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第16話「キケンな急接近!ゆかりとリオ!」

○今週の出来事
①出番です

 一連のジュリオの襲撃にいちか達も警戒を強め始めます。相手は明らかにこちらの身内を狙っている。長老もペコリンもさっぱり。このアニメで妖精が役に立ったことはないので元からアテにしてませんけど。無言で佇むゆかりもまたジュリオのことを考えます。
 「わからない。けれど、この流れだと次は…!
 めっちゃウキウキしてました。ゆかりさんならメタい発言すら許される。


 ゆかりが家を出ると門の前を清掃している祖母と会います。挨拶がてら日曜日のお茶会に出席するか確認されます。彼女には珍しく躊躇いがちな表情を浮かべて即答を避けます。いつものことなのか祖母は好きにしたらいいと猶予を与えます。ゆかりは行ってきます、と笑顔で答えて歩きだしますがすぐ表情を戻して「好きにしたら…」と祖母の言葉を反芻。

 アンニュイな表情を浮かべるゆかり。キラパティは今日も大賑わい。すぐ近くでレジを担当していたいちかが応援を求めます。みんなは持ち場を離れられません。ちょうど手が空いているのはゆかりだけ。しかし本人は手伝う気が無いようです。そんな彼女に親衛隊はうっとり。もう親衛隊が店手伝ったらいいんじゃないかな。ゆかりは立ち上がると手が塞がって給仕できないあきらをフォロー。でもそのままどこかへ行ってしまいます。
 ようやく一段落ついて改めて店内を見回してみるとゆかりの姿がありません。彼女が姿を消した理由は自分がミスしすぎたせい?と不安になるいちか。黙っていなくなった本人が責められないこの雰囲気すげー。どんだけ地位確立してんだよ。いちかが緩衝材になっていることも大きいですが。


 夕日をバックに黄昏れるゆかり。「好き…」。言葉とともに反芻されるのは色とりどりの和菓子。祖母は好きなものを選んでいいといいます。しかしその言葉を聞いたゆかりは何故か固まってしまいます。
 あきらが話しかけます。いつもわからなくなる、と前置きなしに答えるゆかり。好きってどういうものかしら。
 そこにやっぱり現れるリオ。不審者ぶりが板についてきました。キラパティのメンツにはそれぞれ大好きな特技がある。あきらは接客、いちかはお菓子作り、ひまり仕入れ、あおいは力仕事。そこはせめて歌って言ってあげてください。「で、ゆかりさんは?」。どうせ答えられないだろうと言わんばかりの挑戦的な視線を送るリオ。あきらが先に口を開くと、ゆかりは面白くないこと言わないでと遮ります。
 悩みがあるなら聞くよ? もう少し演技しろよってくらい本心バレバレの悪い顔を浮かべるリオ。ゆかりは彼に近寄ると顔を近づけ、こちらを嗅ぎ回っていることを指摘してやります。キラパティのファンだから、とはぐらかすリオ。
 そこにいちかがゆかりを探してやってきます。日曜日に一緒に遊びに行きませんか?とゆかりを誘います。感情が先走っているのかまくし立てるように言います。「題してゆかりさんと一緒にみんなと何か面白いことやりたいぞ計画」「そのまんまじゃん」。あおいがいないのでリオがツッコミ担当。表情が変わらないゆかりを不安そうに見つめるいちか。ゆかりの心を一番捉えているのはいちかなんだけど、いちかはゆかりの心中を読めないので自信がありません。いちかが来たら面白いことになるかも…小声でつぶやくとお茶会に誘います。


②リオくんのお悩み相談
 日曜日。ゆかりの家へ赴くと着物姿のゆかりが迎えます。
 メンツはキラパティの他、リオも。一度ゆっくり話してみたかったと誘った理由を答えるゆかり。望むところだ、と言わんばかりのリオ。腹の探り合いが似合うふたり。
 茶室に入った彼女達は着物姿に。ゆかりが用意してくれました。いちか髪型変えると印象変わるな。いちかとひまりは着物が珍しいのか反応が初々しい。あおいはおそらく着慣れていると思いますが本人の性に合わないので窮屈そう。あきらとリオは袴。なんで?と疑問を口にする彼女に一番似合いそうなのを選んだとシレっと答えるゆかり。この根性見習いたい。ゆかりの動きに見とれていると、祖母が解説してくれます。お菓子も色とりどり形も様々。可愛い!と笑顔を浮かべるいちか。君の方が可愛い(マジレス)
 早速無遠慮にひとつまみ。当然食べ方の作法があります。あきらとリオは知っている。祖母は堅苦しく考えることはない、作法は大事だが楽しむ心がもっと大事と場を和ませます。その間もあからさまな視線をゆかりに向けるリオ。ゆかりはポーカーフェイスでガード。祖母が言っていること自体は一般論的にもそうなんですが、そもそもこの家自体が何か堅苦しいんだよ!というツッコミを入れたい。それをやったのがあおいなんですが。
 茶をリオに出します。型通りに飲み、型通りに答えるリオ。これ不味かった場合の作法ってあるんですかね? 目で訴えかけるとか。あなたの腕前を見たいと挑むような口調と視線を向けます。いいよ。即答。売られた喧嘩は買う。祖母はゆかりにレクチャーを指示しますが、こんなのは簡単だと言わんばかりに見て覚えたと豪語。
 実際淀みなく実演。一口。目を細めるゆかり。「どう?」「結構なお点前で」。何この心理戦。このアニメって能天気にスイーツ作って食べるアニメじゃなかったっけ?
 いちかが今度は自分がやってみたいと名乗り出ます。勿論足が痺れて倒れるオチ付。流石主人公空気読めてる。悶絶する彼女に面白い人だと祖母は笑います。割りとゆかりと似ているのかもしれない。必死に顔を袖で隠すいちかが可愛い。

 休憩タイム。池の前で佇むゆかりにリオが話しかけます。ゆかりさんの気持ちわかるよ。何でもできる。でもこれといった特技はない。だって自分から本当に何かをしたいと思う気持ちがないから。好きにしろと言われても困ってしまう。その苦しさを紛らわすためについ人の心を試してしまう。どう?
 「あなたにはわかるのね
 深刻そうな口調。身体が震えます。
 自分には歳の離れた姉がいる。そう切り出します。重いムードを感じ取ってかリオも真剣に聞き入ります。家のことは姉が継ぐから自分は勝手気ままに過ごせる。けどそれが余計に苦しくて…持った花が震えています。彼女の告白に同情したように答えながら、しかし本心ではこれで弱みを見つけたと笑うリオ。その間もゆかりは身を震わせながら両親や祖母は姉にかかりきりで…。寂しかったんだねと言葉を引き取るリオ。俺には何でも話していいんだよ。
 「ありがとう
 めっちゃ笑ってるがな。知ってた。笑い堪えるのに震えていたかもしれない。大体ゆかりさんがそんな殊勝なタマかよ。自分の弱みを人に見せるくらいならその弱みを強引にでも強みに変える。彼女はそういう人だと思ってる。


 茶室にいるとノック音。いちかが着物のお礼を言います。ふといちかは室内の装飾が違うことに気づきます。掛け軸も花も別物。ここに気づける点でも彼女が目端が利く娘だとわかります。次のお客様をお迎えするお支度なの、と器に大福を盛りながら答えるゆかり。その姿にいちかは関心を寄せます。小さなこだわりがおもてなしの心になる。お祖母様の受け売りだけど、と珍しく素直に笑います。
 「私、ゆかりさんがお菓子を扱っている時の手が好きなんです
 「すごく綺麗で優しいから
 目のつけどころがが違う。綺麗とか美しいとか曖昧なこと言わない。このピンポイントさ。
 それってお茶とお菓子は仲良しコンビだからなんですね。そう理解するいちか。細部から体系を理解する彼女の直感は侮れない。ゆかりの中でいちか株爆上げ。
 キラっとゴツン。頭をぶつけながら何かを閃いたようです。おもてなしをキラパティでやろう!


 キラパティの内装を水族館のように変えて「海の茶室」モード。いちかとゆかりのコラボ企画。
 この日のために新作を用意。イルカ型の大福をベースにそれぞれのイメージカラーとなるフルーツを組み合わせ。ピンクは苺、赤はサクランボ、黄色は杏、青はグミ。青いフルーツが思いつかなかったと正直に謝ります。これはこれで美味しいらしい。もちろん自家消費してもつまらないので紹介状を送付済み。
 ということで今回もオールキャスト。こういうのちょくちょく挟むと広がりを感じますね。ゆかりのおもてなしを受けて感激する親衛隊。長老とペコリンは完全に背景と化してるな。お茶会は大好評のまま終了。
 ゆかりもいちかのアイデア勝利と褒めます。するといちかもこんなに綺麗で心がバシャーンっておもてなしができるのはゆかりさんだけ!と答えます。その擬音よくわかんねーぞ。でもゆかりはそれで納得します。型通りにやるならゆかりは誰よりも上手くできる。でもそれを使って自由に遊ぶならいちかは誰よりも上手い。ゆかりはこの時自分の習い事の可能性に気づいたでしょう。自分が持っているものが広がっていく感覚、その奥がある感覚、他と繋がっていく感覚、その手応え。
 「私、茶道が好きなのね
 当たり前だったものが良い意味で当たり前ではなくなる感覚。特別なものに変わる瞬間。それを好きになる、というのかもしれません。


③ゆかり様は告らせたい
 ふとリオが来なかったことに気づきます。親衛隊を襲うジュリオ。
 キラパティに残されたハンカチ。ゆかりが持っていくと言い出します。珍しい反応に周囲の方が驚きます。

 向かった先で待ち受けるジュリオ。ゆかりの表情を見たジュリオは油断しちゃった? 結構可愛いところあるんだね、とからかうように言います。やめろ、それ以上フラグを立てるな。恥の上塗りになるから。
 マカロン単独変身。この優遇ぶり。今週の武器はクラッカー(モーニングスター)。それ今の子どもわかるのかな。マカロンの武器に合わせた形。
 1対1。攻撃を回避し続けるもついに捕まってしまうマカロン。あれあれ? 何でもできるんじゃなかったの? 煽るジュリオ。俺と一緒に闇に染まろ? マカロンのポーズといいこのままでは深夜アニメになってしまいます。彼女の表情から仲間を当てにしているのかと読み取ります。誰も心配してねーよ。精神攻撃は基本。ほんとは構って欲しいんだろ? 周りの人間はみんな姉にばかりかまって寂しかったんだろ? はいダウト。ありがとうございました。無言のマカロンに泣いているのかと問うと…
 「違うわよ
 「面白くて
 ですよねー。
 姉の話どこで聞いたの? それはお前が…あっ。期待どおりの反応に満足そうな笑みを浮かべると「あれは嘘」とネタばらし。全てはこのためのブラフ。見事に釣れました。
 「確かに両親も祖母も私に好きに生きろと言ってる。それが苦しいときもある。けどねどんなに苦しくても私は闇に逃げたりしないわ!
 「私の性格は誰のせいでもない。私が自分で選んでこうなったの。寂しさも憤りも誰のせいにするつもりもないわ!
 「まっ、結構当たってるところも多かったわよ、心理分析♪
 彼女のプライドの高さは実に清々しい。そうでなくては。これを本当にゴリ押しできるからこそ彼女特有の孤高さ、強さ、マイペースさがでる。性格や思考が何に起因するのか、というのは諸説ありますが私はあまり環境因を重視していません。例えば私はシゾイド(自己判断)ですがこれ、ものの本やウィキペディアには『少年期~青年期に「私はこれがやりたい」など、自分の意志を両親など周りの大人から否定(もしくは過干渉)され続けて育ち、自分の意志を表現しようとは思わなくなった(諦めた)人に多くみられる』(スキゾイドパーソナリティ障害の頁)と書かれていたり、幼少期にあまり親に世話されなかったとか書かれてたりしますが、何言ってるかさっぱりわかりませんね。少なくとも私の幼児期にそんな事実はない。よく知りもしない人がテキトーに納得しやすいようにストーリー当てはめてるだけじゃないのかって気がします。もしかしたら統計的にはそうなるのかもしれないけど、個人的な納得感ゼロ。
 …とか言いながらドキドキのレジーナのときは虐待児について得意げに言ってたじゃねーかってつっこまれそうですが、私の理解ではベースとなる性格とは別に、処世術や心理的ストレス要因は外部環境の影響を受けやすいと思ってます。まあ、それも本人の資質で強弱あるんですが。「○○だったから私の性格はそうなった」っていうのは納得しやすいかもしれないけど、事実である保証は全くない。むしろなんか知らねーけど、そういう性格になったって私は思ってる。ただ処世術などは経験による部分も多いんで、一般的な適応や反応は環境にも影響する。ただし最終的にどうなりやすいかはベースによる。当然のことですが血液型性格診断に見られるようなバーナム効果バリバリの単発的な要素抜き出し系(几帳面、大雑把とか)は論外です。性格は嗜好性や感性(感じ方とその対処法)などの複合的プロセスとみなすべきで要素を一つ二つ抜き出したところで意味はありません。
 ぶっちゃけて言えば、私は人間を「なんだかわからないもの」と思っていて、それを「なんだかわからないもの」として受け入れたいと思っています。変なストーリーつける必要なんてない。そうした方が良いって人はそうすればいい。私はそうする必要がない。だってその方が面白いから。今の性格(思考や行動)から過去に遡って原因はこうでした、なんて別に興味ない。こういう思考や発想だからこうしやすい、こういう行動をとる。一見すると不可解な行動にもその人なりの心理があって合理性がある、すると○○という状況になったときにどうするのか?と考える方が私は好きですね。原因を探るよりも、今からどういう方向に持っていけるか。ゆかりさんは外側から見えるよりもずっと繊細なんだと思いますが、その繊細さをねじ伏せるだけの強情さと、興味を持ったものへと素直さがある。いちかと出会った彼女はその資質を発揮し、今回スイッチが入ります。そのスイッチがどのタイミングで入るかは本人にも誰にも分からない。人によってはそのスイッチが入るのを求めて漂流する。出会いが人を大きく変えることもあるし、その人の本質をより浮き彫りにすることがある。ゆかりさんは今の自分に最高に喜んでいることでしょう。好きを手に入れた彼女に隙きはない。

 ジュリオの攻撃を跳ね返します。同じ武器、同じ技ならこっちのが上。
 「キラキラキラルン! マカロン・ジュリエンヌ!
 ヨーヨーに爪が生えました。予想外の攻撃に怯んだジュリオに、油断しちゃった? 可愛いとこあるのねと意趣返し。ようやく仲間が到着したので墓標を立てます。


 祖母をおもてなし。お茶を飲んだ祖母は「まだまだやな」。
 予想外の答えにしかしゆかりは笑います。
 「まだまだということは、まだまだもっと楽しめるということだもの
 その先がある。その先に行きたいと思えることは人生を彩る。そんな彼女に呆れた顔を浮かべつつも、祖母はリオのことを切り出します。彼の真意はどこにあるのか。


④次回予告
 ここでそれやっちゃうんだ。


○トピック
 心の隙間? そんなの好きで埋めればいいんです!
 好きな人、から自分が好きなことへシフトチェンジ。畳み掛けるように主人公の動機が問われる王道展開。あれ、これまだ2クールの中間ですよね?


 理由がないことに理由をつけようとすることの不毛さ。あるいは理由が必要ないのに担保をとろうとする不毛さ。
 一種の神経症というのかな、気にしだすと本当に深刻化しちゃうみたいなのがあると思うし、あるいは何かにつけて理由(根拠)を必要とする堅苦しさっていうのもあると思うんですが、そういうのをバッサリ切るラインにその人の人となりが出るんじゃないかと思います。自分が後ろめたいことがあるからって、人にも同じものがあるとは限らない。リオはどうやら何か闇落ちするような理由があったようですが、なに腑抜けたこと言ってるの? 私にそんな理由なんて無いし求めてないわよと一刀両断するゆかりさんはほんと美しい。
 理由がないことを前向きに受け入れるっていうのは、人に説明するにしても、人から説明されるにしても難しいことだけど、そこにその人の確信があるかどうかってのが一つの大きなポイントになります。主人公が決断するシーンなんかは特にそうですね。確信や覚悟っていうのはその人の前提となる部分で、ここの部分が要するにその人の「わけのわからなさ」でもあるんですが、それを理解する、受け入れるということはその相手の本質を理解する、受け入れることと非常に近いのだと思います。私がはるかを好き(というか同志と見なしている)なのも彼女の「わけのわからなさ」に共感するからです。別にその人の1から10までを理解する必要はなくて(人の本質はその生き様からしか読み取れない)、その人の「わけのわからなさ」がその人を形作っているんだと、その姿がかっこいいと、そう思えればいい。その結びつきは理由のある結びつきよりも強固でより信頼性のある結びつきだとも思います。次回予告でゆかりさんめっちゃ気合入ってましたが、いちかのことあのメンツの中で一番好きだよね。いちかの「わけのわからなさ」に一番惹かれてるんだもの。

 物語でなぜそれがそうなるのか、なぜその人はそうするのか理由を描くのは、視聴者や読者の納得や共感を生むのに必要なことですが、しかしそれだけの物語、1から10まで理由をつける物語を私は本当に好きになることはありません。素晴らしい物語とは人間のそうした「わけのわからなさ」、理由のなさ、根拠のなさが見える物語だと思っています。もちろん理由がなければいいってことではありません。そのギリギリ、理由があるようでない、なんだかわからないものに突き動かされる人間(フロイトはそれを抑圧だと思ったようですが、私はもっと色々あると思っている)。それが織りなす物語。そこに私は惹かれます。

[ 2017年05月21日 15:16 ] カテゴリ:キラキラ☆プリキュアアラモード | TB(0) | CM(-)
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