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第36話「みらいとモフルン、ときどきチクルン!って誰!?」

○今週の出来事
①妖精としゃべるぬいぐるみ

 チクルンが朝からスパイ。精霊といいみらい達にプライバシーは無いらしい。
 家から甘い匂い。4人分の蜂蜜たっぷりのパンケーキ。モフルンの体積上回ってね?
 おやつの前に手を洗おう。このパターンはアレですね。みんなが部屋から居なくなるとチクルンは我慢できずホットケーキを一つ平らげてしまいます。だからこいつも体積上回ってね? 足音に気づいてとっさに隠れます。
 モフルンが現場に戻ってくると無残に食い荒らされた皿が一つ。自分のパンケーキが!?と叫ぶみらい。どっかの5人組プリキュアならこれだけで1話使える事件の発生。

 OPは今週から映画宣伝仕様。クマの国。トイマジンが友情出演してませんかね。モフルンに関してはネタバレでもなんでもないので最初っからPR。


 パンケーキ…パンケーキ…!と泣きじゃくる女子中学生みらい。……あ、アレだ、この子飛び級したんだよ、きっと。
 モフルンを疑いますが本人は否認。こっそり観察するつもりがどっぷり浸かってしまいやばい状況のチクルン。警察犬のように匂いを辿ったモフルンは真犯人を暴きます。
 見慣れない妖精に先ほどまで泣いていたみらいも興味津々。まさか自分達をストーキングしていたなどとは思いもしません。チクルンはこの隙にテキトーに誤魔化してバックレようとしますがそうはモフルンが卸さない。いつになく険しい表情。口元の蜂蜜とクリームを見逃しません。逃げ出したチクルンを捉えるべく魔法で捕縛するみらい。こっちもいつになく真剣かつ気合が入ってます。
 「食べ物の恨み怖い!
 食べ物で犯した罪は重罪。


 凄まじい形相で睨むふたり。チクルンは土下座しながらホラ話をでっち上げます。人の良いモフルンはそれなら仕方ないと自分の分のパンケーキを折半して食べようとみらいに提案。これ以上責めたところでパンケーキが戻るでもなし、みらいも未練を残しつつも頷くしかありません。
 寛大な措置に頭を下げながら、何とかこの場を誤魔化せたことに安堵するチクルン。うっかり虎穴に入ってしまいましたが、むしろ対象との距離をぐっと縮めたことを活かして世間話。魔法界から来た妖精ということで、何しに来たの?ともっともな質問をするリコ。スパイしに、とは言えないので故郷ですっぱい蜂蜜しか取れなくて…とこれまた嘘を吐きます。冷凍ミカンの件もあるので作物の不作はあながち説得力がないわけではない。蜂蜜が好物のモフルンは話しに乗ってきます。チクルンとモフルン。握手をかわしながらお互いを紹介し合います。
 はーちゃんがはーさんになった今、妖精枠が空いているので案外悪くない組合わせ。チクルンは当然モフルンも妖精なのだろうと思っていると衝撃の事実が発覚。ぬいぐるみ。それを知るとやはり腰を浮かして驚きます。これが一般的なリアクション。映画でのクマ達はどういう扱いなんでしょうね。なんでしゃべれんの? みらいと話したいと思ってたらそうなった。魔法でもそんなのねーよ。これも魔法の常識。重要参考人であるモフルンに益々疑惑の目を向けるチクルン。


 同士達の復活の気配を感じ取るオルーバ達。どうやら残り1人2人とかそんな数ではなく各地に何人も眠っているようです。なにそれ、幹部の数多くね? 割りとガチ目な軍勢なんだけど。これまでになく絶望感あるぞ。どんだけデウスマストに目を付けられてるの? っていうか封印した人頑張ったなぁ。最終決戦ド派手になったりするんでしょうか。
 まだ覚醒までには時間がかかる。それまでにプリキュアのことを調べることにするよ、と本に目を落とすオルーバ。「あんた、本読んでるだけじゃね?」。ベニーギョさんの適切すぎるツッコミ。このトリオ、バランスいい。
 今はお友達に任せてある、と悪い顔のオルーバ。


 もっと知りたいと言うチクルンにみらいはアルバムを取り出します。
 そこに映っているのはモフルンを抱いた赤ちゃん。生まれた時からずっと一緒で…と語り始めます。事前に本編の方で馴初めを語っておくことで映画の準備を済ませておく算段でしょうか。ハイハイの時も自分とほとんど同じ体格のモフルンを背負い、初めて歩いたときもモフルンをゴールに、身長の伸びもモフルンと比べっこ。まさにみらいの成長記録はモフルンとともにあり。男の私にはほとんど馴染みが無いんですが、女の子には比較的そういうパートナーとなるぬいぐるみを持っている子がいるようです。円盤のコメンタリーでも中の人がそんなこと言ってましたね。
 花畑の写真に目が釘付けになるモフルン。チクルンはチクルンでせっせとにメモを取ります。うっかりはーちゃんに興味を持たれてしまいますが、すでに夕方だったこともあって、そそくさと逃げるように去っていきます。
 忙しない、ともらすリコ達。モフルンはやはり写真が気になるようです。


 公園でオルーバ(の影)に報告。モフルンに興味を持ったオルーバはモフルンと引合わせろと命じます。黒く、怪しく伸びる影。見た目はイケメンで優男な感じですが、やはりこいつも敵。シャーキンス達と同類。影が消えた途端悪態をつき始めるチクルン。どうやら好きで付き合っているわけではないらしい。弱味を握られてしまいそれで使いっ走りをやっているようです。


②魂の所在
 翌日もスパイ活動。宿題に頭を悩ませるみらい。
 チクルンはモフルンを呼ぶと蜂蜜取りに誘います。モフルンの脳裏には例の花畑。良い場所があると話しに乗ります。上手いことモフルンを連れ出して外へ。見た目に寄らず重いらしく必死の形相で持ち上げながら空輸。一応女の子なモフルンは重さを否定。モフルンに案内されて花畑に。

 ようやくモフルンがいないことに気づくみらい。机の上に置き手紙。


 街外れのコスモス畑。よく知ってんなぁと感心するチクルンにモフルンが口を開こうとした刹那、オルーバが強襲。突風に吹き飛ばされ身動きがとれなくなった隙に捕獲。堅実・確実なやり口。あっと言う間にまな板の上の鯉。目の前にいる人物が何者かはわからないものの危機的状況であることは一目瞭然。冷や汗タラタラのモフルン。実物を手に取ってみてより興味を抱くオルーバ。怪しげに光る彼の瞳にゾワゾワ。
 そこに駆けつける魔法少女隊。魔法を使って加速。しかし相手が悪い。瞬間移動で逃れると、相手を失ったみらい達は勢い余って地面に不時着。改めて初顔合わせ。あっさりとモフルンを解放。後に彼の人生最大の失策になりましたとさ。変身アイテムと同義なんですけどね、今手放したの。研究するのが目的でなく、プリキュアを排除することが目的だろうに。

 モフルンをキャッチして無事を喜ぶみらい。
 間髪入れずオルーバはヨクバールを呼び出して直にプリキュアの能力を測ります。
 サファイアで制空権を取ります。しかしヨクバールも対空砲で応戦。フェリーチェがうっかり被弾。銃弾と砲弾を使い分けてプリキュアを攻撃し続けます。なら接近戦で、とばかりに殴るプリキュア。相手は砲撃型、こっちに分がある。……といつから錯覚していた? 砲身で殴り返されます。ほらこれだよ。射撃強いヤツは大概肉弾戦も強い罠。シミュレーションゲームとかで嫌われるタイプ。負けじとこっちも殴り返します。フェリーチェは脚の露出が高いので足技が映える。
 なかなかの戦いだ、とこの間も冷静に観察するオルーバ。ヨクバールもまだまだ元気。砲撃が花畑を削り取ります。惨状に心痛むモフルン。モフルンに気を取られたミラクルが攻撃を受けてしまいます。砲弾を抱えたまま落下。このままでは地上に居るチクルンに直撃。マジカル達と協力してヨクバールに砲弾を返却。プリキュアが自分を助けてくれたと呆けるチクルン。フラグが一個立ちました。

 ヨクバールの砲撃でプリキュアも花畑もモフルンとチクルンも吹き飛びます。花畑は無残な穴だらけに。
 真っ先に敢然と立ち上がったのはモフルン。ここは思い出の場所、これ以上の暴挙は許さない。不退転の姿勢を見せます。回想入ります。当然敵は待ってくれます。戦闘に関係なくても聞くのがマナー。みらいは見聞きしたことを自分にたくさん話してくれた。言外にしかし自分は部屋から出たことがなかったと言っています。その日もみらいはワクワクもんなお花畑に行くと話します。彼女の話を聞いていたモフルンはいつしか自分も一緒に行きたいと思うようになったと言います。しかしそれを伝える術はありません。みらいが部屋を出ようとしたところで、モフルンが棚から落ちます。それを見たみらいはモフルンが一緒に行きたがっているのだと”正しく”読み取ります。みらいはモフルンを抱きかかえると嬉しそうにお目当てのお花畑に向かいます。一面に広がる光景を見ながら、モフルンを抱え直して一緒に見ます。
 初めてみらいと一緒に来た場所がここだ!と力強く主張するモフルン。おそらくですが、その日を境にみらいは外出する際にモフルンを同伴するようになったのではないかと思います。
 モフルンを研究の対象としか見ないオルーバはあのぬいぐるみを捕まえて帰ろうと先ほどの意見を翻します。モフルンに迫るヨクバールをミラクルが食い止めます。その話は憶えている。だからあの手紙ですぐにここだとわかった。みらいにとっても思い出の場所。仲間と力を合わせてヨクバールを投げ飛ばすと最上級魔法で倒します。


 元通りになった花畑に安心しながらふたりは目を合わせると記憶を甦らせます。あれからみらいは色んなものを見せてくれて、色んなことを教えてくれた。きっとたくさんおしゃべりしてくれたから自分も何か伝えたいと思うようになったと話すモフルン。この一連の回想から言えばみらいがモフルンを連れているのは幼さや甘え、依存といったものではなく友情、ある種の対等性によるものだと解釈できます。一緒に居たいのではなく、あなたにもこの素晴らしき世界を知って欲しいという思い遣りです。ハピネスのつむぎがそうであったように、お人形遊びは一概に幼さやひきこもりを意味しません。みらいのコミュ力や感受性からもそれは言えます。
 精霊が彼女達を承認して馬車に引っ込みます。
 話し込むふたりをリコとはーちゃんが静かに見守ります。するとチクルンがお礼にやってきます。プリキュアの件は他言無用で。チクルンがプリキュアを知っているということは、彼自身は魔法界出身なのでしょう。
 みらいとモフルンは、夕日に輝く花畑をあの日と同じように同じ目線で見つめます。


 この流れでこのCMである。


③次回予告
 冷凍ミカンにかける謎の情熱。


○トピック
 OPで映画の宣伝どころか、本編を映画の前振りにしてしまう豪快な作り。これズルいわ。


 イマジナリーコンパニオン(イマジナリーフレンド)云々。この辺については、テキトーに検索するか、私の感想だとハピネスの映画か、ジュエルペットてぃんくるの感想を参照して下さい。子どもの頃によくあるやつ。ぬいぐるみには自分の人格の一部が、魂が宿るのだという話し。主観的でありながら客観的に認識される点にポイントがあります。
 …と言っておきながら、みらいとモフルンにこの話は特に関係ありません。本編で言及されているように魔法とモフルンは無関係。魔法と友達が無関係なように。という観点からいけば厳密にモフルンの謎を説明づける必要がないので、これはトートロジーにならざるをえない。つまり、モフルンってなんなん?といったときに、しゃべるぬいぐるみです。友達です。いや、だからなんで? 友達だからです。魔法? 違います。じゃあ投影的なやつ? 違います。魂を持った友達です。あなたは友達を魔法だとか投影だとか呼ぶのですか? 友達に理由が必要ですか? みたいな感じに言い切れる。
 トートロジーはそう思うからそうなのだ、というある種の信仰告白です。だからこれに必要なのは客観的な事実(説明)ではなく、確かさ(感じ方)なのです。モフルンを理屈ではなく、みらいとの関係、記憶と共有で説明するのはモフルンが確かに居て、感じ、伝えたからです。そのことをみらいは絶対に保証します。視聴者の女の子達も(それぞれの体験から)これに同意するでしょう。

 という流れからの映画。やっぱズルいわ、これ。

[ 2016年10月09日 19:22 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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