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第9話「さよなら魔法界!?みらいとリコの最終テスト!」

○今週の出来事
①補習最後の日

 最後の補習前日。校長と水晶、みらい、それぞれ思惑を内に秘めます。っていうか、やっぱり一緒に寝泊まりしてたんじゃないですかーーー!? どうしてそこをねっとりみっちりやらないんですか!? 東堂いづみにはガッカリだよ。
 水晶が何か反応します。あ、うん、知ってた。OPで最初から分かってたし。

 映画宣伝OPは戦闘パート集。


 忘れ物しなかったとケイが言うと、みんなから驚かれます。みらいがチェックリストを作ってくれたおかげ、と見せてくれます。ケイさんあなたどれだけ鳥頭なの。
 話題は進級の話しに。当然みらいはナシマホウ界の学校で進級。こことはバイバイ。明るく頷くみらい。ひどく残念がるメンツを余所にリコは先ほどから口を閉じたまま。今生の別れというわけでもなし、行き来はできると軽く言うみらいにリコはあからさまに意気消沈して見せます。君ら分かりやすいな。


 花に魔法をかけるとマンドラゴラのような叫び声。何これキモイ。その名もびっくり花。魔法検知器みたいな習性を持っている。最後の補習はこの花を使って先生とのバトル。なかなか熱い展開。5対1で勝てば合格、負ければ留年。対戦相手は流し目が妖艶な雰囲気のリズ先生。この学校、男子生徒いるのか分かりませんが、絶対ファンいる。
 手が震えるリコを余所にみらいは意気揚々。

 いつものヤモーの占い。こっちはこっちで遠征の準備。バッティは単独行動。プリキュアをマークしてれば見つかるんじゃない?という発想。良い勘してます。正解。40週くらい通えばたぶん見つかります。


 試合開始の合図と同時に先制攻撃を仕掛けるみらい。いい根性してるなー。でも外した上に反撃で開幕返り討ちになるところでした。それでも果敢に挑んでいきます。彼女の異様な奮闘に周囲の方が困惑。ジュンは拗ねたように早く帰りたいんだろうと言います。リコに精神ダメージ。
 教師陣は高みの見物。アイザック先生は彼なりの指導方針があったようです。たぶん伝わってないっていうか、そういうのって気付く人は勝手に気付くしそうじゃない人はずっと右から左にスルーだと思うな。

 飛ぶのに不安定さがあるケイをエミリーがフォロー。そんな彼女をリズが褒めると、エミリーも本気になって挑んでいきます。ケイも機転を利かせてトラップを発動させるとリズの動きを止めます。好機。が、先生の方が一枚上手。ジュンとエミリーが同士討ちに。気を取られたケイも戦線離脱。

 というわけで、残るは当然このふたり。
 ガンガン攻めるみらいに対してリコは消極的。時折助け船を出すものの動きが鈍く戦力になりません。一緒に墜落。まだまだ!と張り切るみらいにようやくリコは口を開きます。そんなに早く帰りたい? これが終わったらお別れなのよ? とわかっているの?と言わんばかりの口調で問いかけます。
 「立派な魔法使いになるのがリコの夢
 震えながらみらいは答えます。有終の美を飾って終わろうという彼女なりの手向け。溢れそうになる感情を抑えながらみらいは打ち明けます。このふたりは変なところで頑固で、肝心なところで言葉が足りない。
 「余計なお世話よ
 しかもプライドが高い。
 「私、自分で合格できるし
 あげく一言多い。
 見えるもの、見えないものから相手の真意を読み取っていかねばならないところが人間関係の面倒臭く面白いところ。あまりに面倒臭くなると私は切っちゃいますけどね。人間関係はある種の制限であると同時にいくつもの選択肢を与えてくれる。そのバランスが崩れて極端な状態になったときにそれを修正(矯正、放棄)できるという付帯事項が無い関係は非常に危うい。それは片方を、あるいは両者を奴隷にするから。シリーズでその辺のバランス取りが上手かったのはドキドキですね。すでに仲の良い関係の中に新しい友達を迎え入れたときに起る不協和音を丁寧に描いていました。現状を金科玉条の如く守らず変化に合せて関係も少しずつ変えていく。そうした生きた関係は強靱です。

 今度はふたりで挑みます。とはいえリズは強敵。雲を作り出すと突風が彼女達を包み、箒が一本落ちてしまいます。しかしふたりの勢いは止まらずむしろ好機とばかりにリコの箒にみらいが掴まりながら反撃。2人乗りで戦闘継続。みらいの身体能力高ぇ。
 加速も制御も格段にアップするとリズを追撃。両者正面から撃ち合います。リコさんすげー男前な顔してるな。
 軍配は当然ふたりに上がります。勝たないと話し進まないし。これで進級できると喜ぶ仲間達。リコは放心状態。合格印を貰います。


 という前座は終わってバッティさん登場。
 合格証と花を合体させたら蛾型のヨクバールに。もう因果関係わかんねーな。

 今週はルビースタイル。
 ルビースタイルと言えば例のワッショイ。なんでだ。この格好だとそれやらないといけないルールでもあるんか。
 プリキュアといってもたった2人、と嘲笑うバッティ。1人で来てる人がそれ言いますか。もしかしてツッコミ待ち? そんなブーメラン芸を華麗にスルーしたふたりは馬鹿力でヨクバールを投げ飛ばします。このアニメ、変身すると魔法使わないよね。魔法で変身してる。そういうことで。
 ちゃっちゃと処刑タイム。本番が控えているのでこの戦闘も前座に過ぎません。魔方陣に着地するとマジカルの手に力が入ります。一瞬動きを止めるとミラクルは彼女を見返します。前座と言いましたが今週の見所はここだったりします。まさかのバンク一時停止。非常に珍しい。一応初代でも手に力入りすぎたって描写があるんですが、アレは片方が私情で怒ってたっていう話しで、今回のように話し全体を通じて気持ちが入るのは初めてかと思います。ヨクバールを投げ飛ばしたときに彼女らはふたりであることを強調していますが、お互いに気持ちを寄せるところが違っているのがポイントです。みらいは有終の美を飾りたいし、リコは別れを惜しむ。内に秘めた想いが握る手に現われる。このアニメは変なアニメで、クドイくらいセリフで説明するかと思えば、一番大事なところはセリフを使いません。ふたりで困難に立ち向かっていく。違っていて良い。その違いが互いを引合わせる。というのが本題なんですが、後者は口に出して言いません。そこは感じてくれ、っていう。プリキュアの演出で好きなところはそこです。映像でふたりの感じ方の違いを描く。人が人に興味や感動を覚えるポイントはいくつかあって、その一つが意外性。自分が気付かなかったところ、自分には無いもの、自分が求めていたよりもはるかに上の体験を与えてくれた相手に人は惹かれるものです。


 無事合格証は取り返しましたが、ふたりの胸中は別な所に。手を繋いだまま無言で佇みます。


③ナシマホウ界へ
 駅でお見送り。ジュンは出し抜けにナシマホウ界に憧れていて何度も抜け出そうとしたと言います。ところが失敗の連続で結果として出席日数が足りなかったというオチ。絶対遊びに行く、と言います。一応ここでケイ、エミリー、ジュンの課題はクリアということになるのでしょう。忘れ物、恐怖症、脱走癖。どれもみらいが来たことで転機が訪れています。ジュンについては知り合いができたことで緩和という扱いかな。友達に会いに行くという大義名分はできたので時期を見計らって行くことも可能でしょう。
 教頭が生徒手帳を手渡します。お小言はいつものことですが、みらいを生徒であると認めた証拠。さらにケイ達からモフルンの衣装が贈られます。タイトルコールのときのアレ。しかし肝心のリコの姿がありません。みらいは何も口にせず、電車は出発します。


 学校で独り佇むリコ。校長が話しかけます。口では別れは済んだというものの前回の写真を見つめています。
 水晶が口火を切ります。ふたりの出会いが如何なる運命を紡ぎ出すのか。それを確かめる意味合いもあって補習に参加させたと校長は言葉を継ぎます。みらいとリコにとってはサプライズイベントでしたが、実は大人の都合が入っています。答えが出ないまま期限が来てしまった。口惜しそうに話す校長。しかしまだ続きがあります。新たなリンクルストーンの場所。そこは……

 みらいはモフルンの視線に平気だと答えながら冷凍ミカンを口にします。途端に涙が溢れます。
 夕日を遮る陰。視線を向けるとそこにはリコが。箒で飛ぶ彼女に問いかけると
 「私も行くわ! ナシマホウ界に! あなたの世界に!
 声が出ないみらい。リコの姿が後ろに下がっていきます。すぐさま電車の後ろに回ると、彼女に手を伸ばします。無事に掴むと電車に引っ張り込みます。モフルンとはーちゃんが抱き合っている後ろのふたりが何か、リコがみらいに迫っているように見えるんですが大丈夫なんですかね。大丈夫じゃなくても私は良いと思います。
 今まで堰き止めていた感情が流れ出すようにみらいはリコを勢いよく抱きしめると肩を振わしながらこれからもずっと一緒に居られるよね?と尋ねます。対するリコはキョトンとした表情。本当にこの子達はおかしな子だ。片方が元気なときは落ち込んで、片方が泣いているときは冷静で、同じ顔をしない。気持ちがほぐれたリコは一瞬うるっと来ますが、抑え込むと呆れたような声で頷きます。ここの表情色っぽい。
 もう一度確かめるようにみらいが尋ねるとリコは同じ答えを返します。今度は嬉しそうな声で。


③次回予告
 どこへ行こうが全くブレないリコさん。


○トピック
 こうしてリコはみらいの押しかけ女房に。東堂いづみはできる子(手のひらクルー)。


 魔法界編はみらいとリコの関係がメインですが、サブとしてその他にも友達ができ、彼女達との接点をもつことで魔法界との繋がりもまた大きく広がっているのがポイント。プリキュアにおける「ふたり」は原点。親密さと閉塞性が常に隣り合わせにある。このバランスとコントラストがシリーズの特色でもあります。みらいはリコとの出会いをキッカケにしてあちらの友達を作ります。今度はリコがみらいについて行ってナシマホウ界に。そこでの新しい出会いと発見を予感させます。
 お互いの世界に行き来するのはこれまでにない試み。ふたりそれぞれが発見と出会いを経て世界を広げていく。一気に物語が立体的になりそうです。

[ 2016年04月03日 21:00 ] カテゴリ:魔法つかいプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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