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第31話「まさかの急接近!?キュアハニーとファントム!」

○今週の出来事
①ゆうゆうクリニック

 先週から本格稼働しはじめた新商品をアピール。
 なんかよく分からないテンションでやってくるめぐみ。どうやら先週みんなに頼られたことが効いているようです。どんだけ褒められたり頼られたことなかったんだこの子。さかりがついた犬みたいな勢いで絡みます。
 メイクドレッサーにはまだまだ隠された力があって、それは人の美しい魂が鍵とのこと。なるほど神様には扱えない代物ですな。これがあれば無敵!とテンション上げ上げなめぐみ。後ろでいおなが死にかけています。
 が、当面の問題はそれではなく、アレ。捕虜の件について。
 戦いが終わったら敵も味方もいない。傷病兵は看病すべきだとゆうこ。今週ずっとゆうこのターン。


 キュアサニー。
 関西人でツッコミ役、ボーイッシュで運動部。なおと被るところが多く、当初は下位的なキャラかと思われましたが話しが進んでいくとともに上手く差別化されました。たぶん実際にいたら同性の人望が篤いんじゃないかと思う。本編では転校生の共通点と気さくな雰囲気からかみゆきと特に仲が良いのが顕著に表れていました。指パッチンで炎を扱うのはカッコイイ。


 おかゆを煮込みます。みんなにはおにぎりを振る舞うゆうこ。完全に料理係のポジションを確立。ひめが物凄い勢いで口に入れていきます。いやいや、それ食べ過ぎだから。
 暢気にしてていいのかと不安がるいおなに、神様はファントムのダメージは大きいのですぐには戦えないと安心させます。めぐみもイザとなったらドレッサーを使えばいいとまだ浮かれています。嬉しいのは分かりますが、これはこれでやっぱり彼女の不安定さが見て取れるのが何とも。彼女のメンタルがどう変化しているかはもう少し様子見。
 一つ屋根の下にプリキュアハンターがいるかと思うと不安で不安で仕方無いとおにぎりに手を伸ばしながら言うひめ。寝不足だそうです。その発言にリボンとぐらさんがキレそうになります。寝ずの番をしたのは彼女ら。ひめは熟睡。なんていうか色々酷いなこのチーム。
 そんなメンバーの中でも特異中の特異であるゆうこはおもむろにナース姿に変身。ファントムの世話を買って出ます。おかゆもそのため。ご随意に。


 ファントムと連絡がつかなくなったミラージュは意外にも心配した表情を浮かべています。ディープミラーが無事だと伝えるとすぐに居場所を尋ねます。捕虜になっていることを知るとオレスキーに救出を命じます。言葉巧みに神様の評判を下げるミラーさん。「自分"だけ"があなたの味方だ」と言ってくる奴は信用しないのがデフォです。支配下におくためにコントロールしようとしているのが見え見えです。ここのシーンと後ほどのシーンから察するにミラージュとファントムはただの主従関係ではなさそうです。


 ゆうこを心配する3人。影から見張ると言います。ゆうこは礼を言うも表情からは必要としていないことが読み取れます。
 部屋を訪れるとちょうど目をさますファントム。目の前にいるのがキュアハニーだと気付いて飛び起きそうになりますが深手を負っているので身動きがとれません。その光景を見たひめはふたりがアバンチュールな関係になっていると誤解。なんだこのコテコテの少女漫画は。心持ちファントムが美形になっています。
 でもよく見るとそんなわけもなく、安心したのか残念だったのかため息。今度はいおなが観察。お次はキスをしている妄想が始まります。お前ら楽しそうだな。完全に出歯亀じゃねーか。
 「今のところ異常はないわね
 君達以外はね。

 何を企んでいるのかと率直に尋ねるファントム。相手がどう出るのか確認したいところ。もし尋問を考えているなら拷問も覚悟しなければなりません。ファントムさんの胸が期待で膨らんでそうです。
 企んでない。残念。では何故かまうのか。するとゆうこはあなたを見ていると好きだった子のことを思い出すと打ち明けます。予想の斜め上を行く答えです。プリヲタがこじれて女装コスプレ趣味に目覚めたファントムに突然の告白。よくよく考えればこのシチュエーションもお医者さんごっこ。ファントムさんの胸が期待で膨らんでそうです。
 「ハッ! ゆうこの恋バナですと~!?
 さあ、外野が盛り上がってきました。


②マシュマロ「呼んだ?」
 ごはんを作る喜び、食べる喜び、食べて貰える喜び。それを気付かせてくれたのがあの子。語り出します。
 「あの子」と聞いて思い当たる節があるめぐみと誠司。ん、ということは相手は誠司ではなかったのか。
 出会ったのは小さい頃。公園で独り。ある日事故に遭って大けがをしてしまいました。一命を取り留めたものの心身共に衰弱。この辺からだんだん相手が誰なのか分かってきます。そんなときにゆうこはごはんを作って持って行ったそうです。結果は大成功。
 「元気な笑顔で私の胸に飛び込んできてくれたの!
 このアングル完全に小動物視点ですよね。
 ずっと一緒に居たい。家族には猛反対された。そりゃ飲食店だしね。必死で説得してなんとか取り付けたようです。未だに事情が分かってないひめといおなは息を飲みます。
 そんなあの子も2年前に……。ごはんが喉を通らないゆうこを初めて見たと語るめぐみ。
 心に開いた穴は少しずつ小さくなってはきたけど決して埋まらないとゆうこは言います。でも一緒に過ごしたあの日々はとても大切な想い出。
 「私とデビット(犬)の
 知ってた。っていうか、なんでここで感動的なBGM!? ここ笑うところですよね!?
 エピソード的にはドキドキ映画のマシュマロを連想するところですが、ハピネス的にはやはりこれはミラージュとファントムに関連付けられるものでしょう。
 私とあなたは敵同士だけど美味しいごはんを食べて元気になって欲しい気持ちは変わらないと話しを纏めるゆうこ。犬と同一視されても……。しかしファントム内思考ではきっと、犬扱い→ペット→調教! ファントムの変態化が止まらない。
 元気にならないと会いたい人にも会えない。
 その言葉にファントムはミラージュ(巫女)を思い出します。妖精かペットか何かである可能性が高まりました。

 足がしびれたひめが倒れて部屋になだれ込んできます。警戒するファントムに、ゆうこを制していおなが何もしないと言います。ゆうこの意を重んじます。敢えて挑発するようにファントムはその甘さが姉のように身を滅ぼすと脅します。捕えられたプリキュアの魂は現在闇の中をさまよっている。その封印はファントムを倒しても解けない。ということはファントムと和解できてもダメということでしょうか。
 今度は神様が顔を出します。気色ばんで睨むファントム。貴様のせいでミラージュ様が変わってしまったと糾弾。全くそのとおりです。現状ファントムもまた神様によって人生が狂わされたと推測できます。ほんと最低だな神様。どんだけ人に迷惑かけてんだよ。話しが進むたびに好感度ダダ下がりだよ。彼女に会って伝えなければならないことがあると言います。今は違う女子中学生とよろしくやってますってことですね、知ってます。
 サイアークが出現したとリボン。神様も頷きます。

 オレスキーの作戦はプリキュア側にバレバレ。ゆうこが居残ることで対処。


③しあわせごはん愛のうた
 現場に到着。
 捕虜は回復したら引き渡すと伝えます。それを聞いて笑い出すオレスキー。ファントムは目の上のたんこぶでしょうからいい笑いぐさ。しかし任務は任務。忠実に実行。チョイアークをけしかけますがアラビアンで瞬殺。が、サイアークの頭から無数に沸いて出てきてキリがありません。プリンセスもドン引き。

 屋敷から抜け出すファントムに神様は声をかけます。伝言を頼もうとしますが、当然聞き届けるつもりは無いので攻撃されます。ケガのせいで射線がズレます。彼女が自分を消し去りたいならそれでも構わないと覚悟を伝える神様。しかしそんなことはファントムの知ったことではありません。ゆうこが神様を庇います。
 ゆうこはゆっくりファントムの方に進み出ると、優しく声をかけます。
 「大丈夫、引き留めたりしないわ。帰りたいのよね、大切な人のいる場所へ
 ゆうこ達の視点から見た場合、ファントムの特殊性がどう理解されているか疑問だったんですがちゃんと理解されているようです。他の三幹部と違ってファントムがミラージュに個人的な思い入れがあること、そのために神様を憎んでいること。ゆうこはなんの躊躇いも不安もない視線をファントムに向けます。この子のメンタルは異常なほど完成されている。普通であればファントム(とミラージュと神様)の事情を断片的に知っているのでなかなかに対応に困るところです。看病した相手でもあるので情もあるでしょう。六花とイーラのような関係に近いですね。敵ではあるけど戦いたくない。実際神様がミラージュを振ったことが起因していることはすでに知っているわけで、こちら側の道義的正当性は絶対的ではありません。だから普通なら躊躇いや迷いが生じてもいいのですが、ゆうゆうにそれはない。
 後悔するぞ、とお約束なことを言うファントムに、ゆうこはたくさんご飯を食べてもっと強くなって相手してあげる!と大見栄を切ります。ブレない。彼女にとって人との出会いは一期一会なのかもしれない。その時を全力でもてなす。その後があったらその時はその時。
 「一つ言い忘れていた」
 ……。
 ファントムが去り際に残した言葉を聞いたゆうこは変身するとめぐみ達がいる場所へと飛びます。

 飛びながら歌うハニー。彼女のテンションの高さを反映してか作画のテンションも変わっています。
 戦場に着くと歌の効果でプリキュア達が強化されます。そのまま歌い続けます。この演出は面白い。前回のめぐみと比べるとゆうこのメンタルの強さ、自己肯定感の高さがよく分かります。自己肯定感とは自信のことです。ゆうこの行動は良いことも嬉しいことも悲しいことも全部自分にフィードバックされている。ごはんが自分の愛情表現であること、相手に対する感謝といたわりであること、その努力を常に怠らないこと、自分にできることを全力でやり遂げることを彼女は知っています。それが相手に伝わることも。だから彼女は常に自分に自信を持って行動できる。裏切られるかどうかは問題じゃない。自分がどうあるか、どうあるべきか。自信を持つとはそういうことです。彼女の行動が常に自律的で主体性を持つのはそのためです。愛を持つことは、相手を好きになること(だけ)ではありません。自分も好きになることです。自分の決断と行いに覚悟と自信を持つとき、他者の自由を認めるはずです。自信がない人ほど周囲環境をコントロールしようとすることはよく知られています。

 ハニーの支援を受けて、フォーチュンは新技を披露。腰タンバリンは基本の型。ラブリーは安定のパンチングパンチ。これ一本で彼女は戦えます。プリンセスは爆弾ボンバー。これも優秀な技。マシンガンとボールは産廃。そしてハニーの歌。これそのものがチート級に強い。サイアークを洗脳。もうこの子がリーダーでいいんじゃないかな。新商品で浄化。

 オレスキーが川に流されます。この人は特に捕虜にしないようです。川岸でサイアークになった人が元に戻っているのが細かい。


 ファントムが居なくなった部屋。ゆうこはおかゆの蓋を開けて中を確認すると満面な笑みを浮かべます。もうなんかあぶない人なんじゃないかというくらいに嬉しそう。
 「ごちそうさま」
 おそまつさまでした。


④次回予告
 デートは安くて良い場所で。


○トピック
 もうゆうゆうが主人公でいいじゃないかな。

 ゆうこの恋の相手は誠司と仮定して「ゆうこは一番になれなかった子です云々」とドヤ顔で長広舌垂れ流していた俺涙目。さて、どうやって言い訳したものか。まっ、いいっか。


 メイクドレッサー登場から神様陣営とミラージュ陣営の関係が説明されていますが、これを一言で表わせば幻影帝国は神様被害者の会です。ミラージュもファントムも神様によって人生を狂わされたと見れば彼女達と対話することも可能。ファントムは直接的にプリキュアを憎んでいるわけではありません。立場上の争い。ラストの「ごちそうさま」はシュールですが、ご飯粒一つ残さない彼の誠実さを示しています。腹ぺこキャラに悪い人はいません。
 ゆうことファントムのエピソードは六花とイーラのエピソードと基本的には同じでプリキュアの戦いの本質は殲滅戦ではなく悲劇と暴力に終止符を打つこと、そのために愛で解決しなければならないことの先触れです。前回のめぐみエピソードからの流れで考えると、おそらく「愛」について言及されはじめています。めぐみの愛はまだ弱い。何故なら彼女自身が弱く自信を持てないでいるから。自信のない愛は他者依存が色濃くなります。献身は往々にして自己満足、自己効用感の充足が隠されています。それが偽善的で悪いと言っているのではありません。自己満足のない献身なんてのがあるならそれは奴隷と変わりない。いや、奴隷よりもロボットの方が適切か。奴隷にだって衣食住は保障するんだから。見返りのない愛情を期待する人は暗にその相手の人間性を否定しているのと同じです。どんだけ都合のいい人間を求めているんだって話し。目に見える対価でないにしても、相手から何らかのリアクションや充足感を期待して行動することは当たり前のことですし、期待していなくてもそれがあれば嬉しく思うのも当たり前のことです。余談ですが、母親が赤ちゃんの面倒を見るときに、赤ちゃんが自分のマネをしたり、微笑み返したりすると幸福感が増す反応が起きるそうです。上手くできたシステムですね。
 ゆうこはファントムに見返りを求めたわけではないでしょうが、彼が自分に応えてくれたことを知って彼女の愛は強まっています(この流れは六花と同じです)。何度でも繰り返して言いますが愛とは自己愛を含みます。自己満足上等。自分に自信を持ち、自分の行動に覚悟を持ち、相手にもそれが出来ると信じられるからこそ相手の成長や自主性を期待する。イチイチ相手に介入して重要な決定権まで奪うのは支配です。いわゆる毒親はこれを平然とやります。他者を自分の延長と捉え、それをコントロールすることで保身を図る。ゆうこに愛を感じるのは、相手の自主性をより高めるために成されるからなのだろうと思います。アローハプリキュアに対してもそうでした。その結果に対しても彼女は自覚しています。

 人を好きになるだけが愛ではない、人を好きになるだけでは不完全だというのは案外見落とされやすい点です。それだけなら相手を支配するか、相手に支配されるかの従属関係(依存関係)に陥りかねない。好きな相手に無碍にされれば落ち込んだり憤慨したりもするでしょう。これも繰り返しますが、別にそう思うことは悪い事じゃありません。当たり前のことです。ですが、それだけで終わってしまうとただの反応でしかない。同じことがあったらまた同じ反応するのかと。だから、この先は思想です。そうなりたくない。そうならないためには何が必要か。他人に全く依存しないとは言わないまでも自主的に幸せを求めそれを掴むために必要なもの。その問いの答えはおそらく人によって違うでしょう。方法論やその時々の判断は千差万別。だから、この文章は私の感想(随想)です。プリキュアをテキストにこの面倒臭い方程式を解いていきましょうというノリ。


 話しを戻して、次回はいおなさんの恋バナ。プリキュアの恋愛成就率は低い(主に赤い人達のせい)んですがどうなるやら。


[ 2014年09月07日 15:22 ] カテゴリ:ハピネスチャージプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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