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第22話「芽生える新たな伝説!キュアフェリーチェ誕生!」

○今週の出来事
①心に空いた隙間

 季節はすっかり初夏。
 気のない顔で外を見つめるみらいを余所に学年テスト発表。今回の学年トップはリコ嬢。1位記録が途絶えたゆうとは次は負けないとライバル視。みらいも喜びます。
 しかしそんな話しはちょっとした話題逸らしにしか過ぎません。モフルンは呆けたように空を見つめます。「はーちゃんが居なくなった」ことを一番実感させてくれるのは実はこの子だったります。一番懐いてましたからね。

 森の中に佇む一人の少女。出番待ちです。


 新OP。これまでにない大幅な刷新。みらいとリコのコンビはもちろんのことプリキュアに昇格したはーちゃんの存在感をアピール。そしてちゃっかりOPに混ざっている勝木かなさん。サプラーイズ。ミラクルさんがイケメン過ぎて困る。俺、ミラクルさんになら抱かれてもいいです。
 はーちゃん改めはーさんはサポートポジションかと思ったら殴りポジションでした。主題歌とのシンクロやべぇ。はーちゃんは人間態と妖精態があるようです。モフルンと並んでいるとほのぼのする。ところで、この猫はもしかして超重要キャラだったりするんですかね?


 校長はすっかり元通り。前回からそれなりに時間が経っているようですが、学園の人にあの姿見せたんだろうか。お前誰だ、関係者以外立ち入り禁止だぞ、とか言われてそう。通話相手に薬膳茶のおかげと話す校長。ここでそのネタ拾うのかよ。
 エメラルドははーちゃんとともに行方知れず。「迷える闇を安らぎの場所へ導くかのように」。言外にクシィのことを含んでいるのでしょうか。ともあれ、エメラルドは校長側で担当。電話の相手は別件を引続き調査。回りくどいのでさっさと言うと実はリコの親父殿。ナシマホウ界に来ていたようです。こういう登場の仕方は予想外だったなぁ。意外なキーキャラになったりするんでしょうか。

 東屋でリコに凄いと話すモフルン。予習復習をやっていれば当然の結果と答えながら表情が曇るリコ。その様子を見たみらいはすかさずリズの名を出して空気を変えます。この辺の察しは流石。話題を変えたリコは暑いと話します。どうやら魔法界は四季が場所によって違うらしく学校があるところは春固定らしい。ひゃっこい島はずっと冬。と言ってしまって見事に地雷を踏んでしまいます。はーちゃん連想してアウト。
 店の手伝いがあると再び話題を変えるみらい。


 店でリコとともにお手伝い。ちなみに今週から夏服。鼻歌を歌って何か妙にテンションが高いみらい。わかりやすい。みらいが奥に引っ込んだところで母がリコに話しかけます。リコちゃんのおかげで成績が良くなった。しかしそれだけじゃない。親に相談できないこともある。そんなときにリコが相談相手になれる。かがんでリコと目線を合わせると改めてみらいと一緒に居てくれてありがとうとお礼を言います。実際にはこの後リコは帰郷する決断をするのですが、ふたりがふたりで居ることの大切さやその理解者がいることの念押しになっています。
 整理し終わったと報告する娘に、母は相談に乗れることがあったらいつでも乗るとあけすけに言います。敢えて言うあたりがこの娘にしてこの母って感じでしょうか。相変わらずモフルンは寂しそう。

 一方謎の少女はまだ森の中。道に迷ったんでしょうか。そろそろ寝る場所考えなければなりません。ちょっと出番早かったんじゃないでしょうか。勇み足。


 夜。部屋でリコは机の上にあったノートやら定規やらスマホンを魔法で浮かせます。ぼーっと眺めながら突然腹を括ったとばかりに何かを決意するリコ。勢いよく立ち上がって部屋の扉を開けるとみらいとばったり。ちょうど訪ねようとしたところだったらしい。改めて何事かと訊ねると外に出ようと誘われます。

 箒に乗って移動。魔法つかいはこういう場面転換がしやすいのが良いですね。部屋の中で密談するのと、外に出て話すのとでは印象が違う。夜空と街を眺めるリコの表情はどこか切なげ。
 丘の上にある見晴台から湖を眺めます。誘ったわりに話し出さないみらいをリコが促します。静かな、落着いた声でまたはーちゃんを探そうと口を開くみらい。間を置いてからリコはあれからずっと探していたでしょ、と返します。声の調子から大分手を尽くしたことが伺えます。不安でいるよりは身体を動かしていた方がいいのか、何もしないではいられないと言うみらい。ここでようやく口を開いたモフルンははーちゃんに会いたいと涙を溢します。その気持ちはふたりも一緒。
 頃合いかと思ったのかリコは魔法界に戻る意思があることを打ち明けます。言いながらバツが悪そうに顔を背けます。ナシマホウ界に来たのはエメラルドを見つけるため。そういえばそうでした。目的は達成というか再び振り出しに戻ってしまいましたが。魔法学校で勉強してもっと魔法を使えるようになればエメラルドもはーちゃんも見つかるかもしれない。そう話すリコ。基本的に考えることはふたり一緒。この場合はリコの方が現実的とも言えるでしょう。
 不安そうに見つめるみらいに、魔法学校でも1番になれるくらい頑張るとうそぶくリコ。別れ話はこれで2度目ですが、またしめっぽくなるのは避けたいところ。モフルンの帰ってしまうのか?という問いかけに答える代りに明日3人で遊びに行こうとリコは誘います。要するに思い出作り。みらいは頷くと3人で月を見上げます。この会話でわかるのは彼女達の関係は不変ではなく、状況によっては大きく変わりうるということです。そして少しずつですが、流されることから自分で選び取る選択肢も芽生え始めています。9話に比べると静かな会話ですが、彼女の関係や内面が変わってきていることがわかります。


 水晶さんが二つお告げがあると校長に報告。そういうときは良い知らせと悪い知らせ、どっちから知りたい?と訊ねるのがマナー。悪い方から報告。忌まわしき災いが甦る。それを裏打ちするように例の調査場所で割れたランプを発見。あー、これ作業員やっちゃいましたわー。世界を破壊と混沌へと導く災い。良い方の話はその災いと同時に強き命もまた舞い戻る。今さらだけど、はーちゃん、この姿だと瞳の中に花無いんだな。なんか印象違うなーと思ってたらそれか。


 映画宣伝。さらっと言ってますがモフルンいないと変身できないので大問題。


②災い再び
 アイキャッチも変更。SD可愛い。
 肝心の災いはというと、久々に娑婆に出たこともあってかのんびりな雰囲気。ちなみに名前はラブー。見慣れない景色に関心を示していると、何かを聞きつけたのか瞬間移動。出た先は魔法界。例の大木を見てまだ健在か、だがヤツは留守かと独り言。たぶん校長のことではないと思いますが、だとしたら誰だ?相当古い人物だと思うけど。ふとヤモーのしっぽに目を止めます。え、そこに放置されてたの!?
 指を鳴らして魔力を与えるとみるみるしっぽは再生し、ヤモーの姿に。ほう、なるほどこのために前回ヤモリでなかったのね。復活と同時にちょいイメチェン。没落貴族風に。
 記憶を辿ったヤモーはプリキュアに敗れたことを思い出します。ドクロクシーの名を叫ぶと海の中にあった骨の破片が浮き上がります。うへぇ、しぶといなこいつも。しかし今となっては5本の骨が限度。変わり果てた主の姿に忍び泣くヤモー。復讐心を燃やすと移動魔法でどこかに。それを見ていたラブーは「行っちまった…」とちょっと困った感じに。こういう展開も珍しい。本格的にラブーが稼働する前のインターバル。ラブーはプリキュアを知らないようです。ほんとにいつの人だ?


 ショッピングモールに来たふたりは早速お買い物。あれもこれもと目移りしたみらいは片っ端から手に取っていきます。
 帰りにベンチで休憩。家のお土産用に買っておいたクッキーに手を付けてしまうモフルン。後の祭り。なら、3人で食べてしまおうとリコが後に続きます。みらいも手にとって3人でおやつタイム。これはこれで楽しいひととき。
 仇敵を見つけたヤモーの手にはドクロクシーの骨。それを使ってより強力なヨクバールを召喚。こういう展開熱いよね。昔フラッシュマンだったかな、忘れたけどラスボス倒したのにその破片(仮面だったかな)から復活したときの絶望感は衝撃的でしたね。絶対勝てないよ、こんなやつ。って思ったもん。
 突然の事態に困惑するふたり。倒したはずの闇の魔法が何故? ラブーは高みの見物。ふたりの疑問に突撃で答えるヨクバール。衝撃で先ほど買ったブローチを手放してしまいます。折角の思い出作りが台無し。
 「もう! いい加減にして!
 吐き捨てるように叫ぶみらい。ダイヤに変身。

 ヨクバールになったとはいえドクロクシーの骨を使っているだけあって周囲から生気を吸い取って力に変えていきます。ただの雑魚と思われては困る。勝ち目はないと笑うヤモー。いや、でも前回本体倒してますがな。しかし思いのほか苦戦。苦戦しないと新キャラ出せないのでそこは大人の都合です。
 落としたスマホンを見つめながらミラクルは大切なみんなとお別れなんてもう嫌、とつぶやきます。彼女達にとってあの出来事は大切な人との離散を意味しているようです。マジカルもはーちゃんはあなた達(闇の魔法)を止めるためにいなくなった、そのはーちゃんを見つけると決めた矢先に邪魔をするのかと憤ります。やはり彼女達はこの方向からで徹底しています。
 そんなふたりを見たモフルンは、スマホンを使って空色のスープを一気に飲むとふたりを敵から庇うように前に出ます。口に泡付けたまま。その姿にふたりはかつてモフルンが言ったことを思い出します。ふたりが笑っているからはーちゃんも笑う。正解だというように、笑ってないとはーちゃんだってニコニコで帰ってこられないと話すモフルン。良い役してます。これはプリキュアの大前提の一つなんですが、プリキュアは復讐や憎しみで戦うのは御法度です。絶対禁止。それやろうとしたゆりさんはつぼみに怒られました。しかし上述したように彼女達がこの戦いを日常を乱す敵との戦いだと位置づけてしまうとその悪感情が出てしまいます。思想戦をやらないとどうしても直接的な感情が前に出てしまう。それをモフルンが抑制するのは上手い一手。
 笑顔を取り戻すプリキュア。なんという茶番とヤモー。まあ、そういいなさんな。プリキュアが話している最中に攻撃しない時点であなたもその茶番に加わってるんだから。

 持ち直したプリキュアが手を繋ぐとスマホンが光り出します。


③再生の使者
 飛び立ったスマホンは少女の手に。彼女の呼びかけに答えるようにスマホンからさらに光が湧き出ると周囲の景色が一変して元に戻ります。エメラルドを構えた少女はそのまま変身。
 「キュアップ・ラパパ! エメラルド!
 「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!
 魔方陣から芽が生えると変身シークエンススタート。はーちゃんの成長過程が重なっていくカットかっこいい。今作の変身は成長と変身が重なっているからビジュアル的にメリハリがつきますね。ツタが伸びて衣装に。ちょっとセクシー。キュアフローラは花をモチーフにしていましたが、こちらはより植物的なモチーフで印象が大きく違います。前者は華々しさ・可憐さのイメージが強いですが、フェリーチェは初々しさと成熟が伴っていてギャップが面白い。あとやっぱり瞳に花が入っているとはーちゃんだ!っていう。
 「あまねく生命に祝福を! キュアフェリーチェ!

 エメラルドのプリキュアならちょうどいい、エメラルドを奪えと指示するヤモー。
 突撃してくるヨクバールに臨戦態勢を取るプリキュア。ちょっと真ん中を通りますよ、とフェリーチェさん。昨日から出番を待っていたので優先権はこちらに。ここから彼女のターン。ヨクバールの突進を片手で受止めます。見た目に反してパワーファイターでした。思いも寄らぬ力に本人も驚き。いや、鳴り物入りで出てきてやっぱりダメでしたなんてことになったらそれはそれで面白いんですが。ともあれ、新キャラ補正を十二分に受けたプリキュアに敗北という文字はない。あるのは販促の二文字。文字どおりの販促(反則)的な強さ受けてみなさい!
 ヨクバールを宙に放り投げると今度は叩き落とします。もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな状態のミラクルとマジカル。
 向かってきたヨクバールに必殺技を披露。スマホンのスタイラスがマイクに。フラワーエコーワンド。一応杖です。カラオケモードありますが。税込み6,890円。
 「キュアーアップ!」と唱えるとエコーが。このシーンだけ見るとなんのこっちゃ?って感じなんですが、こういう遊びができるようです。自分の声を録音してそれを再生して呪文にするみたいな。声の波動を受けた種から芽が生えると花が咲いてそこからエネルギー充填。こんな感じで自分の声が魔法になるようです。フェリーチェは変身から必殺技まで(本来の意味の)萌えるイメージで纏まっています。
 「プリキュア・エメラルド・リンカネーション!
 転生。輪廻。再び肉体を与えること。もろ浄化系って感じですが、これは面白そうな役割が与えられてそうです。
 ヨクバールは爆裂四散することなく元の依代に戻ります。

 残る骨は4本。復讐心に燃えるヤモー。
 様子を伺っていたラブーもフェリーチェの存在は無視できません。一旦退場。


 改めて少女と対面するみらいとリコ。彼女の面影を見た瞬間に誰なのか気づきます。
 「はーちゃんだよ♪


 EDも刷新。CGのモデリングはやっぱこの系統の方が好きかな。フレッシュもそうだけどスタイルが良いと映える。


④次回予告
 はーちゃん修行編。


○トピック
 見事OP登場枠をもぎ取った勝木嬢はただもんじゃない。あ、俺、かなができる子だって初登場時から思ってました。


 公式の告知どおり新プリキュアとして再登場。OPEDも刷新して新章突入……と行きたいところですがおそらくインターバルとチュートリアルがしばらく続くかな。
 一番の見所はOPのみらいの絶妙な太も…じゃなくて、前回はーちゃんがクシィを浄化したことがちゃんとフェリーチェにも継承されていること。転生の名は伊達じゃなかった。
 クドイんですが大事なことなので繰り返すと、現状のプリキュアは中心的な役割を一切担っていません。事件の中心にはいても役には立っていないのです。ドクロクシーを倒すことはできてもクシィの魂を救い出すことはできない。一般人から期待や賞賛の声が上がってもそれに応えるわけでもない。この意味ではただの暴力装置でしかありません。破壊はできるが再生はできない。生き残ったヤモーは復讐を誓う。それもそのはず、彼女達の動機はあくまで子ども目線でしかないのですから。
 自分達の日常を守りたい。人助けをしたい。この二つの動機と物語を本シリーズは長い時間をかけて綴ってきました。この二つはそれぞれに人の内面を映し出しています。自分達の日常に偏れば他者への目配りは薄れその逆もまた然り。このさじ加減が大きな分岐路であり物語に葛藤を生む。本作は前者に寄っていますが、しかしそれは前回見たように客観視されてもいます。プリキュアは誰も救わない。他人を笑顔にするどころか自分達すら笑顔になれない。そこで颯爽と現われるのがフェリーチェになります。ふたりで閉じるその輪に風穴を開けるのかどうか。2人の限界を3人で超えていくのか。後半の動きによっては、前半が日常系プリキュアとして包括される可能性すらあります。魔法つかいがシリーズの換骨奪胎を成し得るか、プリキュアシリーズがどのように発展、変遷していくかは非常に楽しみなところです。


[ 2016年07月03日 22:35 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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