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第31話「結晶する想い!虹色のアレキサンドライト!!」

○今週の出来事
①帰り道

 カタツムリニアの車中、みらいはいつもと変わらぬ態度でふたりに語りかけます。
 しかし心ここに在らずといった状態のリコ。はーちゃんも自分自身の謎に直面してやはりみらいの話しが耳に入りません。
 同じ頃、水晶さんは新たなお告げが出たと校長に報告。伝説の終わり。


 幹部達は作戦会議というか雑談。
 とりあえずふたりはまだ実体化できないようです。ふたりの代りに自分がカタを付けるといつになく意気込むラブー。なんだかんだ言ってもプライドが高いようで、ムホーの使い手が魔法使い相手に遅れをとるのは許せないようです。今回の話しは要するに気合でどうにかしちゃう話しなんですがムホー側もこの意味では絶対的な余裕があるわけではありません。


 再びカタツムリニア。あ、これ今週家に帰らないな。次回から正式に新学期に移行する感じか。
 車内販売が通りかかると歓声があがります。しかもよく見ると冷凍ミカンの在庫有り。貴重品のはずですが穴場的に残っていたようです。もちろんこのチャンスを逃す手はない。そういうわけでリコが支払い。さりげに値段が10倍くらいに高騰してたら面白いんですが。それはそれとして、この子達の借り貸しってどうなってるのかちょっと気になるな。
 当然のようにリコが解凍。お前やるのかよ。失敗を恐れぬ図太い精神。今回はいつもより気合を入れて魔法をかけます。すると見栄えは良さそうな感じに。リコの真剣な眼差しがジワジワくる。どんだけ緊張してるんだよ。たかが冷凍ミカン、されど冷凍ミカン。みんなで一緒に食べると、リコは感極まったような表情を浮かべます。冷凍ミカンでここまでリアクションとれるの世界でこの子だけだと思うわ。
 今日のが一番美味しいとみらいは絶賛。甘党のモフルンも相づちを打ちます。我に返ったリコは自分の魔法もずいぶん上達したと落ち着き払って言います。……夢見て変なポーズすると魔法って上手くなるのか?
 最高のスパイスはみんなで一緒に食べること。


②MAHOガール
 和んでいると奇襲を受けます。列車が止まりいつの間にかカタツムリニア本体と切り離されています。危機感を持つリコ。この宇宙みたいな空間を行き来出来るのはカタツムリニアだけ。救助を待つしかないとみんなに説明。
 たださまよっているだけでは話しが進まないので犯人が登場。今回は本気モード。つまり殉職モード。大きく息を吸うと巨大化。こうして見ると魔人っちゃ魔人。変身して対抗。今回は時間に余裕があるのでほぼフル変身。フェリーチェの曲好きなんですが、このパターンだとどうしても端折られてしまいますね。
 魔人っていうか力士になっちゃってますが、単純にでかくて強いという割りと厄介な相手。魔法で対抗しますが焼け石に水。赤子の手を捻るようにあしらわれてしまいます。パワーでも勝てないのに搦め手も通じないのでは無理ゲー。吹き飛ばされて散り散りに。


 みらい達と連絡が取れず焦る校長。いよいよお告げが現実味を帯びてきたのか。伝説の終わり。まあ、始まってもいないというか、その伝説ローカルっぽい感じなんですけどね。ラブー達が何故封印されていたのか、普通に考えればプリキュアのはずなんですが、肝心の彼らはプリキュアを知らない。おそらくこの辺は不明のままって気がします。本作で一貫しているのはプリキュアに使命や責任が無いことです。誰かを救わなきゃいけないとか、何かをしなきゃないけないとか、そういうのが無い。好きにやっていい。もしラブー達を封印したのがプリキュアなら、みらい達もその役目を果たさなければならなくなってしまう。けどそれは本作の意図するところではない。本作のプリキュアはまさしくゼロベース、前例や目的がないところから始まっていて、今回のエピソードはそれを補強しています。昔伝説の魔法使いがいたのかもしれないけど、そんなのとは全く関係なしにみらい達が新しい歴史を刻む。


 プリキュアを探すモフルンは馬車を発見。いつの間にか私物化しています。最近はすっかり馬車の上が定位置。
 トドメを刺すと言いながら風圧で吹き飛ばすだけのラブーさんは良い人。
 対抗手段を失い、戦意まで失うミラクル。しかしこちらはまだマシな方で、立派な魔法使いのビジョンが無い上にムホーに全否定されまくったマジカル、意味不明な凄い力を持っているわりにイザという時に役に立たないフェリーチェは魔法への不信感が自身への不信感へと傾き始めます。ふたりだけ黒い靄がかかっている(イメージ的には沈んでいく)のはそういうことだと思われます。
 独り漂うミラクル。非常に悩ましい姿。このままでもいいんじゃないかな、なんて邪な考えはもちろん私にはありません。ありません。彼女の指先に魔法の杖が当たります。魔法との出会い。それは親友との出会いであり、未知なる世界との出会いであり、家族との絆。今、ようやく気づきました。彼女がリコとはーちゃんと違うのはここです。言ってしまえばみらいは魔法が無くても生きていける。元々魔法が無い世界の住人なのだから。彼女のアイデンティティは魔法を背景としていません。だから魔法が起因して落ち込んだり自身の存在に疑念を抱くといったこともありません。リコやはーちゃんと比べればみらいは魔法と無関係と言ってもいい。ではみらいにとって魔法とは何か? それは最高の出会いです。ここに彼女の特異さがあります。彼女にとって魔法は純化された体験。ナシマホウ界人で魔法が使えるのはみらいだけ。そう、この物語で唯一何の疑念も差し挟むことなく魔法を肯定することができるのは彼女だけなのです。たとえ闇の魔法なんていうきな臭いものがあるとしても、魔法がムホーに敵わないとしても、魔法との出会いの意味は変わらない。魔法は彼女に数え切れない宝物を与えた。だからみらいだけは確信を持ってこう言える。
 「魔法がある!


 ミラクルの声をマジカルとフェリーチェも感じ取ります。
 魔法が大好きだというみらいの言葉は、すなわちリコが大好きということでもある。懐かしがるようにみらいと出会ったときのことを思い出すリコ。立派な魔法つかい、立派な魔法が何であるのか迷いを抱えながらも彼女は魔法への信頼を取り戻し始めます。はーちゃんもまた自身に謎を抱えながらもみんなとの出会い、自分がかけた魔法のことを思い返します。あるモノをみらいのように絶対に肯定することは難しいことです。疑念や不安を抱くこともあるし、いつなんどきその影がチラつくとも限らない。こういう時の私の考え方は決まっています。それでもなお人は生きていける。清濁併せて呑める。それができるなら問題はない。
 「もう一度また……みんなと繋がりたい!
 「いつまでもみんなと一緒に笑顔でいたい!



③王者の石
 ラブーに殴られても一歩も怯むことがないミラクル。相変わらずダイヤスタイル堅ぇ。
 同じ頃、校長はみらいを信じます。彼女が勢い込んで語った決意。彼女達なら新しい伝説を紡いでいける。はい、ここで大人にも承認されます。今から彼女達が起こすことが正解(正史)。
 例によってミラクルが光るとみんなと合流。三人で手を繋ぐと新しいリンクルストーン、アレキサンドライトが出現。出発という意味もあるようです。
 そしてまさかのサプライズ。新バンク発動。最近は30話くらいで新商品が実戦投入される傾向なんですが実はすっかり忘れていて、完全に不意打ちでした。2段変身になるわけですが、実質的にこれが3人同時変身になります。新生魔法つかいプリキュア。
 「魔法つかいプリキュア! オーバーザレインボー!
 いわゆる上位ジョブ。え、これ4パターン分あるの? でもデザイン的にダイヤをベースに他のスタイルの意匠入ってるから共通なのかな。4パターン作ったらキャラデザの人と作画班が死にそうですが。フェリーチェが神官になっている件。錫杖持たせたら似合いそう。それはそれとしてマントはやっぱかっけぇ。

 こけおどしが!と突っ込んでくるラブー。すると馬車が光り出します。モフルンなんかリアクションしてよ。ちょっとシュールなんですけど。こちらも新必殺技発動。完全に馬車がモフルンの乗り物に。
 「巡り会う奇跡よ!
 「繋がる魔法よ!
 「育まれし幸せよ!
 「今、私達の手に! プレシャスブレス!
 久々の腕輪系アイテム。みんな指輪していますが、これは玩具には関係ないようで、馬車に宝石と腕輪がパッケージングされているようです。
 「プリキュア・エクストリーム・レインボー!
 ラブーさんは虹の彼方に飛んで行って殉職。と同時に新幹部と交代。


 戦いが終わって戻ると、先ほどまで気を張っていた反動か、みらいは力が抜けたようにへたり込みます。もうダメかと思ったけどみんなとまた会えて良かった。そう話す彼女にリコとはーちゃんは頷き返します。
 先ほどの光に気づいたのかカタツムリニアが戻ってきます。ふと我に返って疑問を抱く一同。13個目のリンクルストーンなんて聞いたことがない。するとアレキサンドライトが3つに分れて彼女達の中に。さらには小さな光が湧き出ると何か謎の物体が出現。え、ここでOPのアレ!? あれってただの意味のないエフェクトっていうか小道具なのかと思ってたら意味あったんだ。
 一件落着も束の間、新たな展開に。


 EDもマイナーチェンジ。


④次回予告
 これ、もうアレだ、勝木さんはいつ気づくかじゃなくて、いつまで気づかないか。


○トピック
 プリキュアがマントを着るのは過去にあれど、帽子を被る発想はなかった。しかもかっこいい。


 リコの将来とはーちゃんの謎については保留。はーちゃんの出生に触れちゃうとそのまま終わりまで行ってしまいそうなのと、未だに出てこないリコ父は後半の目玉になるでしょうから、この辺は想定内。去年で言うところの実家砲が出てきた回ですね。ひとまずはみんなの気持ちを一致。それぞれの課題は残しつつも、終盤で解決していく流れ。

 本作のスタンスは明確かつ曖昧です。プリキュアとしての使命や責任は課されていない。しかしそれに代わるものはまだ形を成してはいません。しかし少しずつ形になってきている部分もあって、それがみらいの言葉に表れています。本作は負債を負わない物語、つまり出会いが人の宝になっていくことを力強く支持しています。
 フレッシュ~ハピネスであったような負債を返す(救済する)物語でもないし、プリンセスのように将来を決め打ちして邁進していく(未完成の状態から始める)物語でもない。プラスをひたすらに積み重ねていく物語。今までのどのシリーズにも当てはまらないパターンのような気がします。日常を守るというのとも少し毛色が違う。プリキュア5やスマイルのような友情に帰結する物語とも違う。おそらく彼女達は最終的に何かをしでかすはずです。それが何なのかはわかりません。本作に対する印象は第一印象のままです。どこかその辺にポトンと落ちるかもしれないし、今まで見たこともないところまで飛んで行くかもしれない。本作のキーワードは「魔法」。この魔法の中に出会いや友情が含まれている。みらい達が共有している想いは友情とはまた違った、彼女達特有の世界観を持ったものになるのではないかと期待しています。


[ 2016年09月04日 20:55 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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