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第44話「湧き上がる想い!みなみの本当のキモチ!」

○今週の出来事
①海の上と底の狭間で

 生身で水中を泳ぐみなみ。水棲生物達が一点を目指して進んでいきます。ティナも迎えるように手招き。進もうとした途端、大型客船が水上を通ります。目を離した隙にティナ達は先に行ってしまいみなみは取り残される格好に。
 そんなわかりやすい夢を見るみなみのお話し。

 学園ではクリスマスの準備。
 前回を踏まえてきららは図書館に外国語の資料を借りに行きます。そこでみなみを発見。不意打ち気味に声をかけると本を落としてしまいます。何を読んでいたのか尋ねると、みなみははぐらかすようにそそくさと本を戻して立ち去ってしまいます。
 当然気にならないわけがない。本を見ると「うみのおいしゃさん」。北風あすか女史の本。

 学園で独り黄昏れるみなみ。はるかが声をかけても気付きません。ようやく気付いたみなみはいつものようにテキパキと采配を振るいます。どうかしたのかと尋ねてみても何でもないとおくびにも出しません。嫌な距離感。
 今度は座間先生が呼び止めます。これ絶対ザマスからとってるよね?
 進路調査票が出ていないと催促。うっかりと言葉を濁すみなみ。ふと気になったみなみはどうして先生になったのか尋ねてみます。すると意外というか、当然というか小学生の頃はアイドルだったと答えが返ってきます。そのビジュアルやめろ。中学生の時は警察官。高校生の時は漫画家。今の姿からは全く想像できずたじろぐみなみ。自分のやりたいことに何度も悩んで教師に辿りついた。めっちゃ良い目で悩むことは悪いことではないと年長者らしく語ります。


 「一条らんこ卒業記念像設立の令」を軽く却下するみなみ。内容が酷ぇ。根性が口癖なのかこいつは。
 生徒会メンバーがクリスマス会について話し合っている横でみなみは上の空。視線が窓の外、海へと向きます。
 そこにきららがとても冷静に慌てた雰囲気を出しながら某読み気味に緊急事態だとみなみを無理矢理連れていきます。

 浜辺まで来ると緊急事態は何処へやら。寒いわーと世間話し始めるきらら。荷物番を任されていたパフ達を解放。まだ話しが飲み込めていないみなみは緊急事態の件を尋ねますが、きららはおやつを取り出します。彼女の険しい表情と声をさらりと流しながら、みなみんが悩んでいることが緊急事態と種明かし。まるで洗練されてない強引さがきらららしい。
 例の本を渡そうとすると、それが屈辱的だと言わんばかりにみなみは必要なら自分で借りると受け取りを拒否。隠さないで堂々と読めばいいと明け透けに言うきらら。このやり取りは前回のきららの行動からもわかりやすい対比。きららは判断するのに時間をかけないし割切りも早い。休業の件は控えていましたが、折を見て彼女なら自分からサラリと言ったでしょう。行動と思考にロスがない。時間をかけて悩むことはみなみにとっても恥ずかしいことではないでしょうが、あけっぴらにそれを明かす必要もない。他人に対して後ろめたいのではなく、自分に対して自信(確信)が持てないからあやふやになっているだけ。きららの言葉はまるで前者のように聞えてしまうので少々癪に障る言い方です。差し出がましい。
 ムッとしながらあなたには関係ない!と突き放すみなみ。負けず嫌いのきららも意地っぱりと返します。一触即発。が、意外にもきららの方が先に白旗をあげます。ケンカしに来たわけじゃない。うまくできないなぁ、と自嘲。この子ぶっちゃけやすいというか、思考が似てて面白いな。自分を客観視している冷静な視点を持ってて、それが仲裁に入ると強制裁定されるんだな。そっちの方向じゃねぇ、はいこの話しお終い、と自分の中で手打ちにしてしまう。
 みんなに応援されていっぱい力を貰った。だから自分も友達の力になりたかったと打ち明けます。慣れないことをしたと素直に謝ります。こう言われてはみなみも頭を冷やします。
 クールダウンしたところでお茶にします。

 最近よく海の夢を見ると切り出します。海に呼ばれ、海の生き物達も歓迎してくれる。それがとても楽しくて嬉しい。その先に何があるのか知りたいとも思う。でも何故か行くことができない。ちょうど大型船が通ります。行きたいの? 視線を船に向けたまま、よくわからないと答えるみなみ。

 ちょっとシリアスな場面が続いたのでブレイクタイム。自分でも進退まずいんじゃない?と焦り始めるシャットさん。


②海を愛する少女の行き先
 クリスマスの飾り付けをしていたはるかはみなみが気にかかります。彼女の会話を聞いていたトワは以前みなみが「何でもない」と答えるときは心配をかけたくないときだと言っていたことを思い出します。自分の予感が的中したことを覚るはるか。

 シャットが学園の敷地をうろついていると座間先生に見つかってしまいます。一般人に気圧されるシャット。お前大丈夫かよ。どんだけ余裕ないんだ。あげくに舌戦で負ける始末。逆ギレ気味にゼツボーグに。

 話しを聞き終えたきららはみなみを応援します。静かで、落着いていて良いシーンです。元々みなみも年長者だからと気取ったところもなく、人の話しを聞き入れるので良き友人感が出ています。なるほど、みなみと普段近いのははるかですが、彼女では逆に近すぎる。熱烈に応援されるのが目に見えているし、自然と彼女は下手に(みなみを上に)出てしまうので結果してみなみは気負うことになる。むしろこういう微妙な段階でならきららの方が付かず離れず話しの聞き手になれるのかもしれません。
 一段落ついたので、ゼツボーグの声が聞えてきます。


 戦闘開始早々マーメイドが不調。力が入りません。フローラとスカーレットも加えて仕切り直し。チョーク攻撃をフローラ、スカーレット、トゥインクルが順番に弾くとマーメイドだけ失敗。知ってた。
 絶好のチャンス。フローラ達を煙に巻いて、マーメイドを集中攻撃。煙幕から抜け出たトゥインクルがサポート。マーメイドは謝りながら自分の夢に迷いが生じたために力が出せなくなったのだと気付きます。それは誰だってそうだとトゥインクルは彼女を受け入れます。ゼツボーグがちょっと邪魔なので一旦どかすとフローラがふくれっ面を浮かべながら水くさい!と言ってきます。神妙な顔で正座してるマーメイドがジワジワくるな。なんだこの絵面。
 プリキュア恒例の戦闘中に談話モード。こういう場合は空気を読んで攻撃してはいけないことになっています。新しい夢ができて悩んでいると打ち明けます。マーメイドの手を握るとフローラは真剣な顔で答えます。
 「新しい夢が抑えきれないんですね?
 どうしてこの子はこうも正確にぶち抜けるんだろう。
 「だったらそれでいいじゃないですか
 「夢は変わっても良いと思います
 彼女は夢の守護者。何になりたいかではなく、なりたいとする意思を守る。
 話しの方向が見えたら攻撃してもいいのでゼツボーグがちょっかいかけてきます。当然防がれます。マニュアルどおり。スカーレットも話しに加わって夢を聞きたいと話しに加わります。
 結局は自分がどうしたいかなのだとトゥインクルが纏めます。私の経験上、あーだこーだ口や手を出す人がいてもその結果に責任を取ってくれる人はまずいません。誰も他人の人生に責任を取らないし、取る気もない。なら自分のケツは自分で拭くしかない。責任を取る気がない奴の言い分なんざそのままトイレに流してしまえばいい。上手いこと言えたつもりなんですが、喩えが汚いな、これ。

 マーメイドが改めて思いを馳せると浮かび上がってくる光景は一つの形に纏まっていきます。こっからずっとマーメイドのターン。ゼツボーグを海に突き落とします。
 「本当はもう気付いていた。自分の心の奥底から湧上がる望みに
 「なのに気付かないふりをしていた。幼い頃からの夢もとても大切だったから
 述懐するように語ると自らも水の中へ。
 「でも!
 ゼツボーグを圧倒すると彼女の瞳に輝きが戻ります。
 「もう迷わない!
 うねった水流が花びらのように開きます。なにそのカッコイイ演出。でもたぶん彼女の声、陸にいるフローラ達に聞えてないわ。自問自答だから誰に聞かせる話しでもないんだけど。サンゴキーでイルカを作りだしてそのまま攻撃かと思いきやその勢いでキック。ちょっ、それただの加速装置かよ!? なんでそこ斜め上なの!?
 陸に上がると、トゥインクルの問いかけに礼を言います。何のことかと首を捻る二人。話しがついたので勝負もつけます。

 座間先生を解放すると、彼女にもお礼。
 ホープキングダムでは海の城が反応し始めます。


 改めて獣医になりたいとみんなに話します。彼女の興味関心は海とそこに棲む生物達。それならあすかさんに話しを聞けば良いアドバイスを貰えると話していると、上気した顔でアメリカのフロリダ水族館だとスラスラ答えるみなみ。実はブログをチェックしていたことを明かします。
 改めて新しい夢を応援するはるか達に、みなみは満面の笑みを返します。


③次回予告
 ノリ的には新春隠し芸大会。


○トピック
 物語の終わりは近い。

 主要キャラとはいえ、最終個人回を連続ものとして描いているのは異例ですが、この一年を締めくくるに相応しい選択と決断がなされています。進みながら、迷いながら、彼女達は自分の夢をしっかりと描き出し見定めています。夢をテーマにする本作において、それは「なれればいいな~」というものではなく、責任と選択がなされるもの。きららが海外へ行くように、みなみもまたケジメを付ける必要がある。意思決定と行動をキチンとリンクさせています。毎回言ってますが、こうした点も含めて本作が「強い」と思えるところですね。

 曖昧な夢を理想へと昇華させたはるか。仕事と私事で二律背反しやすいきらら。夢が変わったみなみ。彼女達を見守りながら夢を次第に形にしていったゆいちゃん。物語初期からずっと描かれてきたこの4人の立ち位置、背景、夢に対する情熱は感慨深いものがあります。リアルに一年経つ物語の醍醐味ですね。成長したなーっていうよりも、お前らの生き様見せてもらおう!って気になるあたりが本作らしい。本当に彼女達は強い。
 また、トワを含め、それぞれの関係性の奥行きが深まっているのもやはりこの一年の総決算というべきものでしょう。友達は一律的なものではありません。強くハッキリと応援してくれる子もいれば、静かに話しを聞いてくれる子、陰から支えてくれる子がいる。それらは場面場面でそれぞれの役割を果たし、異なる形で応援し支えてくれる。友達とはあなたを理解しようとし、支え、また同時にあなたの姿を見ながら共に成長していこうとする、志を同じくする者達。ややストイックで向上心が高すぎるような気もしますがこれもまた本作らしさだと思います。
 そして、それはやはりシリーズの流れなのだとも思います。プリキュアの女の子達は世界を救うほどに強い。自分の幸せもしっかり考えられる。誰かを、何かを犠牲にしない。強く、優しく、美しく、世界に花咲かす。本作の終着点は12年の道のりの集大成でもあります。毎年集大成感があってほんと面白いわ。


[ 2015年12月13日 21:15 ] カテゴリ:Go!プリンセスプリキュア | TB(0) | CM(-)
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