六畳半のすごし方 TOP  >  Go!プリンセスプリキュア >  第15話「大変身ロマ!アロマの執事試験!」

第15話「大変身ロマ!アロマの執事試験!」

○今週の出来事
①はるかの持久力テスト

 お茶会レッスン。はるかは緊張しながら紅茶をみんなに振る舞います。
 「エクセレン!」
 シャムール先生からお褒めの言葉とともに合格印を貰います。額にスタンプ。カードとかねーのかよ。どうやら今回は試験だったようで練習が功を奏したとみなみも喜びます。同席していたゆいちゃんもこうしてレッスンしているのかと納得。ついでにゆいちゃんもレッスン受けたりしないんでしょうか。
 アロマがまだまだプリンセスにはほど遠いとふんぞり返りながら横槍を入れます。するとお前も見習いだろ、テストも不合格だったとシャムールが怖い顔。実はアロマは執事見習い。「え、ホント?それ?」みたいなみなみんの顔がジワジワくる。パフはメイド見習い。王宮にいたので、そのままカナタから勅命を受けて人間界に飛ばされたってことなんでしょう。
 見習いのくせに上から目線かよ、と早速きららがツッコミ。プリキュアを探す大役も果たした、今なら合格できると反論。きららは益々胡散くさ気に見返します。信用ねぇなこいつ。
 なら再テストしよう。課題は明日一日はるかの執事になって満足してもらうこと。マジで!? 俺もそのテスト受けたい。一日中椅子になってるわ。
 話しを聞いたパフもテストを受けたいと言い出します。こちらは家事のテスト。シャムールは「レッスンフェアリーパワー!」と指パッチン。なんかそのイントネーションだとメーイクアップ!って続きそうだな。一瞬アロマ達の身体が光りますが特にこれといって変化はありません。明日分かる。
 その夜、アロマは念入りにスケジュールを組み立てます。


 ベッドから落ちかけそうな体勢で眠るはるか。寝相悪い。見知らぬ男の子がモーニングコール。女子寮にもかかわらず男子が部屋にいると気付いたはるかとゆいちゃんは驚いて片っ端からモノを投げつけます。
 アロマだと分かってストップ。人間の姿に驚くのも束の間、今度は如月さん達がデッキブラシを持って部屋に駆けつけます。朝からドタバタ騒ぎ。


 はるかはアロマを連れて人に見つからないよう何処へと連れていきます。
 ゆいちゃんはみなみときららに事情を説明。この分ならパフも同じはず。みなみを後ろから抱き留める手。見知らぬ子ども。どうやらパフのようです。うおっ、可愛いな。誰だよ、妖精だから数百歳かもしれないとか、人間の小娘を欺くなんてちょろいとか、わざと紅茶溢して試したとか言った奴。こんな天使のように可愛くて、愛らしい無垢そうな子がそんなことするわけないだろ。全く世の中には酷いこと言う奴がいるもんです。
 すると今度は白金さんが。みなみの背中にぶら下がるパフ可愛いな。誰ですか?と尋ねられます。
 とっさにきららが知り合いの子役でメイド見習いの役をやるので教えようと思って連れてきたと説明。アドリブに強い。「ね?」と同意を求められたみなみは全力で何度も首を縦に振ります。やっぱこの人は人を笑わせるセンスあるわ。
 白金さんが目を光らせるとみんな及び腰。パフは天使スマイルを浮かべます。もうこの形態がデフォでいいんじゃないかな。


 学園から脱出に成功するはるか達。
 腹ペコなはるかを無視して、アロマは自分が立てたスケジュール通りに進めます。図書館でお勉強。お腹が空いていて能率上がらなさそう。

 パフは楽しそうに掃除機をかけます。端から順に、四角い部屋を丸く掃いてはいけないと白金さんがレッスン。なんかスイッチが入ったらしい。ところがパフは掃除機のコードに絡まって掃除どころではありません。本人は楽しそうですが。
 窓拭きも雑巾から水がドバドバ。テスト以前のレベルなのでこれでいいんじゃないかとみなみ達は納得。こちらはひとまず問題ないようです。

 ようやくお昼。店の予約もバッチリ。
 お値段一万円から。高級レストランにご案内。支払いはもちろんはるか持ち。無理に決まっているので逃走。ちなみに例の老婦人と執事はこのレストランから登場しています。
 結局マーブルドーナツで昼食。アロマは立っているだけ。主人と一緒に食べるのは御法度と本人は頑なですが、傍から見ればはるかがいじめているように見えてしまいます。ここも落着く暇なく店を出ます。

 行儀が悪いと不満タラタラなアロマ。いやいや無茶苦茶なスケジュール組んでるのお前だから。ごめんと素直に謝るはるかも人がいい。これだけバタバタしているのに予定が遅れている。手帳とにらめっこしながらこのままじゃ落第してしまうと不安になります。それを見たはるかは一肌脱ぎます。積極的に協力して全部やりきろう。これどう見てもはるかの株が上がって、アロマの株が下がるパターン。
 乗馬の練習。馬の代りに公園の遊具で練習。酷い公開処刑を見た。先週から処刑されすぎだろ。
 ガーデンパーティ。みんなからただのピクニックだろと突っ込まれます。時間がないので早く楽しんでくれと催促。それはそれとしてパフは相変わらずみなみに懐いていますが、もはや親子に見えてしまう件。かといってきららと並んでいる光景は想像しにくい。良くも悪くも一人っ子って感じがするわ。タイムオーバー。そそくさと次のスケジュールへ。
 「これ執事のテストなの?」「さぁ?」。はるかの持久力を測るテストです。
 ショッピング(払いははるか持ち)。犬を連れて散歩。上品にカフェタイム。あ、珍しくそれっぽい。老婦人と執事はちょくちょく画面に登場しています。その後もダンス、ピアノ、映画…とこなしていきます。これをこなせるはるかがすげー。


 本日も優雅に演奏のトワイライトさん。そして本日も腰巾着なシャット。もうこの人自分が幹部ってこと忘れてそう。そのうちトワイライトの椅子になって登場するんじゃないかと期待が膨らみます。
 また鍵が欲しているようです。定期的に充電してあげないとダメのようです。そのうち自分の絶望食われるんじゃね?
 レッドカーペット。ロックがご案内。


②執事は強いという風潮
 夕方。無事スケジュールを果たしシャムールの審査タイム。見事不合格。
 ショックを受けるアロマの代わりにはるかがどうして? しっかり働いていたではないかと理由を問います。あなたが働かせられていたようにしか見えませんが。前のテストから変わっていない。執事にとって大事なことが抜けている。それが分からなければいつまで経っても合格できない。
 アロマは持っていた手帳を地面に叩きつけると走り去っていきます。

 街の中を走りながら何故なのかと自問するアロマ。アクシデントにもめげず完璧にこなしたのに何が足りないのか。いやアクシデント作ったの君だから。足りないっていうよりも余計なものが多すぎる。
 店から出ようとした老婦人と危うくぶつかりそうになります。しかしアロマはそのまま進み信号を無視して道路へ。間一髪執事さんが助けてくれます。この人絶対セバスチャンの知り合いだろ。親戚とか。老婦人も四葉関係の人かもしれない。プリキュア世界における四葉財閥の影響は計り知れない。金を持っている。ただそれだけなのにそれがヤバイ。
 老婦人が無事と知って安心。ようやく事態を理解したアロマがお礼を言います。主人の荷物を顧みなかったことに戸惑うアロマに、執事の使命はそれだけではないと答えるとエレガントに立ち去ります。
 歩きながら老婦人はあなたならあの子を助けてくれると信じていたと執事に語りかけます。以心伝心。遅まきながらアロマは理解します。朝からはるかの言葉を無視して自分の都合だけで動いていたことに。腹ペコにさせるわ、恥をかかせるわ、働かせるわ、誰が誰の執事なのか。
 はるかが手帳を持ってきます。受け取るとまたはるかは自分が足を引っ張ったのだと謝ります。彼の頑張りを間近で見ているだけにそれに報いたかったようです。私がこんなんじゃダメ。相変わらずこの子は放っておいても伸びる子。自分との落差を知ってアロマは泣き出します。普段はるかは他者の後追いポジションにいますが、こうして逆の立場になると彼女の頑張りよう、気の使いよう、器の大きさが見えてきます。一日中アロマに振り回されても一言も文句を言わない。彼女に非はない。今回はアロマが主役。

 老婦人を車に乗せようとしたところで、ロックに狙われます。鍵の力を使って強化。
 襲撃を受けた瞬間、執事が変わり身。彼の夢は一生奥様に仕えること。なにこの主人と執事のロマンス的な雰囲気。個人的にこういうのって仕えてる俺かっけー的な自己陶酔のようなものを感じるんだよね。いやダメとかじゃなくて、そう酔えるのってある意味羨ましい。自分に対しても冷めた視線を持つのはそれはそれで不便。自分にも他人にも水をさす。これはある種のリセット、平衡を取ろうとする衝動が働くからで、たぶんその源は告発と破壊衝動。欺瞞を許さないと言えばかっこいいけど、要するに人の思惑に乗るのが嫌いなのだ。陶酔するには必ず他者の視線を必要とし、想定する。それが時々鬱陶しくて嫌になる。だからそれをぶち壊したくなる。ガス抜き代りに他者との関係を精算して、孤独を強引に作ろうとする。モノに対してもそうで、必要以上のモノは持たない(超過分はすぐに捨ててしまう)。これも物質的な豊かさが、逆に自分が支配されているようで不愉快になるからだ。自由でいたい、束縛されたくない。自分で自分の手綱を握っていないと気が済まない。結局自分で自分を束縛しているだけなんだけどね。これを傲慢と言います。
 話し戻して、この夢ビジョンは一般人にも見えているようです。らんこの時にゆいちゃんもリアクションしていたので。
 スタイリッシュなゼツボーグ。執事拳法とか使えそう。車がペシャンコに。さっそくこちらも変身。

 舞う花。変身完了と同時に空中から蹴りをお見舞い。花演出は画面映えする。着地と同時によろしくて? 覚悟決める前にボコるとか容赦ないっすわー。
 しかしそこは執事。器用に起き上がると悠然と対峙。戦闘開始。フォークを投擲。今回の戦闘もキレッキレ。コマ送り推奨。ギリギリでかわすと、地面に刺さったフォークを踏み台にして跳躍。投擲されたフォークを足場にしながらゼツボーグに接近して攻撃。回避されると反撃を受けてペシャンコになった車にトドメ。なんか車に恨みでもあるのか。追撃を回避して反撃。フローラはバク転するの好きだな。1話もそうだけど、こういう場合靴が少々大きめに描かれて腰から脚、靴とボン・キュ・ボンと形にメリハリがつくのでケレン味が出ます。特にフローラは脚が露出しているので回転しながら蹴り技をすると躍動感が出る。
 …とフローラの下半身を舐め回すように見ている間もゼツボーグも何か凄い動きでアクション。プリキュアのリソースの使い方が未だによく分からん。
 非戦闘員のアロマは自分が役に立たないことを自覚すると、その場から離れます。ゼツボーグは持っていた手帳の力を使ってフローラを封じ込めようとします。面白い使い方。仲間を見捨てたと蔑むロックに、フローラはアロマは逃げたんじゃないと答えます。アロマが走っている途中で手帳を落として拾うのは、一度捨てた手帳をはるかが拾って持ってきたことを強調しています。彼女の気遣いを捨て置くわけにはいきません。人を守るために一緒に戦っている! 叫ぶフローラ。
 そのまま潰れれば押し花くらいにはなれるんじゃない?と上手いこと言うトワイライト。
 アロマが向かった先は学園。みなみ達はピクニックしていたようです。

 間一髪……っていうか間に合ってはいないんですが駆けつけるマーメイドとトゥインクル。登場と同時にゼツボーグに蹴りを入れてフローラを解放。プリンセスは開幕蹴りがデフォ。
 アロマが危機を伝えてくれたことをフローラに教えます。本人はバテてパフに扇いで貰っています。鳥に戻れたらもう少し楽だったんでしょうけどね。流石執事、とフローラは笑顔で応えます。
 フォーク攻撃をフルムーンを盾にして防ぐと「オラ!」となぎ払ってフォークを投げ返します。割と力技。物理的な盾ってより力場的な使い方に近い。動きが早いのでマーメイドが氷で足止め。後はいつものとおり。

 日が暮れ、みんなははるかの部屋に。アロマとパフは変身が解けています。
 はるかは改めて戦闘で助かったとお礼。するとアロマも素直に謝ります。良いカッコすることばかりで頭がいっぱいではるかを全然考えてなかった。相手を想う気持ちが足りてなかった。突然シャムールが良い心構えだと現われます。呼び出す必要ないのかよ。執事にワンステップ近づいた。では合格? そう聞かれて逡巡するシャムールにアロマは自ら修行し直すと辞退。
 なら自分がグランプリンセスになるのとどっちが早いか競争だとはるかが挑むとアロマはいつもの調子を取り戻して生意気な口をききます。
 夢はまだ遠く。


③次回予告
 恒例の海回。相変わらず変身後よりも露出が減る謎仕様。知ってた。ブラコンのみなみんときらはるに期待満開。


○トピック
 フレキシブル空間じゃなくてもフレキシブルなシャムール先生が便利過ぎる。是非その力を毎回パフにかけていただきたい。


 夢に向かって頑張るのはいいけど独りよがりはダメという話し。はるか達は今まで再三にわたって友情、家族の応援を描いているのでここで人に迷惑をかけるのは流れに反する。そこでアロマの出番。日頃から生意気な彼ならではの失敗でした。
 夢を持つ者同士が競争するのは構わない。しかしその夢が独りよがりであってはいけない。モデルは服を魅せてこそ。コメディアンは笑いをとってこそ(本人はアイドルになりたい模様)。執事は主人がいてこそ。アロマがいくら合格目指しても、はるかがそれを手助けしてもズレてたら意味が無い。なんでもそうですが仕事は顧客に対するサービスによって成り立つので、それを忘れて殿様商売すると足下すくわれる。自分の給料は会社から出てるんじゃなくて客から出てる。ってことを考えるとプリンセスは誰が相手なのだろう?という疑問も。はるかのは自己研鑽的な意味合いが今のところ強いですが、従者を引き連れるトワイライトはこの点で見ている方向がはるかとは違います。

 自分の夢がどういうものか、それを知ったアロマがそこからはるかを助け、プリンセス業の手助けになり始めるのもお約束です。執事とプリンセスは相関性が強い。お互いがお互いの益になるのは老婦人と及川執事も同じ。夢は競争することもあるが互いに資するものにもなる。これまでバラバラな夢が登場していましたが、関連性の強い夢(プリンセスと執事)が出たことによって、夢の共有と連携が強調されています。
 これまでのところを簡単に振り返れば、下記のようになるでしょうか。
①夢を抱きそれを守ること。
 人に笑われても諦めずに大切に守ること。自分が傷つかないことも含みます。
②夢を叶えるには第一に本人の努力が不可欠であること。
③夢は他者の承認を受けること。
 人に承認されない場合はどこかに変なところがあります。盲目的でもよろしくありません。
④夢は様々な人の意思、時間を超えて伝播し感化し合う。
⑤夢に邁進するには周囲から十分なバックアップを受ける必要があること。

 最初は一人で頑張ろうとしていたはるかが理解者を得ながら、そもそもノーブル学園に入学できたことが家族の応援を受けてのことだと気付くまで。他者性を取り入れながら成長していく過程で自然にこれらの要素が盛り込まれています。
 友情や協力は大事なことです。しかしそれが他者へもたれ掛かるような依存になりすぎてもよくない。かといって孤立してもよくない。自立(独立)しながら互いを尊重し合う関係が望ましい。本作プリンセスは各自が夢を持つことでそれを表現しています。


[ 2015年05月10日 16:00 ] カテゴリ:Go!プリンセスプリキュア | TB(0) | CM(-)
トラックバック
この記事のトラックバックURL