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第35話「生徒会長総選挙!リコに清き一票を!」

○今週の出来事
①生徒会長のお仕事

 テストで満点。みらいに褒められたリコはしたり顔で応えます。どんだけわかりやすい子なの、この子。
 というのはもちろん前振りで、生徒会長選挙が近々控えています。現在立候補者ゼロ。大半の生徒達がスルーする中、並木君は真剣な表情で前を見つめます。生徒会長?と訊ねるはーちゃんにみらいがレクチャー。生徒の代表。
 冒頭の勉強できますアピールからの生徒会長選挙。リコ。完全にオチまで見えた。35話、面白かったです。完。


 生徒会長の仕事についてリコにも説明。委員会を纏めたり行事の運営をしたり。それ聞くだけで面倒臭そうって思うな。生徒会選挙とかごっこ遊びの延長にしか思えないのだけど、どうなんだろうな。金と権限があれば話し別だけど。って考えるのは、学校なんて所定の勉強して後は帰ればいいし、大学か会社の斡旋してくれればそれでいいよ、としか思ってないからなんだけど。学校の生活を向上させる必要性を感じない(コミュニティとしての機能を無視)。我ながらやる気ゼロな発想。そもそも学校って本人達の自由意思で行くってより、行かなきゃいけないから行ってるだけだからね。会社組織のように営利目的でないし、自由意思で能動的に所属してるわけでもないし。権限も金もないし。っていう風に考えるとその生徒会をやりたがるなんて物好きだろ、と。
 生徒会長の仕事を聞いたはーちゃんはかっこいいと一言。まゆみと勝木さんも集まってきて、リコにやってみれば?と声をかけます。秀才で女子人気も上々。推薦候補としては申し分ない。リコ生徒会長!と素直に喜ぶはーちゃん。いいね~!と歓声をあげるまゆみと勝木さん。
 図書室で生徒会長のことを調べたリコはだんだんその気になっていきます。生徒の代表、大切な役目……魅力的なフレーズの数々。リコの脳内では生徒達の応援を一身に浴びる自分の姿が。
 「よーし! 生徒会長やってみようじゃない!
 たとえば、こういう物好きとかね。


 早速立候補届を持って職員室へ。すると一足先に並木君と壮太が。生徒会長選挙はリコと並木君の一騎打ち。


 前回登場したオルーバは人間の本でお勉強。しかし肝心のプリキュアについて有力な情報はないようです。シャーキンスとベニーギョは人間(魔法)を見下しているので興味無し。最終的にオルーバもやることは変わらんのでしょうが、後々精神攻撃という名の試練を与えてきそうな感じ。本で得られない情報は使い魔を使って収集。

 使い魔のチクルンは公園に居たみらい達をこっそり監視。
 広報担当といった感じでまゆみが段取りを立て始めます。まずは認知してもらわなければならないのでポスター作り。さらには生徒達への声かけ運動。なるほどと聞くリコ達。すっかりまゆみと仲良しの勝木さんはまゆみはこういうのが得意だと補足します。まゆかな推し。
 しかしそれだけではアピールが足りないと考えたのか、女子票を得るために応援キャラクターも必要だと言います。ならちょうどそこにいいのあるじゃん。ということで、モフルンが応援キャラクターに選ばれます。映画も近いし最近目立った活躍もなかったので前振りになっているようです。
 モフルンに狙いを定めるチクルン。モフルンいないと変身できないし色々な繋ぎになっているキャラではあるので間違ってはいない。

 家に帰るとリコとモフルンを一緒に描いたイラストを魔法でちょちょいと作成。はーちゃんも応援団扇を作って万全の体制。それはそれとして、さきほどから無言で佇む精霊が気になります。特に口を出すこともなく、変なクエストを出されることもないのですが、中途半端に存在感があるのでスルーするにスルーしきれない微妙さ。校長曰く、ストーキングして何か満足するとテキトーに馬車に引っ込むそうです。私達の何を見ているのだろう?と疑問を口にするみらい。女子中学生の私生活を覗き見。私も精霊の仕事に就きたい。


 翌日から選挙戦開始。
 学校に張り出されたポスターはビジュアル的にリコが並木君を圧倒。応援者もみらい、はーちゃん、まゆみ、勝木さんと壮太しかいない並木陣営を大きく離し、案の定男子からも女子からも注目を集めます。
 学校の改善を訴える並木君。しかしどうも押しが弱い。見かねた壮太が声を大にしてアピールすると本人と勘違いされる始末。
 リコ達は実際に意見を聞いて施策に反映しようと生徒達からアンケートを集めます。
 おやつの時間を作って欲しい。幼稚園か。宿題をなくして欲しい。時間外業務に対する苦情か。実現するには難しい意見ばかり。

 はーちゃんが校舎を出ると花壇のレンガをいじっている並木君を発見。早速話しかけます。壮太の件もそうですが、結果的にはーちゃんは中立的に立ち回ることが多いですね。以前から花壇が壊れていたのでそれを直せば生徒達の心象もよくなるだろうと話す並木君。はーちゃんは頷くとお花達も喜んでいると答えます。この子の場合ほんとに花の声聞えてそう。魔法を使って花の声を動きで再現。その光景に並木君の心が安らぎます。今回の話しで魔法が表に出るのはこれくらいですが、この後はーちゃんが並木君側に付くことを考えると今回のエピソードが実質的に並木君の魔法との出会いエピソードであると位置づけていいでしょう。相変わらずはーちゃんと仲良くなると良いことがおきます。座敷童子か。

 重要参考人であるモフルンをストーキングするチクリン。


 リコ達はアンケート結果を分類。数が多くて纏めるのが大変と漏らします。
 図書室にリコが資料探しに行くと並木君が本を整理しています。
 図書委員ではないのに? 善意でやっているらしい。キチンとすればみんなも来たくなるかも。せっかく同じ場所にいるのだから生徒同士が知り合えたらもっと楽しいだろう。それが生徒会長に立候補した理由? それだけじゃない。窓に寄るとグラウンドを指し示します。野球部と陸上部が何か言い争っています。日常茶飯らしい。スポーツが好きな者同士なのに。クラブやクラス関係なく生徒みんなが仲良くなれるよう自分に何かできないかと思って…。この学校をもっともっと素敵な場所にしたいんだ。口調は柔らかく静かですが確かな意志がある声で言います。じゃあ、雑用係採用で。こういう目端が利いて小回りが利く人って使いやすいんだよね。頼まれなくても勝手に自分の美意識と帰属意識でやってくれるし。集団にいると便利だよね。私もその役やること多いんだけど(集団内で足りてない部分を勝手に補うことが多い)。
 それまで答える側に回っていた並木君はリコに質問します。
 「十六夜さんが生徒会長になってやりたいことって何?」
 クリティカルな質問です。スタッフさんよくわかってらっしゃる。はい、今回のリコさんはこのために当て馬になって頂きました。


 映画CMも拡張。CGのクオリティ上がってますな。


②自分には無くて、彼なら持っているもの

 自室で質問への答えを考えるリコ。
 みらいが選挙スピーチ纏まった?と訊ねてきます。今さらのようになんで立候補したのかと自問するリコ。そりゃ想像膨らんでなった気になったからでしょ。豚もおだてりゃ木に登る。この子は基本的にお調子者。目の前のニンジンから目を離すことはできない。だからエメラルドを追ってナシマホウ界に来た。この子に欠けているのは長期的なビジョン。だからやることが一々目先の利益になる。自分のやりたいことは何か。立派な魔法使いって何? 何をしたい? 結局この問いに戻る。
 「いつもそう。自分のやりたいことがわかってない……
 みらいはノートを見つめながら、夏休みをもっと長くして欲しい、放課後のグラウンドを独り占めしたい、みんなの要望を叶えたらほんとに素敵な学校になるのかなぁ?と疑問を口にします。ややこしいことやってんな。なんだ、これ、期待していいのか、やるの? 前回の勝木さんも今回の並木君も実は言っていることは正道で、本来だったら主人公が口にしてもいい意見。自分の信念を貫く。より良い世界にしたい。しかしそれらは一個人でかつ小さな規模を扱っている。魔法使いの実在証明、学校。これらは一個人でもどうにかなる。準レギュラーキャラなら十分やってくれるだろう。じゃあ、主人公は?とくれば世界動かしましょ!って話しになるよね。みんなの意見を全て叶えることはできない。それでもより良いことを願うなら、どこかでそれを裁断しなければならない。本作においてそれを下す鍵は魔法しかない。魔法を使ってどんな絵を描けるか。本作の最重要ポイントです。


 チクリンがオルーバに報告しようとしたところでシャーキンスがこいつ?と横槍。少しビビりながらモフルンについて報告します。報告書(似顔絵)を見つめるオルーバ。呆れたベニーギョは出勤。オルーバは成果を労うと調査続行を命じます。

 遅れて学校に来たはーちゃんはふたりに並木君応援団扇を見せます。身内に裏切り者発生。花壇を直してくれたお礼がしたいと話すはーちゃんは彼の言葉を繰り返します。図書室で言っていたことと合致。異なる場所、異なる人に対しても一貫した姿勢を見せる並木君。この時点でリコの腹はほぼ決まったのでしょう。ふたりを応援すると言うはーちゃんに、リコはその気持ち少しわかると答えます。
 噂をすれば並木君。ついでにベニーギョも現われて校庭に雷撃が落ちます。そのままヨクバール出現。都合よくメガネを落としてくれたので堂々と変身。そういう問題なのか?という気もしますが昔からの伝統的見逃し法なので。

 ヨクバールの攻撃に連携してあたりますが、身動きが封じられてしまいます。ヨクバールが突風を作り出すと、強風に煽られて花壇がまた壊れてしまいます。それを見た並木君は突風から花壇を守ろうと身を挺します。そういう問題なのか?というか、それ以前にお前ちょっと前見ろ前。あからさまに変な怪物いるだろ!と思うのですが並木君的には花壇のことで頭いっぱいらしい。情報統制上その方が都合がいいのですが。まさか勝木さんを差し置いて魔法使いバレしても困るし。
 並木君の必死で真剣な表情と声。それを見るマジカルの表情はどこか同情的で寂しそう。自分には無いモノを彼の中に見つけたからかもしれません。素敵な学校にするために必要なもの。それがわかったと得心するとヨクバールの封じを振り払います。
 アクアマリンでヨクバールを氷漬けにすると、ペリドットで吹き飛ばします。並木君に後は任せてと言葉を残すと、ヨクバールは最近は置物になっている馬車の魔法で処分。


 生徒会長スピーチ。
 並木君は具体的な施策を取り上げながら学校をこうしたいとビジョンを披露。
 壇上に立ったリコは、自分のやりたいことがわかっていなかったと切り出します。みんなの要望を聞いてもどうしたらよくできるのか答えが見つからなかった。でも、ゆうと君は最初から自分の答えを出していた。彼が生徒会長なら素敵な学校になる。思わぬ展開と言葉に騒然とする生徒達。生徒会長スピーチがいつの間にか応援スピーチに。応援してくれた人達に謝りながら、リコはハッキリと彼を推薦します。会場からは満場の拍手。リコは並木君と握手するといつか自分も本当にやりたいことを見つけると言葉を贈ります。ニンジンがガーネットを承認して退場。アクアマリンじゃねーのかよ。
 こうして生徒会長選挙は幕を閉じます。


 EDCGはまさかのモフルンメイン。


③次回予告
 着々と映画への秒読みが始まっています。


○トピック
 はーちゃんに応援され、リコに推薦され、もしかして俺のモテ期到来!?と勘違いする並木君に一票。
 モブと大差ない準レギュラーの当て馬になるリコちゃんのポンコツ力。


 リコが生徒会長にならない(なれない)ことは予告の時点で察しが付いたのと、その理由も予想通り。相変わらずリコのビジョンについては保留になりますが、そのことに彼女が卑下するのではなく良い模範を得ることで地固めする手堅い流れ。彼女の性格だともっとコミカルにも深刻にもできる話しでしたが、中立的な姿勢で並木君の存在感も出たエピソードとなりました。彼の存在感が出たことで上述したとおり、リコに欠けているものを浮彫りにしつつ、今後彼女達が彼らよりも大きなことを成し遂げるのではないかという期待感にもなっています。
 ナシマホウ界側の準レギュはこれで一通り終了。ざっくり纏めるなら、31話以降の話はナシマホウ界人と魔法を繋ぐ話。みらいの「魔法がある!」のセリフを皮切りに魔法を持たない人々にとっての魔法の意味が拡張されています。魔法は福音であり、個人の信念にも関わったりと幅広い意味を持ちます。不思議な存在に彼らが慣れる意味もあるかな。その上での並木君のセリフなので、最終的にナシマホウ界と魔法界が正式に交流することになるのではないかと思えるところでもありますね。その場合は勝木さんにも是非出張ってもらいたい。

 本作は良くも悪くも前作プリンセスと正反対な作り(前作と反対に作っていくのは毎年そうなんだけど)になっていますが、プリンセスは早い話しが本流の人々の話でした。エリート校生のサクセスストーリー。はるかはプリンセスを目指す異端でしたが、真っ向からこれを目指し獲得した点では実力でモノをいわせたといってもいいでしょう。そうした点で見ると本作の主役達は魔法に興味はあるけど特に何をするでもないみらい、元劣等生のリコ、何者なのかわからないはーちゃん、さらになんでしゃべるのかもわからないモフルンと一般的にはあぶれた人達の集まり。夢も目標もありゃしない。
 でも、そういう人々にも生き方や未来があるんじゃねーの?と私は思うのです。本流だけが正しい、良き、幸せな生き方ではない。いや、もしかしたらこうした人々が何かの拍子に時代の寵児になるかもしれない。ナシマホウ界と魔法界ががひっくり返った時にみらい達こそが本流になるかもしれないし、勝木さんは魔法つかい研究の第一人者になるかもしれない。そんな大転換が無かったとしても、彼女達には彼女達なりのやり方と誇りを持って生きることができるはずだ、と思うのです。その可能性を彼女達に感じます。
 何者なのか、何をしたいのか。あやふやさを抱えた彼女達が何者になり、何をするのか。魔法と出会った彼女達の物語はまだまだ続きます。


[ 2016年10月02日 16:19 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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