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第38話「甘い?甘くない?魔法のかぼちゃ祭り!」

○今週の出来事
①カボチャドリ捕獲大作戦

 虚ろな瞳のはーちゃん。お腹が空いたあまり精霊を食べ物と勘違いして伸ばした手をみらいとリコに止められます。精霊を食べたら食べたで、何か強くなりそうな気もしますが。妖精(精霊)。箔がついて良いんじゃないでしょうか。
 なんでまたそんな空腹なのかというと今日はお祭り。お菓子をたくさん食べようと昼食抜きで来たようです。
 チョコもマシュマロもパンケーキもあるんでしょ?と涎を垂らしながら聞くはーちゃん。君、一応ヒロインだよね? モフルンは相変わらずクッキー、みらいはお菓子の家、はーちゃんは城、と願望がエスカレートしていきますが、お祭りを知るリコはそんな甘いものではないと真剣な顔で答えます。

 映画宣伝仕様OP。上ケン節ってます。映画の中で全スタイル登場するんでしょうか。


 商店街はお祭りムード。早速お菓子を探すはーちゃん。リコが何か言いかけると会場から物音が。司会のお姉さんが進行し始めます。彼女の顔を見て驚くみらいとリコ。何故なら彼女はナシマホウ界でアイドルをやっている渡辺麻友と瓜二つ。っていうか本人。何で? と疑問に思っているとフランソワさんが実は魔法つかいなのだと教えてくれます。個人的にはフランソワさんが声変わりしていることの方が気になるのですが。
 以前も話があったように魔法界人がナシマホウ界で活動しているのは希ではないのでその一例。彼女から小声で他言無用とお願いされます。これにはふたりも緊張しながら頷きます。
 閑話休題。解説者の校長が登場。プカプカ浮いてるけど酔わないんだろうか。お祭りに解説?ともっともな疑問を浮かべるみらい。そろそろカボチャドリが現われる時間。ますます意味がわからない。リコが固唾を呑んでいるとガタガタと目の前のジャック・オー・ランタンが揺れ始めます。
 「これは面妖な」
 冷静。この流れだとそれがカボチャドリなんじゃないの?
 羽が生えて飛び立ちます。案の定カボチャドリ。するとみんな一斉に箒に乗って追いかけ始めます。司会の方でも花火を打上げてお祭りの開始を宣言。

 リコも後に続けとばかりに箒の準備を急かします。だからなんだこれ?と話が見えないみらいとはーちゃん。
 補習メイトと合流して内容を確認します。1年に一度カボチャドリが魔法界に現われて騒ぎを起こして去っていく、とメモ片手に説明するケイ。捕獲に成功したのははるか昔に一人だけ。というのも近づいてきた捕獲者達をたちまちお菓子に変えてしまうから。百聞は一見にしかず。目の前で次々と撃墜されていく捕獲者達。カボチャドリも愉快そうに笑います。
 しかしチャレンジャーは後を絶たない。何故なら捕獲者には金の卵が贈られるから。至上の喜びが入っている。抽象的だな。やはり中身はわからないらしく、最高のインスピレーションが降ってくる、運命の人と出会える、と人によって意見は様々。「卵の中からこんにちは」。はーちゃんの相の手がジワジワ来る。今回のエピソードも本作らしいというか、狂ってるよね。
 リコは何のためにカボチャドリを追うのかというと、
 「何のためっていうより、みんなが追いかけてるカボチャドリを捕まえられたら凄いじゃない
 「え、それだけ?」
 リコらしい動機。言ってる表情がこれまたリコらしい。乗るしかない。このビッグウェーブに。ある意味ブレない。
 するとフランソワさんが自信満々に世界一の美人になれるのだと言います。なるほど、とりあえず自分に都合の良いように解釈しているのはわかった。
 吸盤が付いた釣り竿片手に飛び立っていきます。そして返り討ちに。カボチャドリは魔法が効かない上に乱暴も厳禁。かつ狡猾と手強い相手。
 昔捕まえた人って校長では?と司会のお姉さんが訊ねると「どうかな?」と答えを濁す校長。本人のようです。

 色々バタバタしましたが、要領がわかってみらいもやる気が出ます。毎回ハロウィンネタやっても飽きるからテキトーにこじつけて好きなことやってやるぜ感。シンデレラもモフデレラに改変するのが魔法つかいクオリティ。
 迂闊に近づくのも危険。そこではーちゃんが大きな捕獲網を作り出して補習メイトチームにも渡します。ノリ的には補習試験のアレ。2班体勢で挑みます。
 みらいとジュンの網を機敏にかわすと反撃してきます。ジュンの箒がお菓子に変わってしまい落下。彼女をフォローしつつカボチャドリを翻弄。一進一退。

 …というのをオルーバに報告するチクルン。最近はレギュラー枠に。いつものように痺れを切らせたシャーキンスが出勤。ベニーギョさんは前回食べた冷凍みかんで腹でも壊したんでしょうか、出番なし。


 チクルンがみらい達と合流しようと表に出たところではーちゃんが豪快に落ちてきます。カボチャドリ捕獲に苦戦。
 とりあえずチクルンを加えて捕獲作戦再開。ケイがメモを取り出すと目を回す作戦が有効であると言います。先に言えよ。忘れてた。どっか抜けているのは相変わらず。それを聞いたエミリーは単身飛びだします。残像を生み出すほどの高速でカボチャドリの周りを旋回。さらには自分自身も回ります。
 「秘技! エミリースピン!」
 すごいけど、たぶん自分が回る必要は無い。っていうか、空中制御しずらくね?
 しかし効果は抜群。攪乱に成功。目を回し始めます。
 チャンス! ケイが取り付いた途端カボチャドリは表情を変えると彼女をお菓子に。苦しそうな顔を浮かべながら去っていきます。エミリーも目を回して行動不能。残念ながら補習メイトチームはここまで。


 商店街から離れ、箒に乗って探索。
 声が聞えないと思ったら、はーちゃんはひどくお腹が空いています。ただでさえ昼食抜き、さらには追いかけっことカロリー消費がマッハ。魔法で食べ物出せないんでしょうか。
 難しい顔のモフルン。カボチャドリの様子が変だったと気になります。
 目の前で何やら動くもの発見。カボチャドリか。慎重に網を構えるとタイミングを見計らって振り下ろします。
 シャーキンスが無言でこちらを見つめてきます。
 「すみません。間違えました
 先週に引続きこんな流れ。もうこの子達に関わらない方がいいんじゃないかな。


②だからそのオチ読めねぇって
 「あなたは…」。名前が出てこないのか、驚いたあまり固まっているのか判別つきませんが、とりあえず網どけてあげたらいいんじゃないですかね。
 シャーキンスは無言のまま指を鳴らして網をどけます。
 「そちらから現われるとは都合がいい」
 紳士。
 「どこなの!?
 突然大声を出すはーちゃん。隣のリコのリアクションが可愛い。
 「カボチャドリをどこに隠したの!
 「えっ?」
 今回もシャーキンスさんは登場するタイミングが悪い。
 隣のリコは彼女を呼び止めるように手を伸ばします。知らないおじさんに失礼でしょ的な。
 「お腹ペコペコなの! 早くカボチャドリを捕まえなくちゃいけないの!
 箒に仁王立ちになって訴えます。めっちゃ私情入ってるがな。
 言ってるそばからカボチャドリ発見。目の色変えて追うはーちゃん。これはヤバイクスリやってますわ。追い詰められたカボチャドリはお菓子弾で迎撃。頭の上にパフェが出現。むしろご褒美。
 苦しそうに鳴くカボチャドリをうるさいと吹き飛ばすシャーキンスさん。少女達の理不尽な物言いには優しくても謎生物には厳しい紳士の鑑。しかしこれにはブーイング。でもお前らだって同じじゃんと反論。ブーメランが返ってきて言葉に詰まる一同。はーちゃんの頭にすげー目線が行くんですが、ここは真面目に見た方がいいシーンなんでしょうか。カボチャドリの態度から本当はお祭りを嫌がっているのでは?と疑問を呈するモフルン。みんなから追い回されるわけだし、いい気しないんじゃないか。そう言われると自信がなくなってきます。先ほども怖い顔していたと経験談を語るはーちゃん。画面ギリギリにパフェが描かれてるの何とかなりませんかね?
 ずっと笑っているような顔だったから気づかなかったけど、実は辛かったのか…。ちょっと反省ムード。

 「まあ、そんなことはどうでもよい」
 実際どうでもよかったりする。ヨクバール召喚。網とパフェを使ったのではーちゃんの頭がスッキリ。ほんと触媒テキトーだな、おい。こちらもハロウィンにちなんで(?)トパーズスタイル。オプション使えば滞空可能。チクルンに輸送されてモフルンはカボチャドリのもとへ。

 ヨクバールの攻撃をフェリーチェが防いでいる間に、ミラクルとマジカルはオプションをトランポリンのように使って跳躍。アクションゲームみたいな動き。肉薄するとハンマーを叩きつけ……ようとするもクリームで返り討ち。これが深夜アニメならクリームでベトベト…なんてネタをやっているところですが、女児向けアニメたるプリキュアにそんな暇はありません。この後にネタが詰まっています。

 すこぶる調子が悪そうなカボチャドリ。しかし外傷は見当たりません。それならとモフルンが口の中に入ります。すると睨んだとおりのものを発見。

 ヨクバールと追いかけっこ。援護に入ったミラクルとマジカルは大きいトランポリンを作ってヨクバールを反射。トパーズはこういうのがあるから面白い。
 珍しく大きく肩で息をつくフェリーチェ。お腹が空いて力が出ないんでしょうか。
 「ひょっとして…
 「さっき言われたことを気にしてるの?
 「はい
 あ、真面目な話だった。
 お菓子や金の卵のばかりでカボチャドリのことなんて考えてなかった。浮かれすぎていたとふたりも反省。仰るとおりです。フェリーチェは大人びた口調になるのでセリフも相まって気落ち感が強い。
 「私達は自分のことだけでなくカボチャドリの気持ちも考えてあげるべきだったんです
 おっと、これはプリキュア恒例の相手の身になって考えるキッカケ話でしょうか。やはり終盤に入ってきて…
 「グゥウ~」
 ……。
 ポカポカポカッ!
 こんなんズルイわ。
 「フェリーチェ、自分を責めてはダメよ
 いや、もうシリアスじゃないから。今まで築きあげてきたフェリーチェのイメージを粉砕していくスタイル。
 そんなギャグやっている隙をつかれてミラクルとマジカルがヨクバールに捕獲されてしまいます。そのままパフェの中に。フェリーチェも捕まってやはりパフェの中に。粘性が高いのか身動き取れません。
 「無駄口を叩いているからそうなる」
 今回もシャーキンスさんのツッコミは適切。
 その状態でシェイク。ただ上下してるだけなんですけど、これ攻撃の意味あるんですかね。酔う? しかし本人達はカボチャドリへの罪悪感から報いなのだと受け入れます。いやー、罰なのだとしたら割りと軽いっていうか、上下してるだけっていうか。遊園地でこういう乗り物ありそうっていうか。
 「ミラクル、マジカル、こんな時になんですけど、私カボチャドリに謝りたいです!
 「わかってる!
 「私達も同じよ! 一緒に謝りましょう!
 髪の毛がワッサワッサいってるの気になってしょうがないんですけど。何これ、シリアスな笑い?っていうかシリアスでもねーよ。
 
 そこでカボチャドリ&モフルンが帰還。
 ここで謎解き。お祭りの追いかけっこは全然問題ナッシング。むしろ大好き。原因は虫歯。しかしそれも歯を抜いたので解決。
 そういうわけで、カボチャドリがお菓子弾を発射してヨクバールの網をガムに変えます。それを食べて膨らませると…
 「プーー
 浮力(なんの?)で浮かび上がるとフェリーチェを連れて脱出。その状態からすかさずオーバーザレインボー。待て、お前らそれでいいのか。このノリ、どっかで見たなーと思ったらやっぱりモフデレラと同じ演出の人だよ。相変わらずカオスってるな。モフデレラのときもトパーズだったけど稲上作画との相性は抜群。演出・作画・トパーズの見事な組合わせ。
 どんな流れであれバンクが発動してしまえば結果は同じ。シリアスだろうとギャグだろうと関係ねぇ。虹の彼方に飛んで分解されます。


 カボチャドリとモフルンが握手したところで判定。お前らどこに居た。カボチャドリを捕まえたモフルンに金の卵が贈られます。

 優勝を飾ったモフルンは王様の格好に。その様子を巨大なお菓子を食べながら見守る三人。胃袋に入らねーだろ、特に団子。まあ、ようやくお菓子にありつけたしめでたしめでたしってところでしょうか。司会の麻友と言葉を交します。
 モフルンに祝いの言葉を贈る補習メイト。……ケイかじられてね? それ、大丈夫なの?
 記念にジュンがプレゼント。相変わらず絵と実物にギャップがあるな。それはそれとしてこのブローチは映画とは別口でキーアイテムになったりするんでしょうか。
 結局のところ卵は何なのか。みんなで見つめると割れて中から芽が出てきます。木に実がなり、実が歯ブラシに。世にも珍しい歯磨きの木だと校長。お菓子を食べたら歯磨き。ここでまさかの歯磨き推奨。至れり尽くせりだな今回。あんまりなオチにガッカリな声も聞えてきますが、みんなで歯を磨いてスッキリ。
 振り返ってみれば楽しいお祭りだったと言い合うみらいとはーちゃん。お菓子にカボチャとまるでハロウィン。ふとみらいはハロウィンなら本物の魔法つかいがいてもわからないかも、と何やら企みます。ここのポーズすんごく可愛い。
 補習メイトも歯磨き。だからケイは歯より自分の肩心配しろ。
 一人ほくそ笑むみらい。次回に続く。


 EDも映画宣伝仕様。クオリティ高ぇ。


③次回予告
 このみらいはズルイ。


○トピック
 その昔、虫歯になったプリキュアが居てだな。
 歯磨きは大事。


 まさかこの流れで歯磨きになるとはこのリハクの目をもってしても(以下略)。
 映画と同時期にシリアスな展開になるここ最近の流れを過去のものにする魔法つかいのマイペースさ。本作の特徴の一つに深刻にならないというのがあるんですが、好き勝手やって思いもしないオチに行き当たるところまでいくと別な意味で期待感が湧いてきます。何度も言うように使命感や責任がないので罪悪感や罪責感も希薄。笑いに転化してしまえる。良い意味でも悪い意味でも主人公達が追い込まれないのが本作の作風です。

 さて、2週続けて何も書かないのもなんなので、個人的に期待している点を一つ。
 この感想はプリキュア作品を単体のみならず、シリーズの文脈を踏まえた上での位置付けも見ていく趣旨で書いています。具体的にはコラムを参照していただくとして、近年まで主流だったのは救済路線でした。敵も救っちゃいましょう。彼らにも止むに止まれぬ事情があったのだと。その絶頂を極めたのがドキドキプリキュアでした。プリキュアは総理大臣から助っ人を頼まれるほどの英雄になります。その後釜を狙っためぐみはものの見事に玉砕し手痛いしっぺ返しを食らいました。ハピネス自体、愛の有効性に疑問が投げかけられていて正味な話し作品単体としてはあまりスッキリしたものではありません。しかし今思えばとても健全な、常識的な判断だったと思います。
 もし救済路線をあのまま続けていれば……ドキドキよりもさらに愛による救済を推し進めていたらどうなったか? 英雄の次は神にならざるを得なくなる。無制限の愛によって世界を救い続ける神。レイアースの柱システムみたいなものです。一人の、あるいは特定の人の愛(犠牲)によって世界を救うっていうのはそういうことになります。それは普通に考えればどこか醜悪さすら抱く非健全さを感じさせるでしょう。なんで一人だけそんな重さを背負わされるんだと。そもそも一人でそんなことできるわけないだろうと。人は神じゃねーんだと。そういう意味でめぐみが振られたことは良かったんです。彼女は救世主の資格を得られなかった代わりに人として真っ当な感情(失恋、挫折感)を味わったのですから。人は神になれないこと、なってはならないこと、傷つき苦しむ卑小な存在であることが確認されました。
 ハピネスに続くプリンセスが救済とは真っ向逆の、自分のことは自分でやれ路線だったのはとてもわかりやすい方向転換でした。しかしこれは強さに立脚した物語で、強者たることが強いられているとも言えます。救わねばならない、強くあらねばならない……。

 ここ最近のプリキュアは何か大きなこと…大きくて深刻な問題を解決しようともがく傾向にありました。あるいはプリンセスのように何者かになろうとしていました。それはそれで大いに結構。ガッツリ行くのも女の子達の強さであり魅力です。でも本当にそれだけなんだろうか? 気負うことなく子ども達がもっと好きなように進める物語が出てきても良いんじゃないか。はーちゃん返せ!と言い切った魔法つかいは勧善懲悪ですらありません。善を成す、人を救う、強者たる資格を持つ、それらとは違う人の姿、在り様が模索されても良いんじゃないか。その第一歩として魔法つかいが踏み出してくれる……かはわからないんですが、この物語なら何かやってくれそうな気がするんですよね。


[ 2016年10月23日 22:22 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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