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第13話「たのしいBBQ!幸せたくさんみ~つけた!」

○今週の出来事
①かなちゃんは見た

 今日は車でお出かけ。まゆみ、壮太、並木の面々。並木は壮太が誘ったようですがこれは裏取引があると見た。宿題写しを条件に口をきいてもらったに違いない。
 バーベキューを知らないリコにみらいがレクチャー。それたぶん説明になってない。普段使っているコンロや炊飯器は使わないのかと聞き返すと、パパさんが代わりに答えます。家電好きらしからぬセリフ。
 そんなもんかと頷いて肘を置いた途端、スイッチに当たって窓が自動で開いてビックリ。ナビの音声にこれまたビックリ。車は知っていたもののいざ乗ってみるとその多機能さに改めて感心。まるで魔法の絨毯。あっちはオープンカーだけど。そんなこんなで目的地に到着。

 車から降りると壮太がモフルンに気付きます。いつも持ち歩いていることはクラスメイトにも周知の事実らしい。そういうとこも子どもっぽいと見られている大きな要因でしょうか。みらいはそんなことは気にせずモフルンだと紹介。黙って頷くモフルン。…大丈夫なのか?
 リコが荷物に手を付けていると並木と壮太が寄ってきて競うように自分が持つと請け負います。これにはみらいもすごい人気だと半ば呆れながら感心。まだポンコツとバレてない。バレたらバレたで「(落とされると困るので)僕が持ちます」となるから結果は同じ。
 そんな妹の様子を見るリズさん。思わぬ再会。校長からの預かり物と手紙を渡します。探し物の手がかりと聞いて首を捻るふたり。……リンクルストーンの存在感無いよね。普通に落ちてるレベルだし。

 早速パパさんに挨拶。折角なので一緒にと誘われます。
 リコのお姉さん登場に男子はさっそく手のひら返し。お前らわかりやすいな。姉の人気ぶりに納得のふたり。
 そこにたまたま居合わせたかなが声をかけてきます。登場した瞬間に展開が読める超親切設計。あんたの役目これしかねーから。オカルトとかにハマっていきそう。

 バーベキューの準備開始。やっぱりというか、男性陣はテント設営と火起こし。女性陣は食材担当。こっちではリズが音頭を取って説明。事前に調べたのか手際よく見本を見せてくれます。案外魔法界の人、レジャーでナシマホウ界に来てそう。
 リコは手紙の内容が気になります。都合よくパパさんからご飯の準備を頼まれたので場所を移します。

 「緑と水に囲まれた清らかな地。そこに幸せを宿せし輝きあり」と占いのお告げが書かれています。まんまここ。知ってた。この手の探し物は探す必要がない。むしろ自動入手(イベント入手)アイテムの類。
 ごく普通の手紙に拍子抜けするみらい。リコもこれだったら水晶さんで連絡すれば早いのにと同意。完全に「水晶さん」呼びで定着したようです。
 至急な用件でもないので自分達の目的を優先。みらいがまずお手本。ところがリコはすぐに魔法を使おうとします。自分でやるのも楽しいと言われても「何が?」と真顔。はーちゃんがお花畑を見つけて飛びだすとそれにつられてみらいも米研ぎをほっぽらかして後を追います。こんな感じで彼女行き当たりばったりなんだよね。
 四葉のクローバーを見つけるみらいに、探しているのはリンクルストーンで葉っぱじゃないと素っ気ないリコ。良いことあるかもしれないと言われるとまた杖を取り出します。いやだから自分の力で、と待ったをかけるみらい。リコは足下のクローバー畑を見ながらリンクルストーンに話しを戻そうとします。この噛み合わなさ。たぶんリコはレジャーで来ているつもりが無い。外でご飯を食べる程度の認識。クローバーも日本人にはわかる話しでも外国人のリコには葉っぱ。ある意味で順応性が高いというか、固定観念が強いというか、日常の延長で本来の目的を淡々とこなそうとしているのはそれはそれで合理的。今回の話しは前回の続きです。見方を変えればとか、ステキなことをたくさん見つけたいとか言っても意識しないと普段の行動のままに流してしまうものです。
 モフルンのガバガバレーダーによれば山からたくさんの甘い匂いがするとのこと。それを聞いたリコは早速箒に乗って山に向かいます。

 モフルンに言われるままに行ってみるとハチの巣発見。そろそろモフルンのレーダーは当てにならないと学習した方が良いかもしれません。案の定ハチに追われて全力逃走。しかしこれ以上前に進むと人に見つかってしまいます。はい、来た、かなちゃん出番です。今週はこのために出てきました。っていうか、このためだけにしか登場してない。このノリのまま最終回まで行ったら神アニメ。みんなが世界滅亡の危機に不安がっている中で「ほら、言ったでしょ! 魔法使いはいるって! 私は正しかった!」みたいな。
 急ブレーキ。でも後ろからはハチの大群。意を決するとリコはみらいの手を取ってそのまま川にダイブ。ふたりを見失ったハチはどこかに飛んで行ってしまいます。
 川から出ると魔法で乾かします。チッ。リコにしては珍しく作戦成功。すんなり流してますが魔法普通に便利。そりゃ真っ先に使おうとするわな。

 小鳥に魔法をかけてリンクルストーンの場所を尋ねます。嫌な予感がする。タダでは教えない。米は? いらね。ほら。プリキュア世界の小動物あんま協力的じゃないんだよね。フレッシュとか特に。
 その後も魔法で手がかりを得ようとしますが収穫ゼロ。思わず手に力が入るリコに、みらいも神妙な顔で見つめます。
 「もう! 誰か教えてよー!(教えてよ~教えてよ~)
 そんなに深刻でもなかった。


②リコの力
 そんなこんなありつつも無事ご飯タイム。みんなで味わいます。はーちゃんもエフェクト付きでご飯を満喫。玩具にそういう演出があるのかな。リコはじーっと手元を見るばかりで口をつけません。
 かなが駆け込んでくるとふたりに箒に乗った二人組を見なかったかと尋ねます。あれは魔法使いに違いないと言います。マズイこのままでは魔法カエルに……なりはしないけど、ややこしいことになってしまいます。誤魔化そうとしているところにリズも入ってうやむやに。ナイスフォロー。
 ご飯は美味しそうにふっくらと炊けています。一口食べると「すごく美味しい」と絶賛。ついで串にも口をつけるとこれまた絶賛。どうやら半信半疑だったようです。するとパパさんがやってきて普段便利な道具を使って暮しているが、敢えてそれらを使わないことで普段の暮らし如何に恵まれて幸せなのかわかる。そして同時に家電の有り難みも100倍わかる!と豪語。単にこれが言いたかっただけだな。海外旅行すると結局日本が一番良い的な。
 改めてみらいが自分でやることの楽しさ、それを共有することの幸せさを説きます。手紙に書かれていたことを思い返すリコ。

 食器の後片付け。リコは少々もの憂げ。そんな彼女にみらいは自分が挿していたクローバーをあげようとします。しかし自分と探すと辞退。
 バッティさん出勤。相変わらずのエンカウント率。ヤモーも変に占いなんてせずに、プリキュア張り込んでろでいいんじゃないかな。はんごうと……それなんだ? ハチの巣? こちらもサファイアスタイルに。たおやかに名乗るのはやめたようです。
 プリキュアが空飛べることに対抗心を燃やすバッティ。まあ、ヨクバール使うんですけどね。腹からベアリング弾をバラまいてきます。運動性もプリキュアに引けを取らない。尻から出すミサイルも強力。鈍重そうな見た目に反してパワー・スピード・武装が揃った強敵。ふたりで連携をとって反撃。今週アクション頑張ってます。
 接近戦でも射撃戦でも隙がない相手。まともに相手にしたのでは勝ち目が薄い。そこで目を付けたのは…。マジカルが閃くとミラクルを先導。川辺にヨクバールを誘い込みます。あとは例によって上昇からの下降で自爆させるって寸法。


 四葉のクローバー探し。今日一日を振り返ってリコは校長の意図に気付きます。それにみらいと一緒に探して見つかったらとっても幸せな気持ちになれると思う。彼女にしては珍しく普段だったら照れて言わなさそうなセリフ。みらいは嬉しそうに頷くと一緒に笑います。
 ということで見つかります。四葉のクローバー改めペリドット。これで4/7。割と早く回収できそう。
 帰る途中でふたりを探しに出たリズと合流。ふたりの様子を見たリズは探し物が見つかったようだと気付きます。どうやら内容はリズも知っていたようです。ふとあることに思い当たると合点がいきます。身を乗り出して聞き返すリコに、彼女が生まれたときのことを話します。
 「リコの力が星の杖を引き寄せたのよ」
 それは魔法ではなくあなたの力。
 「お父様もお母様もリコは素晴らしい力を持っていると信じているわ」
 「もちろん私も信じている」
 感銘を受けたように呆然とするリコにみらいがやっぱりすごいと声をかけます。照れて背を向ける彼女に、リズは今のリコならみらいさんと一緒にもっともっと成長して立派な魔法使いになれるはずだと言葉をかけます。
 姉の期待にリコは向き合うと応えます。
 「私、きっと立派な魔法使いになってみせる!


③次回予告
 あみだくじで正解を当てるみらいの力。


○トピック
 リズ>リコ>みらい
 数年後にみらいがぶち抜くから見てろ。握手券10枚あったら俺は10回ミラクルと握手する。


 みらいにとって魔法界はワクワクドキドキの場所でした。何故ならそこには魔法という未知なものがあり、リコという魔法使いが居たから。では、リコにとってナシマホウ界は何があるのか。ぶっちゃけ彼女がナシマホウ界に来たのはみらいと一緒に居たかったから。この世界に用があったわけじゃない。魔法のない世界に彼女は(家電製品抜きに)何を見出すのか。っていう展開になるのかなって思ってたら見事に裏切られた。
 出生エピソードをこのタイミングでリコが知るのは幸運なことです。6話であれば身内の贔屓目にしか聞えなくても、今ならすんなりと聞き入れることができるでしょう。今の彼女は魔法を相応に使えるし以前ほどコンプレックスもない。この話しの肝は信頼です。自分に対する信頼であり、他者からの信頼。
 リコというキャラクターを見た時に、何が不安定だったかといえば前回見たようにどことなく地に足の付いていない客観性の乏しさです。その原因は「魔法」や「勉強」で自分を量ろうとするところにあります。前者を基準に取れば無能だし後者なら有能。このような自己評価では必要以上に尻込みするか躍起になり余裕がなくなるだけです。余計な力を抜けばもっと上手くできるはずなのにそれができない。当然視野も狭くなる。元々かっこつけなところがあるにしても、少々思い込みが強かったと思います。
 自分には力がある、自分にはできる、それを見守ってくれる人がいるという深い信頼は困難に立ち向かう勇気の源泉です。今回リコが魔法を使わずに成果を得たことで、自分の力とは小手先の技のことではなく、自分自身に内在しているものだと気付かせています。また、自分が幼い頃から姉や家族が信頼し続けてきたことを知ったことは大きな励みになったでしょう。自分の評価、他者からの評価が合致すると信頼や安心は深く根付きやすくなります。
 魔法を売り文句にしている作品で魔法のない世界の売り込みをするのは難しいんですが(安易に魔法を否定してもダメ)、そこを捻るんじゃなく、リコの内面の安定を優先させたことに改めて感心しました。いやはや、私もまだまだ修行が足りない。


 本作はいくつか既存のやり方と異なるやり方をしています。その一つが得意なことが描かれない点。リコが勉強できるシーンは直接的には描かれていません。同様にみらいの特技も描かれていない(魔法の飲み込みが早いってのはあるけど)。この辺は視聴者に親近感を抱いてもらう狙いがあるのかもしれません。ほどほどにできて、ほどほどに失敗するさじ加減。一芸に秀でた設定はキャラ付けはわかりやすいですが、記号的になりやすい。みらいとリコはふたりの差異はもちろん、同じ人物でもその時々で見え方が変わる演出がされています。
 もう一つあげると物語のアウトラインが提示されていない点。具体的に言えば通常妖精かそれに類する人が○○しろ、○○を助けてくれとプリキュアに要請するんですが、本作ではそれがありません。妖精は何も言わず、指示役の校長すら無理をするなと消極的。本作はこれまで以上に行き当たりばったり感があるんですが、主人公達に明確な目的や夢があるわけでもなく、そもそも何をするかが決まってないんですね。

 一言で本作を言い表すなら『まっさらな紙に地図を書き込んでいく』イメージ。
 たまたま出会って、一緒に過ごして、一緒に何かを見つけていく。最初から何かが完成しているわけじゃない。みらいとリコがお互いを少しずつ知っていくように視聴者もふたりを少しずつ知っていく。2話の感想でも書きましたが、近年のプリキュアは目的やキャラがガッチリしている反面、悪く言えば段取り感が強かったと思います。「1年でこういう話しをやろう」感とでもいうか。本作から抱く印象は「このふたりと一緒に1年間体験しよう」。
 話しの作り方までも変えてしまうあたりがプリキュアらしいというか、相変わらず実験的というか、色んなことにチャレンジしていく姿勢はほんと変わらない。果たしてふたりは私達にどんな景色を見せてくれるのでしょうか。


[ 2016年05月01日 17:50 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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