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第39話「今日はハロウィン!み~んな笑顔になぁれ!」

○今週の出来事
①ハロウィンツアー

 補習メイトから。またナシマホウ界に遊びに来るのかと思いきや、今回は他の生徒達まで。修学旅行?
 しかし教頭曰く前代未聞。どうやら前回のみらいの言葉を受けて、校長が企画したようです。なるほど、あのセリフは別にハロウィンで魔法使いまくろうって意味ではなく、魔法界人が行っても紛れるという意味ね。
 発案者であるみらいはみんなから質問攻め。みらいは魔法界側から見れば補習を受けただけで正式に学校に在学していたわけではないんですが、彼女がナシマホウ界人ってことは周知の事実でしょうから顔や噂は広まっているでしょう。今回のエピソードはナシマホウ界と魔法界の繋がり、ひいてはそれを先導するみらいの繋ぎ役が強調されています。機先を制すようにリコがバレんなよ?と釘を刺します。こっそり楽しく使おうとはーちゃんが抜け道をアドバイス。ですよねー。この番組魔法つかいですもんねー。
 今度はイチゴメロンパンの話題に。話のネタは尽きないようです。

 ネタバレに容赦ないことで定評のある映画宣伝仕様OP。モフルンもモードチェンジします(入場者特典のCMをよく見るとイラストが描いてあるんだけどね)。ルビーのすごいクリスマス感。


 現地に着くとハロウィン真っ盛り。超やる気あるなーこの街。最近は文化祭かハロウィンかみたいな展開になってますね。地元でも話題になっているようで、人がたくさん集まるとみらいが紹介。するとリコが解説し始めます。この自分知ってます感。流石です。元は収穫祭。日本でいうお盆みたいな。49日で輪廻転生するのに戻ってくるってどういうこっちゃ?とかつっこんではいけません。儒教と仏教は別。それを意識してる人はほとんどいませんが。
 巨大バルーン登場。仮装するのは悪い霊を驚かせて追い払うためらしい。なるほど。豆用意しようぜ。ガイドブック片手に訳知り顔で話すリコ。もちろんそんなことは(視聴者以外には)おくびにも出しません。…と一通り説明し終えたところで校長。魔法界組も魔法つかいの仮装ということで怪しまれません。

 みらいを呼ぶ声。母の方でも出店を開いているようです。補習メイト達が挨拶にいっても案の定仮装だと思ってくれます。それはそれとしてみらい母もバッチリ決まっています。フランソワさんも絶賛。この人、普通に付いてきてるけど、学校関係者枠なのか、単に買付けに来ているだけなのか。自由な人だな。
 恒例のトリック・オア・トリート。リコが口を開こうとした途端、ジュンが解説。リコ終了のお知らせ。彼女の天下が3分以上続くことはありません。店を手伝って風船を子ども達に手渡します。
 店の裏ではお婆ちゃんが風船の在庫整理。風に煽られて体勢を崩したところで校長が支えます。その顔にハッとしていると校長は颯爽と去っていきます。彼の後ろ姿から視線を外せないお婆ちゃん。
 店の前に人だかりができると、それまでぬいぐるみの振りをしていたモフルンは、自分も仮装したいと言います。隣に座っていたチクルンが何になりたいんだ?と応じます。視線の先にいたみらいを見つめながらプリキュアになりたいと話すモフルン。映画と話題を合わせるようです。なれっこないとばかりに大笑いするチクルン。するとはーちゃんが一計を案じます。みらいとリコを呼ぶとモフルンと一緒に仮装。
 モフルンみらい、黒猫リコ、キュアモフルン(ミラクルVer)、そしてユニコーンはーちゃん。はーちゃんはこの後も七変化していきます。ついでにチクルンも仮装。


 いつものように雲の中でダベるシャーキンスとベニーギョ。今回はオルーバ不在。彼が言っていた例の話について問うベニーギョ。もしアレが存在していれば気配でわかるとシャーキンス。結局プリキュア潰しておけばいいやって結論に。


 公園にやってくると出店が商店街のようにたくさん並んでいます。売っているものが違うだけで基本夏祭りと同じなんですけどね。しかし何ていうか、みらいとリコは仮装ってよりコスプレのような気がするんですが。はーちゃんの違和感の無さ(溶け込み具合)がパネぇ。
 勝木まゆみコンビと合流。こちらも仲良く魔法つかい仮装。ジュン達とお互いの再会を喜びます。そういえばしばらくぶりになるのか。まゆみの紹介でクレープ屋に。
 行ってみると凄い行列。壮太達がやっている出店のようです。並木君の横にそっと立つツタンはーちゃん。蓋が開く度に格好が変わります。手品か。何か言え。
 並木君がリアクションに困っていると、人手が足りないと店側から悲鳴が上がります。通りかかった船なのでみらい達が助けることに。みらいとリコは店の前に立っていた方が売り子になっていいんじゃないでしょうか。ジュン達も加わります。
 その様子を傍から見ていたチクルンは上手く行くわけがないと懐疑的。冒頭でも書いたように今回は繋ぎを強調する話なので、当然それに対して懐疑的な視線も入っています。彼の言葉に経験談が入っているかは後の展開次第。
 店では材料不足が深刻化。なら早速と補習メイト達が魔法を使ってアシスト。戦々恐々とするみらいとリコ。本人達は大丈夫大丈夫とタカをくくりますが、やっぱりダメ。食材が勝手に宙を飛ぶわ、勝手に焼けて巨大オバケが出現するわの大騒ぎに。ここのみらい超可愛い。ちなみに腕の部分は本来布があるんですが、たまにミスで肌が露出しているようなシーンがチラホラとあります。つまり何が言いたいかというと、グッジョブです。円盤発売するときに修正しなくていいです。むしろ肌色でお願いします。
 失態に見かねた教頭の雷が落ちます。はーちゃんはマイペース。

 引率の先生に謝罪。都合良くマジックと勘違いしてくれます。ほら見ろ!とばかりに笑うチクルン。でもモフルンの信頼は変わりません。
 反省した補習メイトはみらいのアドバイスもあって魔法なしで協力することに。はーちゃんは今度は宇宙人に。そのダンボールはわかるんだが、子どもには通じないネタだな。
 まともにやればまともな結果に。順調に作業が進みます。これには見直さざるを得ないチクルン。隣のモフルンはみらいを見つめながら、彼女がいるとみんな笑顔になって仲良しになれると答えます。みらいとの友達期間でいえば圧倒的。モフルンの信頼は揺るぎません。
 手を繋ぐバルーンの上に精霊。初見で精霊ってこと忘れて、なんかぬいぐるみが乗ってると思ったのはここだけの秘密。


②招かざる客
 仮装パレードが始まる合図。
 親子がベニーギョの脇を通りかかると、やはり仮装の人だと勘違い。子どもから飴を貰います。貰うのかよ。それを使ってヨクバール召喚。

 無事出店の方は一段落。
 同級生が褒められて得意げな表情を浮かべるリコ。この子のこういうところ皮肉抜きにほんと可愛い。
 みらいはリコに話しかけると、店の中の様子を示しながら魔法界とナシマホウ界の人々が仲良くしている様子に感じ入ります。元はふたりの出会いから。一応社会人になれば身元隠蔽の形でナシマホウ界に来ることもできますが、こうしてお忍びとはいえ校長の許可もあって学生達が大勢来て交流するのはこの世界では初めてのことです。ふたりで手を握りしめながら実感がこもります。
 時間なので突風。

 調子を取り戻しつつあるベニーギョ。今回は手強いかも。
 みらい達が駆けつけます。彼女達の格好を見てふざけた格好と評します。お前も仮装みたいな変な格好だろとはーちゃん。また舐められてる? ツッコミをツッコミで返しているだけです。
 オバケヨクバールに対抗してサファイア。距離を詰めて風を封じたいところですが、その風に押し返されます。ふたりが囮になってフェリーチェが一撃。優雅に決めたのも束の間、反撃を受けます。ミラクルとマジカルが片膝ついてる前でフェリーチェが悠然と立っているのは性能差か。三人とも十把一絡げに扱われることも多いですが、基本性能に差があることはたまに描写されますね。
 これ以上後退するとハロウィン会場がメチャクチャになってしまう。なんとか踏みとどまりたいところ。ちなみにバルーンが緑だったり黒だったり塗りミスが目立つんですが、先ほども言ったようにみらいのミスは直す必要がありません。ありません。
 プリキュアの踏ん張りもあってやや防戦のヨクバール。苦し紛れの飛び道具も簡単にはじき返せます。が、逸れた弾がバルーンに当たりそうになったのでミラクルが自分を盾に。みんなのハロウィンを巻き込まないで! ハロウィンってなんなわけ?と話が通じないベニーギョ。もちろんこれは、節分に恵方巻を食べるという一地方の風習を全国に広めることによって利益を得ようとする企業側の戦略と同じく資本主義の文化浸透(破壊)現象のひとつ、という答えを求めているわけではなく、それが何の意味あんの?という問い。
 二つの異なる世界の友達みんなが仲良く笑い合っていた。ハロウィンは両者を繋ぐ大切なお祭り。そうミラクルは定義付けます。
 それならこれは受けきれるか?と多数の弾が。安定のピンクトルマリン。ちなみにこの技はよく防御技として使われるので物理障壁と勘違いされますが、元はペガサスを助けるときに使われたもので、どちらかというと破邪、悪しきものを払いのける意味合いの方が強い魔法のようです。映画でもそうでしたね。ということで反射も可能。
 十分プロレスしたので試合終了の鐘を鳴らします。調子を取り戻してもやっぱり今週もダメでした。
 久しぶりに精霊が仕事します。


 仮装パレードが始まります。はーちゃんは雷様に。
 チクルンはモフルンの手に手を伸ばしかけてやめます。こっちはこっちで一悶着ありそう。

 風で流された風船を探すお婆ちゃん。バルーンの前で再び校長と再会。風船を受け取りながら訊ねようと口を開きかけると突風が。一瞬の隙に校長は目の前から姿を消してしまいます。しかしお婆ちゃんは彼の答えを待つことなく得心します。
 「今日は異なる世界の者が遊びに来る日。ハロウィンのおかげでまた会えたのね、魔法つかいさん」
 現世と幽世、こっちとあっち、過去と現在。二つを結ぶ瞬間。

 しかしこの二つは別のモノなのだろうか。二つの世界がもしかしたら……本を見つめながらリアン氏はある考えを抱きます。


 ドタバタしましたが楽しい思い出に。駅でみんなを見送り。
 みらいは校長に話しかけると、とりとめもなく話し出します。思いついた言葉を次々とまくし立てる彼女を校長は受止めます。帰りの列車の中でリアン氏と連絡を取ります。ふたりの出会いから始まる奇跡は大きく広がりつつある。その言葉にまた一歩考えを強めるリアン氏。
 その夜、みらい達は仲良く一つのベッドの上で眠ります。


③次回予告
 あ、リコのお姉さんですか?(ポイント稼ぎ)


○トピック
 世の中には間違って良いこともある。それがわかる回。


 終盤に向けての準備が始まってきました。やるだろうとは思ってましたが、やっちゃいますね、これ。
 映画も含め本作は独特な展開の仕方を見せています。一言でいえば、敵が関係ない。プリンセス道を貫いたプリンセスは別として、敵と戦っていくうちに真実が明らかになっていくのが通常のパターンなんですが、本作は敵がほとんど関係なく、みらい側の話で物語が前進しています。これは物語序盤からそうで、本作のプリキュア(変身後)のベースラインをざっくり上げれば以下のようになります。

・プリキュアに使命や責任は課されていない。
・そのため主義主張がない(これが正しい!という主張がなく思想戦になりにくい)
・実質的に敵と戦っていない(戦う動機も無いし、目的意識もないので障害物を払いのけた程度)

 守るものがない。やりたいこともない。戦う理由もない。これだけ見れば、ああ緩いんだな~という話で終わりなんですが、この感想はそこで終わりません。前回の感想と被りますが大事なことなので繰り返します。
 これまでプリキュアが何をしてきたかといえば、端的には地球の滅亡を救ってきたんですが、より具体的にいえばまずは自分達の生活を守るためという生存戦略、さらには困っている人を助けるという慈善活動、と結構ハードな仕事でした。きららのように本業とバッティングした場合はプリキュアが生活の負担にもなっていました。これまで50人近くがプリキュアになっていますが嬉々としてプリキュアやりたがるのはマナくらいじゃないでしょうか。やらないで済むならそれが一番良いというのがおそらく標準的な見解でしょう。彼女達がプリキュアになるということはすなわち敵(or苦しんでいる人)がいるということですから。

 「主人公たちがプリキュアに選ばれることで、世界を救ったり、誰かを助けなければいけないという気持ちから行動することがわりと多い。その結果、自分を削りながら戦うことが多いように感じていたんです
 「あくまで彼女たちは、普通の日常を送るべき女の子であって、例えば、まるまる1日特訓するとか、貴重な青春をそのために使うのはちょっともったいないと思っていて。言い換えると、プリキュアであることが人生にとってリスクになっちゃいけない、というか

 三塚SDが指摘したとおりです。プリキュアであることがリスクになってしまっている。
 もちろんプリキュア体験を通して彼女達が大きく成長してきたことも事実ですが、そもそもの話としてプリキュアって何だ?という問いに立ち返るわけです。ヒーローなのか、便利屋なのか、用心棒なのか、カウンセラーなのか。違うよね。プリキュアは女の子達の強さ、心の強さ、正しさ、清らかさだったはずです。それをストレートに表わした言葉が「絶対に諦めない」でした。不条理や小狡い屁理屈を前にしても正しいことを正しいと言い、それを真っ直ぐに行う。そうした姿勢の現われだったはずです。
 本来、プリキュアであることはその人自身の証明です。マナが自分をキュアハートだと、はるかが自分をプリンセスだと明言したように。救済路線は戦うこと以外での可能性を模索した物語でしたが、めぐみの件で見たようにこの方向で突き詰めればやはり過酷な運命を彼女達に背負わすことになります。
 これまでのシリーズの歩みから見た時に、本作は犠牲を強いることなしにプリキュアという在り方の再提示をやってのけるのでは?と思っています。大好きな人を守りたい。その真っ直ぐな気持ちではーちゃんもモフルン(映画参照)もプリキュアになりました。みらいとリコがプリキュアになったのだって、敵を倒すためなどではなく、ふたりで別の何かを成すために魔法が与えられたのだと思うのです。プリキュアは女の子達の可能性の先取りであり証明なのだと。悪がいるからプリキュアが必要なのではなく、困っている人がいるからプリキュアが必要なのではなく、私が私であるからプリキュアなのだと。私の、私達の魔法が奇跡を起こすのだと。1話で見たように世界を覆い尽くすほどの魔法が彼女達の重ねた手の中にある。


[ 2016年10月30日 11:55 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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