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第34話「ドキドキ!初恋の味はイチゴメロンパン!?」

○今週の出来事
①恋バナ

 登校途中でまゆみ発見。なにやら挙動不審。声をかけると慌てて電柱の影に隠れます。
 そこに通りかかるイケメン少年。するとまゆみはピンク色のオーラを醸し出すと、とっさにみらいの後ろに避難。察しが悪い三人。少年が角を曲がったのを確認してから、まゆみは好きな人ができたと言います。今、好きな人って言……わねーのかよ。

 そんなわけでキャラ弱いと思われたのか、唐突な恋愛設定でキャラ付けを行うことに。まあ、ナシマホウ界は勝木さん一強だったし、しゃーない。
 恋!とはしゃぐみらいとリコ。はーちゃんは鯉?とか思ってそうな表情。一応このアニメも女児向け。恋バナは鉄板。興味津々な顔でまゆみを見る三人。出会いを語り始めるまゆみ。雨の降る朝、走って学校に向かっているとうっかり転んでしまいます。そこに声をかけてくれたのが例の少年。ほぼ一目惚れのようです。狭心症のような訴えも。
 どうしたらいいのか。ずっと見てるだけ? 首肯。進展は無いらしい。名前どころか学校もわからない。
 「そういうことなら占いよ!
 この子が張り切るとすげー不安感あるんだけど。


 「ミトメール」
 はるか古に失われし祝福の言葉。と校長が解説。日本語テキトーにつぶやいているだけで呪文や古代語になりそう。
 真面目に考察しますが、残念ながら今回誰も話を聞いてくれません。
 水晶さんも恋バナを聞いて乗り気。魔法学校の制服に着替えたリコとモフルンが箒に乗って移動。雰囲気もバッチリ。そこを通りがかる勝木さん。流石、いい嗅覚してます。当然のように魔法使いらしき人影を目撃。専用のノートらしきものにメモ。でもカメラは持ってないらしい。

 トーテムポール。以前ヤモーが居た公園で占いごっこを始めます。テーブルとか座布団とか用意がいい。ゲストのまゆみも本格的!とテンションが上がります。
 早速始めようとしたところで勝木さんが乱入。問い詰められたリコは占いのための雰囲気作りだと誤魔化します。見方を変えれば魔法使いのコスプレ趣味がありますと言っているような気もしますが……ああ、でも前に補習メイトが来たときにも同じ制服を着ていたので、あっちの制服とは言えるか。
 ヘタに表に出るとやばそうなので水晶さんは引っ込みます。占い? 話が見えない勝木さん。まゆみの件を話すと今度はこっちの方に興味を持ってグイグイと聞いてきます。食いつきいいなぁ。恋バナの優先度高ぇ。
 というわけで、占いを始めます。とはいえ、後ろには勝木さん。リコとみらいは示し合わせると「恋とは自分の力で叶えるもの。占いの力を借りてはいかーん」と腰砕けな結論を出します。金返せ。こんなんだったらウエスターさん呼んだ方がマシだった。ひたすらずっとぬいぐるみの振りしてるモフルンはプロだと思う。
 「やっぱり恋は情熱よ! 熱い思いで彼のハートを引き寄せるのよ!」
 ここに西さん居た。勝木さん見た目控え目なわりにアクティブでポジティブらしい。なんかいつの間にか話に加わったあげく、制服の特徴を聞き出します。


②勝木かなと魔法使い
 あっと言う間に学校を特定。
 魔法使い調査のデータが役に立ったようです。勝木ネットワークすげぇ。この子、アピールの仕方変えればクラスで人気者になるんじゃね。
 お目当ての人物発見。早速アプローチしようと飛びだすはーちゃんをまゆみが制止。恥ずかしい。

 今日は一旦切り上げ。公園で反省会。先週に続いてイチゴメロンパンをみんなで頬張ります。謝るまゆみに、恋ってそういうもんだと漫画で読んだと暢気に返すみらい。この子が恋するところ全く想像できねぇ。でも彼氏作るのリコより早そう。
 男女恋愛を前提としないはーちゃんは好きって言わないの?と直球。勝木さんも絶対告白するべきよ!とこれまた直球。自分に素直に生きてんな、こいつら。勝木さんってそういうキャラなの?という視聴者のリアクションを代弁するようにみらいとリコが「あぁ…」みたいなリアクションをとります。結局、今回一番キャラ立てたの勝木さんのような気がする。何故そうなるのか、というのは後述。
 勝木さんの勢いにつられるようにみらい達もまゆみの恋を応援する!と激励。まゆみは勇気付けられます。何気に勝木さんはみらいより小さい。

 急に立ち止まったまゆみに勝木さんは振り返ります。不安だと話すまゆみ。
 「もし嫌われたら…」
 「どうなるかはわからないよね!
 「えっ?」
 そこ否定しないんかい。諦めたら何も始まらない。私は絶対魔法使いはいるって信じている。
 「えっ!?」
 そこに話繋げるんかい。まゆみの疑問には答えず、自信に満ちあふれた表情でノートを見せながら言葉を続けます。
 「私はどんなにバカにされても信じたい! 絶対、魔法使いを見つけるって
 「私は私を信じてる!
 太陽をバックに勇ましく語る勝木かな。
 間違いない、この子なら最終決戦で世界滅亡の危機にあっても「魔法使いキターー!!!」ってテンションMAXで言える。世界中が絶望してもこの子だけは「私は間違ってなかった!」と嬉々として言える。ある意味、この子の世界観はすでに出来上がっています。ちょっと変な方向に。まさかこの子をキッカケに世界観の話をすることになるとは思わなかったのだけど……私は「世界観」というのはすごく大事なものだと思っています。プリンセスの18話とかわかりやすいし、そこで引用したドストエフスキーの文章もそうなんですが、世界観とはその人のモノの捉え方であり価値観であり、自分をどこに位置付けるかということです。はるかがどこにもない自分だけのプリンセスを目指すと公言したように、勝木さんも傍から見ればおかしい人に見えるんだけど、自分を自分で価値づけるというのは非常に強いのです。精神的なブレがなくなる。世界が滅亡寸前になっても勝木さんなら喜んでるだろうと冗談めかして言いましたが、そういうことです。普通の人なら諦めてしまったり、自分には価値がないと思えてしまうことでも、ちょっとモノの見方を変えて本気でそれをやり抜こうと思っている人にはマイナスにはならないのです。ある種の裏技というか、隙間を狙った生存戦略と言えるかもしれませんが。もちろんリスクも負います。まず変人と思われるし、自分なりの成果を獲得していかなければいけないし。でも本来、自分の人生を生きるとはそういうことなんだと思います。
 魔法が使えるナシマホウ界人としてみらいは魔法を肯定しました。ここにも一人、魔法(使い)に出会い、魅せられた少女がいます。
 夢中でしゃべり終えると我に返ります。しかし上手く伝わってくれたようで、まゆみも自分に自信を持とうとやる気を出します。


 家ではーちゃんが好きな人に好きって言うのに何故ドキドキするのか?と訴えます。
 みんなに好きと言うはーちゃんに、みらいはその好きとまゆみの好きは違うと答えます。その間も手を止めることなく黙々と勉強してるリコがらしい感じ。漫画を閉じながら恋には楽しい反面大変なこともあると言うと、リコも数学みたいにハッキリと答えがでないと相づちを打ちます。このふたりが恋してるところ想像しようとしても、甘酸っぱいってよりどうしてこうなったみたいなポンコツ感が漂ってくるのはどうしてか。でもみらいの方が結婚早そう。
 理解に苦しむはーちゃん。恋を知らない三人。勝木さんもわかってない。こんな応援団でいいのだろうか?


 未だに同志の気配は無い。ということで今週はシャーキンスさんが出勤。2交代シフト制らしい。


③魔法使いからのプレゼント
 翌日、日直でリコが学校に行くとまゆみがすでに座っています。ラブレターをしたためていたようです。
 ふとまゆみは中学に上がったばかりの頃を話し出します。当時友達がいなかったそうです。親の都合で中学からこっちに来たようでアウェー。そんなときいつもしているお気に入りのヘアピンをなくしてしまいます。みらいがかって出ると一緒に学校中を探し回り、その甲斐もあって発見。実はみらいは先生から頼まれ事があったようですがすっかり忘れていたため呆れた先生が呼びに来ます。そのままそっちの仕事へ。
 ……というのがまゆみとみらいの仲良しの始まりらしい。それを聞いたリコもみらいらしいと納得。まゆみは勢いよく立ち上がるとみらいは自分のことよりも誰かを応援してばかり、難しいことを考える前に行動するよねあの子、と親しみを込めて言います。リコも頷きます。昨日の勝木さんの件もあり悩む前に行動!みたいな感じになりつつあるまゆみ。周囲からのみらい評は追認に過ぎませんが、わざわざこのエピソードをやっているのは、実は勝木さんもみらいと似たところがあって(リコと友達になっていなかったら、みらいが今の勝木さんポジションになってる)、まゆみと親和性があるという傍証になっています。


 放課後、例の学校へ。
 このラブレターを渡す当事者と、それを見守る応援団っていう構図はよくあると思うんですが、実際こんなんで乗り込んでこられてラブレター渡されるのって男側からしたら結構なプレッシャーだよね。まず数的に不利っていう。あげく応援団のあの子可愛いとかなった日には友情ブレイカーな事態に。
 待っているとお目当ての少年(と友人達)が校舎から出てきます。
 まゆみは意を決して進……めない。取り巻きが邪魔。そこではーちゃんが一計を案じます。ハトを囮に注目を集め少年を孤立化。これでセッティング完了。
 一人になった少年のもとへまゆみは進み出ます。ちょうど風が吹いて何かいい雰囲気に。たぶん少年の目線は太ももに言ってると思います。思うっていうか行く。行かないわけがない(断言)。
 少年はまゆみの顔に見覚えが。隠れながらふたりの様子を見る応援団の面々。まゆみよりこっちの方が気になる。大きな一歩を踏み出して好きです!と告白しながらラブレターを差し出します。
 少年を呼ぶ少女の声。とっさにラブレターを隠すまゆみ。
 雨が降ってくると少年は少女の傘の中に入りながら一緒に歩き出します。隠したラブレターはそのまま手の中で握りつぶされていきます。ごめん、でもありがとう!と爽やかに去っていく少年。

 ドキドキも何もかも無駄だった…と失意に沈むまゆみに、そんなことない!とすかさず勝木さんが声を張り上げます。まるで自分が振られたかのように涙ぐんでいます。彼女にとってまゆみはある種の仮託先だったのかもしれません。自分が夢中になっているものへの成就と期待。まゆみの成功は彼女にとっても大きな励ましになったでしょう。ほら、信じて進めば叶うのだと。しかし無残な結果に。大泣きする勝木さん。なんで本人より悲しんでるんだよとまゆみ的にはツッコミたくなりそうですが、これはこれでちょっと救いになったかもしれません。振られて傷つくのもそうですが、友達がいる手前での不首尾はさらに恥ずかしい。勝木さんはその辺和らげています。
 みらい達も目尻に涙を浮かべながらまゆみの健闘を称えます。勝木さんの涙をぬぐったまゆみは彼女と一緒に顔を洗うと場を離れます。何か妙にリアルだな。

 それを冷静に観察したはーちゃんは恋は涙が出るんだ、と感心。
 「イチゴメロンパンだよ!
 突然叫ぶみらい。何か食って落着こうって話しのようです。それいいね、と話しに乗るリコとはーちゃん。


 そこにシャーキンスさんが現われます。無視してメロンパンを買いに行きます。
 「それどころじゃないの!
 「えっ?」
 「友達が失恋して泣いてるの!
 「はっ?」
 「邪魔しないで!
 「なっ、ぬう…」
 流石使命も責任もない魔法つかい。他のプリキュアにできない事を平然とやってのける!そこに(以下略
 ヨクバール召喚。しょうがないので変身。このしかたなしに戦ってやるよ感。
 さっさとカタをつけたいところですが、腐っても新幹部。それなりに強い。
 「刹那的な感情に振り回されて一喜一憂するとは愚かなことよ」
 特に反論する理由がない。
 しかしそこはプリキュア。そもそも今回の話しは恋バナ。プリキュアの恋バナって成功率低そうなんですが、それはさておき、叶わなかった恋にも意味はあると合理化を図ります。認知的不協和を解消するためによく使われます。努力して成功しなかったとしても、その努力は云々的な。買わなければ宝くじ当たらない的な。参加することに意義がある的な。次があるさ的な。
 さっきの世界観の話の続きになりますが、こんな感じでヤバくなったときに自分を如何に奮い立たせるか、傷を最小限に留め這いつくばってでも何クソと進む力を与えてくれるかどうか、というのがこの世界観の真価が問われるところです。自尊心は虚栄を張るためのものではありません。失敗しても、後ろ盾を失ってもなお自分を赦し、恥を捨てさせ、現実検討能力を速やかに建て直し、次なるビジョンを見せるのが自尊心です。それをやったのがはるかでした。彼女の世界観はそれ自体完成していました。なんでこの話しをするのかというと、魔法つかいはこの世界観を多数の人で共有するのではないかと睨んでいるからです。
 マジカルの反論に無言で答えるシャーキンス。恋?って思ってそう。
 振られても強くなる。それがプリキュア。日曜の朝にガン泣きした主人公がいたそうです。リコはどちらかというと家族関係の方で刹那的な感情を一喜一憂させていた子なのでその辺の事情もありそう。なので殴ります。
 感情をエネルギーに?と冷静に分析するシャーキンス。良いことを教えてあげます。プリキュアに喧嘩売っちゃだめです。特に精神攻撃はよくない。あいつら倍にして殴ってくるから。
 今週もペガサスは付属していません、な必殺技で葬ります。

 「解せぬ!」
 このアニメで一番不条理で理不尽なのはプリキュアなので。
 リンゴ型の精霊がルビー・ミトメールと言って魔方陣に還元。


 おかえり~と戻ってきたシャーキンスに声をかけるベニーギョ。またダメだったよ、みたいなこの流れ。
 そこにハチの妖精っぽいのを連れた新幹部登場。なんだ、このイケメン。オルーバ。実は一足先に目覚めていたようですが気配を消していたようです。プリキュアの力について興味を持つ不気味な新幹部。それにしても、トランプとか武器にして戦いそう。


 みらい達を探すまゆみと勝木さん。
 まゆみは勝木さんに泣いてくれたの嬉しかった!と喜びます。すると勝木さんもありがとうと頭を下げます。魔法使いの話を真面目に聞いてくれて嬉しかった。一気に距離が近づいたふたりはお互いに名前で呼び合うことに。
 お腹の虫が鳴ります。するとふたりの元にイチゴメロンパンが降ってきます。空を見上げると魔法使いの影が。本当にいるのだと信頼するようにまゆみが視線を向けると、かなは頬を綻ばせて応えます。


④次回予告
 リコちゃんチョロ可愛い。


○トピック
 恋愛回だと思った? ざーんねん! 百合回でした!
 やったねかなちゃん同志が増えるよ!


 ブレない子は強い(確信)
 唐突な恋バナ。そして美形新幹部。あっ…。みたいな感じですが果たしてどうなるやら。私、普通の女の子に戻ります!宣言されたらどうしよう。戻るも何も、最初っからお前ら普通じゃねーだろと。
 とりあえずそれはおいて、何でも魔法絡めとけばいい路線継続中。魔法と出会った少女は人知れず(というか、お構いなしに)自信と情熱を抱き、その熱を周囲に感染させていきます。もちろん魔法は一つのキッカケに過ぎません。まゆみにとっては勝木さんが背中を押してくれたこと、自分のために泣いてくれたことの方が大きいでしょう。一緒に魔法使いを目撃するのは勝木さんがホラ吹きではないと証明するためで、魔法それ自体はまゆみと関係ありません。言い換えれば本作は魔法と、人の感情を両立させようとしています。みらいが闇の中で希望を取り戻したのも、壮太とはーちゃんが仲良くなったのも、勝木さんとまゆみが仲良くなったのも、人の感情の中に魔法という芯が通っていたからです。魔法(偶然)から始まる物語。みらいも壮太も勝木さんもそれぞれ違う出会い方をしていますが、そこに価値を見出したり、そこから育まれた関係を大切にしています。
 この辺が魔法を通じた世界観として共有されていくのではないかと思えるところですが、もっと単純に言えばムホーとの差別化ですね。ムホー何でもできるすごい! それで?っていう。魔法は道具や手段としてだけではなく、大切な出会いや価値を私達に与えてくれる。何でもできることではなく、何かをしたい、信じたい、叶えたいという思いが魔法に、魔法を本物の魔法にするのだって話しにするのがわかりやすい。もっとも、この物語がムホーを倒す必要があるのかと言えば、無いんですけどね。魔法の良さを証明できればそれでOKなので。
 そんな流れの中で生徒会長選挙。これ、本当に流れがあるんだよね?と思わず不安になってしまうこの脈絡の無さが魔法つかいスタイル。ほんと、わかんねぇ、このアニメ。わかってるのはリコがドヤ顔したときは失敗フラグ。


[ 2016年09月25日 16:08 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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