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第19話「ひかり困った!なぎさが転校ありえない!!」

○今週の出来事
①お家騒動

 朝。なぎさは玄関で靴を履いて学校に行きます。さり気に夏服です。先週インテリジェンから貰った手帳を靴箱に置きっ放しのように思われます。最初からカバンに入れれば良いのに。机の上に置いてて、そのまま持って登校しようとしたのでしょう。珍しく朝食の席には父岳さんが居ます。この人の勤務形態はよく分りません。フレックス制(任意に勤務時間帯を変えられる)かな?父は神妙な顔で母に話があるんだ・・・と言います。
 マンションの前で信号を待つなぎさ。赤信号のサインはこの作品においてあまり良い事が起きたためしがありません。なぎさの隣に居る母と園児は来週キャンプに行くようで楽しそうに会話しています。それを聞いたなぎさは先週の回想。「新しい手帳は可愛いよね」って何か促販っぽいです。実際ある意味今回は促販なんですが。
 カバンから手帳を取り出そうとしたら肝心の手帳がありません。慌てて中身をぶちまけて調べます。いや、それはちょっとどうなんだ?案の定隣の親子はなぎさの奇行にビビっています。可哀想に。
 玄関に戻るなぎさ。父と母が紛らわしい話をしています。断片的に聞こえる「なぎさに何て言うの?」「大阪引越し」の声。扉を開ける寸前でその話を聞いてしまったなぎさは混乱です。扉を開けて聞いても母も父も帰ったら話すと聞き入れてもらえません。電車の中で「転校か・・・」と呟くなぎさ。意気消沈。プリキュア解散ぶっちゃけ今更!?って感じでしょうか。仮に本当に大阪に転校しても何とか成ってしまいそうな気がしなくもありません。光の園か雪城家が何とかしてくれそうです。

②誤解
 ため息をつくなぎさ。ほのかに何と言ったら良いのか・・・。噂をすればなんとやら、ほのかが声をかけてきます。「朝遅かったね。何かあった?」と声音は神妙です。なぎさが遅いのはいつもの事なのでしょうが態度で分るのでしょう。ほのかのなぎさレーダーおよび分析能力はこの世に比肩しうるものがありません(比肩したいと思う人がいるかは不明ですが)。言おうにもなかなか言えないなぎさ。放課後に言おうと先延ばします。大概先延ばすとずっと先延ばしします。「朝ご飯1杯しか食べられなかったから」と取り繕います。「(愛情たっぷりに)食いしん坊なんだから」と口を押さえ、安心したのか去るほのか。何か・・・何かいいなぁ。ほのかが去った後憔悴しきったような表情のなぎさ。放課後ねぇ・・・。

 放課後。タコカフェで手伝うほのか。なぎさを待ちぼうけです。その様子を公園の林の中から窺うなぎさ。見つかりたくないのは分るがそんな場所に居なくても・・・。言い出せないなぎさは現実から逃げるように走り去ってしまいます。ほのかの今日の運勢は「待ち人来ず」でしょうか。なぎさが去った後ショックの様子のひかり。なぎさが呟いた転校の言葉に衝撃を受けています。つか、ひかりがこんな林の中にいる事の方が衝撃です。何だ?この公園は表を歩く方が珍しいのか?小道でもあるのか?子どもとはいえ、人気の無いところでの女の子の一人歩きは控えた方がいいぞ。危険だから。どう危険なのかは知らない方が良いだろう。
 どうやら今回はなぎさが勘違いとうより、ひかりが勘違いしてしまう流れか。

 夜。何のことは無く、引越しするのは父の部長。なぎさに言いにくかったのは手伝いのために一緒に買い物へ行けなくなること。不確で断片的な会話は誤解を生じやすいので早計な判断は禁物です。心から喜ぶなぎさ。流石にこのときばかりはほのかに打ち明けていなくて良かったです。余計な心配をかけるところでした。約一名知らない間に心配している人がいますが。早合点したなぎさを笑う亮太。久々のコブラツイストです。父はいつものオヤジギャグで母以外の動きを止めます。ある意味ハーティエルアンクションです(母にのみ効果あるので)。

③気付かぬ心
 アカネさんアパート。おおっと、久しぶりのひかりの部屋だ。寝巻き姿のひかりだ。たまりませんなぁ(←こういう人が危険です)。バカみたいに明るかった美墨家とは打って変わって電気もつけず悩むひかり。よほどショックなのでしょう。存外本人よりも深刻になったりする人いますね。ひかりの心情については後述しますが、最近の話の構成から見てもなかなか巧いと思います。
 ポルンもひかりの独り言を聞いて不安になります。「光の園より遠いポポ?」の質問に答えられないひかり。無言の答えが余計にポルンを不安にさせます。ダダをこねるポルン。
 ふと、なぎさの「やっぱり言えないよ」と言う言葉を思い出すひかり。ほのかに言いにくいであろうことを察したひかりはふたりのために出来ることは無いか?と考えます。ふたりの仲を知っているだけにここは第三者で話を知っている自分が頑張ろうと思ったのでしょう。ちなみに、これ、ひかりは無意識でしょうが現実逃避です。ほのかのことを考えるという理由をつけて自分に対してかかっている不安を一時的に棚上げしています。何を隠そう一番精神的に困るのはひかりです。その事に気付いていません。仮にほのかがこの時点で知っていたとしても彼女は(内心かなり悩んでも)落ち込んだりはしないと思います。理性の部分が割り切りを求めるでしょうし(親の仕事の都合とか(自分に対して)言い訳はいくらでもできる)、現状でひかり以上の絆でなぎさと結びついている彼女はこういう逆境に強いと思います。ちょっとそっとのことで(関係とかが)おかしくなってしまうほどヤワでも脆くも無いはずです。
 無論、そんなことまでは今のひかりには知る由はないでしょうし、友達のために何とかしようと思うのは間違ったことではありません。この場合のひかりは他者に対して感情移入と共感を行い自分が動くという心理があります。さらに付け加えるならば、この上前述した現実逃避も行っているのでかなり高度な心理だと言えます。大げさに書いていますが、確かに普通の人には普通のことなのですが、一昔前のひかりから見れば恐るべき進歩であり、そしてひかりが確固たる自我を持っている証左です(普通の人と変わらないという事自体が客観的に見ればひかりにとってすごい成長を意味する)。まだ未熟でしょうが、彼女は「心」を持っています。人を心配したり優しくしたりするだけが心ではありません。自分に嘘をつくことだって心です。心が一義的、一面的であるならばあるいは悩むことはないのかもしれません。しかし、多義的で多面的で見る人によってすら違って見えるものだから人は生きているように見えるのだと思う(遠まわしにひかりが人間的だと言いたい)。それはそうと、ひかりの眉って切れ長なのですが、表情によってはゾクっとくるくらい美人ですね。

 登校。顔を下げて歩くひかり。そんなひかりに屈託ない笑顔で手を振るなぎさとほのか。って何か凄いぞ!このツーショットは凄いオーラだ!確かにこれなら学園内でも「たまらない」と言われてしまう。なぎさの笑顔を誤魔化していると受け取るひかり。チクショウ!可愛い!いや、あれは本当に素なんだって。なぎさが早とちりしただけなんだって、と言ってあげたくなります。

 放課後渡り廊下。秘密を言う時は大抵この場所です。紙の束を抱えたほのかをひかりは呼び止めます。どうしたの?と聞くほのかにモジモジとするひかり。目の動きとか息遣いとか凄い迫真です。もうっ、可愛えーー!!告白タイムみたいだ。つか、こんな風に告白されてーーー!(絶対無理)
 しかし、肝心な部分が言えません。「また三人でどこかに行けたらいいなって」と誤魔化して走り去ってしまいます。ひかりが無理をしていることを察して心配するほのか。両手に紙の束を抱えているので追跡は難しいです(その気になればほのかならば軽いだろうが、心理的に逃げているひかりを説得するのは難しいだろう)。あれだけの紙の束を抱えてその重さを感じさせないほのかは凄いと思う。
 余談が多くてアレなのですが、言うまでもなく、ひかりが言えなかったのは「(ほのかのことを考えて)ほのかに言えなかった」のではなく「自分が言いたくなかった」からです。ほのかに言うということはつまり、なぎさの転校を事実として伝えなければなりません。ひかりはそれを認めなければなりません。それができないのはひかりが認めたくないからです。口に出して言うことは躊躇われます。ほのかの事を・・・と考えても自分の想いがそれを阻みます。他者のことをどうこう考えられるほどひかりは冷静ではないのです。あっ、別にひかりが偽っているとかそういう意味ではなくて、勿論ほのかの事を考えているのは本当のことだと思います。ただ、それと気付かぬ内に彼女自身の気持ちが出ているということです(これはひかりにとって重要なことです)。

 部活風景。ラクロス練習。木に聴診器を当てて観察する科学部。色んなことしてるなー。聴診器ってどういう風に音が聞こえるのだろう?

 夕方。校舎入り口前。瞳を潤ませながら「言えなかった・・・」と呟くひかり。「ほのかさんのことを思うと言えなかった。先に私が泣きそうで・・・」なんだよ!可愛いよ!切ないよ!愛しいよ!
 ほのかに感情移入しているのか投影(自分の気持ちをほのかに当てている)のかどちらにせよ、彼女の本音は「泣きそう」なのだ。心配し泣きそうなポルンを見て自分を勇気付けたひかりは再度校舎の中に引き返します。渡り廊下を歩くひかり。しかし、間の手が伸びます。ポルンが察知しますが遅い。無限回廊となって行く手を阻みます。ローアングルは良いですよね。
 同じく、邪悪な気配を察知するメップルミップル。気配というか、人が居ません。合流するなぎさとほのか。ひかりを心配するなぎさ。アカネさんのところでは?とほのか。流石に推察としては無難ですが、運悪くそうではありません。
 走るひかりを眩い光が照らされます。悲鳴をあげるひかり。その悲鳴に気付くふたりが見たのは、ザケンナーの塊に飲み込まれるひかりの姿。

 CM。って長いな!Aパート。


④緊急事態。でもおかげで近づけた
 ひかりを飲み込み姿を形作るザケンナー。それは氷(クリスタル?)の3つ首を持つ龍。キングキドラか?あるいはブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン(攻撃力4500/防御力3800)か?何に憑依したか知らんが強そうだ。思わずサンダーボルトであっさり消してやりたい(遊戯王というカードゲームネタです。とても強く召還するのが難しいモンスターですが、魔法カードを使うと簡単に死にます)。

 意識を取り戻すひかり。見知らぬ風景です。「ザケンナーの中だ」とサーキュラスが教えてくれます。この人も胃袋の中にいるわけですか。
 例によって自分の都合で話すサーキュラス。少年との関係を気にかけています。バルデスの言葉が気になるんだったら、本人に聞けよ。百聞は一見に如かずというところでしょうか。困った人です。自分の都合は押し付けてもひかりの都合は省みないサーキュラス。素敵です。変身しろ!迫ります。ご丁寧な人です。力を見るには変身してもらった方が良いのでしょう。それとも、アレか?何か特殊な趣味か?(←お前と一緒にするな)
 変身。時間に余裕があるのでフルバージョンです。サーキュラスの一撃を回避しバク転で距離を取ります。動きが良いです。サーキュラスはエネルギー弾を放ちます。「ザケンナー」と声。ああ、ここ腹の中だ。可哀想になー。そんなことには構わず連射します。回避率が上がっているルミナスですが、流石に防戦一方では勝機は見えません。あと、余波が大きいというのも結構回避が困難です。

 校庭。逃げ惑うふたり。変身です。時間に余裕があるのでフルバージョンに近いです(胸のアップとか脇のアップが無い)。ふたりは躊躇うことなくザケンナーの中に入ります。勇敢です。こうなるとザケンナーは手持ちぶさです。相手が腹の中ではどうにもなりません。サーキュラスが無茶しないことを祈るばかりです。届きそうに無い祈りですが。

 ドッスンと着地するブラック。ホワイトはスタッと着地します。ホワイトはきっとスカートが減速する役割を持っているのでしょう。飛んで火に入る夏の虫とばかりにサーキュラスはプリキュアへ攻撃を仕掛けます。互角と言いたいところですがサーキュラスが優勢です。
 ルミナスはブラック!ホワイト!と呼びかけます。頷くふたり。こういう掛け合いは珍しいというか初めてですね。ルミナスは受動的なことが多いのですが今回能動的です。段々戦いに慣れ(と決意)が出てきたのでしょう。「ポルン!」と叫ぶルミナス。やべっ、カッコイイ。こういうの好き。ハーティエルバトンそのものはルミナスが自在に取り扱うことが出来ないのかな。パートナーに向かって力を貸してくれ、って感じで好きです。アレだ、ロボットモノとかで機体名を叫びながら突っ込むような熱血なノリ。
 ハーティエルバトンをキャッチ・・・ってどっから出したんだ!?ザケンナーを突き破ったか!?
 エクストリームルミナリオを放ちます。サーキュラスはそれを真正面から受け止めます。気でも狂ったか!?しかし、以外と粘るようで耐えます。が、我慢も限界。撤退。残され腹の中でルミナリオを打たれたザケンナーはあえなくゴメンナーへと転じます。


⑤友達
 ルミナスの力凄くなかった?と感想をもらすなぎさ。ひかりはついに打ち明けます(口元だけで顔見えないのは上手いなぁ)。逆に驚くなぎさ。ほのかもビックリです。ひかりに話したっけ?と考えるなぎさ。手の組み方がカッコイイ。公園の話は勘違いだったと話すなぎさ。転校しないことを知ったひかりは心から安心します。プリティです。
 ポルンも泣きながら心配したと訴えます。なぎさならずともほのかもメップル達もその訴えに瞠目します。

 夜。メップルはなぎさに説きます。なかなか大人で理知的です。こういう時にパートナーだと思わされます。ひかりとポルンの気持ちに自分の気持ちで返せと言います。何かに気付くなぎさ。

 翌朝。屋上。ほのかに打ち明けるひかり。バカですね、というひかりにほのかは優しく否定します。人を想う気持ちを大切にするほのかはひかりのその想いに内心では拍手を贈っているでしょう。独りで悩んでいないで、すぐに打ち明けてくれれば、と言うほのかにひかりは自分よりもショックを受けると思ったと答えます。ちょっとの間沈んだ声を出したほのかですがすぐに明るい声に戻ります。「だって、友達だもの。そっ、友達だもの」「離れ離れになったら寂しいし辛いと思うの。でも、友達であることに変わりはないし、ずっと気持ちは一緒だと思う」キョトンとした顔で「そうなんですか?」と聞くひかりにほのかは笑って答えます。ひかりだって同じことだと言います。ミップルとポルンもひかりに声をかけます。
 うわぁ、流石ほのか嬢。回想で一作目42話を持ってくるのも熱いし。プリキュアの日常と非日常は混じってはいけないことなんだけど、信頼とか絆においては唯一非日常からフィードバックが許されていて、日常へと強く回帰しています。一度離れ離れになってしまったふたりだけど、心は繋がっている事をあの経験から学んでいるのですね。ひかりにはまだ難しいかもしれませんがそれは自然に分ってくるものです。ほのかの言っていることって客観的にはこっ恥かしいことなんだけど、それを堂々と陳腐化せずに言えるほのかは凄いと思う。

 なぎさの声。なぎさはひかりから手帳を借ります。そして何事かを書き込むなぎさ。そのまま返します。後で読んでと言ってほのかを連れて去っていきます。ほのかに見られるの恥かしいんだろうな。あと、ついでにふたりでこのままデート(授業があるっつーの)。
 手帳を読むひかり。そこには偽ざる想いが書かれています。言葉は違えど、それはほのかの言ったことと同じ想い。なぎさのこの行動力もまたとても清清しく美しい。ひかりは心から笑うのでした。女神だ。これは女神の笑顔だ。


⑥次回予告
 莉奈スペシャル!あと、ほのかは岳さん並だと思う。


○トピック
 ひかりを養子にしたい!
 えっ?ほのかはどうしたって?そりゃほのかは伴侶ですから(婿入りします)。妻ほのか。娘ひかり。完璧じゃないか私の将来(大した妄想だな)。

 全編ひかりスペシャル。完膚なきまでに魅了されました。なぎさとほのかの魅力を損なわず(むしろ活かして)、ひかりの心情を丁寧に描き三人の関係を見事に表した心温まるエピソードでした。
 ハーティエルが出てこない合間にこういう話を持ってくるのは上手いと思う。12話もそうなんだけど、インターミッションとして12話は意味があった。ひかりの途中経過みたいな感じで。今回はもっと突き詰めてやっていますね。ハーティエルはその持分毎に学ぶことをするんだけど、それはどうしてもハーティエル毎の志向性が出てくる。そうではなくて、今回のように枠が無い状態で自然に学んだり、気付いたり、今の自分(ひかり)を再確認することができます。むー構成的に安定してるなぁ。
 16話=なぎさ。17話=ほのか。がメインで、18話がメインと言える人物は不在だった。強いて言えば岳さんになってしまうんだけど。それは誰でも視点によってメインになれるし、逆に客観的な視点で見ても良い。そうすると前回18話は「家族と友達で楽しいキャンプをやった」というただそれだけの話になる。でも、そのおかげで、より自然で確かな繋がりを三人は共有することになる。まあ、ありていに言えば今回ひかりの心理の伏線の一つになる。12話のように仕事という義務感も無く、ただ一緒に遊ぶということを純粋にやった(しかも寝泊りまでする)ことはひかりにとってどれほど意味があっただろうか。あと、16、17話同様、今回のひかりもまた「普通の人」です。特殊でも特別でも何でもない。友達が転校すると聞いて本気で自分も友達(ほのか)のことも考えて悩んでしまう優しい女の子の話。

①ひかり
 ひかりがなぎさに感じたこと。なぎさが居なくなると知って気付いたこと。それはとても大切なことです。形は違えど今回の話は42話と同じ構図だと思う。42話が物理的に引き離された話であるなら、今回は精神的に引き離された話です(ひかりがなぎさが居なくなってしまうと思いこむため)。その意味でもほのかの回想で42話を出したのは正しい。
 なぎさ(ほのか)は自分の心を相手に大きく重ねていた(心を占めるというか)。だから、その相手が居なくなった時、重ねていた部分の心がぽっかりと空いて消失感と深い絶望感を感じた。それと同じようにひかりは知らず知らずになぎさに自分の心を重ねていた。だから、今回彼女が感じた不安や寂しさや悲しさはなぎさ達が感じたものと同種のものです。だけど、今回ひかりがなぎさ達とは違うのは、まだ自覚的に相手と自分を信じて絶望を打ち返すだけの絆が無いということです。絆そのものであればあるんだろうけど自覚してない。彼女が感じた気持ちが裏返せばどれだけなぎさを必要としているか、どれだけ信頼しているかの意味を表すのだけどひかりは気付いていない(逆になぎさ達は気付いていただけにモロに落ち込んだ)。ほのかに投影したのは気付いていないからできたのかもしれない。でないと、自分となぎさ、またはほのかとなぎさのことで一杯一杯になる、と思う。ひかりが今回中途半端に自分やほのかに心を乱している(表面上ほのかを持ち出しているが自分の気持ちが見え隠れしている)のはそんな理由だと思う。
 そんな不安定なひかりの気持ちを固めてくれたのは、人生の先輩にして自らも経験してきたなぎさとほのかだった。まだ、ひかりは「友達」であることを知ったばかりで42話のような強い絆には至っていないのかもしれないけど、今のひかりには十分で確かな一歩だったと思う。42話と同じだからといって、無理やり同じレベルにまで引っ張っちゃいけない。
 まだまだ彼女は学んだり知らなければならないことが多いでしょう。でも、彼女の無知が愚かしいことではなく、純粋さと心優しさ(素直に悲しくなったり、心配したりする感情)を際立たせています。なんていうか、可愛いんだよなぁ。うん。そんな娘。
 なぎさも素直という意味ではひかりと近いのだけど、なぎさがポジティブな傾向が多いのに対して、ひかりは全方向というか傾向が無いというか、嬉しい時は嬉しく、悲しい時は悲しく、心配する時は心配するというか、感情の発露がなぎさよりストレートです。素直すぎるくらい素直。言い換えれば子どもなのだけど、ワガママさや自己中心的なイメージも無くて、ほのかのような理性も持ち合わせている。それこそなぎさとほのかの娘みたいな感じ。バランスが非常に良い。だから、なぎさともほのかとも無理なく接点を持っていて、カッチリはまる。しかも、物を知らないからドンドン吸収していく。とことん無理の無いキャラだなぁ。いや、他人事のように言っている感じに聞こえますが、感心しているのです。それだけひかりがプリキュアという物語に綺麗に収まっているので。

補足
 またもや散文的で要領を得ない文章で申し訳ありません(段取りしないからそうなる)。クドクドとごちゃごちゃ書いていますが、結局は「ひかりの色んな表情(とその時の心の動き)がとても愛らしかった」というこの一点が今回最大の魅力だったと思います。悲しんだり不安だったり嬉しかったりひかりはあんなにも表情豊かな少女なのですね。
 実のところ感動という印象は無くて(製作側的に感動回を意図しているのかは知らない)、ただただもうひかりの心理描写を堪能する回でした。熱いとか、切ないとか、泣きそうとかでもなく、ひかりはこんなにも愛しい娘なんだなという気持ち。心が暖かくなりました(成長していく姿を見るのが好き)。
 余計なお世話ですが親御さんが自分の娘もひかりのように、他者の気持ちを汲み取ったり自分自身が大切な人のために心を痛めたりするような優しい子に育って欲しいと思って頂ければなぁ、と思ったりします。私が親だったら絶対そう思うし、そう育てたいと思う(親になる見込みございませんが)。
[ 2013年05月21日 20:24 ] カテゴリ:MaxHeart | TB(0) | CM(-)
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