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第36話「波立つ心…!みなみの守りたいもの!」

○今週の出来事
①海藤みなみの夢

 カナタを連れてクルージング。早速ティナが顔を見せます。以前ハブられたゆいちゃんに紹介。
 みんなを連れだった理由はみなみの両親と会うため。大型客船と合流。流石は世界有数の企業。なお、陸と空は四葉が支配している模様。プリキュアの世界怖ぇ。

 OPは相変わらずバラしていくスタイル。3本立てが発表されたときは苦肉の策かと思いましたが、こうして映像として完成度の高いものを見せられると期待が高まりますね。現金? 視聴者ってそういうもんです(開き直り)


 両親と久々に顔を合せます。後述するパーティーを見るとどうやら単純な親子の再会というよりはセレモニー的な意図があるようです。
 如何にもブルジョワ的な光景にはるかはもちろん、きららも圧倒されます。その後ろに王族いるんですけどね。
 一段落すると両親がはるか達に声をかけます。緊張して自分の名前すらとちるはるか。記憶を失っても作法は身についているのか、キッチリと挨拶をこなすカナタ。豪華客船に加えて親子の団欒に水をさすのでは?と心配しますが是非パーティに出席していただきたいと歓迎されます。

 部屋で母が新しいドレスをみなみに見せます。今日は娘の大切な晴れ舞台。娘を抱きしめながら海藤グループに入ることを望んでくれたことを嬉しがります。やはりお披露目が目的のようです。公的に娘を紹介して人脈を作っていく感じでしょうか。
 その間、船を探索したはるかはプールやシアター、ダンスホールとはしゃぎます。きららは相変わらずはるかのリアクションを楽しんでいるようで何より。再び姿を現したみなみ一家は、船の名が「シードリーム(海の夢)」と教えます。海で夢のような楽しい時間を過ごしてもらいたいことから命名。みなさんの笑顔が自分達の喜びと自己紹介。ステラに比べて遅出なので改めて説明。みなみ、きららの親は彼女達のモデルになっているのでアッパーバージョンだと思えば分かりやすい。

 休憩中も話題はみなみの両親のこと。両親に憧れるのもわかると感心されてみなみも笑顔を浮かべます。自分も両親や兄のように人の役に立ちたい、それが子どもの頃からの夢。夢というワードに反応するカナタはどこか不安げ。
 ティナの声を聞いたみなみはパッと振り向くと手を振ります。するとティナと併走する形でサーフボードを操る女性が目に入ります。こちらに手を振ってくれますがみなみには見覚えがありません。


②北風あすかの夢
 ティナと戯れていると先ほどの女性が声をかけてきます。互いに自己紹介。北風あすか。獣医。近くの水族館に呼ばれて来たそうです。興味津々のはるか達を案内すると請け負ってくれます。パーティーとのブッキングを心配するみなみを説得して一同は水族館へ。

 普通に楽しむはるか達の横であすかはしげしげと魚達を観察。みなみは話しを聞きながら、実際に動きが鈍い魚を発見。静かに魚に視線を向ける彼女の姿にあすかは興味を持ちます。
 次はアザラシ…と見せかけてアシカ。アザラシより大きくて前ヒレで泳ぐ。耳たぶもあるらしい。あすかの説明に感心するものの今度は亀に関心が移ったはるか達はバタバタとそちらへ行ってしまいます。忙しない。獣医の仕事のことは忘れています。しかしみなみだけはあすかが説明したことを実際に確認。あすかの興味は益々高まります。何に興味を持つか(どこに視線を向けるか)はその人のセンスが大きく出るので、そこで一つのふるい分けができます。

 つづいてペンギンに餌やり。愛らしいペンギンの姿に浮かれる一同。しかし生で餌(小魚)を与えるのは抵抗があるようで、可哀想と躊躇います。ここでもあすかが説明。人も海もそうやって回っている。生きていく上で当たり前のこと。「いただきます」「ごちそうさま」の感謝の気持ちを忘れなければいい。ちなみに前者は命への、後者は料理人への感謝です。こうやって教育的指導を入れることで親の警戒心を解くのがプリキュアの戦略です。
 彼女の言葉に、今まであまり考えたことがなかったと内心ショックを受けるみなみ。あすかも普通はそんなもんと流します。ここからみなみの心境の変化が起こり始めます。要は当たり前のことに対する疑問ですね。こうした疑問は時に人生観を修正することもあるので重要な示唆です。
 相変わらずあすかの仕事を尋ねます。ここでは食事量のチェック。体調の予防的な管理が目的。あすかが居れば安心だとタカをくくるみなみに「そうでもない」と少し真剣な口調であすかは答えます。上手くいくときもあればいかないときもある。分からないことも多い。日々勉強。この子達をとおして研究が進めば数が減っている生き物達を守る方法も見つかるかもしれない。その言葉にやり甲斐のある仕事だとみなみが食いつくと待ってましたとばかりに勧誘。向いている気がする。すると予想外だったのかみなみは心底不思議そうな顔で尋ね返します。
 「う~ん、なんとなく」
 そうとだけ答えるとあすかは再びペンギンの観察を続けます。


 船内パーティーでみなみをお披露目。当然はるか達も各々ドレス姿で出席。カナタとトワは居候してるわりに物持ちいい。挨拶が終わって満場の拍手。よく見ると会場の隅にあすかの姿が。
 ラフな格好を詫びる彼女に、どうしてここに?と尋ねるみなみ。その答えは両親が教えてくれます。北風博士。有名な海洋学者で見てのとおり洒落た場所にはあまり出ないらしい。改めて来てくれたことに両親達は礼を言います。たまたま仕事で近くに来ていたからと手短に答えますが、間違いなくみなみが目的。
 チャンスとばかりに父はグループに来て欲しいとスカウトします。答えはノー。研究費に言及してもやはり答えは変わりません。自分の心に忠実でありたい。子飼いは嫌いらしい。会社にいれば色んなことに縛られて自分の夢を見失ってしまうことがある。私は海を知りたい。何にも囚われず自分の目で見て自分の心と体で感じたい。自由でありたい。この人が幸いだったのはそれが出来るだけの力があったことです。特化型はそれが許されるだけの力を持っていないと一般生活では足手まといにしかなりません。
 あすかの言葉を青天の霹靂のように聞くみなみ。家の仕事しか知らない、家の仕事をすることだけを考えてきた彼女にとっては常識を打ち破るものだったかもしれません。そういう発想もアリかぁ~っていう。


 一人になったあすかを仮装した二人組が襲います。

 浮かない顔のみなみ。はるかが声をかけます。考え事をしていたのか反応が鈍い。異変を察知して外に出ると案の定ゼツボーグ。
 物音に気付いた父が駆けつけます。すかさず避難誘導係のゆいちゃんが避難を呼びかけますが、オーナーである彼がハイそうですかと逃げるわけもありません。逆に避難しろと返されてしまいます。あげくゼツボーグに直訴。「貴様! 何者だ!」。冷静すぎるのもどうかと。マーメイドが説得して引いてもらいます。
 口からはき出される魚ミサイルをハミングで防御。これずっと続けたらやせ細っていかないかな? 海の中に叩き落とします。
 今度はスクリューを狙い始めるゼツボーグ。無駄に頭が働くな。でも水中適性Sのマーメイドが許しません。久々の水中戦。一人で圧倒するとトドメはいつものとおり。氷漬けのまま処刑とかシュールだな、おい。

 あすかを助け出したマーメイドは、海を見つめながら脳裏に彼女の言葉を思い返します。


③海と風
 事件は解決したものの疑問を残す両親をなんとか誤魔化します。
 あすかとみなみは人気の離れた場所で再び雑談。あすかはあっさりとあなたに会いたかったから来たと打ち明けます。海と海の生き物達に惹かれる。自分と同じ匂いがする。
 「だからもし、その気があるなら、いつかあたしと一緒に…」
 その言葉にみなみが答えるよりも先に、あすかは言い直します。
 「海藤グループで家族と一緒に働く。それがあなたの夢なんだよね?」
 「ステキ。立派な夢だ。そのドレスもよく似合ってる」
 別れを告げて去る彼女は、みなみの中に波風を立てていきます。


③次回予告
 眼鏡×眼鏡……だと!? なにその雑コラ。


○トピック
 だから予告で落とすのやめいっちゅーの。


 プリキュアでは珍しい終わり方。スマイルのれいかの話し運びに近いかな。
 実務をこなしているきららに比べるとみなみはまだスタートラインにも立っていないので、夢の設定そのものに再考の余地があるのは役割としてはしっくり来ます。きららは実務性(将来性)、はるかは実現性(不可能性)に課題があるので差別化を図るのは分かりやすく、夢についての深掘りにもなります。
 実際の話しとして、夢というのはその時々で変わるものです。というよりも見えてくるものが変わってくるとでも言うんでしょうか。

 例えば私は今、40代で仕事辞めて後は遊んで暮らすプランを立てています。これはここ2、3年でひょっこり出てきたプランで、それまでは働き続けることに疑問も持っていませんでした。キッカケは単純に貯金額。意外なほどに貯まってて、じゃあこのまま定年まで働いたらいくら貯まっているのかと計算したら余りすぎて、だったら定年まで働く必要ないじゃんと気付いたんです。自分が求める生活水準を満たせる蓄えを準備できる年齢が40代。それに気付くと同時に、定年まで働くなんてバカらしいと嫌悪するようにもなりました。だって5歳から65歳まで決められた時間に起きて、仕事(勉強)して……ってことを繰り返したあげく、それが終わったらもう出涸らしですよ。寿命はまだしも健康的な年齢ではもうなくなっているわけで。死ぬまで働く奴隷だよね。資本主義が賃金奴隷の合法化でしかないことは分かってるけど、だからってそれに従う理由はないし、その必要もない。シゾイドパーソナリティの典型ともいえる私は家族を持つ必要がありません。他人との親密な関係はデメリットの方が大きい。誰にも命令されず、誰の顔色も伺う必要もなく、誰にも文句を言わせず、自分のやりたいように自由に生きる。それが私にとっての幸せです。っていうことに30過ぎてから気付いたんですね。遅いのか早いのか分からないけど。
 ここのポイントは2つ。精神的な要因と金銭的な要因、つまり自分の適性と実現方法がマッチしたからこそ、このプランが可能になったことです。結局ね、人間っていうのはどんなに裕福になっても自分が納得できなきゃつまらないって感じるものなんですよ。だから私は自分が見えて、その能力を最大限活用できる方法も見つけられて嬉しくてしょうがないです。

 誰かに憧れる人、自分の興味に素直な人、自分を証明したい人、色々あると思うんだけど、それに気づき、その実現方法を見つけられるかは運とタイミングと才能によります。いつそれが巡ってくるか、準備が整うかはわからないけど、ひょっとしたときに自分の道が見えるときがあるのだと今なら実感を持って答えられます。ある程度のレベルにならないと見えてこないステージもあるし、全く関係ないことが繋がることもあるし、思考の枠外から刺激を受けることもある。ま、どうせ、人はいつでもどこでも後悔する生き物なんだから好きにやれよ、満足しようが絶望しようが最後には死ぬんだから。どれだけ面白くできるかが腕の見せ所。

 ……とプリキュアと関係ない話しをしたところで今回の感想は終わり。みなみのその後はまた別のエピソードで。


[ 2015年10月11日 16:30 ] カテゴリ:Go!プリンセスプリキュア | TB(0) | CM(-)
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