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第4話「3人そろってレッツ・ラ・まぜまぜ!」

○今週の出来事
①食べるのは簡単、作るのは超難しい

 すっかりスイーツ仲間になったいちかとひまり、今回はシュークリームを食します。どうでもいい話ですが、私は子どもの頃シュークリームが苦手でした。皮がダメで。見た目もシワくちゃだし。味ってよりイメージが悪かった。今は何の問題もなく食べられるので食べず嫌いの一種だったのかもしれない。
 と、そこへバレエのポーズを決める女性が現れます。……日常の中でそのポーズされるとギャグに見えるのがバレエの難点だと思うのは私だけでしょうか。かっこいい!ってよりバランス取るの大変そうみたいな変な感心が先行するっていうか。それはそれとして彼女、スイーツ店の娘まりこは明日バレエの発表会。彼女のファンであるふたりは見に行く!と喜んで申し出ます。
 彼女のバレエは一般人にもファンがいるようで立ち見客もそこそこ。バレエって野外でやるもんなのか?と思ったらそういうのもあるみたいですね。前回もそうだけどこの街そういう催し物や芸人が多いのか?
 口笛がした方を見るとあおいも来ています。偶然の出会いにいちかはほっこり。プリ友になったからといって四六時中一緒ってわけではないらしい。大抵巻き込んでチュートリアルやったりするんですが、本作にそういう親切さ(強引さ)はありません。まりこからチケットを貰います。ひまりは宝塚とか見に行きそう。
 今週も新怪人シュックリーの登場。怪人によって好みのスイーツが違うようです。


 鞄を開いて工房を設置。その辺の説明がないというか、普段その鞄どこに置いてるんだ?とかの説明が入らないのは珍しい。今回がその説明会なのかと思ったらスルーされているので重複を省く意味でも5人揃ってからがやはり本番でしょうか。あるいは魔法つかいがそうだったように、細かい話や命令は下されないのかもしれません。
 まりこさんへの差し入れ作戦会議。あおいが異議を唱えます。まりこの店の看板商品はシュークリーム。それにあえてぶつけるのはいかがなものか。しかしいちかは本人が一番好きなものを贈るしかない!と直球勝負を挑みます。そういう考えもある。好きなものほどより多くの種類を味わってみたいというのは食べ物に限らない。ペコリンは最近セリフが少ないからか、妙な存在感を出す方向にポジションを置いているようです。説明するのが妖精の仕事って考えるとその仕事がないと出番が減るってのはありますね。モフルンは3人目〈4人目)のキャラクターという位置付けだったのでその辺の手持ち無沙汰感はありませんでしたが。
 案も纏まりエプロンに着替えます。物陰から長老も見守ります。地縛霊がいる工房ってどうなんでしょうね?

 まずは卵を…割れないいちか。待て、そこからなのか。っていうか今まで散々やってきたんじゃないのか。ひまりは計量に慎重。あおいはまだ未知数ですが料理の経験は乏しいようです。今のところトラブルメーカー的ポジション。ハプニングが起きてひまりが粉を被ってしまいます。それもまた楽しいとばかりに笑うひまり。食べ物で遊んでいる感もありますがその辺も含めての料理ということなのでしょう。汚れたり掃除したりと忙しい。そこの描写にリソース振ってる印象がありますね。彼女達がお菓子を作るのは自主的なので「好きでやっている」を第一にしているようです。ここを世界平和のためにお菓子を作れとしてしまうと失敗が許されないギスギスしたものになるので、とりあえずアレを作ってみよう的ノリで序盤を固めるのだと思われます。まだ面子も集まりきってないしね。この辺も含めて魔法つかいの系譜って気がします。とりあえず好きにしろ。
 食材を混ぜて生地を作ると、シュークリームの皮作り。大きさが人によってマチマチ。ペコリンのは何だそれ?って思うところですが、実は白鳥の頭として利用されることに。
 オーブンに入れて暫し待ち。その間に汚れたキッチンを整理。綺麗にはなりましたが3人ともクタクタ。慣れないせいもあるでしょうがやることが多くて大変。

 ほんとうに膨らむのかと不安になりますがオーブンの中を見るとちゃんと膨らんで一安心。すると思い出したかのようにひまりが離れて!と大声を出します。実はシュークリームは上級者向け。下手にオーブンを開けてしまえば全滅、と釘を刺します。それ振りですよね?
 1歩、2歩を後ずさるとテーブルにぶつかり、その衝撃でボールが落ち、その反動でモップが倒れ、とピタゴラスイッチばりに器用にオーブンを開放。知ってた。落胆して膝をつく一同ですがいちかは踏みとどまります。もう1回頑張ろう。基本的にこのアニメ、1度以上失敗するのは織込み済のようで、むしろあえて失敗してる節があります。そういうとこ含めての料理。おそらくこのアニメにとって一番の敗北は料理をやめてしまうこと。つまらなくなってしまうこと。スイーツの場合「失敗=そもそも形にならない」式なので出来たけどマズイってパターンはあまりやらないだろうと考えられます。
 気合を入れて再びオーブンに。が、ダメ。今度は萎むどころか爆発四散。ならもう一度!と再び挑む3人。案の定失敗。その後も失敗に続く失敗を重ね怪しげなものを練成する始末。
 「ノー!
 「ナンセンス!
 「オーマイガット!
 お前らのセンスの無さに頭抱えるわ。キッチン大惨事。それはそれとして、床に倒れているいちかが色気あるな。ひまりは深夜枠。もう一回だけ、と呼びかけるいちか。しかし時間は6時前。バンドの練習、塾と言い残してトボトボと2人は出ていきます。この士気でやっても上手く行きそうにありません。でも掃除はしておこうよ、次来たときに掃除から始まると微妙にテンション下がるから。

 寝ていたペコリンが目を覚ますとすでに真っ暗。汚れたキッチンだけが残されています。いちかもまた工房を飛びだしていきます。
 シュークリームを嗅ぎつけてシュックリーが出現。しかし姿形もないので気のせいかと姿を消します。
 肩を落とすいちか。どうして上手くいかないのか。3人の大好きが揃ったのに。彼女に気づいたまりこが足を止めて声をかけます。


②大好きが集まる場所
 場所を移して2人きりに。
 シュークリームが失敗したと直接言えないので上手く踊れないときはどうするのかと訊ねます。今ひとつ話が飲み込めないまりこ。失敗しない? いやあるよ。とりあえず何かに詰まっているんだろうと察したまりこは始まりの気持ちを思い出すようにしていると答えます。どうして踊りたいのか。どうしてバレエが好きなのか。女の子は大好きから気持ちが始まる。プリキュアではあまり直接的に語られてきませんでしたが、この「好き」を力に換えているのはどのシリーズでも共通しています。好きになることで変っていくこともある。レジーナは特にそうでした。初心を思い出すのはベタな話ですが重要です。自分にとっての位置付け、在り方がしっかりしていればブレることはなくなる。この感想がプリキュアと同じ年齢だけ続いて、かつ内容的に変らないのはプリキュアが好きで、それを書くのも好きだからです。それだけで十分。言語化することは自分を言語化することでもあるのでそういうものが好きなんだろうと思います。また、私は単純な人間なのでそれで留めたいとも思う。好きから始まったことが段々変質していって頑固ジジイみたいになっている人や、有名になったためか権威化したり、あるいは周囲の期待に応えようとして自分を出せなくなってしまう人をたまに見かけますが、そうなってしまうと好き以外の要素が強くなって楽しめなさそうなんだよね。逆に言えば「飽きたのでやめます」って言えるシンプルさ。そういうのを持ち続けたい。自分にも他人にも強制されない、好きだからやっている、それだけの動機。私はそれを大事なものだと思っているし、それ以外の動機のものはテキトーでいいって思ってます。いくらでも妥協していいし、余計な動機をぐちゃぐちゃに入れてもいいし、割り切ってもいい。無論他人に文句を言われない程度に。社会的に求められる自分(社会的活動)と、自分が求める自分(精神的活動)とを可能な限り切り分けて後者を聖域化する。でないと私の精神が持たなさそうだから。偉そうなこと言ってますが基本的に打たれ弱いんでそうならない構造を作っておこうっていう生存戦略ですね。何か話が盛大にズレてきていますが、初心、つまりその本質は何か?というのはその形も規定するのです。形を変えたくないなら本質を変えてはいけないし、本質が変らないなら形も変らない。逆に形を歪めれば本質も歪む。実行動と精神面の両方のフィードバッグが重要。だからこうして書くことで一つの方向付けを行っています。プリキュアの感想なのにプリキュアそっちのけで関係ないことを書くのはそのため。言い換えればそれだけ自分に刺さってるってことなんですけど。
 まりこの言葉にいちかは勇気付けられます。時同じくしてひまり、あおいも同じ心境に至ります。

 工房でばったり。ちょっとぎこちないのがこの3人。
 気分を一新して作り直し。お互いにフォローし合いながらグッド!と声をかけあいます。こういうの勢いとテンションあっていいな。この盛り上げていくBGMもいい。たぶんこの子達は友達かと言えば微妙。名字呼びしているから、ってのを除いても会って日も浅いし別に個人的感情で結びついているわけではない(特にあおい)。要するに一緒にお菓子を作ることを通じてこの子達は仲良くなっている。お菓子作りが先。学校が一緒だから、塾や習い事が一緒だからというのと同じです。この工房が一つのコミュニティになっている。次回から高校生組を加えていくことを鑑みても、この独自のコミュニティは肩書きを取っ払う意味で大きな役割があるでしょう。この工房では「好き」という共通した思いさえあれば良い。まずは場を作ってしまおうというこの発想と手続きは面白い試みだと思います。魔法つかいでは統合されたコミュニティはついぞ作られなかったのでその発展とも考えられます。
 見事完成。思わずいちかは「あおちゃん」「ひまりん」とふたりを呼びます。共同体験から呼び方が決まるのもあるあるですね。


③次のお相手は
 翌日。
 早速まりこさんの元へ行こうした矢先に怪人が現れます。
 彼女達が作ったシュークリームを奪うとキラキラルを抽出。巨大化。変身して対抗。まだ全員揃っていないのでタイトルコールはしません。……ところでキラキラプリキュアアラモード!って名乗るの?
 シュックリーにつられてシュークリームをシュックリームと呼ぶペコリン。とりあえず荷物持ちで。

 クリームビームをモノともしないシュックリー。自分達が作ったシュークリームで強くなったとか厄介です。暗黒料理食わせれば弱体化できるんじゃないでしょうか。あとペコリンは余計なこと言わず隠れてなさい。
 美味しいスイーツを作るアニメで、美味しいスイーツが敵の強さになる。という設定的にやっちゃった感のある本作。
 「相手が強いなら、私たちの思いを合わせればいい!
 というインフレ理論で乗り越えます。例年どおり。真面目な話、これどう持っていくんでしょうね。


 バレエ会場へ。
 白鳥をあしらったシュークリーム。まりこも好きなシュークリームのプレゼントに笑顔で答えます。


 帰り道。上首尾に終わりテンション上がったいちかはステップを踏みます。階段でそれは危ない。通りがかった人に笑われてしまいます。これは意外。この人癖がありそうだから5人目だと思ってました。


④次回予告
 実はお前、暇だろ?
 そろそろ映画。先輩プリキュアを探して……まるで成長していない。
 映画にまで登場する冷凍みかんの存在感。


○トピック
 完璧さを売りにするリスク。


 妖精とか幽霊とか鞄から出てくる工房とかスイーツ泥棒とか色々無視して、レッツ・ラ・クッキング。
 このとりあえず好きにしろ感。使命から入らずに遊びから入るあたり近年のプリキュアはこれが主流なのかもしれません。こっちはこっちの都合でお菓子作ってるんだよ! 邪魔すんなら叩きつぶす。趣味の片手間に世界救ってやるよ。そういうノリ。うん、いつものプリキュア。
 趣味や個性が異なる多様な面子をどうやって一つに結びつけるか。プリキュア5は主人公のカリスマ性で、スマイルは普通に友達に、プリンセスは志しで、それ以外は最初から幼馴染みだったりと案外テンプレートがないことに今さら気づくんですが、本作はズバリ「場」。工房という言わば秘密基地を軸に共有体験を通して結びつけています。ということはこの場をどう発展・展開させていくかがポイントになりそうですが、それは後のお楽しみ。果たして今年の紫はどんな表情を見せてくれるのでしょうか。


[ 2017年02月26日 13:06 ] カテゴリ:キラキラ☆プリキュアアラモード | TB(0) | CM(-)
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