六畳半のすごし方 TOP  >  キラキラ☆プリキュアアラモード >  第13話「ムリムリ!ひまり、まさかのデビュー!」

第13話「ムリムリ!ひまり、まさかのデビュー!」

○今週の出来事
①商店街PR作戦

 キラパティでは日々新作が登場。今回はフラミンゴチュロス。チュロスって映画館で売ってるイメージしかないわ。1回くらいしか食べたことないなぁ。いちかも満足の味。勢いに乗ったひまりは立ち上がると例によって解説を始めます。有栖川ってスイーツの話になると勝手にしゃべるよな……ってクラスメイトに言われてるパターン。チュロスは星形が特徴的。これにもちゃんと理由がある。が、それを言う前に事案発生。
 八百屋のおっちゃんがやたらハイテンションで話しかけてきます。商店街のPR動画を作りたいとのこと。それを聞いたいちかは一も二もなく名乗り出ます。それ商店街てかキラパティのCMになってるぞ。あおい、ひまりも後に続きます。八百屋のおっちゃん的にはひまり推しのようです。さきほどのノリノリテンションを見れば確かに。ひまりも承諾。
 そんなやりとりを屋根の上で盗み聞きするリオ。「フフフ」とかイケメンだからある程度絵になってるけど、それ普通に不審者だからな?


 いちかはイチゴンの着ぐるみ。いちかちゃんにピッタリと太鼓判を押すおっちゃん。褒められた気がしない。
 それに比べてひまりは小綺麗な衣装。レポーター役。コミュ障にレポーターとか無茶振りだろ。当然ひまりも拒否。彼女はただのスイーツオタクなだけで基本コミュ障だとわかってないおっちゃんは戸惑います。おだててみますが、むしろ逆効果。あおいがカメラを向けるとさらにテンパって思わず後ろに隠れてしまいます。
 衆人環視の中でレポーターをやる。ハードルが高すぎる。あおいに代わってもらおうとしますが、顔出しNGとのこと。何かあやしい。これは次回に持ち越すようです。というわけでやっぱりひまりに。何かスルーされてますがいちかに代わってもらうという選択肢は無いらしい。なるほど、おっちゃんはひまり派なのか。なら仕方ない。みんなに頼まれてうなずくひまり。押しに弱い。

 テイク1
 まずはイチゴンの登場から入ってレポーターに繋ぎます。しかし予想どおりテンパったひまりはカメラに背中を向けてブツブツつぶやくと、プリキュアのことまで話し始めます。頭完全に真っ白だな。支離滅裂。とはいえ、これは台本が悪いというか、台本ないだろ、これ。普段のひまりを隠し撮りした方がまだそれっぽくなるんじゃないかという気もしますが。あ、その動画言い値で買います。

 テイク2
 今度はスイーツ店の紹介。ここでもどもってしまい頓挫。

 テイク3
 イチゴンのダンスを子ども達と踊ります。なんだかんだいっていちかの着ぐるみは適正があるのか町の人に馴染んでいる様子。ひまりも内心で頑張ろうと自分を励ましているとちょうど道行く人からオススメを訪ねられます。チャンスはピンチ。結局緊張して何も答えられませんでした。

 アップした動画を確認。マジかよ、何一つ上手く行ってねーだろ。どうしてアップしようと思った。
 アクセスしてみると再生回数1。それ今カウントした奴だろ。実質誰も見てね―よ。責任を感じるひまり。いやもうここまで再生数が少ないとちゃんとできてるかどうか以前の話だと思いますよ?
 これでは埒があかないと考えた結果、あおいはアイドル作戦を提案します。ひまりの中の人?

 テイク4アイドル作戦
 まずはイチゴンがポーズを決めて写真撮影。誰得!? せめてそこはいちかがアイドル衣装着るとかあるでしょ。ひまりは…まあ~いいんじゃないですかね、一部の人には。
 動画をアップ。本当にやるのかよ。無謀すぎるだろこのPR企画。再生数は3。だからこれ自分のアクセスだよね?

 テイク5
 踊ってみた。真似してみた。相撲してみた。スイーツどこ行った。
 「でもこれスイーツと関係ないですよね
 迷走。


 休憩。休憩中もイチゴンは子どもに人気。もうこれ一本で行けば良いんじゃないですかね?
 ひまり自身は決してこの仕事そのものが嫌なのではなく、勿論スイーツのことを伝えられるなら伝えたい。しかし人に伝えるのは難しい。彼女はスイーツに夢中になるほど大好きですが、それが人に伝わらない(伝えられない)という課題があります。興味のない人まで巻き込む必要はないでしょうが、オススメを訪ねられて答えられないのはいただけない。
 そこにリオ登場。なんか悪い顔してます。撮影を見ていた。頑張ってたね。早速ひまりを攻略しにきたのか。言っとくけど黄色落とすのかなり難しいぞ。でももっと他のやり方があるんじゃない? 例えば「プリキュア」。彼女達を撮った方がPRになるんじゃないのか。表舞台に引きずり出そうという魂胆でしょうか。君が頑張る必要なんてない。もうやめなよ。彼にとって必要なのはプリキュア(が生み出すスイーツ)であってひまりに用はない、ってなところか。なかなかいやらしい感じが出てて良いキャラです。
 撮影の続きがあると背中を向けて現場に戻るひまり。リオ君には悪いが無駄足。確かにレポーターはひまりに向いてない。あがり症で恥ずかしがり屋。だけどあれで結構彼女は頑固なのだ。本当に嫌ならやらないかもしれない。けど、スイーツに関係していれば彼女はやめない。彼女のスイーツバカっぷりは彼女の行動すら規定する。
 現場に戻ったひまりの様子を見たいちかは予定を変更します。ひまりにウインク。やはりピンクと黄色の組合せは美味しい。


②好きなものが自分を変える
 あそこと言えばキラパティ。ひまりのホームグラウンド。ここなら幾分か緊張もほぐれる。
 店番は高校生組がやってました。衣装も私服に戻して一旦休憩。ぐったりと椅子にもたれかかるひまりにあきらが声をかけます。その間、おっちゃんを接客するゆかり。他のお客さん達も新商品のチュロスを味わっています。その様子を見たひまりは元気を取り戻します。作戦成功♪と内心ガッツポーズのいちか。付き合いの長さは他の3人と大きく変わるわけではありませんが、いちかとひまりは特に仲が良いイメージありますね。純粋にスイーツ好きという共通点もあるし。

 チュロスを食べた少女が親に何故ギザギザの形をしているのか訊ねますが親もわかりません。なんでだろう~?とはぐらかしてしまいます。その光景にふとある記憶を呼び起こすひまり。立ち上がって話しかけようとしますが、今一歩踏み込めず、親子は店を出て行ってしまいます。安心と後悔の表情が浮かぶひまり。
 ノートにメモを取りながらかつての記憶を思い返します。どうしてプリンはまん丸なのか。居ても立ってもいられなくなったひまりは店を飛び出していきます。本作の、ひまりの、スイーツオタクの本領はここにあります。

 公園まで追いかけると親子を発見。逡巡した次の瞬間大きな声で呼び止めます。周囲の人達まで止まって注目を浴びてしまい思わず赤面。少女の顔。ひまりが同じ歳の頃疑問に思ったこと。どうしてプリンは丸いのか。
 「すごく不思議でその答えを知りたいと思って、一生懸命調べて研究した
 「大好きなスイーツの秘密を解き明かしたくて
 人見知りであがり症な彼女が人に声をかけるのは普段なら無理な話。しかしこれはスイーツの話。ならそれは彼女の舞台。目の前にスイーツがあるのなら彼女は踏み出せる。スイーツへの思いが彼女を突き動かす。
 「私が、お答えします

 ひまりの後を追っていちかとあおいが着いた頃にはちょうどひまりが説明を始めていました。
 チュロスはしっかりした生地。油で揚げると膨張して破裂してしまう可能性がある。星のような形にすることで均一に加熱し破裂することを防いでいる。ポカンとする親子。少し難しい。ひまりはかみ砕いて再び説明しなおします。まず結論。星形じゃないと爆発する。何故か。表面積…ではわからないので、お星様が爆発の元となる熱を満遍なく吸ってくれる。これはこれで難しい気がしますが、言いたいことはわかる。なんか不思議と感想を言う少女。そういう理解でいい。そう、スイーツにはたくさんの不思議がある、美味しくなるための秘密がいっぱい詰まっているとひまりは嬉々としながら話します。スイーツがその形をしているのには美味しくなるための理由がある。
 疑問が解けてさらに美味しくなったと少女。親もうなずきます。ところでペコリンが出番ないんで中の人がモブの人のイメージになってますね、最近は。親子からキラキラルが溢れ出ます。

 キラキラルを吸収。あ、これ肉眼で見えるの? プリキュア補正でしょうか。ジュリオ。いちかとあおいに加えて高校生組も合流。ゆかりが親子にリアクションしてるの細かい。
 スイーツを理解した喜びでキラキラルが増幅したと語るジュリオ。そんなことよりキラキラルを返せ。変身。
 今回も吸った力で武器を強化。弓。完全に形状が変わるのか。雑魚怪人もいないし、幹部の武器が変わるって設定は真新しいですね。今週も力押し。その威力に惚れ惚れとするジュリオ。主人公達が頑張ると敵が強くなるってほんと厄介。
 「これは実験だ。楽しい実験だよ、フハハッ」
 これにはカスタードがガチ切れ。スイーツを、スイーツにもっと興味を持ってくれた親子への愚弄は許しません。大好きへと繋がっていく大切な気持ち。それを誰よりも理解するカスタードはジュリオに肉薄。矢を撃つ暇を与えません。彼女の意外な力に驚きながらもジュリオは説教は不要と、アローレイン。だいたい弓使いってこの手の必殺技使うよね。
 カスタード単独技バンクのお披露目。
 「キラキラキラルン! カスタード・イリュージョン!
 散弾で対抗。通常技が捕縛による足止めで、必殺技が散弾とか完全に支援系。この手のキャラは状況が噛み合えば超強い。あとはみんなで特大ケーキを作って武器破壊。戦いには勝ちましたが相手の目的は達成。


 動画の再生数は318。微妙。でもおっちゃん達は300の大台突破!と大喜び。
 グッジョブ!グッジョブ!とひまりをねぎらうと、ひまりもありがとうございますと笑顔を返します。
 動画には彼女が堂々と商店街を紹介する様子が映っています。


③次回予告
 思ったよりも早くお嬢さま設定きましたね。ゆかり姫毒舌。


○トピック

 人見知り? あがり症? そんなもん知るか! こちとらスイーツがあればそれでいいんだよ!!
 なるほど、これがキラキラ節なのか。


 これまた魔法つかいの話から始めるんですが、魔法つかいがシリーズ的に変えたのは何もプリキュアの使命放棄だけでなく、成長も放棄したことでした。正確にはわかりやすい成長、というべきでしょうか。これはシリーズ構成だった村山氏が(コンプリートブックにて)明言しています。成長しなければならない風潮に対するひとつのアンチテーゼとして、ゆるやかな成長、しばらく見ない間にちょっと変わった、そういう成長を目指したそうです。成長真っ盛りの子どもに成長賛美の話をしても特別なことじゃないってのはそのとおりですね。実際作中でリコは魔法を習得していきますが、むしろ彼女にとっての成長は周囲を見る心の余裕を持ったことの方が印象に残ります。だからこそ最終回で人魚達やバッティを魔法学校に誘ったというエピソードはしっくりくるし、みらいもリコとの出会いが決して過去の出来事ではなく未来への道標(大学の専攻)として彼女の中で生きていました。1話から最終回まで5年近くの月日が経っていますが、ゆっくりとしかし確実に変わっていく過程が尊重されています。そういった形で「~しなければいけない」から距離を置いたのが前作であり、この流れは本作にも受け継がれています。

 今回のエピソードに問題提起はありません。ひまりがあがり症を克服しなければいけないとか、そんなのはない。これまでもそうですが本作は説教をしない、つまり欠点を克服しようとか、行いを改めようとかそういうことをしません。その代わり何をするかといえば、徹底的に好きなもの突き詰めていく。好きなものをキッカケにして飛び越える。結果的にひまりは多少はあがり症を克服できたのかもしれませんが、それはあくまで結果であり、彼女にとって重要だったのは目の前にいる子にどうしても伝えたいことがある、というただそれだけのことです。そしてそれをもって本作は良しとします。話が始まる前も終わった後もひまりはスイーツオタクに変わりありません。大好きなものがあって、もっと知りたくて、勉強して、その気持ちを伝えたいと思う彼女はとても自分に素直で、スイーツバカで、それが彼女を狭くも広げもする。ここには明確な成長意図はありません。ただ好きなものを好きだと、その「好き」を力に換えていける人の姿が描かれています。この物語は成長しろとは言わない。その代わり好きなものを徹底的に好きになれ、守り抜けと言います。

 このスタンスもまたひとつの在り方だと思います。プリンセスのように一個人としての完成をストイックに求めるのもそれはそれでひとつの解答です。個人的にはそういう姿に憧れるし、その傾向も強い。でも、そんなマッチョな生き方とは別に、緩くても好きにやって手応えを感じていくやり方だってある。結局のところ、自己の完成や成長なんてどうだっていいんです。人生を面白くできればいい。そうできる力があればいい。好きなものを通してできなかったことができるようになったり、自分を表現できるようになるならそれにこしたことはない。だいたいこの文章だって日曜朝にやっている女児向けアニメの感想で、それをおっさんが書いてるって時点で色々世間とズレてるわけよ。でもそんなこと知ったことじゃないわけよ。私の人生に責任をとれるのは私しかいないんだから。なら、私自らそれをやってみせようって話です。プリキュアで得たことを違う何かに換えて自分を面白くする。それができればこの感想も無益ではない。

 そんなわけでスイーツアニメを真っ向から突っ走るキラキラですが、次回はあおい回。彼女の本分は歌。スイーツ関係ねぇ! 果たしてどうなることやら。


[ 2017年04月30日 21:45 ] カテゴリ:キラキラ☆プリキュアアラモード | TB(0) | CM(-)
トラックバック
この記事のトラックバックURL