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第25話「恋にドキドキ!プリキュア合宿クライマックス!」

○今週の出来事
①幸せのトレード

 めぐみは前回のずぶ濡れがたたって発熱。これで神様は熱で顔が赤い女子中学生を看病の名目で眺められる権利を獲得。


 キュアダイヤモンド。
 眼鏡をかけても美少女、眼鏡を外しても美少女。つまり天使。りつマナは正義。シリーズでも最強クラスのガチな子。よく「愛が重い」と言われるが、一応ドキドキの常識人ポジション。ヒラヒラの服は似合わないと言いながら一番ヒラヒラして露出度が高い服を着ていたのはご愛敬。そのおかげで美脚を堪能できました。


 久々の「しあわせごはん愛のうた」を唄うゆうこ。めぐみのためにおかゆを作ります。おかゆってあまり噛まないから逆に胃に負担をかけるってよく聞くんだけど実際どうなんだろう。私は病気したときにおかゆを食べた経験は無いんでその辺が分からない。
 誠司が氷枕を持ってきます。気が利くといおな。こういう便利な人が一人いると仕事がスムーズに進みます。フォローするのが役目だと誠司自身自覚しています。彼も彼で、めぐみと同じような人助けタイプ。実務能力が高いので周囲からの評価が高い。
 神様がやってきてめぐみに届けると言います。さすが神様、誠司の手柄を奪う気です。前回の一件を思い返す誠司。このままではフラグが立てられてしまいます。しかしそんな不安を見抜かれないよう無理矢理誤魔化して部屋を出て行きます。どう見ても挙動不審。


 ゆうこが作ったおかゆをめぐみに食べさせる神様。どんだけ人の手柄奪ってんだよ。こいつ同じ職場にいたら絶対同僚から嫌われるタイプだわ。それでいて上司受けや異性受けするタイプ。それがポイント稼ぎにしか見えなくてまたムカツク。そもそもこいつ何もしてねーし。嫉妬とかじゃなく、戦力として低いくせに出来る風を装ってんのがイラッってくるタイプ。今後神様とミラージュのイベントが進んで情報が開示されれば彼の弁護的エピソードが出てくるのかもしれませんが、この人は最後まで「てめーはダメだ」ってなりそう。
 「はい、ア~ン」
 死ねばいいのに。
 めぐみはゆうこのおかゆに舌鼓。神様にも勧めます。きっと神様はレンゲを入れ替えるに違いない。
 そこにクラスメイト達が登場。合宿の話しを聞いて遊びに来たようです。早速神様を見た女性陣はトキメキます。うっかり「神様」と紹介してしまうめぐみ。外向き用の肩書きがありません。ひめの遠い親戚で保護者として来ていると自分で補足。彼の微笑にこれまたトキメク三人ですが、ひめはピンと来ない模様。いおなが来てみんなを連れていきます。

 一方その頃、ゆうゆうはお昼ご飯の準備。流石やでぇ。
 誠司はめぐみの体調を気にかけています。ひめから「ア~ン」していたと聞くと動揺。あ、別に神様にア~ンしてもらいたかったとか、そっち系じゃないですよ。誠司の態度に「ふ~ん」と笑うゆうこ。この状況は彼女的には面白いのかもしれません。

 いおなが痺れを切らして声をかけます。相変わらずのタンバリン持ち。
 石神さんは誠司狙いのようです。


 浜辺でランニング。石神さん達も同行。ってマジかよ。付き合いいいな。普通なし崩し的にビーチで泳ぐもんなんじゃないの!? 海まで来て走るとか意味分かんないんですけど。青春のすごし方間違ってませんか? あんだけカードあるのに水着無いんですか? おかしくないですか? このアニメの責任者誰だよ。
 一同バテバテ。普段走っているゆうこですら肩で息をしています。誠司は平気そう。鍛えているだけはあります。
 しかしいおなはスパルタ。ひめが待ったをかけてバーベキューに。

 そんなわけで火起こしを担当する誠司。めぐみの話題を口にします。そんな彼にめぐみの話しばっかしていると指摘するいおな。そんなふたりの会話を遠目に見ていた石神さんはふたりの仲を疑います。ややこしいな。それは無いと古田さんがフォロー。ソースはかずみ(モジャ子)。

 ベッドで寝ていためぐみはバーベキューの匂いを嗅ぎつけます。「トウモロコシの匂いがする」。風邪を引いていても鼻は利く!とあまり役に立たなさそうな特技を強調。それなりに体調が戻っているものの大事をとって神様は休ませます。
 めぐみはミラージュと何かあったのか率直に尋ねます。ハピネスは回りくどい。本来なら幻影帝国事件に神様が大きく関わっているのは明白で、ミラージュとの関係を問うのはプリキュアの使命から言っても必須。おそらくドキドキだったらそういうアプローチを取る。しかし本作はあくまで対人理解をとおしてでしか情報を共有しないので、神様を気にかけ始めためぐみが尋ねる格好になっている。本作の情報ソース、理解力はひどく限定的で、だからこそ当事者達は混乱し苦しんでいる状況が多々生まれています。これがハピネスのベースと考えられます。
 めぐみの質問に顔をしかめる神様。かつてミラージュを傷つけてしまった。それ以来彼女は巫女からクイーンミラージュとなって世界を憎むようになったと話します。
 「なんとしても彼女を止め、この世界を守らなくては…」
 やっぱりお前のせいかよ。謝りに行くって言って全力疾走したラブさん見習えよ。
 彼の憂えた表情から本当は戦いたくないのでは?と読み取るめぐみ。まあ、実際に戦っているのは女子中学生なんですけどね。この辺が神様の評判を落としている点で、てめーが原因なのにてめーでは何もせず、そのくせ悲劇のヒロインぶった態度取ってるのがイライラする要因だと思われます。子どもなら許容できますが、大人がこのザマではヘタレにしか見えません。仮に彼がミラージュを傷つけなければならない理由があったとしても、その責任を負うべきは彼であって、その苦悩を周囲にバラまいて二次災害を出しているのは彼の保身と受け取られかねません。傷つけなければならないのなら嫌われ役を全うしろ。それで済まないのなら自分でミラージュを始末しろ。このグダグダな関係にプリキュアが介入する泥沼の状況が生まれつつあります。
 「私達の世界も…幻影帝国も…みんなが幸せになれれば良いのにね
 ようやく主人公の口から言及されました。
 みんなが幸せになれればそれが最上。ところがその幸せがトレードオフなのが、世の中の面倒臭いところ。

 神様はめぐみに自分のことはブルーと呼んでいいと出し抜けに言います。完全にジゴロ。自分の内面を部分的に開かす→相手に共感と秘密の共有感を抱かせる→より親しみのある呼び方をさせる。という流れ。もちろん、こうした心理面での共有、トレードは日常的に行われるものですが、この比重が重く、かつ意図的に乗っけてくる相手にどちらかと言えば私は嫌悪感と倦怠感を抱きます。大きく期待されるのも面倒臭い。端的に表すれば、私は感情共有を呪いだと捉えます。たとえそれが親子関係であろうと恋人であろうと友情であろうと。人を縛り付ける鎖であり檻であると捉える。


 トウモロコシを貪るように食べるひめ。高野さんからは意外、フォークとナイフで食べるイメージだと言われます。まあ、見た目は確かに。ゆうこにも笑われます。お祭りのときに食べたのがキッカケになったようです。ゆうゆうのジト目可愛い。
 焼き方に回っていた誠司はめぐみにも…とつぶやきます。目ざとくいおながツッコミを入れます。

 石神さんと吉田さんがひめを手招き。誠司に好きな人が居るか尋ねます。「へっ?」。話しが見えないひめ。ようやく合点がいきますが誠司に好きな人がいるかはひめも知りません。戻ってくると早速ゆうこに同じ質問。「秘密」「あの二人のことは見守っていきたいのです」と答えが返ってきます。彼女的には観察対象のようです。
 まだ分からないひめに、
 「ひめちゃんのそのうち気付くんじゃないかな~
 これは恋の味を知ってる顔だわ。この黄色もレベル高ぇな。

 誠司がやってくるとゆうこに焼き物を任せてめぐみの様子を見に行くと言います。快く引き受けます。応援するようにトングを鳴らします。


 洋上で釣りにいそしむオレスキー。ホッシーワとナマケルダは日光浴。何だかんだでこいつらバカンスを楽しんでるな。2週続けてホッシーワさんの水着とか誰得。私は一向にかまわん!
 やる気の香りだけでなく、恋の香りまでかぎ分けられるオレスキーの謎特技。恋に興味がないホッシーワさんとは違って、ナマケルダは話しに乗ります。結婚式のときもそうだけど、妙に詳しい。


 映画宣伝CM。これが噂の綺麗なナマケルダか。ゆうことハニーが妙に可愛い。


 めぐみの元気そうな様子に安心する誠司。神様がやってくると早速めぐみは「ブルー」と呼びます。危惧したとおりイベントが進行しています。めぐみが元気になって良かった、と視線を向ける神様に「あ、うっす」と不器用に答える誠司。このふたりも微妙な関係だよね。友達の上司?的な。誠司からすれば特別友情を感じる相手でもないだろうし……誠司が第2のファントムになる展開、あるで。

 みんなの前に姿を現すめぐみ。半日で快復。早速焼きトウモロコシを渡します。
 誠司は快気祝いに貝を取ってくると言います。勝手に取ってはマズイのでは? 漁協に確認済みだそうです。手際が良い。そんな彼にトキメク石神さん。するとひめはイタズラを思いつきます。

 人魚姫にチェンジ。素潜りで貝を取っている誠司を発見。っていうか、彼はどんだけスキル持ってるんだよ。イタズラしようとしたひめに魚達がイタズラ。今週のサービスシーンです。
 肘を岩にぶつけて轟沈。誠司に助けられます。

 イタズラする気だったんだろうといおなに見抜かれます。しかし誠司は貝を取るのを手伝おうとしてくれたのだと弁護。攻略しているつもりがないのに好感度が上がっていきます。
 ナマケルダさんが登場。恋はいけない。あれほど面倒なものはないと経験談。石神さんがやってきます。はい、2回目の当選。真央ちゃんとどちらが3回目の当選を果たすか楽しみになってきました。変身。


 恋は面倒臭い、苦労したと語り出すナマケルダさん。この人面倒臭がりな割りには自分から面倒なことするよね。しかもそれを他人に忠告してくれるし。面倒見がいい。
 4人でサイアークを集中攻撃。ラブリーさん、そのポーズは完全にシャイニングフィンガーです。そのうちラブリー天驚拳とか撃ちそうで怖い。
 強そうなマシンガン発射。プリンセスボールはいらない子。いつもと違ってやる気を出すナマケルダ。なんかあったらしい。しかしそんなことは知ったことじゃねぇ。ハニーがチアで打撃を与えて、お尻タンバリンでトドメ。新商品販促期間です。


 合宿も終了。キャンプファイアー。神様がさりげにギター持ってて吹きます。お前どんだけカッコ付けやねん。
 名残惜しむひめに、いおなは組み手でもする?と脳筋発言。君がそんなんだからホッシーワさんが一肌脱ぐハメになったんですよ! 私は一向にかまわないけど!
 誠司がひめの肘を心配。いつの間にか絆創膏が剥がれています。取りに行く誠司を石神さんが追います。好機。彼女の後ろ姿にひめはつまらなさそうな表情を浮かべます。日中のような好奇心丸出し感情は消えています。
 「好きです!」
 真っ向勝負を挑む石神さん。強ぇな。
 いつの間にか後を付けていたひめとゆうこも目撃。「お~」。ゆうこさん動じないねぇ。
 石神さんの想いに誠司は答えられません。想いは届かなかったものの、ハッキリ出来てスッキリしたのか石神さんは絆創膏を取りに行こうと理由をつけて足早に誠司から離れます。
 益々誠司が好きな子が誰なのか気になったひめはゆうこに迫ります。
 「そんなのめぐみちゃんに決まってるでしょう!
 軽いな、おい。
 「ええ~!? やっぱり~!
 「当たり前でしょう
 いつの間にかいおなも。普通に会話に入るな。
 めぐみには秘密。


②次回予告
 さらに面……おんぶ…だと!?


○トピック
 つまり纏めると、

 ひめ→誠司→めぐみ→神様←ミラージュ←ファントム

 ゆうこ→ごはん
 お姉ちゃん←いおな→お金

 黄色の安定感。紫の迷走ぶりはいつものことです。


 物語も折り返し。それなりに方向性や色が見え始めてきました。おそらくこの物語は苦しむ物語だろうと思います。主人公達自身が当事者となって苦しみ葛藤しその痛みに向き合う物語。ハピネスの対人理解は共感を介しているのでミラージュの問題がめぐみやひめにも共通する問題だと提示することで議論の土俵に上げるのではないかと推測されます。また、恋はトレードオフの性質を持つので自分の幸福が他人の不幸になってしまいかねないこと、全ての人が幸福になる選択肢がないことを示唆します。自分が犠牲になってもみんなが幸せなら幸せだと言っていためぐみがこれにどう向き合うかは興味深い。

 面白いことに、このアプローチの仕方は前作ドキドキと正反対です。ドキドキは有能な助っ人チームがトランプ王国のお家騒動、レジーナ親子に介入する話しで、当事者ではありませんでした。地球(自分達)も侵略されるのではないか?という不安と危機感は共有しましたが、幼い子どもが親の愛情を求める切実な願いに対しては当事者になることはありませんでした。マナ達は安定した愛情と友情で結びついていたので自然と愛情を分け与えることができましたが、反面、愛情に飢える体験はしていません。

 人間は苦しいとき、矛盾を抱えたときに問いを発します。何故こうなってしまったのか。何故こんなに苦しい思いをしなければならないのか。何故世界はこんなにも非情なのか。その苦しさ、切実さは当事者にしか分からないし、当事者だからこそ囚われる。
 ひめがずっと悩まされてきたように、人の想いはわかりません。それ故に誤解が生まれ、苦しみ時に解決不可能にもなる。その分からない相手を敵と見るか共通点を持つ同胞と見るか、プリキュアシリーズは後者の道を歩んできました。その解決方法は相手を満たすことでした。では、相手を満たすために自分が犠牲にならなければならないとしたら? あなたの幸せと私の幸せがトレードオフだとしたら、それでも呪わずにいられるだろうか?

 問いに行き詰まったとき、人は自らを含めて呪い怒りを抱きます。それは悪ではなく人の屈折した願い、矛盾と葛藤です。プリキュアの敵は「誰か」ではなく、そうした誰もが抱く問いであり、苦しみであり、矛盾です。問いに答えることを諦めたミラージュと、今まさに問いに触れつつあるめぐみ達を含め、本作は多層化された問いが形作られつつあります。はてさてあと半年でこれに答えられる力を持つことが出来るのか。今年のプリキュアもハードルが高い。

[ 2014年07月20日 18:26 ] カテゴリ:ハピネスチャージプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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