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第24話「ワクワクリフォーム!はーちゃんのお部屋づくり!」

○今週の出来事
①はーちゃん導入教育その2

 ぐっすりと眠るはーちゃんが寝返りを打つと隣に居たみらいが巻き添えに。手をどけようとしてもがくとこれまたふたりの間にいたモフルンが巻き添えに。何そのパラダイス、モフルンさん場所変わって下さい。っていうか、スマホン(はーちゃん)の管理はリコだったと思うんですが。
 朝食を元気よく美味しそうに食べるはーちゃん。今までスマホン食だったので新鮮さも手伝って本当に嬉しそう。その姿に両親も好感度アップ。なかなかやりおるなこの娘。しかしその横のみらいはテンション低め。リコが訊ねると最近眠れていないと答えます。さらに理由を訊ねると一緒のベッドで眠るには…と視線をはーちゃんに。大ぴらに言うには抵抗があるのでそれとなくジェスチャー。交代制で寝ているわけではないらしい。リコさんずるいわー、と言いたいところですがたぶんみらいの方から一緒に寝たいと言い出してこのザマってのが真相のような気がします。
 冷静に観察するリコ。みらいは深刻そうに睡眠不足を訴えます。それを聞いたはーちゃんは不安がります。では屋根裏部屋を使っては?と提案するお婆ちゃん。ドラマとかアニメでよく出てくるアレですね。秘密基地的な憧れはあるんだけど、これそんなによくあるものなんだろうか。設計の問題とは思うんだけど。


 映画CMでキュアモフルン告知。今年はバラしていくスタイル。実は今年の黄色枠は彼女。


 ということで、隠し階段を引き出して早速上がってみます。みらいも部屋作りにワクワク。
 ところがダンボールだらけの埃だらけ。長年物置にしていたので手つかず状態。山積みのダンボールを片付けるだけでも容易でない。先ほどまでの元気はどこへやら、及び腰になり始めるみらいとリコ。しかし自分の部屋を目の前にしたはーちゃんは意気揚々と張り切ります。それにつられてみらいもやる気を取り戻します。早速みんなで取りかかろうと言うと、はーちゃんは魔法を使えばすぐと杖を取り出します。こんなときの魔法。
 するとリコがダンボールをペチペチ叩きながら、重いモノを動かす魔法はそんなに簡単にはできないと訳知り顔で忠告。ほんと良い顔してるわー。ここの画像汎用性高そう。
 簡単に持ち上がって、簡単に片付けられました。次に掃除道具に魔法をかけて全自動化。魔法を使えばすぐお片付けができると屈託なく笑うはーちゃん。リコはがっくりと肩を落とします。努力家の彼女とすれば認めたくない現実でしょうが、これが才能の差。現実は非情です。っていうかはーちゃんは(謎の)妖精な上にエメラルド持ちなんで常識の範疇に入れる方が間違いだと思いますが。モフルンは静かにはーちゃんを見上げます。
 その後もはーちゃん無双は続きます。


 下水道で人知れずドクロクシーかかしにかしずくヤモー。この人も苦労人だなぁ。


 前回の判断について問う水晶さん。校長は改めて彼女が望んだことだから良い、これがエメラルドの運命と手短に答えます。基本的に本作は大人が先回りする仕様で、みらい達はストレスなく自由にその行動を保証されています。完全に保護された子どもですね。本人達はワクワクの冒険を楽しんでいますが実はインフラは整っている。そんな中で前回のワガママは彼女達の自発性とも言えるし、また今回後半で敵と対峙した時に発せられた言葉も彼女達の明確な意思表示になります。スマイルのように強制的に現実を見せられる展開とは異なり、本作はゆるやかに自分達の行動や経験が自発性へと固まっていく流れのようです。
 話を戻して、闇の魔法の残党問題。こちらは逆に水晶さんが高をくくっていますが、校長の疑念はぬぐいきれません。

 あっと言う間にリフォーム完了。思わず目眩を起こすリコ。彼女を支えながらみらいは次は家具が必要だと言います。ピンとこないはーちゃんにベッドやチェスト、テーブルが必要と具体的に助言。買い出しが必要か? それも魔法でできる。それを聞いたリコは途端に元気を取り戻すと
 「ふふん、何も無いところから何かを作り出すのは魔法でも無理! ありえないし!
 前振りありがとうございます。
 魔法を唱えて杖でお絵かき。この持ち替えるアクションかっこいいね。ベッド。チェスト。テーブル。わずか30秒足らずで完了。魔法やら動作するたびに「はー」っていうのは子どもが真似しやすいかも。子どもってよく感動詞使うし。
 「あぁ~……
 「そういえば、箒も出してたよね
 ガックリとうな垂れるリコ。私は大満足です。一仕事終えたはーちゃんはリコのショックなど知るよしもなく喉が渇いたので階段を降りていきます。
 深いため息をつくリコに話しかけるみらい。さりげなく手を握っていて私は大満足です。
 「
目が離せなくて、大変だった小さなはーちゃん。私たちははーちゃんのお母さんだった…
 「でも、はーちゃんはもう一人で何でもできるのよね。はーちゃんの魔法すごいもの
 子離れ感&最近の子凄いわー的な親の気分を味わっているようです。環境の変化に戸惑っている様子。こういう場合みらいはそういうもんかーって感じで受け入れそう。素直と言えばそうだし鈍感とも言えます。今週もはーちゃんの導入教育回になりますが、同時にみらい達のマインドセットも修正が入っています。上述したように彼女達は大人達に大切に保護された子どもで、その子どもがはーちゃんという赤ちゃんを保護していました。子離れと書きましたが、実際には彼女達はママゴトをしていたに過ぎません。彼女達のポジションは全くの子どもだからです。これはドクロクシーと戦った動機や、その後の結果についても同じことが言えます。徹底して子ども扱いされている。
 逆説的にはーちゃんの自立化は彼女達がそのポジションから抜け出す契機になっています。この後みらいはモフルンを含めた関係性の複雑さを垣間見るし、リコははーちゃんに伝えることになる。自分達の甘さや浅はかさ、自分の力ではどうにもならないこと、自分の想像を超えたものを目の当たりにしつつも、自分達にできることもまた実感していくようになります。はーちゃんを赤ちゃん、つまり自分達は保護者であり彼女は被保護者であるという見せかけの大人ごっこは終わり、彼女を対等な人間として、同時に自分達もまた自立した個人として立脚し始める。そうした転換と修正が行われています。
 すっかり整った部屋を見回しながら、しかしみらいはワクワクが足りないとこぼします。モフルンに話を振ろうとしたらいつの間にか姿がありません。

 その頃モフルンは一人でみらいの部屋でテーブルを動かしていました。みらいがやってきて訊ねます。はーちゃんみたいにふたりを助けたい。けど小さいし魔法も使えないしで役に立たないとしょんぼり。


 炎天下の中でみらいの父はDIY。その姿を家の中から涼しげに見つめるはーちゃん。やる気を出した彼を手伝おうとスマホンを取り出します。見かねたリコが制止。おじさまの手伝いをしようとしたのにどうして?と不思議な顔を浮かべます。ちなみに私は女の子から「おじさま」と呼ばれるのは男のロマンだと思っています。私がみらい父の立場だったら「きゃー、おじさますごーい!」と言われるシーンを想像しながらノコギリ引いてますね。
 魔法は見られちゃダメ。じゃあ見つからなければ? それはいつもやってるけどダメ。魔法を使う以外にもできることはある。そう言ってリコは手伝いを始めます。はーちゃんは彼女の隣に行くと言っていることが難しいと素直に言います。しかし自分も手伝うとペンキを取り出します。

 みらいはモフルンを抱き上げるとたくさん助けてもらっていると語り始めます。一緒に居てくれるだけで元気になれる。小さな頃からいつも一緒に遊んでくれた。回想シーン。……今とあんま変わんねー。中学生と小学生の区別がつかないってどんだけ幼いんだよ。これで高校生くらいになるとミラクルスタイルになるんでしょ? この子の成長期劇的すぎんだろ。それはそれとしてようやく登場するビーズメーカーさん。そのまま埃かぶって消えていくのかと思ってました。
 ありがとう。やっと言えた。あのとき自分も嬉しかったのだとモフルンは言います。言葉と気持ちが通じて改めて近くなるふたり。はーちゃんのポジション変更に伴いモフルンの感情面もケア。この辺のぬいぐるみとの関係はハピネス映画のつむぎとその人形達の関係がわかりやすいでしょう。人間は一人であってもその内面を豊かに膨らませていける、というのは面白い現象です。みらいとモフルンの物語は映画でも深掘りされそうですね。
 再びはーちゃんの部屋について。ワクワクが足りないと話すみらいにモフルンはクローゼットからビーズメーカーを取り出します。


 家具は完成。
 一息つくふたりに父は飲み物を出します。一気に飲み干したはーちゃんは労働の後の美味を味わいます。リコが解説。みらいの受け売りだとあっさり言います。手間を不便さと感じ魔法で解決しようというのはリコも思ったことでした。みらいは目移りしやすい性格なので内省(身近な所に再び焦点を合わせる)を、リコは視野が狭くなりがちなのでそれを補完する形になっているのは良いバランスです。
 魔法に頼りすぎるな、身体を使えというのはいわゆる教育的指導でもあるんですが、手間を不便さと見なし、魔法はそれを解決するためのツールと見なしてしまうと魔法が狭隘なものになってしまうので意味付け的にもそこはルールが必要です。魔法は便利で不思議でありつつもその本質は心の在り様を映すものであるからです。後述するヤモーもまた例外ではありません。

 今の出来事を報告しようと屋根裏部屋に上がると、そこではみらいとモフルンはビーズを使って部屋をデコレーション。……。……。多いよ! なんか逆に気持ち悪くならないか? 落ち着かねーぞ。こういうのよくわからんな。よく女性がケータイとかデコってごちゃごちゃにしているの見ると過剰装飾じゃねーかと思うんだけど、美意識の違いなのか。ちなみに真っ先に頭に浮かんだのは田んぼに設置する鳥害防止の銀テープのイメージ。
 みらいとはーちゃんは口を揃えてワクワクもんだぁ!と歓喜。男の子でいうところの強化パーツがいっぱい付いた状態みたいなもんなのだろうと変換しておきます。個人的に強化パーツは壊れて取れるためにあると思ってますが。むしろパージするための前振り。
 顔を合せて笑い出します。察したリコがモフルンに言い出しっぺかと訊ねると照れます。はーちゃんもお礼を言います。テンションが上がったみらい達はさらなる部屋づくりのため買い出しへ。


②エメラルドの守護者
 商店街でチョイス。リボンを二つ使って花っぽくできるとモフルン。センスいいと好評。先生扱いされてまんざらでもない様子。
 そんな楽しい時間も番組の時間が迫ってきたので中断。ヤモーが現われると提灯と反物を合体させて一反もめんヨクバール召喚。ヨクバールのデザインって作画の人がやってるって他のシリーズで読んだ憶えがあるんだけど、フィリピンの人知ってるのか。プリンセスのときもシェーしてたけど。
 今週はルビー。余裕があるのかフルバンク。ミラクルのスカートに大きなハート付くシーンがとりわけ可愛い。

 商店街の中では狭いので、アーケードの屋根を破って外へ。
 邪魔な建物は破壊しろと命令するヤモー。建物を真っ先に破壊するのは地球防衛軍的には定石です。ヘタに残しておくと隠れられたり爆風ダメージを受けかねません。いわゆるコラテラルダメージ。だいたいこれ言っとけば許されます。
 そこまでしてエメラルドが欲しいのか!?と叫ぶプリキュアに、ヤモーは強力な魔法の力があれば何だってできるとエメラルドを欲します。違う!とそれまで静観していたはーちゃんが叫びます。そのエメラルドの力を使ってプリキュアに。
 背中の羽が大きくなって滞空。ヨクバールの攻撃を片腕で止めます。巻き取ったはずがビクともしない。
 「魔法は万能ではありません。どれだけ強い力を手に入れたとしても大切なのはそれを使う者の清き心
 「そして熱き想い!
 「それがわらかないあなたにエメラルドは渡しません!
 大人びた声でそう語る彼女はやはり特別な存在であることを感じさせます。個人的に神様かそれに類するものかと思ってるんですが(エメラルドが世界創世の装置みたいな)、大人(上位者)な口調と雰囲気は彼女のミステリアスさを醸し出しています。
 彼女の言葉に圧されるようにヨクバールの片腕が吹き飛びます。やはり今回が、はーちゃんの成長がこの物語の大きな転換点になっています。今まで本作は敵と真っ向からの主張合戦をほとんどしていません。せいぜい降りかかる火の粉を振り払った程度。敵がいないも同然でした。プリキュアには思想と呼べるものはなく、感情で動いていただけ。それが急速に変化しつつあります。魔法の意味を、それを使う者の資格を問い始めます。本当に大切なものを大人は、人は教えてくれません。教えてくれたとしてもそれはその人にとっての大切なもので「私」にとってではない。それを見つけること、学ぶこと、形に換えていくこと、そこにその人の哲学があります。物語とはこの哲学のことを指すと私は思っています。
 話も終わったので必殺技を叩き込んで終わらせます。


 お部屋完成。さらにビーズで盛りつけられてカオスな状態に。ごめん。俺、これの良さがわかんないわ。とりあえずベッドや枕の上のはどけとけ。ソファもそれ腰掛けたら背中に当たって痛いから。っていうか、目が痛い。しかしそれも可愛さの前では無力。仕方がない。たとえ産廃と言われようとルビースタイルをスタメンに置きたいっていうのも同じこと。
 そんなわけで今週のまとめ。はーちゃんがモフルンにお礼を言います。みんなでお部屋を作る。なんでも魔法に頼っていたらわからないワクワクがある。そう言うとみんなにリンクルストーンをネックレスにあしらったものをプレゼント。
 たくさんのワクワクが待ち受ける毎日にはーちゃんは心躍らせます。


③次回予告
 勝木さん出番です!


○トピック
 闇の魔法が根絶されるのが早いか、リコが魔法の暗黒面に堕ちるのが早いか。


 成長したはーちゃんを加え、みらいとリコの内面に変化が訪れます。それと同時に彼女達のポジションにも変化の兆しが。
 上で触れたように、大人-子ども(みらいとリコ)-赤ちゃん(はーちゃん)、という階層があることでみらい達は子どもでありつつも被保護者であるはーちゃんを守るという大義名分を得ていました。赤ちゃんがいることによって彼女達は仮初めの大人でいられたわけです。でももうそれも終わり。では彼女達はただの子どもに戻るのか? ここからが本番。
 元々彼女達にルール(目標。レール)はありません。誰も道を示さない。説教もしない。散々子どもだの、誰も救わないだの書いてきましたが彼女達は別に間違ったことをしたわけじゃありません。むしろ現実はこれが普通です。ゴールなんてはじめからないし勇者をやる義理もない。ドクロクシーとの戦いが彼女達に大きな意味を残さなかったのはある意味で正しいのです。だって関係ないんだから。はーちゃんの方がずっと大事。だからこそはーちゃんの変化は彼女達に大きな変化を与える。それは決まっていない道を歩いていた彼女達が大切なものを見つけ、自由の中から不自由さを選び取ることを学び始めるキッカケになっています。

 中ボス戦が「はーちゃん返せ!」の一言で決着がつくという超近視眼的な主人公だったわけですが、むしろこれこそが彼女達を大きく変えうるファクターでもあったわけです。赤ちゃんが消え、少女が帰ってきた。彼女達の新たな模索が始まる。魔法つかいプリキュア第2部の始まり。


[ 2016年07月17日 15:26 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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