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第7話「ペコリン、ドーナツ作るペコ~!」

○今週の出来事
①いちご山事件

 改めていちかの自己紹介と説明。面子も揃ったところでお茶会の準備。
 生地を切って伸ばして丸めて、ドーナツ。ペコリンの大好物。中学生組が調理している間、高校生組はダベり。やはりお互い顔見知り。じゃあ最初からあきらが女性だってわかってたんじゃん、とあおいとひまりが話を蒸し返します。傷口に塩を塗られて顔真っ赤ないちか。穴があったら入りたい。ひたすらポーカーフェイスを貫くゆかりさんはやはり一筋縄ではいきません。
 そんな和気藹々(?)とした雰囲気を長老は懐かしみます。

 映画宣伝仕様OPその3。今回の戦闘は次に何やるか全く読めなくてライブ感強い。クリームビームの可能性に挑戦してますね。


 油で揚げてハイできあがり、オニオンリング。
 「え~なんで?
 膨らまない上に堅い。理由はベーキングパウダーの入れ忘れ。要するに膨らし粉ですね。肩を落とすいちかの横で、長老は楽しくてなによりと笑います。基本的に本作は失敗しても文句言われません。
 いちご山の工房でスイーツを作っていたと話す長老。しかしあの爆発のせいで…ここでようやく1話冒頭の事件に触れます。真剣な面持ちで詳細を訊ねる高校生組。説明入ります。
 山で妖精達はスイーツを作っていました。普段からそうしているような雰囲気なのに何故人間用の調理器具を使っているのかは突っ込んではいけません。ペコリンも妖精達に混じって一生懸命に生地をかき混ぜます。混ぜすぎと長老がアドバイス。どうやらペコリンもあまり上手ではない様子。やる気と元気は一番と仲間達から評されます。いちかと同じポジション。彼らの言葉に励まされペコリンは伝説のパティシエプリキュアみたいに美味しいスイーツを作りたいと目標を語ります。もう戦士とかプリンセスとか魔法つかいですらなくただの職人になってる現在のプリキュア。なんか珍しくキャラクターのビジュアルが設定されていますが後々登場するんでしょうか。スイーツで人を笑顔に、元気にするのが本作の方針。長老はいつかアレを使うときもくると工房鞄を見ながら話します。現在使ってますが、さらに使い方に秘密があるのか……工房については未だに言及がありません。
 スイーツのキラキラルを奪って悪さを働いているヤツがいると噂話。外国で修行している仲間が心配。OPの妖精のことかな。噂をすればなんとやら、その悪い奴らが登場。雰囲気的にこいつらも妖精の一種で、OPの仮面の人にそそのかされた風。今作では怪人を消滅させるわけではなくお星様にするだけなので、実は騙されてましたで手打ちにしても問題はない。
 早速スイーツからキラキラルを奪っていきます。取り戻そうと傘を裏返して吸収する長老。面白い使い方するね。しかし両者の取り合いになったキラキラルが膨張しなにやら危険な兆候。「これはやばいヌン」。なんかじわじわくるセリフ。目先のことに必死になってる長老に助言した方がいいんじゃないですかね? 案の定破裂するとみんなを巻き込んで爆裂四散。戦犯(の一人)は長老。
 あの爆発で実体の無い身体になったと振り返る長老。頑なに幽霊になったとは認めません。っていうかそれ自業自得じゃないですか。今回は不思議の国が侵略を受けたとかではなく、ヤンチャな暴れん坊達がいて集落の妖精が被害を受けたという程度の規模。やはり本作もスケールが小さく設定されていて、主人公達に過剰な負荷はかけない方針のようです。
 そんなわけで仲間達と離ればなれになり現在に至ります。長老の話を聞いて思い出したペコリンはみんなに会いたいと泣くとキッチンを飛びだしていきます。

 いちかが追いかけて捜索。工房は意外に広く謎のスペースが広がっています。ひまり達がペコリンを発見。ヤドカリみたいにバケツに入りながらいちご山の方を見つめています。気づかれないように隠れて様子を見る一同。きっと今まで寂しいのを我慢していたのだろうと推し量ります。5人制のため手続きに時間がかかりました。なんと慰めてあげればよいのか。沈黙。こういう場合ゆかりさん絶対案出ないだろうなって思うのは過小評価でしょうか。キラっと閃いた!といちか。彼女の閃きシーン可愛いよね。


②ペコリンとドーナツ

 ドーナツの匂い。
 頭を抱えながら棒読みセリフをあげるいちか。ベタベタな作戦ですがペコリンは見事釣り糸に引っかかってくれます。ドーナツ作るのを手伝って欲しいとお願い。状況的には超不自然ですが話を聞いてくれます。しかし調理はペコリンも苦手。実際1話でも具体的なアドバイスはしていません。作る前から諦めます。これは要するに1話の反転。同じ立場で違う目線でスイーツ作りに挑もうってわけ。本作における妖精はアドバイザーではなく当事者の位置付け。
 話としてはむしろやりやすい。ペコリンは私に教えてくれたじゃない、といちかは切り返します。ペコリンは私の最初の先生と励まします。レッツ・ラ・クッキング。不承不承ながらも手をあげるペコリン。


 まずは材料の確認。今回はベーキングパウダーを忘れません。
 キラキラキラルン、キラキラル。と何度も唱えながら生地をこね、形を整えていきます。何がなんでもこの単語を定着させたいらしい。キュアップ・ラパパもそうですがかけ声があると真似しやすくリズムをとりやすいってのはあります。変身ヒーローが子どもに受け入れられるのはカッコイイとかもありますが、真似しやすい(ポーズやかけ声がやりやすい)のが大きいと思います。
 ドーナツがふっくらと焼けます。いつの間にかペコリンも笑顔に。スイーツを食べるだけでなく、作ることを通しても笑顔に、元気になるのが本作のスタンス。つまり、趣味です。
 ドーナツとしてはこれでほぼ完成ですが、さらに一工夫(デコ)したい。いちごチョコとクリームで装飾してペコリンドーナツのできあがり。ペコリンは自分もデコレーションしたいと勢いに乗ります。元気になったと一安心の長老。仲間達をあしらったドーナツ。このドーナツを持って行きたいところがあるとペコリン。


 いちご山。
 今は岩が崩れて廃墟と化していますがよく見れば何かがあった形跡があります。嘘じゃないというように、ここでスイーツを作っていたとペコリン。持ってきたドーナツを広げます。……なんかお供えっぽいぞ。
 みんなに呼びかけます。もちろん答えが返ってくるわけではありませんが、ドーナツのキラキラルが反応するとかつてあった光景が甦ります。あー、これ三途の川渡ってますわ。仲間達と一緒にスイーツを作るペコリンの姿にいちかは静かに笑います。また一緒に楽しくスイーツを作れるといいね。きっとみんな帰ってくると頷くペコリン。もうアレです、探そうともしない。勝手に帰ってくるでしょってスタンス。この点でもガムシャラに何かを追いかけることはしません。補填もしない。
 お腹が空いたのでドーナツを食べます。キラキラルが宙を舞います。


③みんなの居場所
 当然虫が寄ってきます。
 キラキラルを吸収すると残った食べかけドーナツを狙います。単独で立ち向かういちか。1話はいちかの、7話はペコリンの、未熟だけど強い願いが込められたスイーツを守る動機付けと両者の関係が強調されています。単純化すればいちかの行動(動機)にペコリン分が仮託される格好になります。お店を開くのもその一環。プリンセスでいうところのはるかが求めるプリンセスと、グランプリンセスを結びつけるのと同じですね。こうして見るとプリンセスは自己研鑽と世界平和のバランス(繋がり)を取るために腐心しているんですが、そんな名残はもうありません。いちかとペコリンはポジション的に似ていて、かつ地元も同じ。要するに趣味でスイーツ作ってれば勝手に仲間達が戻ってくるだろうって算段。世界平和なにそれ?美味しいの? もうとにかく余計な都合を入れずに純粋にお菓子を作る気満々。そりゃプリキュアも職人にジョブチェンジしますよ。この割切り感がプリキュアです。
 キュアホイップ。一通り変身を見て、この子の変身が一番好きですね。ツインテールが解ける時点で好きなんですけど、シンプルながら必要な要素は全部入っているというか、衣装を翻したり、デコったり、変身アイテムを強調したり、所作の一つ一つが可愛くサマになっている。

 連続クリームビーム。連続回避。キラキラルの使い手(=プリキュア)だと気づく敵。相手も相手で情報交換できてないようです。組織化されてない様子。
 四身の拳。周囲を囲まれ窮地に陥るホイップ。今回もあきらが駆けつけて抱っこしてくれます。
 「あのままほんとにいなくなると思った?
 ピンチになるまで出番を待つ優しさ(厳しさ)
 「私達も、いくよ!
 赤はリーダーカラー。
 全員揃った名乗りは保留。
 ショコラがガードしている隙にマカロンが牽制、カスタードとジェラートで有効打を与えます。トドメはホイップ。
 「ふえるのずる~い!」
 プリキュアで括るとあと45人ほどいます。


 キラキラルが跡地に降り注ぎます。かつての光景。
 いちかはお店をやろうと思いつきます。
 「ここをみ~んなが集まる場所にしたいの!
 「みんなでスイーツ作ったり食べたり、そしたらペコリンの仲間のみんなもここに来るかもしれないでしょ?
 話を聞いて喜ぶペコリン。4人も話に乗ります。
 「いつでもどこでもみんなが集まってキラキラの笑顔になるスイーツショップ。うん! これだよ! お店の名前は……
 「キラキラパティスリー!


④次回予告
 お前、今さっき「そうね」って言っただろ。
 お店を開きたいなら四葉さんが融資の相談にのります。
 

○トピック
 スイーツを作りたいなら徹底的に好きなようにやりなさい。あなた達は自由だ。


 自由に遊んだ魔法つかいを経て、本作キラキラは趣味の世界に没頭します。
 現時点においても「(仮想を含めた)敵」は存在しません。妖精達の集落を再建するために何をするか? スイーツを作ってお店を開こう。要するにお店屋さんごっこをしようって話。ここにはみんなの笑顔を守ろうだとか、スイーツ(キラキラル)を守ろうとかの責務はありません。どーせプリキュアは結果的に世界を救うことになるんだから、好きなことやればいいじゃん。スイーツ作ってたら勝手に世界救われるんでしょ? そういうノリ。
 この開き直り良いと思います。最前線に立ってる。世界を救ったってフラれて泣くんです。絶望はつきまとう。親友とも別れる。世界を救っても褒美すらねぇ。ならそんなことのために必死になる必要はない。紆余曲折を経て改めてプリキュアは日常に全力投球。その日常とはある意味では平凡で、窮屈で、変らない世界です。どんなに必死に願おうとも世界は変らない。日常も変らない。やることといったらお菓子作り。別にパティシエになるのが夢ってわけでもない。それで私達が楽しく笑顔になれればそれでいいじゃない。愛で救うことを経て、一週回って超ミクロな日常に戻ります。後退したわけではありません。変ったところで日常が続くのなら(悲しみがなくならないのなら)、その日常をどのように彩るか、認識するかという話になる。(仮想)敵がいなければ成長できない、前に進めない、幸せになれない、というわけではないでしょう?
 物語が変わり塗り替えられ積み重ねられていくこの感覚こそがプリキュアです。世代が変ろうともプリキュアとしての本分、つまり如何にして生きるかを求める態度は変らない。変らない日常の中にもワクワクはある。自分達の手で作れるものがある。私達は勝手に幸せになる。その方法は自分達で見つけられる。

 そのためには居場所を整えなければ。開店準備が始まります。


[ 2017年03月19日 21:17 ] カテゴリ:キラキラ☆プリキュアアラモード | TB(0) | CM(-)
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