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コラム4「MHビジュアルファンブック Vol.1」

 ファン待望の究極のファンブック。通算3冊目。今回はオマケCDが付いておらず、前回にあったようなしおりも無く、定価でも200円値上がりしているのだが、それでも圧倒的なファン価値を誇る必携の書。MHになってルミナスが加わったので表紙が楽しくにぎわいあるものになっています。さり気にブラックとホワイトが腕を組んでいるのがミソ。何も考えずジャケット買いしてもいいくらいです。

①コンテンツ
 作画陣のイラスト、キャラ紹介、ストーリーダイジェスト(1~23話)、OP絵コンテ、美術ボード(背景画に近いもの)、キャラ設定資料、声優・スタッフインタビュー、カードダス紹介、またみてね、とここまではほぼ同様の作りだが、何といっても今回の目玉は漫画でおなじみの上北ふたご先生の漫画が載っていることでしょう。また4月に公開された映画のストーリーダイジェストと設定画もちょっと載っています。ちなみに、映画のサブタイトルは公開当時無かったと思うのですが、第2弾と区別するためか~希望の園で、マジヤバ決戦~となっています。一応DVDの裏にも同じコメントが付いてます。
 オマケはトレーディングカード。表紙イラストと裏にはなぎさの小さい頃のイラストが描かれています。是非ほのかVarを!

②イラスト
 ポスターイラストは巷で評判の良い川村女史(前回のファンブックは全部川村女史だった)。ベローネのスカートがヒラヒラしているのがたまりません。他の作画陣の方々のイラストも作風に合った構図やキャラで楽しいです。洋館前で写真を取るように勢ぞろいしている闇の方々のイラストが良い感じ。サーキュラスお茶目です。個人的には映画の時のドレスイラストが一番好きかな。メップルとミップルが邪魔でなぎさとほのかの胸が見えません。

③キャラ紹介
 今回はデザインを手がけている稲上氏が各キャラにコメントを付けています。工夫した点やモチーフとなった人などの話が書かれていて面白い。注目はほのか。コメントにも設定画にもあるのですが、ほのかは立った時腿の間に隙間が開くのですが、個人的にこの隙間が好きだったりします。好きというか綺麗に見えます。ラインが綺麗なんですね。ほのかというと眉毛眉毛言ってますが、さり気にこの部分が大変お気に入りだったりします。なお、ひかりもちょっと隙間が開いていて同様に良いと思います。っていうかこれ私の趣味の話だな。
 他には・・・野々宮さん可愛いよ野々宮さん(危ない人か)。

④ストーリーダイジェスト
 演出家からのコメントが興味深いです。苦労された点、楽しみながらやった点、西尾監督の指示で変更された点も多いようです。アニメの製作工程ってよく分かりませんが、脚本で話の筋があって演出で具体的な映像的肉付けがされるんですかね。


⑤声優・スタッフインタビュー
 ある意味でこのファンブックシリーズの目玉コンテンツ。皆さん至極真面目に答えていて、読んでいるこちらが面食らってしまう。

 なぎさとほのかの中の人(本名、ゆかな両女史)は流石2年目ということもあるし、中の人だけあって物語やキャラの心情理解に恐れ入ります。本名女史が言っていたひかりが増えたことにより「お互いが見詰め合っていたものが、三人が同じ方向を向き始めた」というコメントには思わず頷いてしまいました。なぎさとほのか、ひかりとバラバラに見てしまいがちだし、主題と含めて考えてしまいがちでしたが、原点である三人の関係にも注目したいですね。主要キャラが少ないのに見る視点がいくつもあるのがプリキュアの面白いところであり奥深いところです。
 変身や必殺技も毎回収録しているそうですが、繰り返すことでふたりの息が本当に合うわけなんですね。42話やMH21話でふたり揃って「やーっ!」って叫ぶシーンがあるんですが、ああいう阿吽の呼吸って好きですね。何よりこのふたりがナギナギ、ホノホノって呼び合っているのがすげーよ。前回そう呼ぶって言ってたけど、本当に言うんかい。

 ひかりの中の人(田中女史)の「プリキュアって心にグッと響くところがあるんですよね」の一言に共感を覚えます。他にもむしゃくしゃしている時にひかりを演じると心が清清しくなるというのも、見ている側としても同じ気分。最初はひかりの難しい役に苦労されたようですが、ひかりの成長に合わせてひかりと田中女史の距離が縮まって一つになるような印象でした。本名、ゆかな女史ほどひかりの内面についてはコメントしていませんが、外からプリキュアやひかりを見ているようなコメントで面白いですね。ひかり役になれたことを非常に喜んでいる様子です。プリキュアは役者をその気にさせてしまう魅力があるんだろうな、と思うのは言いすぎでしょうかね。

 水着禁止の硬派なプリキュア。それを指揮する鷲尾P。2年目続投が決まって用意していたラストが使えなかったそうですが、どういうラストが気になることろではあります。ラストと言っても最終回だけではなく終盤の展開を含むでしょうから見たい聞きたいと言っても詮無きことでしょうね。
 それにしても、去年も今年もいっぱいいっぱいで作っていると明言してしまっているところが素直。それが愚痴に聞こえずに、一生懸命作品を良くしようと頑張っていると感じられるのが素敵です。
 読んでいて何故か泣きそうになってしまったのですが(他の方のコメントも読んでいて感慨深いのが多い)、MH8話のように中学生であるなぎさ達が大人の悩みを解決できない、大人は自分で解決するというスタンスを守っているのが私個人の考え方としても納得がいくスタンスですね。なぎさ達は子どもであり成長段階であり大人ではありません。ましてや全知全能でもない。一作目16話のマドンナ話で全くなぎさ達がマドンナの問題に関知しなかったのを個人的に評価しているのはそういうところで、プリキュアのふたりはあくまで敵対者であるドツクゾーンを倒す者でしかなく、人としてのなぎさ・ほのかは普通の女の子なんですね。だから、人間関係においては超越した力なんてなくて、人を変えるなんて出来っこないし、問題の本質を改善させることもできない。それどころか自分の問題で一杯一杯だったりする。だから、プリキュアでは他者の問題を自分の視点で捉えて何か出来ないか、何が出来るかを一生懸命考えて行動するということを馬鹿正直にする。その過程で他者が影響を受けて変わるかは結果の一つでしかなく、重要なのは人のことを考えること、自分の身に置き換えたり心に受け止めたりすること、何が出来るかを考えることだと思う。そんな愚直なまでの真摯な姿が私は大好きだし、そんな当たり前のことを真面目にやる作り手の気概に感心します。
 視聴率の話にも触れていて女の子には爆発的な人気の模様。年齢限定の視聴率ってどうやって統計取るのか分かりませんが、平均45%って聞くとおおっと思います。視聴率を気にしたコメントってちょっと打算的な感じがしてしまうのですが、同じ時間帯でやっていた響鬼のあからさまな路線変更を目の当たりにしてしまうと軽んじるわけにはいかないでしょうね。人気が無ければ思い通りに作れないのが現実。偶然か必然か、高い支持を受けているプリキュアのスタッフには今後も全身全霊で作っていただきたいと思います。

 西尾監督のコメントはサーキュラス達にも言及されていて面白いです。ひかりや少年が曖昧なポジションにいるのはやはり意図してのこと。確かに他者から「あなたは~だ」とはっきり言われれば、肯定するか否定するしかない。迷うにしても答えを前提にしたものになってしまって引きずってしまう。それでは話が暗いし重い。だから答えを先延ばししていると言えば聞こえが悪いけど、積み重ねや経験をを得て最後に結論を出す方が物語としては良いんでしょうね。
 15話のバスケシーンについてもコメントがあって、余白の部分に作画を担当した山田氏のラフ絵があります。バスケは描いたことが無かったらしくて「一週間でバスケが描けたらスラムダンクの作カンオレだっつーの!」と直筆でコメント描いてあって笑いました。いや、あんたが描いたらスラムダンクじゃなくなると思う。でも、スラムダンクでなくても何でもいいから見てみたい映像ではあります。
 映像・演出面として期待するのはOPの地球規模ジャアクキングと大気圏突入プリキュアですが、ぜひぜひやって欲しいです。ジャアクキングに殴られてそのまま地球一周して今度はキングに蹴りを打ち込むくらいの無茶苦茶な躍動感あるアクション見たいです。


⑥またみてね
 映画宣伝時の「またみてね」は、どうなっとるんだあ。ということで、未放送分も含め第1話から第23話までのエンドを完全公開!と書いてあって、気になる部分が完全に網羅されています。できればDVDに同時収録して欲しいのですが何か制約でもあるのかな?


⑦上北漫画
 漫画版を知っている人には説明不要の最萌プリキュア漫画。漫画だけじゃなくて、見開きのイラストも有り。ほのかがひかりの髪を三つ編みにしているシーンが萌え。
 漫画の方は3ページですが密度が濃く凄まじいです。カラオケに行って大様ゲームと言えば、当然アレが無いわけがありません。「もぉ~誰がこんな命令を・・・」と言いながらも何かどきどきしているほのかが萌えです。よく分かってないひかりも萌え。最後に闇の皆さんがオールキャスト(ダーク5、三人衆、お笑い四天王)で登場するのも豪快なオチです。
 萌え萌え言ってますが、キャラの動かし方とか読み応えとかが3ページという短い中に凝縮されていて漫画として面白いです。上北先生の画風はパッと見古い作風なので好みの問題で避けてしまい漫画未読の人もいるかもしれませんが、これを機会に読んで見るのも良いと思います。連載漫画の方は、百合萌えと各所で評判ですが、ストーリーの本筋としては真面目なテーマを扱ってたりするので普通に読んでも面白いです。毎回よくあんな少ないページで纏められるもんだと感心します。
[ 2013年05月21日 20:32 ] カテゴリ:MaxHeart | TB(0) | CM(-)
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