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軽さ故の楽観

 最近あまりネタにしていませんが、アーリーリタイア(早期退職)計画は順調に進んでいます。
 第一目標は45歳退職ですが、現在の進捗状況では40歳くらいも視野に入っています。これは退職を早めてもいいし、1、2年さらに働いて余裕を持たせてもいいのでどっちにころんでも美味しい。

 仕事したくないって言うと何か後ろ向きな感じになりますが、個人的には金で時間を買うと認識しています。
 現代資本主義における賃金労働者は賃金奴隷というのが私の理解。だから金で奴隷身分から脱する。私にとって何よりも価値があるものは自由(精神的・社会的・物理的)なので将来の所得と引替えに自由を得ることは十分に採算が取れるのです。
 時々、好きに生きたいとか、誰にも命令されたくないとか言ってんのはそういうことですね。私は単純な人間なので思考と言動とがほとんど解離しない。もうちょっと言えば、私の世界観は諦念と楽観のブレンドで出来ている。命に使命とか義務とか価値とか特に持たせていません。あった方が張り合いがでるけど、必須ではない。所詮は人生を面白くするためのスパイス。たまたま現代日本に生まれて、たまたままだ生きてる。私が生きてても死んでても世の中は変わらん。なら好きに生きていいでしょ。人生は一度きり。成功も失敗も一度きり。


 決心が軽いのは、人生が1回しかないからだ、と作者は言う。ニーチェは、「永遠の回帰」という説を提起してすべては繰り返されると言ったけれど、クンデラはそれを否定する。すべての事象は1回しか起らない。だから失敗の結果も1回分に留まる。それならばことを軽く決めてもいいではないか。軽く決めるしかないではないか。
 100冊作られる本ならば誤記・誤植が100個に増殖しないよう丁寧に校正する。しかし一冊しか作られない写本は、誤記は一個に留まるのだから、校正もいい加減でいい。ぼくたちの人生は後になって誰も読みそうにない一冊だけの本なのだ。

(『存在の耐えられない軽さ』池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 池澤夏樹解説)

 軽いなら軽いでやりようがある。


[ 2016年12月17日 22:31 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(-)
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