六畳半のすごし方 TOP  >  ハピネスチャージプリキュア! >  第45話「敵は神様!?衝撃のクリスマス!」

第45話「敵は神様!?衝撃のクリスマス!」

○今週の出来事
①クリスマスセール

 ひめが編み物をしているとめぐみといおなが訪ねてきます。
 やっぱり居るミラージュさん。この人はどういう扱いになっているんだろう。客人? 亡命? 300年前の人だしなぁ。しかしそんなことよりも何故巫女服を着ていないのか。これじゃ助けた意味がない!!
 これからみんなで大森ごはんに行く予定ですが、前回不審者に声をかけられたこともあって自粛な雰囲気。幻影帝国の幹部は全滅したはずなのに、あの赤いのは何者なのか。ハワイの人、いつの間にか消えてました。分からない、と答える神様。てめぇ、この後に及んで隠し事とかいい度胸じゃねーか。
 深刻な話しをしているとひめがノーテンキな声でやってきます。危機感がありませんが、信頼しているのかあっさり外出許可を神様は出します。何かあればすぐに連絡すること。おまえがな。


 大森ごはんに集合。誠司も呼ばれています。今日はクリスマス会のはずですが、タダで食べ物にありつけるわけもなく、体よくお手伝いを頼まされます。流石ゆうゆうあくどい。目指せ限定チキン300個完売。世界が平和になっても金は必要。黄色さんは働き者です。10年後100万個売ってるかもしれません。
 親にもそう話しを通しているようで話しが勝手に進みます。ひめといおなはもう断れない。

 サンタの格好で道行く人を誘います。あのボリュームで300円とか品質が心配になるレベル。2時間で完売。お手伝いのみんなはげっそり。
 空きっ腹にクリスマス会。料理に舌鼓。お手伝いした後なら美味しさ倍増、とそれとなく正当化を図るゆうゆう。つくづくこの子だけは敵に回してはいけないと思い知らされます。
 みんなで編んだマフラーをあみだくじで交換。いおなはひめのマフラーが当たります。意外に器用と褒めると、実はちょっと失敗したのを大きなリボンで隠したと正直に答える彼女にお礼を言います。めぐみが当たったのはいおな製。手袋付。安かったので春に買いだめしていたそうです。勢いに乗ってメイク。一人蚊帳の外の誠司。存在意義を自問しているかもしれません。
 黙ってお茶を飲んでいるとめぐみからプレゼントを渡されます。想定外のイベント。前回の好感度アップでフラグが立ったのでしょうか。中を開けるとマフラーが入っています。ちょっと長い。想い出に浸って編んでいたと話すめぐみに誠司は嬉しそうにお礼を言います。


②近いようで遠いふたりの距離
 公園でイルミネーション。
 めぐみと誠司が並んでいるとまるでカップルのよう。実際周囲にはカップル達が大勢。恋人同士で来たかったとため息をつくひめ。あてが無いだろうに。生徒会長と来ても保護者にしか見られなさそう。来年頑張るしかない、といおなが慰めます。この人は勝ち組なのできっと予定入れているはず。ふたりの肩を抱いて我慢するかと言うひめの手をどかすと、いおなはゆうことのツーショットを希望。ひめがすり寄ってきます。マジかよ、クリスマスってこんな熱いイベントだったのか。リア充爆発しろとか言ってる場合じゃねー。
 めぐみが飛び込んできます。また蚊帳の外の誠司。まあ、これはこれで特定のジャンルに目覚めるかもしれません。
 神様達にも何かプレゼントをしようと提案するゆうこ。しかし軍資金がありません。そこはゆうこ金融、町内会の金券を1万円分持ってきています。黄色は金づる。これ豆な。
 金が絡めば当然口を出すのがいおな。プレゼントを贈る大賞はファンファンを含めて5人。割れば一人2000円。年末セールに如何にこれを使うかが勝負所だと一人燃えます。めぐみとひめの表情にジワジワくる。「ドーナツは?」「後回し!」即答で却下されます。

 誠司はテントウムシのブローチに目を止めます。
 オシャレメガネで遊びはじめるひめ。ちょうどいいのでリボンとぐらさんのプレゼントにします。ファンファンにはニット帽。寒い年末年始をぬっくぬくに過ごせる。いや、彼にはほら、特等席あるし。
 神様とミラージュにはペアグラスはどうだろう?とひめ。良いアイデア。おいくら万円? 2万円。桁が違った。ビビったいおなはそっと戻せと指示します。ランクを落としてティーカップを探します。
 めぐみを呼ぶ誠司。

 ふたりっきりになるとおもむろにプレゼントを渡します。マフラーのお礼。
 喜びつつもそんなに気を遣わなくても良かったのにと答えるめぐみ。いつも助けて貰ってばかりいるから。すぐに誠司は自分も助けられていると応えます。彼としてはマフラーのお礼というよりめぐみへのお礼の形にしたいのでしょう。
 中身は先ほどのブローチ。テントウムシは幸せを運ぶ虫だと説明します。天道から来ていますしね。めぐみだって幸せにならないとな、と話す誠司。物語の終わりは近い。めぐみの幸せとは何か? 彼女は本当に自分を幸せにできるのか。やはりこの物語はそこに行き着くようです。

 そんなリア充をぶち壊すべく、サイアークが出現します。プリキュアのクリスマス襲撃率は異常。


 めぐみが向かうと、一人になった誠司のもとにレッドが現われます。今週はさわやかな青年っぽい印象。
 愛は憎しみに勝つ。なら証明してみせろ。


 変身。
 戦闘開始。サイアーク優勢。現場に神様とミラージュがやってきます。残念ながらミラージュさん戦ってくれません。
 通常フォームでは分が悪くともイノセントフォームならイニシアチブがあります。プリンセス単独で十分。今週もノルマをこなします。

 サイアークは倒したもののミラージュはまだ警戒しています。
 ディープミラーの声。
 よく見ると誠司が居ません。マフラーが落ちています。

 クリスマスとはあまり関係ありませんが、赤い格好をして現われるディープミラ-。
 「やはりあなたでしたか、レッド!」
 やっぱり知ってんのかよ。
 ブルーと同じ神。……この世界の神様ロクなのいねーな。
 レッドからのクリスマスプレゼント。

 誠司(闇墜ち)。いっぱいベルトが巻き付いていますが、リボンの代りでしょうか。自分をプレゼント的な。
 美少女軍団を擁するブルーVSイケメンを擁するレッドの構図というもうワケのわからない戦いに。


③次回予告
 何このイケメン、カッコイイ。


○トピック
 サイアークから幹部に大出世。このままの勢いで是非神様を殴って欲しい。全国の視聴者が誠司を応援しています。
 最終回でおまえが好きだー!おまえが欲しいー!と叫んでふたりでラブラブプリフィケーション。この展開しか見えない。


 ということで、最終決戦の舞台が整いつつあります。形としては神様同士のケンカですが、物語的にはめぐみと誠司の恋の行方。多くの不安要素を抱えていためぐみの幸せが最後に問われる。
 シリーズ的に見てもこれは面白いチャレンジです。元々プリキュアは女子中学生が自分達の日常を守るために戦っていたのですが、だからといって世界の平和より自分の幸せの方が大切だ!なんて言ったことはありません。それを言いだしたら敵と同じ論理構造(自分さえよければそれでいい)になるからです。自分の幸せを願い、問うのは案外難しいテーマだったりします。だからプリキュアに限らずフィクションの主人公はお人好しにすることで巧妙に隠蔽しています。なら世界を救った後でなら主人公の幸せを問えるのではないか?
 人助けしたからといって必ずしも自分が幸せになれるとは限らない。世界が幸せになっても悲しみはなくならない。めぐみはプリキュアの中でも特にメンタルに不安がある主人公です。この問いはより切実なものとして彼女に突き刺さります。

 救済路線になったプリキュアが最初に目指したのは単純に言えば「敵とも友達になれないか?」でした。フレッシュからほぼこの路線は踏襲されています。敵とは間違った方向に進んでしまった人々で、それを正すなり誤解を解くことで仲直りする。敵がプリキュアになるのは分かりやすい構図ですね。ハピネスではプリキュアが敵になったのでこの両義性はほとんど自明化されています。軽くおさらいしますが、この「友達になる」を巡って依存的な関係から脱却を図ったのがスマイルです。友達は大切。友達が救ってくれる。友達を救う。この関係が強くなればなるほど依存的に、別れがたくなる。これを予防するようにスマイルでは個々人の意思決定が大切にされ、最終回で「お別れ」することが最後の課題になりました。
 次の物語のドキドキでは最初から自立心が強いマナ達がチームワークを発揮することで難題を解決する形になります。ここではもはや身内の問題よりも、レジーナ親子、トランプ王国を巡る問題解決に奔走することとなり、マナ達が当事者になったり共感することはそれほど求められなくなります。言わばお助け役としてのプリキュアはここで完成します。世界を救った後でもプリキュアとして活躍するマナ達に「その後」はありません。幸せの王子たるマナは人を幸せにすれば自分が幸せになるのだからこの世界はこれで閉じます。
 そこに風穴を開けたのがめぐみです。彼女の人助け願望は未熟さがある上に恋愛問題を抱えることによって隙が生じる。彼女が世界を救った後に待ち受けていたのは何か。「ご苦労様、君は世界を救い、一番好きな男性を幸せにした。……ところで君は幸せかい?」という問いです。これはとても残酷で誠実な問いです。自分の幸せか他人の幸せかを天秤にかけている内はいい。どっちに転んでも言い訳できるから。でも、もう世界は救われました。このタイミングでこそ自分の幸せを本当に問うことが可能になりました。今のプリキュアは世界を救える。その力があるしそのために戦える。それでも、自分が当事者になったときに傷つき、泣いてしまう。だからもう一度戦おう、今度は自分のために。
 自前のロジックと11年の歳月をかけてここに辿りついたプリキュアのセンスと問題設定に瞠目します。

 私にとってプリキュアは長編物語です。幸せを願う女の子達が諦めることなく続けてきた問いと答えの歴史。第11章最終節。


[ 2014年12月21日 18:47 ] カテゴリ:ハピネスチャージプリキュア! | TB(0) | CM(-)
トラックバック
この記事のトラックバックURL