六畳半のすごし方 TOP  >  キラキラ☆プリキュアアラモード >  第20話「憧れまぜまぜ!いちかとシエル!」

第20話「憧れまぜまぜ!いちかとシエル!」

○今週の出来事
①苺山探索

 そろそろ誰か頭ぶつけるの代わってやれよ。
 今週も話題の天才パティシエシエルのご登場。マスコミに混ざっていちご坂商店街のPR班も。
 取材に慣れているシエルはさっそく新作スイーツを発表。また食べにくいやつだよ! あのリボンの部分を皿からはみ出さないように分割するの大変そうだし、天辺にくっついたチョコレートは一旦外さなきゃいけないし、さらにへばりつくようにかけられたソースはどういう塩梅で使ったらいいのか……だから迷うんだよ、食べるだけなのに。この手のスイーツはどうしても分解工程が頭をよぎってしまう。
 周囲の人々は絶賛。いちかもシエルのように見ただけで人々を喜ばせるスイーツを作りたいと憧れます。とはいえ彼女達はただ見に来たわけではありません。八百屋のおっちゃんにインタビュー、と話しを振られるひまり。前から思ってたけど、このおっちゃんはひまり派。ようやく出番が回ってきたかとノリノリなあおい。しかしイチゴンがいません。
 「ちょっと待った!」。シエルの前に。もうイチゴンが司会すればいいんじゃないかな。勢い良く乗り出すと土下座して弟子入りを懇願。確かに前回諦めてないって言ったけど、早くもアバンで回収。なお、この映像はTVで流されているので外にいたゆかりとあきらも知ることに。前回断られましたが今回も弟子入り却下。シエルはそのまま手際よく取材を終了させます。結構マイペースな人。


 今週のビブリーちゃん。登場と同時に太陽が眩しいと文句。どう見てもインドアな感じですがキラキラルを探して外に出てるんでしょうか。ジュリオは個人的な目的のために学校に入ったり暗躍していましたが、ビブリーの挙動は普通の幹部。
 シエルを話題にするカップルから雑誌を取り上げたビブリーは超うざいと文句。突然の乱入者に困惑するカップルをよそに、ビブリーはイルと会話。シエルはうざいが彼女が生み出すキラキラルは最高。雑誌を投げ捨てると仕事に向かいます。ただの迷惑な人だな、この人。ジュリオはストーカーだったし碌なのいねぇ。


 君達ならやれる!と言って仕事に戻る八百屋。日本人の無責任体質が見て取れるシーン。
 今回のミッションはシエルの1日密着取材。簡単に言ってくれるぜ、と頭を抱えるふたりをよそに、いちかは師匠に1日付き添えると恍惚の表情。いつの間にか師匠呼び。ちょうどタイミングよくシエルが話しかけてきます。彼女の手荷物を見ると空の瓶。目ざとくへこたれないいちかにやや辟易しつつも蜂蜜を貰いに行くと説明するシエル。渡りに船、密着取材でみんなついていくことに。シエルは嫌がるどころか「付いてこられるかな?」と挑戦的な笑みを浮かべます。

 苺山の麓。どうやら彼女の目的地は山の奥らしい。表向きは先日引っ越してきたばかりなのに地元民級の情報力。迷わないように来てね、と軽く言うと歩き始めます。喜んでついていくいちか。山道とはいえ地元民。ひまりとあおいも自信があります。…が、スタート地点ですでにふたりを見失いました。どんなペースで進んでるんだよ。
 軽い身のこなしで山道を進むシエル。これどう見ても巻く気満々だろ。取材するのは勝手だけど丁寧に付き合う気はないしこちとらやることがある。地元?こっちはこの山が庭。この子、見た目はお嬢様だけど実はやんちゃな性格。里から出て海外に行っていたことを見てもそんな感じですね。クルミの花を発見。秋に実がなるので楽しみ。1人でそうつぶやいているといちかが話しかけてきます。身のこなしに自信があったシエルは素直に感心。頑張りました、と口ぶりに反して余裕そうな態度。でも髪に葉っぱが付いているのを指摘すると慌てます。ちょっと可愛い。
 シエルの目的が蜂蜜だけではなく山の幸だと知って感心するいちか。そのまま彼女に付き添って道草を食べていきます。期待どおりの収穫に昔とちっとも変わってないと喜ぶシエル。前に住んでいたことが?と尋ねられて言葉を濁します。この子の表向きのプロフィールはフランス人なんだろうか。
 うっかり奥に来すぎてしまいます。しかし慌てない。大木を忍者のように駆け上っていきます。特殊な訓練受けてんのかよ。田舎の人だってそんなことできねーよ。それになんとかついていくいちかも凄い。流石に高さに参ってしまいます。しかし木の上から見る街の様子は普段見慣れたソレとは大違い。再び懐かしむシエル。この子ちょっと抜けてる。でも一途。海のように輝くスイーツを作りたい。素材のパワーを使った最高のスイーツ。素材のパワー? 素材が如何に大事かを話すシエル。確かにこれまでいちご達は素材に無頓着でした。
 話していて気分が昂じたのか、シエルは真剣で真摯な視線を山に向けると「ここで最高のスイーツを作れば、きっと伝説のパティシエに…」と誰に聞かせるともなくつぶやきます。その伝説のパティシエが隣にいて、しかも自分に弟子入りを頼んできているという円環。


②少年と蜂蜜
 すっかり忘れられたひまりとあおいですが、一足先に養蜂場に来ていました。目的地を調べればわかる。ここまでの行程を必死についてきたいちかはここでダウン。作中一番元気がいい彼女がこうなので、如何にシエルがタフなのかわかる。新キャラだけあって素のスペックが高い。
 ベンチで寝転がって休憩。妖精みたいに軽々と…とシエルを評するいちか。けだし正解。農場の子どもが水を持ってきます。受け取ると一気飲み。復活。彼女の現金な様子を笑う少年。いちかはいちかで少年が持っている絵本に注目。有名な絵本らしい。簡単にストーリーを紹介。気さくな話し方に気を良くした少年はすぐにいちかに懐きます。両親が仕事で忙しいので絵本を読んで待っていると話す少年をいちかは偉いと頭をなでなで。ちょっと若返りの薬探してくる。

 昔ミツバチのいた箱にボールぶつけて刺されたことあるんだよね。でもハチが嫌いとか怖いってわけでなく、何もしなければ何もしてこないとわかっているのでたぶん普通の人より平気。
 蜂蜜を出されたシエルは「頂きます」と手を合わせて受け取ります。お前日本人だろ。匂いを嗅いだだけでアカシア蜂蜜だと見抜きます。セボン!と申し訳程度のフランス要素を入れて美味しさを称えるシエル。だんだんルー語に思えてきた。
 同様にいちかも蜂蜜を食べて夢見心地。パンケーキに合う。ところでホットケーキをパンケーキと呼びはじめたのはいつ頃なんでしょうね。調べてみるとモノが違うらしいんですが、そーめんとひやむぎ程度の違いにしか思えないんでどっちでもいいっすわ。
 パンケーキのキーワードに触発されたシエルは早速作ってみんなに振る舞うと気前よく言います。その話にいちかも乗ります。

 先程山で取ってきた木の実も材料に。手際よく卵を割るシエル…に比べていちかの手つきは危なげ。とても経験者に見えない。それというのもいつの間にか人だかりができています。誰か「シエルがパンケーキ奢ってくれるって!」とつぶやいたんでしょうか。あきらとゆかりもそんな人達の一人。ペコリンはとりあえず一言でもいいから言っとけばいいんじゃない?くらいのテキトーさが板についてきました。今作の妖精枠はそもそも仕事が少ない上に長老と被っていて、さらにはシエルまで入ってきたので熾烈。
 観客のお目当てはシエルですが、あきら、ゆかりの他にもいちかを応援する声が。先程の少年。なるほど幼少期からフラグを立てる計画か。やるな。応援と絵本に刺激を受けたいちかはキラっと閃きます。パターン入った。
 前回は良いところなしでしたが、閃いてしまえばこっちのもん。最高のパンケーキが作れそうと自信がみなぎってきます。その様子にシエルは不思議そうな顔を浮かべます。そういえば彼女はいちごの閃きを見るのは今回が初めて。

 パンケーキ完成。カラフルで見た目も美しいシエルのスイーツ。…まずは一旦解体しないと。早速みんな絶賛の嵐。よくこんなにたくさん作れたな。っていうか食器がよく足りたな。持参したんだろうか。養蜂場としても良い宣伝になっています。
 続いていちかのパンケーキ。くまさん。シンプル。これぞキッズアニメ。今日にも作れる。あれだけ自信に溢れた宣言のわりには形だけのように見える。素材は?とシエルが尋ねると
 「はい! 蜂蜜とベリーのパワーと、それに、もっと凄いパワーも!

 しかしそこに招かれざる客参上。ビブリー。案の定シエルが生み出すキラキラルは極上。今週の彼女は表情がコロコロ変わって可愛い。
 キラキラル収奪。ジュリオのように人のキラキラルまで取らないのは親切といえば親切。特定のスイーツだけあれば良いって敵側としてはえらいコンパクトな悪さ。イルを巨大化。ふと思ったんですが、巨大化せずにそのまま持ち帰っちゃだめなんですかね? 帰るときも電話ボックス使うんでしょうか。
 巨大化して穴を開けます。この方が手間が少ないのかもしれませんが、結局プリキュアに妨害されるという。急がば回れ。一般人も退散してくれたので早速変身……と思いきや、シエルが立ち向かいます。キラキラルを返して!と関係者以外知らないはずの単語が出ていますがみんなスルーしてくれる優しい世界。大人だなぁ。
 新キャラといっても変身能力がなければ一般人と同じ。イルに捕まってしまいます。今回は飛べる。そのまま穴に直行しとけばいいのに。敢えてそれをせず真っ向から戦ってくれる優しい世界。大人です。

 ビブリーの注意がシエルに向いている隙に変身して不意打ち。シエルを救出。
 ホイップにお姫様抱っこされたシエルは伝説のパティシエ(戦闘員)を間近で見れて感激。ガチガチに緊張。お、なんだこの子、ちょろいな。プリキュアはシエルさんのスイーツを思う気持ちは本当に凄いと賞賛。一般人で敵に立ち向かえる人はそう滅多にいない。たまに強い人がいてぶっ飛ばしたりしますが。何故自分の名前を知っているのか。そんな疑問も浮かびますが憧れのプリキュアが目の前にいることの方が大きすぎてそれどころじゃない様子のシエル。「プリキュアキラ…」うっかり口癖が。もう隠す気ないらしい。予告もそうだし。
 「ちょっと、こっちはシカトなわけ?」
 すいません。
 その間にイルを脱出させることもできたはずなのにちゃんと待ってくれるビブリーちゃんは実は良い人。ちょっと悪ぶって大人びた雰囲気を出そうとしているに違いない。
 戦闘再開。シエルはホイップが連れて外野へ。自分の手を引っ張るプリキュアの後ろ姿に乙女モードなシエル。実はその子、自分に土下座を2回もしてる子だって知ったらどんな反応するんだろう。
 イルとのバトルは4対1で五分五分。ホイップが加勢に。彼女に呼びかけるシエル。「あの」「大丈夫です。必ず取り返しますから!」。笑顔を向けて答えるとそのまま駆けていきます。いや、サインのお願いだったんですけど。憧れのプリキュアのかっこいい姿にシエルは益々ファンの顔。その子、君のファンなんですけどね。

 ホイップ復帰。シエルリスペクト。今作は敵がそれほど物的被害を出さないので、気持ちを守るとかそういうソフトな方向で戦います。要するにスイーツ作る邪魔すんな。ホイップデコレーション。イルをふっ飛ばします。安定の火力。この技はぶちこんでる感ある。火力で足止めしたらさらに大火力を御見舞してトドメ。基本戦術。

 戦闘が終了して人々が戻ってくるとリポーターが被害状況を説明。…なんか違う意味で話題になっている。プリキュアがすでに一般人に知れている世界ではありますが、さらに広がったりするんでしょうか。


③普通のパンケーキ、なのに
 そんなことは脇に置いて、少年はくまさんパンケーキに感激。3段重ねは伊達じゃない。それぞれ表情が違います。
 少年的にはいちかのパンケーキの方が興味を引きます。いちかの言うパワーとはこれ。蜂蜜をたっぷりかけて召しあがれ、と促します。少年も両親も開口一番美味しい!と好評。事実キラキラルもたんまり。訝しんだシエルも一口。普通。特別美味しいわけではない。にも関わらずキラキラルがたくさん込められていて、かつそれを食べた彼らの中にもたくさん生まれている。視聴者からすればこれが普通なのですが、シエルから見ればそうではないらしい。素材のパワーを引出し最大限にまで昇華させたスイーツこそが最高のキラキラルを生み出す。そう考えていたはずです。
 手を擦り合わせながら近づくいちか。彼女のこういう姿が嫌味にならないのは人柄の良さでしょう。期待を込めて味を尋ねますが、返ってきた答えは普通、どこにでもあるパンケーキ。その言葉にまた凹みます。シエルは確かめるようにもう一口食べますがやはり味は変わらない。普通。なのに少年も両親も楽しそうに笑っている。
 最高のスイーツ。果たしてそれは何なのか。天才パティシエの目を以ってしても見えません。


 おともだちとたのようでバラしていくスタイル。


④次回予告
 物語は動き出す。


○トピック
 謹慎処分のジュリオもそろそろ出番。


 土下座しても主人公。1クール以上番組を引っ張ってきた実績は伊達ではありません。
 素材を活かした鮮やかなスイーツは美味しい。しかしそれとは別に作中論理に則ったスイーツ、あなたのためのスイーツもまた美味しい。何故なら私とあなたのスイーツだから。面白いお姉さんが作ってくれた美味しいパンケーキ。あの少年は間違いなく年上好きになるね。
 この意味でもいちかの人柄が良く出たエピソード。特別な才能があるわけではなく、ちょっとおバカで、人懐っこくて、頑張り屋さん。そして会う人をほっこりとさせるような柔らかさを持っている。そんな彼女が作り出すスイーツは素朴だけど印象に残る。楽しい雰囲気で食べる楽しい形のスイーツ。こんな形のスイーツを作ってくれた子がいてさ、と後々思い出になりそう。

 つまり、この物語におけるプリキュアが作り出すスイーツとは、それ自体ではありません。それを作ろうと思った経緯、作る相手、作る人の人柄、食べる状況を含んでいる。作る方も食べる方も楽しい。だから閃きで良いのです。それは楽しいことだから。この点で完成品を目指すシエルとは「最高のスイーツ」の定義がそもそも違います。プリキュア的にいえば最高のスイーツとは完成品ではなく、その都度作り出され食されるスイーツ。その場限りのスイーツに他ならない。超美味いスイーツを一人で黙々食べるのも悪くないけど、気の合う者同士が集まって何やかんや言いながら食べるその場に合ったスイーツもいいだろ?という話。
 これは親子アニメであるプリキュアの枠組みとも相性がいい。予告の後の作り方を見た親子が一緒に作ったり、親が作って子どもに食べさせたり、そういった機会や行程があることに楽しさがある。友達を作って、一緒に作って、一緒に楽しく食べる。それができるいちか達はだからこそプリキュアなのです。


[ 2017年06月25日 12:58 ] カテゴリ:キラキラ☆プリキュアアラモード | TB(0) | CM(-)
トラックバック
この記事のトラックバックURL