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第47話「花のように…!つよくやさしく美しく!」

○今週の出来事
①一泊二日プリンセスの旅

 みんなにお茶を振る舞うはるか。大好評。喜ぶ彼女の顔が超可愛くて私はお腹いっぱいです。でもおかわりドンドン持ってきて下さい。ティーレッスン自体はすでにクリアしていますが欠かすことなく自己研鑽していたようです。
 花のプリンセスの本を取り出すと今年も前進あるのみ!と意気揚々。
 外は雪。それを見たはるかは外にでると花壇に。冬にも芽を出す花。スノードロップとはるかはアロマ達に教えます。花言葉は希望。

 ホープキングダム。4分の3解放されているためか、景観はほぼ元通り。ディスピアの根城だけが不気味な姿を保っています。
 危惧するクローズをよそに、ディスピアには考えがあるようです。

 鍵が突然光り出すと同時にカナタから緊急招集。花の城に異常。もう慣れているゆいちゃんは自分からお留守番をアピール。彼女の出番は次回以降となります。
 花の城へ直行。何故か茨が消えています。あからさまに胡散臭い。すると「プリンセス」と呼ぶ声。青い小鳥。その鳥に見覚えがあるはるか。花のプリンセスに出てきた鳥と瓜二つ。こちらを振り向きながらしきりにプリンセスを呼び続ける鳥を追って、はるかは一人花の城へ。前から思ってたんですが、この子に限らずプリキュアって分断されやすいよね。

 気付くと庭園に。さらにはいつの間にか格好も変わっています。さらにさらに王子様まで登場。この世界は花のプリンセスの世界。はるかが主人公となって王子様のもとへ。なんてわかりやすい罠。
 お城へ行くとみんなプリンセスを出迎えます。ダンス、ランチ、凱旋と一頻り楽しんでベッドに直行。翌朝も風景を満喫。一泊二日プリンセスの旅。パッケージ旅行ですね、わかります。おいくら万円?
 メイドがお茶を準備するとはるかは自分でやると茶器に手を伸ばします。ところが王子が火傷したら大変と制止。お客さまの安全もバッチリ。快適な旅を保証。スタッフの教育もしっかり行っております。
 レッスンしたから大丈夫と答えるはるかに、プリンセスにそんなものは必要ないと王子は答えます。段々と記憶が曖昧になってくるはるか。差し出されたクッキーに笑顔がこぼれます。最高のおもてなしで夢の世界を満喫。もっと詳しく知りたい方はDDトラベルへ。ディスダークさん商売やれそう。

 モニターに選ばれなかったきらら達は外で待ちぼうけ。
 ディスピア(の子機)が状況を説明。よくあるアレ。ということで朱雀登場。フォルム的には蝶ですが、パーツ的には鳥。ストップとフリーズも。よくこんなポーズ思いつくな。これ絶対後になるほどスタッフ悩んでると思うわ。あー!あのポーズ先に取られた!みたいな。


 王子様の馬で花が咲き乱れる丘へ。この地形でこういう風に咲くものなんだろうか?という疑問が頭をよぎりますが、地元の協力で達成したのでしょう。この旅行会社有能だわ。
 ステキ!と言うはるかに、あなたの美しさには敵いませんと受け答える王子。なお、王子のご指名も受け付けております。その場合指名料を頂いております。
 歯の浮くようなセリフにドギマギ。視線を下げているとふと花の種を蒔くこと思いつきます。もちろんお客さまのニーズにお応えするのが当社のモットー。花の種を持ってきます。早速種を手に取ると……種が勝手に地面に落ちてあっと言う間に花が咲きます。最早怪奇現象。その光景に違和感を覚えるはるか。綺麗な花だと声をかける王子。はるかは固まったまま動きません。
 ちょっと不自然すぎませんかね? 咲けばいいじゃないですか。お客さまによっては結果をすぐ知りたがる方もいるので促成栽培できる品種を開発。しかもこの花枯れません。商品開発にも余念がありません。DDトラベルは完璧を追求。
 これまでのサービスを振り返る鳥。これ以上何を望むのです?
 自分が望んだ? 枯れない花。すぐに芽を出す花。彼女が知る花はこんな咲き方しないし、咲き続けもしない。これは花じゃない。
 「綺麗に咲くから美しいんじゃない。花が美しいのは土に根をはり、太陽の光を芽を伸ばし、寒さに耐え、葉を広げ、そうやっていつか美しく花を咲かせようと頑張るから……自分の力で精一杯努力して!


②この道より我を生かす道なし
 風景が風化していきます。何が不満なのです?
 プリンセスになる夢を忠実に叶えたではないか。違う!と否定するはるか。大体この旅行、高すぎるんだよ! 和菓子屋にそんな金出せねーよ! 夢の国って……金額見て夢であって欲しいって思うことかよ!
 何の努力もせずに叶う夢なんで夢じゃない!と叫ぶはるか。このアニメはマッチョ思考。金払ってプリンセスになるなんて拝金もいいところ。でも金持ちになるために努力するのはいいと思います。これもうわかんねぇな。感想の方向をそろそろ修正しないと戻ってこれなさそうなのでここらへんでリセット。
 彼女の意思を反映するかのように力が湧き出ると周囲の風景を完全に消していきます。真面目な話し、今のはるかは安定しています。彼女のメンタルは限りなく完成に近い。彼女の理想は物的(世俗的)なものではありません。
 鳥の正体はクローズ。作戦失敗。しかしそんな気はしていたと語る彼。よくよく振り返れば、フローラのライバルはクローズと言えるかもしれません。変身。

 花の城から脱出するとそのままクローズとタイマン。フローラに気を取られた4人はメツボーグに捕まってしまいます。ちょっと静観しててください。
 夢は与えられるものではなく、自らの手で掴み取るもの。ではその先はあるのか。
 「おまえの夢ってなんだ?
 「本当のプリンセスってなんだ?
 鍵が全て揃っているのに未だにグランプリンセスにもなっていない。どうすればなれる? いつなれる? 痛いところを突いてくるクローズ。その問いに答えられないでいると、いよいよ急所を突きます。
 「そうだろう。おまえの夢なんて本当はどこにもない。終わりのない夢をおまえは追い続けてるんだ!
 最初から掴み取ることができない幻。

 クローズの攻撃を耐えきるフローラ。
 「終わりがない。そう……私の夢に終わりなんてないんだ
 それを喜ぶように彼女は言います。やはり彼女は聡明だ。冷静に受止め意味付けることができる。彼女が重要な決断をする際に感情的な勢いよりも知性を感じるのはそのためです。知性による裏付けはその人の行動を秩序立たせ持続力を保つ。彼女が他の3人と大きく違うのは、その夢が生き方になっていることです。きららのように仕事(夢)と私事(個人的な誇りや使命)が二律背反するのは一般的によく見られる光景です。あるいはみなみのように進路に迷うこともそうです。しかしはるかのように夢と誇りが統合されているとそうした苦悩や矛盾はかなりの程度軽減されます。例え貧困の中にあっても、富を手にしても、彼女が誇り高くあればそれでいい。このメンタル的な余裕、強度はステータス(世間的な評価)にはならないけど、その人の人生を大きく支える力となるでしょう。
 夢を語るときに、それが仕事とほぼイコールで語られることに私は違和感を覚えます。仕事が自己実現の手段であることは別に構わないしそれが合理的でもあると思う。でもそれだけが手段というわけではないはずです。私は肩書きを持つことにまるで魅力を感じない。会社から一歩外に出ればただのおっさんです。働くことは賃金を得るための手段でしかない。そういう人間にだって夢はあります。それを見つける喜びも、それを実行する手応えも。終わりのない…つまり自分の生とともにあるもの。自分を誇る生き方。
 「わたしの夢は大地に咲く花のように、強く、優しく、美しくあること
 「たとえどんな苦しみや悲しみの中にあっても、ずっとずっといつまでも強く優しく美しく在りつづける存在
 「それが私がなりたいプリンセス!
 彼女が口にする夢は彼女自身の生き方。すなわち夢とは魂の形。自己の存在証明。誰が否定しようと、終わりがなかろうと、そんなこととは関係なしに追求し続けるもの。自分という存在への絶え間ない問いかけ。夢とは自分自身。

 サクラキーを使います。普通に桜の木の下に立っているだけでカッコイイとかずるくない? フローラのデザイン完成度ほんと高いな。…と感心している間にお花畑に。

 花の城を解放。虹がかかるとディスピアがいた城は崩壊していきます。
 フローラの言葉に頷く3人。今までの過程はちゃんと先に通じている。エクセレント!とシャムール先生。プリンセスレッスン修了。残すは絶望の扉を開けること。それができるのはグランプリンセス。
 しかし戦いはまだ終わっていません。ディスピアは大人しくホープキングダムから出ていきますが、彼女が次に向かったのは……。


③次回予告
 流石の風格。
 次期プリキュア本格的に宣伝開始。プリンセスの次は魔法使い。この何でも使っちゃえ感。
 映画はもう何人だ、数えるの面倒くさ……ってなんかラスボスとエンカウントしてるんだけど!?


○トピック
 新年早々ラスボスを根城から追い出すとか今年のプリキュアやるじゃん。


 18話とかもそうなんだけど、はるかが理想を語るときの姿に熱いものがこみ上げてきます。彼女は魂の在りようを映す。
 はるかを通じてこの物語は夢の在り方、意味を練り上げます。彼女の夢は現実的には実現不可能なもので、終わりのないもの。しかしそれこそが夢の本質であると喝破します。実現しようのない夢、幼くバカげた夢が一転して物語の根幹を成すテーマへ。プリキュアの最終盤らしいテーマの抽象化。精神面の昇華が伴ってこそバトルにもカタルシスが生まれる。ディスピアが標榜する絶望は挫折や諦め、自分を信じられなくなった(見失った)こととして対立する負の感情になるので戦う軸としてはわかりやすくなります。今のところディスピアは思想的なアンチテーゼでしかありません。まあ、この辺はいくらでも変わるんですが、いずれにせよ言えることは、本作がいう夢とは「私」なのだということです。それを一生懸命追いかけるのも、信じるのも、終わりがないのも、力の源になるのも、それが「私」だから。私の魂が求める私の姿だから。極論すれば「夢がない」などということはあり得ない。夢がないと思っていても別にそれは否定的なものではない。単に保留されているだけ。自分の生き方が定まれば自ずと夢が生まれ進み出す。

 花が枯れること、世界が悲しみで満ちていることはシリーズの根底にあるものです。そこでどう生きるかが問われる。これはどの作品のどの主人公もそれを了解します。プリキュアの少女達が戦うのは現実の世であり、その戦い方にそれぞれ作品毎の特色があります。友情だったり、愛だったり、大抵は関係性から生まれる絆が武器になっているんですが、本作は自らの魂を武器にする。私達一人一人に戦う力がある。その力は私達を理想へと導く力。
 シリーズ最新作の最後の戦いが始まります。


[ 2016年01月10日 16:35 ] カテゴリ:Go!プリンセスプリキュア | TB(0) | CM(-)
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