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第12話「満天の星空とみらいの思い出」

○今週の出来事
①リコの中学デビュー

 制服に着替えて準備バッチリなリコ。はーちゃんが遊ぼうと誘います。今までもそうでしたがはーちゃん(スマホン)はリコが持っているのがデフォなのかな。
 みらいの部屋に行くとまだ寝ています。せめてノックくらいしようよ。着替え中だったらどうするんですか。それともラッキーイベント狙いですか。良いと思います。そういうイベントは積極的に視聴者と共有しましょう。
 普段はテンション高いみらいも寝起きはぼんやり。目覚ましも鳴ってないと悠長に答えます。
 タイミングを狙っていたのか、偶然なのか校長がモーニングコール。……リコといい、校長といいみらいのプライバシー無視しすぎじゃね? どんだけお前らラッキーイベント狙ってるの。
 リコは早速トパーズの報告。みらいはまだベッドに腰掛けたまま「りこ~」と置いてきぼり。このテンション差。世界の命運がかかっているわりにマッタリ進行でいいやみたいな感じの校長に、リコは魔法界代表として全力で頑張ります!と張り切ります。


 リコと一緒に登校できてご機嫌なみらい。リコは授業初日と気を引き締めます。肝心って何?と尋ねるはーちゃん。成長に伴い自由度が上がりましたが、学校でも自由にされると面倒なので口止めを頼みます。モフルンも同様。

 学校。普通に教室に入るみらいに続いて、リコは丁寧に頭を下げて挨拶。見慣れない行動にクラスの注目が集まります。みらいの方が恥ずかしくなってしまいますがリコはそんなことには気付かずすまし顔。番組当初はみらいが実年齢よりもかなり幼く見えましたが、こうして制服着て学校に馴染んでいる姿を見るとなかなかどうして歳相応。そう思える背景には彼女が見た目ほどバカではないからでもあるんですが。今回のエピソードはその辺含めてかなり補強しています。
 ちょっと大人っぽい、と級友から声があがります。ここまでなら何とか育ちの良い子に見える。転校生補正も後押ししているのでしょう。なんでみらいの友達なんだ?と疑問すら抱かれてしまいます。パッと見、接点がなさそうに見えます。

 授業前から予習を始めるリコ。まず説明書を読んでから入るタイプ。……に見えるんだけどたぶんこの子はそんなにガッチリしてない。半分は生真面目さ、もう半分は気負い(より正確には自分に酔っている)。このふたり、どっちが現実主義的な思考をしているかと言えばみらいの方。ワクワクもんだぁとか、魔法使いに興味を持ったりとか夢見がちに見えるんだけど、割と合理的な言動をとることが多い。機転が利くし要領もいい。好奇心があまりに強いから幼く見えるだけ。その意味ではリコの方が妄想的というか悦には入りやすい。だからみらいは突拍子もない行動を取って自爆することがあるし、リコは状況が見えず明後日の方向に行くことがある。反面、状況を打開しやすいのはみらいだし、肝が据わってしまえばリコの方が堂々としている。1回目の補習の時はそんな感じでしたね。どっちにも大人っぽい面、子どもっぽい面がある。

 まゆみがみらいに声をかけます。続いてリコにも声をかけますが、リコは軽く答えるとすぐに教科書へ目を戻してしまいます。これにはみらいの方が気を遣って日直だと席を立ちます。黒板を消していると(案の定)まゆみが手伝い始めます。こういう点でもみらいは冷静さがあって、なるほど中学生といっても通じる。全然関係ないけど、今回の絵可愛いなと思ったら、プリンセスのキャラデザの人が担当でした。そりゃ可愛い。
 まゆみはふとどうやってリコと知り合ったのか尋ねます。空から落ちてきたのを見て…とは答えられないので旅行先でと言葉を濁します。この質問は前振り。まゆみは顔を近づけると十六夜さん話しかけづらくない?と本題をぶつけます。そっと視線を伸ばすと今も教科書を見つめています。そんなことないと答えるみらい。知ってしまえばすごい面白い子なんですが、ネコかぶってるんでわかりにくい。鼻にチョークがついているを見るとまゆみが笑い出します。つられてみらいも。一瞬リコも視線をそちらに向けますが、すぐに教科書に向き合います。この集中力が結果に結びつけば良いんですが。

 数学の問題。率先して手を上げたリコが回答。定規とコンパスを使ってガッチリ作図。自信に満ちあふれた顔で答えます。正解だけど黒板をはみ出してます。流石リコさん、なんかどっかおかしい。
 次は理科。リコの斜め前の眼鏡君は優等生キャラかな。並木君がまず答えます。続けて問題を出されると答えに詰まります。代わりにリコが回答。星読みならトップだったと自信満々。
 「ピピロポラーナス、チャカチャカコナール、ピョンカドラールです!
 よく噛まずに言えました。ってそうじゃない。
 すかさずみらいがリコが住んでいたところでの呼び方だとフォロー。リコ撃沈。でもクラスからは「すげぇ」「かっこいい」と声があがります。上手いこと誤解してくれました。実際学力自体はあるので慣れるまでの辛抱。転校はしたことないけど、転勤はよくしてるんでわからなくもない。最初バカになるんだよね。やり方違ってたり不慣れさがあってパフォーマンスが下がる。要領掴むとサクっといけるようになるんですが。
 なんで失敗ばかりするのか…と自分に呆れるリコ。なんでっていうか、それ君のデフォじゃないですか。完璧に成功したところ見たことねーよ。
 はーちゃんがうっかり声を出してしまったので、なんとか誤魔化すためにみらいが勢いで言ってみたものの、後先考えず言ったのでこちらも撃沈。クラス中の笑いものになってしまいます。これはこれではーちゃんの件は誤魔化せたし、リコの失態も薄まったのでリコ的には良いことずくめなんですが、リコは気を引き締めなければといった感じの表情に。自分の世界に入っちゃっているので色んな所でみらいが気を利かせていることに気付いていません。


 放課後。頬を叩いて明日こそ!と気合を入れているとみらいが朝から難しい顔していると声をかけます。否定しているとまゆみがバレーボールに誘ってきます。早速リコを引き連れて参加。
 体育館では各々自由に遊んでいます。みらい達もバレーにいそしみます。リコは隅で観察。いつの間にか姿を消します。

 リコが向かった先は本屋。入門書を購入。凝り性だなぁ。普通こういう優等生型はそれなりに結果を残すものなんですが、本作では空回りしてポンコツぶりが強調される始末。自分で成績トップだからいける!と皮算用したり見た目ほどお行儀の良い子でもない。って書くとなんかアレなんですが、リコは人間臭いキャラ造形がされています。みらいもみらいで要領はいいけど、ドツボにはまると手も足も出なくなるところがあって、例えば初代のようなここに秀でたキャラ!的な色分けはされていません。まだら模様というのか。能力(特技)的ににカンストしてないこともあって、成長が期待されているとも言えますね。
 風船を貰ってあることを思いつくとモフルンが話しかけてきます。うっかりみらいの鞄を持ってきてしまいました。今日は失敗ばかりと一層深いため息をつくリコ。ぬいぐるみが動いたと言う少年。じっとしてやり過ごします。リコが付き合ってというので答えるとこれまた少年に聞かれてしまいます。「モフ~」とリコは素知らぬ声で言います。こんな感じで人が見ていないとカッコつけないんだよね、この子。

 リコと一緒に帰る気だったみらいはちょっと残念。はーちゃんもリコの様子が普段と違うことに気付きます。

 河川敷で入門書を読みながら大体のルールを把握。風船で練習。ちょっと間抜けっぽい。モフルンの協力もあって練習に熱が入るも調子に乗って肩を痛めてしまいます。ああ、こういう子だよね。自転車の練習してるときに調子に乗ってスピード出してそのまま突っ込むみたいな。
 モフルンが肩叩き。楽しそうだから一緒にやりたいと言うモフルンに、そんな暢気なことじゃない、自分は魔法界を代表して来ていると責任感を露わにします。それはそれで良いことなんですが、残念ながら実力が伴ってないので身の程知らず状態なのがなんとも。この子は全般的に思い込みが激しくてプライドも高い。だから頑張り屋でもある。自分を客観視できていないのが常にキズ。


②何かが見えている時、何かが隠れている
 夕食の話題は当然学校のこと。リコの活躍(?)ぶりを話すみらい。リコは失敗ばかりだったからもっと頑張ると意気込みを語ります。力の入りように若干引き気味の母。父は星座と聞いて昔天体観測に行ったことを思い出します。迷子になって泣いているかと思ったら笑っていて拍子抜けした。それを聞いたリコは小さい頃から変わらないと感想を漏らします。

 自室で復習しているとみらいが呼びかけてきます。魔法学校の制服で箒に乗った彼女は星を見に行こうと誘います。仕方ないといった顔を浮かべるリコ。

 ふたりで飛行。しかし雲がかかっていて星どころではありません。
 「そうだねぇ…
 残念がるというよりは聞き流すのに近いニュアンス。星云々はリコを連れ出す口実だと思われます。
 先ほどの父の話。実は怖くて泣いていたのだと打ち明けます。うっかり落としたモフルンを拾い上げると謝ります。モノ言わぬモフルン。しかし瞳に映った光に気づいて空を見上げると満天の星空。
 暗くて怖かったはずなのにキラキラしてて明るくて、同じ夜なのに。そう話すみらいに見方が変わったのだと頷くリコ。我が意を得たりと喜ぶとリコも同じだとみらいは言います。
 まっすぐ前を見るだけじゃなくて、ぐる~っと周りを見たら星空みたいにキラキラでワクワクなことがいっぱい見つかる。この子らしいというか、一箇所に留まらないことの裏返しというか。いずれにしてもリコは先ほどの言葉を取り消さなければならないでしょう。いや、言葉は取り消さなくてもいい。みらいが決して浅はかな人間ではないこと、その言動には彼女なりに裏打ちされたものがあること、それを伝える術と意思があること。それをしっかりと刻む必要がある。確かに彼女は思いつきで動く事も多い。星を見に誘われたとき、リコは今回もその一つだと思ったはずです。また巻き込まれたのかと。でも違う。誘ったのは自分のため。自分が彼女をそうさせ、巻き込んだのです。
 「せっかく一緒にいられるんだもん。魔法界と同じようにふたりで楽しいこと見つけよう!

 雲の上まで行ってみようと言い出すみらい。言うが早いか上昇し始めると蜘蛛の巣に引っかかってしまいます。失速して落ちる彼女をギリギリで掴み取ったものの、高度が低すぎてそのまま地面に落ちると河川敷を転がります。女の子がくんずほぐれつ。いや~たまりませんなぁ。
 そういうわけで今週はスパルダさんが出勤。
 雲と看板を融合させてマシュマロマンに。看板はゲタになりました。毎回思うんだけど、どういう感じで敵の造形決めてるんだろ。
 「こんな夜中に騒がないでよ!
 「みんなが起きちゃうじゃない!
 世界征服を企む奴らに近所迷惑だと注意。ごもっとも。今週はルビー。中谷作画のルビーとかご褒美じゃないですか。ありがとうございます。
 攻撃してみると身体が雲でできているので攻撃が通りません。トパーズの方がまだ良かったかも。勢い付いたヨクバールは雲を吸い込んで巨大化。万事休すかと思いきや動きが鈍い。パワーアップが裏目に。ふたりで蹴り入れて必殺技で吹き飛ばします。物理通じなくても物理で倒す。それがプリキュア流。


 敵を倒すと雲が晴れて星が顔を出します。
 星に見取れるリコに、いつもの顔に戻ったとみらいとはーちゃんが言います。まゆみ達ももっとおしゃべりしたがってた。そう伝えるとなんて話しかけたらいいのかと悩み始めるリコに、はーちゃんが一緒に遊ぼうとシンプルに答えます。
 再び星を見上げながらリコはこの世界でもステキなことをたくさん見つけたいと言います。その言葉を待っていたかのようにみらいは心の中で喜ぶと星を見上げます。
 一際輝く星。手を伸ばしてみると引き寄せられるように近づいてきて手の中に。タンザナイト。意味的には人生を良い方向へと導くとか、柔軟性を高めるとかあるようです。石を選んでから話しを作ったのか、話しから石を選んだのか。

 その夜、かなは流れ星のように空を飛ぶ何かを見つけるのでした。また不思議ちゃんにならないか心配です。


 翌日。まゆみが挨拶するとリコも愛想良く答えます。みらいがバレーに誘うとリコも話しに加わります。すんなり彼女を受け入れるまゆみ。急ぎ足に挨拶する壮太を呼び止めると、リコは十六夜ではなく名前で呼んで欲しいと頼みます。まゆみもそれに倣ってリコちゃんと呼びます。
 そこにさらにクラスメイトが加わって、また一日が始まります。


③次回予告
 魔法界の人、出入りしすぎだろ。


○トピック
 みらいがちゃんと中学生に見える回。
 序盤は視聴者に親近感を持たせつつ、軌道に乗ってきたところで歳相応な姿に。なかなかテクニカルな見せ方。


 リコの中学デビュー。
 転校とか転勤した経験がある人はなんとなーくわかると思います。ネコを被るとまでは言わないでも、それなりに気を遣うというか構えて臨む的な。まあ、そんなのは保って数ヶ月。段々地金が出てくると暴言吐きまくりーの、好き勝手言いまくりーの、お前少し自重しろよになるんですが。はい、俺のことです。要するになるようになるし、環境がちょっと変わったところでその人の本質までが変わるわけじゃない。きっとリコも思う存分そのポンコツぶりをクラスに披露してくれるでしょう。すでに披露してるけど。

 立場が変わってみるとより一層その人の性格や言動がハッキリしてくるもので、ナシマホウ界に来たリコは自律的な行動が目立ちます。みらいを介さずに今日子さんと知り合いになっているのもその一つ。今回空回りしている感はあるけど、やっていることは間違ってない。みらいのフォローもあって早晩軌道に乗るでしょう。むしろここではみらいが裏方に回っているのが面白いところで、魔法界で何かと世話を焼いたリコとは役割が異なります。これまで見てきたようにリコは気取りやすいタチで、それが面倒見の良さや自律性に繋がっています。逆にみらいは機転が利くものの場当たり的すぎるきらいがあって、不案内な場所ではリコがエスコートする方が上手くいくのでしょう。みらい自身リコに頼っていた節が見受けられました。立場が変わると今度はみらいの目端がリコを補助する形になっています。
 好奇心旺盛なみらいはマイペースに見えて実は状況を客観的に捉えられる。思い込みの激しいリコの方がマイペース。前述したように、どちらにも大人っぽい面、子どもっぽい面があって、状況によってそれが出たり引っ込んだりする。彼女達がそれと意識することなく仲が良いのはこれまで見てきたようにウマが合うからなのだと思います。良い面悪い面がハッキリしているわけじゃない。主導権が決まっているわけでもない。傍から見ればどっちもどっち。どっちもマイペースで目を離した隙にどっかに行ってるし、どっちも世話を焼いている。ふたりを見た時に固定されていない自由さがあるのが面白く興味深い点です。
 物語当初のようなフワっとした感じとは別のフワっとした関係。お互いを信頼し距離を縮めつつも上下優劣受動能動が定まらない関係。こういう友達関係ってあるよねっていう。本来友達ってそういうものなのかもしれないんだけど、彼女達の関係はそれを思い起こさせる。ここからどういう風に変わっていくのか、変わらないのか。彼女達の生きた関係はどのように成長していくのでしょうか。


[ 2016年04月24日 16:57 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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