頃、少女はリュックに入れたポルン達に向かって楽しそうに語りかけます。それにしてもこの少女の声は確かに聞き覚えがあるのですが・・・と思っていたら、「フルハウス」のミシェル役の方だったんですね。道理で聞き覚えがあるし、キャラ的親近感を覚えると思いました。最近、「雪の女王(マッチ売りの回)」でもステファニー役の方も出ていたので懐かしいです。プリキュアと全然関係話でした。
 状況が分かっていないルルンはリュックから頭を出しますが、ポルンに止められます。色々注意事項を言われます。どうして?と聞くルルンにポルンはどうしてもと言い動いたら遊んであげないと念押しします。泣きそうになるルルンに慌てたポルンはじっとしていたら遊ぶと機嫌を取ります。なかなか大変です。飴と鞭です。
 少女の家。汚れていたルルンをタオルで拭く少女。耐えるルルン。ポルンも心の声で我慢と声援を送ります。汚れが取れてポルンと同じように流し台にルルンを置いてタオルを洗濯機に入れる少女。ルルンはその隙にポルンの元に寄ろうとします。じっとしていたので遊べると思ったのかもしれません。慌てて手で×をつくって止めるポルン。ピタっと止まるルルン。少女はポルン達が動いていることにいぶかります。と、「望ちゃん」と呼ぶ声。お母さんがやってきます。パパが帰ってくることを告げます。パっと顔を明るくする望。しかし、一緒に迎えに行こうと言うママの言葉を聞いたとたん顔を俯かせてしまいます。行きたくないと言って二階に上がっていきます。望の態度に不思議がるママ。会いたがっていたハズですが・・・。ヤベッ、何この展開?プリキュア?この番組プリキュアだよね?何かいきなりハードな展開になってない?

 何事か心に抱えたものがあるのか呆然とする望。ちゃんと自分の部屋があるようです。私が自分の部屋持ったの小学校に上がってからだったかな。親と一緒に寝るのが恥ずかしくなって部屋欲しいと言ったような気がするのですが、それまでは一人が怖くて親と寝ていたような。ちなみにその後(中学校に上がった位の時に)部屋を2階に移すのですが、これも何のことは無く、2階に誰も居なくてしかも風の音とか大きく聞こえるので怖くて2階の部屋を使えなかったのでした。それを思うと望はすげーと思ってしまいます。あるいは最初からそういう環境を与えられていれば問題はないのか。
 そんな望の心中を知らないポルンとルルンは早くひかりの元に帰ることを考えています。と鈴の音。望がドアを開けると猫が入ってきます。しかもこの猫、かなりかっぷくが良く、プリキュアの造詣どおり結構リアルな顔です。プリキュアの動物はあまりデフォルメされません。ビビるポルン。これは仕方ありません。猫はポルンを突き飛ばしてベッドの上に上がります。「ミミ!」と望。友達になってあげて、と言います。了解したのかポルンとルルンを舐めるミミ。

 合流するなぎさ、ほのか、ひかり。ハーティエル・シークンとプロスンも集まります。しかし手がかりはゼロ。プロスンは心細い想いをしていると言います。それを引き継いでミップルは自分達が安心していられるのはほのか達と一緒にいるからだと言います。心配です。

 ポルンとルルンを使って遊ぶ望。ドライブ、ドライブ~とポルンとルルンをくっつけます。ポルン嫌々です。ルルン楽しそうです。どうでもいいのですが。ポルンとルルンって重さどのぐらいなのだろうか。ぬいぐるみと大差無い重量なのかな。遊んでいた望はハっと気づいたように顔を暗くします。ベッドの下から車の模型を出します。その車は無残にも壊れています。どうやら、父親のコレクションである車を取ろうとして誤って壊してしまったようです。父親に会いたくないのは壊してしまったことに大きな不安を抱え込んでいるようからのようです。ルルンはその姿を見て我が事のように悲しくなります。

 捜索するシークンとプロスン。プロスンはマイペースのようでまた食べています。どこにしまっているのでしょうか。それでもシークンは探求のハーティエルらしく望遠鏡であたりを探します。そして発見。世界は意外と狭いです。

 部屋で沈む望。ミミはタイヤを咥えて部屋の外に出て行きます。追いかける望。部屋に取り残されたポルンとルルンは悲しそうに望の後姿を見ます。そこにシークン達がやってきます。帰られると分かって喜ぶポルンですが対照的にルルンは残ると言います。ひかりが心配している、一緒に遊ぼうと帰ることを促がすポルンですがルルンは望が気になって帰ることが出来ません。ポルンは承諾すると自分も残ることに決めます。


③自分の心に正直になろう
 車を直そうとするポルンとルルンですが、「くっつけ」と言ってもくっつくわけがなく取れてしまいます。気持ちは分かります。シークンとプロスンは望が戻ってきたため一旦退却します。車がさっきと違う場所にあっていぶかる望ですが思考をさえぎる様に母親の声。父親がもうすぐ帰ってくるので出発の準備をしなければなりません。猶予の時間はもうすぐなくなります。
 ポルンとルルンをリュックに入れて単身外に出る望。同時にシークン達の話を聞くなぎさ・ほのか・ひかり。望が出てしまったのでまた探さなければなりません。心配するひかり。

 夕方。望は公園の遊具の中で独り不安に苛みます。リュックから顔を出したポルンは何かを思いついたのか外に出ます。ルルンはただじっと悲しそうに望を見ます。嗚咽を漏らす望に声がかけられます。誰何の声に誰?と返す望ですが声はそのまま続けます。「望はパパが大好きポポ。パパも望が大好きポポ。ここでじっとしていたらパパに会えないポポ。ずっとずっと会えないポポ。勇気を出すポポ。頑張るポポ」望を励ますポルン。ルルンも「頑張るルル」と応援します。見返す望。顔を出して身を固めるルルン。再度かけられた「望頑張るポポ」の言葉にそれまで呆然としていた望は表情を明るくします。
 えっ、何コレ?プリキュア?めっちゃ泣けるんですけど。うへ、ここでポルンの「大好き」は効果絶大。一作目最終回を思い出さずにいられません。そうきましたか。個人的にポルンに負けた気分。俺あんなこと出来ないよ。俺がしても意味ないけど。つか怖いけど。


④少女を守れ
 池の上を飛ぶシークン達はビブリスと遭遇します。容赦なく攻撃(牽制)を仕掛けるビブリス。割と近いのか攻撃の振動を感じるポルン達。望は気を失います。ルルンは思わずポルンの元に駆け寄ります。それを嘲笑うかのように現れるビブリス。怖がっていたポルンはルルンを守るように毅然と構えます。そこに登場するなぎさ達。やはり出てきたか、とビブリス。もはや公然としたお約束です。ザケンナー召還です。

 耐久性が悪そうなザケンナーが現れます。変身です。登場シーンが短くても変身は必ずします。余談ですがスカートは常に短いです(それは良い事だ)。
 ザケンナーの攻撃を回避し反撃するプリキュア。プリキュアがザケンナーの相手をしている間ビブリスはひかりに迫ります。攻撃を回避するひかり。警告のための牽制攻撃なのでしょうが、私だったら即死しています。プリキュアの人達は制服着ててもムチャクチャタフです。
 ザケンナーとの交戦が続きますが、望の居る遊具にも攻撃の手が伸びます。望を守ってとひかりに頼むポルンとルルン。「ひかり~」と叫ぶポルンは男前です。ルミナス見参。ルルンの力を得て七つのハーティエルを灯します。ザケンナーの攻撃を回避しますが、その攻撃は遊具に当たります。あっ、と声を漏らすルミナス。下手に回避はできません。迫るザケンナー。回避できなきゃ回避しなければいいだけです。ルルンの掛け声で無敵バリア発動です。倒れるザケンナーの隙をついてブレス召還。いつものようにザケンナーと一列に並んで立つビブリス。スクリューを耐える気満々です。ウラガノスのクセがうつったのでしょうか。それよりもまず、その配列を改めた方が良いです。ゴメンナー。


⑤大切なものとの別れ
 ポルンとルルンの声。意識を取り戻す望。リュックからポルンとルルンを出して問いかけますが何も応えません。

 ベンチに座った望の元に母親と父親が駆け寄ってきます。それを木の陰にかくれて見るなぎさ達。あまり行儀はよくありません。巨人の星の星飛雄馬の姉を何となく思い出します。
 母と父の正面に立つ望。ちらっとポルンとルルンを振り返って、あの言葉を思い出し決心します。壊してしまった車を差し出す望。ちょっと凹む父。「ごめんなさい」と泣き出す望。母親は父親に「あなた」と声をかけます。父は望を見て、望が正直に謝ったことを褒めます。一番大切なものは望だと言います。抱擁する親子。喜ぶポルンとルルン。

 ポルンとルルンに気づいた父は買ったのか?と尋ねます。望が説明しようとした時、「それ私達のなんです」と割ってはいる声。一瞬動きを止める望。ミップルを抱きながら「あなたが預かってくれてたのね」と何ていうか強引に纏めて言うほのか。有無を言わせません。望はポルンとルルンを抱きかかえたまま動けません。ひかりは前に進み腰を落として「私の大事なお友達、返してくれますか?」と静かに言います。一瞬ポルン達を見やって、「はい」と素直に渡す望。父親と一緒に帰ります。振り返った望にポルンとルルンは手を振ります。立ち止まって再度見ますがぬいぐるみのように動かないポルンルルン。「さよなら~」と今度こそ帰ります。

 桟橋でポルン達を叱るメップル。反省したように頭を下げるポルンとルルン。しかし、ほのかは例によって「ポルンとルルンが居たから笑顔に戻れたのよね」と纏めます。いやまて、親子の事情はわかるけど、ポルンとルルンの行動についてはわからんだろ。まあ、それでも分かるのが雪城の血統なのかもしれませんが。
 頑張ったポポ、頑張ったルルとルルンはポルンにくっつきます。逃げるポルン。この辺は相変わらずです。
 「思いやりは大切なんだな、そうやって仲間や友達がどんどん増えていけば世界はもっと豊かになっていくんだな」とプロスンはチェアレクトへと戻ります。


⑥次回予告
 ほのかさんがどんどん変なギャグを言うようになってきた。最初尼さんかと思いましたよ。スーパープリキュア。ストレートです。グレートじゃなくて良かったです。グレートだと合体してしまいそうです。


○トピック
 えー、今回の構造的な分析やら何やらは他の感想サイトさんにお任せ。正直言うと今回はそれほど上手く書けなかったし、思いつかなかったのでなるほどと感心した次第。別の視点で感想。


 今回の主役はポルンでもルルンでもなく、主役にして話の肝は「望に感情移入できるかどうか」だと思います。言ってみれば今回のポルンとルルンは望を視聴者に繋ぐための橋渡し役みたいなもので、話の主軸は望です。
 これ私が子どもの頃に見ていたら泣いていますね。もしくはジ~ンと見ているか。まず、望が親の物を壊してしまって不安になっているシーンで釘付けですよ。ルルンと同様に望に感情移入。自分を励ましてくれるポルンに大感激、なおかつピンチの時にやってくるプリキュア。しかもポルンは自分を守ってくれるようひかりにお願いしてルルンも協力して完全防御。ヒーロー見参とはこのこと。そしてラストの父親のシーンで自分が許されることに安心し涙。その後のポルン・ルルンとの別れにジ~ンとなる流れ。特にポルンとルルンが絶妙でぬいぐるみとか持っている子は特に感慨深いですね。もしかしたら自分を番組のように見守ってくれているかもしれないという期待感や夢がある終り方なのが綺麗です。
 という見方を最初から出来なくて2回目の視聴でやっと気づけました。余計なこと考えなければよかった。素直に見ていれば非常に感動的で清々しい読後感の良い物語だったのに。ポルンルルン中心ということで一作目32話(ポルンを励ませ!とっておきのカーニバル)みたいなポルンとルルンの関係構築とかひかり達との構築だと思ってました。でも、よくよく考えればそれは、30話でやっていると言えばやってるんですよねぇ。

 ルルンの反応が上手くて、視聴者の心理を見事に代弁していたと思います。子どもって意識的には独立していないので、他人の喜怒哀楽に容易に反応するんですよね。ぬいぐるみとか人形に話しかけたりするのもその辺の作用です。ただ、ルルンがいなくても視聴者的には望に簡単に感情移入できそうなので、ルルンの態度は過剰と言えば過剰なのかもしれません。お話的にはよくても、視聴者的には蛇足というか。大して問題ないのかもしれませんが(深読みすればルルンは大人が感情移入するための入り口かな)。
 プリキュアという物語から考えれば今回のお話は非常に例外的というか稀なパターンで、なぎさ達が全く出てこないばかりか、ポルンとルルンですら主役でないのですが、こういうことをやれるのもMHの幅の広さだと思います。型破りなようでいて、世界の幅を広げることができています。
 また、望が主役ということで、今までで一番メイン視聴者層(5歳前後)が感情移入しやすい話だったと思います。なぎさ達やひかりはやはりお姉さんであって悩みの種類も高さも視聴者から見て高いと思います。そこに来てほぼ等身大の望の悩みは共有しやすく、さらにそこにポルンルルンを絡めることで楽しくもちょっと泣ける感じになっていたかと思います。まあ、実際に子ども達に聞いてないので推測なんですけど。
 個人的に今回のような話って好きですね。楽しいと言うよりちょっと悲しくなる話なのですが、ああいう心の動きが素直な方が見ていてのめり込めるんですね。見ていて悲しくなって、でも見終わったときに(望に)良かったねと言えるような話って良いと思います。心が動く話って良いですよね。変な含みの無い純粋な想いの行動だから応援したくなるし、励まされると思います。
[ 2013年05月21日 20:49 ] カテゴリ:MaxHeart | TB(0) | CM(-)
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