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第9話「空手でオッス!!プリキュアパワーアップ!?」

○今週の出来事
①特訓

 大きなため息。前回惨敗したのでテンションが下がっています。めぐみはともかく、ひめは別件も絡んでいます。フォーチュンの正体はひめも知りません。前回の様子から言っても本当でしょう。彼女は苦手だと語るひめ。
 彼女についてはブルーも知りません。神様がプリキュアの能力与えているんじゃないのか。っていうか鏡で調査すればいいんじゃね?というツッコミは野暮ですよね。
 続いてめぐみはフォーチュンが残した忠告を思い出します。それには触れられたくないひめは黙秘権を行使。絶対心当たりあるだろ、お前みたいなリアクションをしながら知らないと言い張ります。リボンも結託。やはりこれに関しては今しばらく伏せるようです。
 めぐみに災いが降りかからないよう頑張る!と空手の真似をしだすひめ。強くならねば。身体だけじゃなく気持ちを鍛えることも大切だとブルーが忠告。基本的にプリキュアは女児向けなので肉体強化を推奨することはあまりありません。強くなんないし。その代り別なことを教えます。

 キュアリズムはクールに去るぜ。
 「たおやかさん」とファンから親しまれる白系プリキュアの伝統を受け継いだガチな子。スタスタと去っていく必殺技が視聴者に強烈な印象を与えたことで有名。ファンタスティックベルティエはビームを飛ばすより直接殴った方が間違いなく痛い(形状的な意味で)。大人しい、清楚、真面目、お姉さんというポジションを取ることが多い白・青系の中で、奏はキャピキャピしてて面倒臭く普通の女の子的な振る舞いをすることが多いのが特徴。でも私はそこが彼女の良いところだと思っています。

 今週からOPは通常営業。


 早速ジョギングを始めます。ゆうこと合流。ふたりが強くなりたくてジョギングを始めたと聞いても「ふーん」で済ませるのはその理由を知っているからか、どんな理由でもOKという寛容力のなせる技なのか、なかなか底が知れないお嬢さんです。
 だんだんゆうこと差が開いていきます。意外に思ったふたりが立ち止まって尋ねると「ジョギングはロング・スロー・ディスタンスだよ」とコツを語ります。ゆっくりながーく走ること。その方がお腹も空くし美味しくご飯が食べられる。この子、ブレないよね。マイペースな彼女と違って目標があってさっさと叶えたいめぐみ達は急ぐように走り出します。「ご飯を美味しく食べる」ことよりも「強くなる」方が動機として高い。めぐみの自慢げな態度からそれが見えます。
 案の定、ウサギとカメ的な結果に。普段から鍛えているゆうこに敵うわけがない。今回のお話しは、長く続けている人には敵わないこと、ちょっとやそっとでは追いつかない(上達しない)こと、でもやりはじめないと身につかないことがポイントです。

 2キロも走らずダウン。そこに誠司が通りかかります。身内とのエンカウント率高ぇな、この河川敷。強くなるために走っていたら弱くなったとリボンが上手いこと言います。強くなるためにはどうしたらいいか? 「そりゃもちろん修行だな!」

 ということで氷川流空手道場にやってくる一同。
 中では門下生が各々稽古をしています。女の子もいますが一際目立っているのが師範の孫でもある氷川いおな。前回空手道場で占い屋を出していたのはそういう繋がりらしい。師範相手にも引けを取りません。
 格好良くて強い氷川さんの姿に門下生の女の子が憧れます。あ、この人が今回の被害者ですね、わかります。
 かずみちゃん。めぐみのクラスメイト。ふたりも空手をやると聞いてかずみは一緒に頑張ろうと声をかけます。早速氷川流の挨拶を教えます。ひめは相変わらずめぐみの後ろに隠れていますが、そんなんで組み手とかできるんだろうか。
 そんなやり取りを無言で見守る誠司。彼は今作での大人ポジションを兼ねています。


②地味で単調な作業を続けられるのって、それはそれで資質だよね
 青い帯を取ろうとしたひめにかずみは待ったをかけます。帯の色は強さの序列なので初心者は白帯から。
 誠司に稽古を付けて貰います。ちなみに誠司は黒帯。その強さはチョイアーク戦で証明されています。まずは防御の練習から。早速攻撃の練習がしたいとひめはダダをこねます。却下。防御から攻撃への道が開けると諭します。武術とか全く知りませんが、大抵は受け身とかそういうのからやりはじめるイメージがありますね。

 そんなわけで、円の動きで地味な練習を続けます。これアレだろ、ソックスを濡らす、ソックスを乾かすって奴だよね。単調な練習に不平不満を漏らすふたり。目の前で空手の型をとる誠司を見ながらめぐみ達はこれで本当に強くなれるのか?と疑問を浮かべます。明確な目標があるのはそれはそれでいいことですが、結果をはやく求めてしまいガチになるのはいなめません。商才の無い人が1000万円欲しがっても実際には毎月数万円ずつ貯金していくしかないことに喩えられるでしょうか。間違っても博打で増やそうと思ってはいけない。逆にある程度資本力が備わってくれば選択肢が増え多少のリスクも取れるようになる。いきなり大金を持たされても運用のノウハウが無ければ持てあますか浪費するのが関の山。凡人が突然大金を得て失敗するのはそれが自分のもので、扱えると錯覚するからです。車を持っても免許がなければ運転できないのと同じ。逆にノウハウや技術はお金や車が無くても残るので財産になります。
 全くどうでもいいことですが、私は今持っている財産だとか職だとかが失われても、それほど深刻にはならないだろうと思ってます。無くなったらまた一から始めればいいし、今の状態に戻らなくても別にいい。自分ならなんとかするだろうし、なんとかなるだろうと思ってます。この考えの根本にはある種の諦念と、それに伴う所有欲の乏しさがある。防衛規制の一種ですね。最初から期待しなければダメージが少ないって奴。これを卑屈にならないように、技術力と精神力を向上させつつ諦念と絶妙にバランスさせることが私の日常的訓練法です。なお、プリキュアの感想はこれに一役かっています。4話の感想でも触れましたが人の性格はまず変わりません。そして私は自分の性格が大好きです。この性格だからこそ私は自分の能力を完全に引き出せる。これを特化させることで自分の人生を楽しい方向に持って行けると確信しています。……という風に自己肯定感が売り余るくらいになるまでに相当な時間と訓練を要したことを付け加えておきます。人の性格は変わりませんが、長い時間をかけることで洗練させることはできます。蛇足ついでに言うと、私が言う性格は「傾向、方向性、好み、価値観」程度の意味です。また、ここでいう洗練とは、自分で人生を良い方向に持って行けること、良いと感じられることです。自分を否定したり世界を憎みながら死ぬのだけは勘弁。そうならなければ、なんだっていい的な考え。

 集中力を欠くふたりを真面目にやれ!と叱りつける誠司。夕方まで地味な動きを続けるとさすがにクタクタ。仕上げは腕立て30回。これも半分くらいでへばってしまいます。目標は高くても現実はこんなもの。しかしそれでも氷川さんのようなことがやりたいと目を輝かします。ケガするだけだとたしなめる誠司の声も耳に入りません。
 なんで強くなりたいのか。
 「もちろん、敵をボッコボコにすためだよ。でもってフォーチュンを見返すの
 正義の味方としてどうなんでしょうね、そのコメント。
 ため息をつくとそんなんじゃだめだと誠司は答えます。空手をやるのは相手を倒すためではないのか? めぐみの問いに違うと彼は答えます。自分を鍛えるため。
 「よく分かんない
 平たく言うと自己満足の世界だからねぇ。モチベーションを外に持つか、内に持つかみたいな。
 めぐみも「?」。わからないうちは攻撃は教えられないと突っぱねられます。ケンカに勝ちたいから技術教えろってのは、あぶないのでダメ。

 パサ。練習が終わってお着替え。来た! なんかエロい! これは日曜朝からPTAにケンカ売る気でしょうか。こういうケンカなら私は大歓迎です。と思ったら着替え終了。誰だよ映像編集した奴、カットされた映像がどこにあるのか、その情報売って下さい。
 一日練習してクタクタ。体中痛い。早く氷川さんのように強くなりたいと言っていると、かずみが頷きます。何年も練習しているのに全然追いつけない。自信を無くしています。心の花が萎れているんですね、わかります。
 そこにゆうこ参上。この子、行動範囲広いなぁ。飴を配ります。ひめはキャラの方向性が固まってきました。おめでとうございます、二代目えりか殿。別名なんでこの子プリキュアになれたの?枠。
 飴を舐めて幸せほっこりな三人の様子に笑顔を浮かべるゆうこ。この子は強い。精神的な迷いが一切ない。
 明日は道場の試験。受かれば黒帯。


 赴任した先で不満を口にするオレスキー。ホッシーワはまたはじまった、とうんざりした様子。「これ、絡みにくくて面倒くさいんですよ」とナマケルダも同意。やばい、ナマケルダさんが面白すぎる。たぶん、彼とは話しが合うわ。オレスキーはそんなナマケルダにそのやる気の無さが俺を安心させると突然話しを振ります。ホッシーワにも欲しがるだけで努力せず成果も上げない態度は実にいいとコメント。的確な評価。そんなふたりこそ自分の引き立て役に相応しいと堂々と言ってのけます。典型的な自己愛性パーソナリティかよ。面倒くせぇ。このタイプは他者からの賞賛を欲しがるので自然と自慢話しが多くなります。こっちはその事柄や事象について話しをしたいのに「これをやった俺が~」的な話しに持っていこうとするのでホッシーワじゃなくてもうんざりします。一応自己弁護すると、この感想は私の自分語りが多いですが、それは自分の主観をとおしてでしかソレを記述することができないからで、私の考えそのものは読者にとってはどうでもいいと私自身思っています。逆に言えばあなたの意見もどうでもいいってスタンスなんですが。ソレを浮かび上がらせて考え、思考を整理するのが目的です。

 自分の地位を脅かす存在は握りつぶす。自己愛性でこっちのタイプはさらに面倒臭い。より目立つように頑張る人はまだいいんだけど。


 翌日。試験に臨もうとするかずみはもし受からなかったらやめると打ち明けます。自分に空手は向いていない。それはそれでいい判断だと思うよ。私も本読んでて分からない本は読み飛ばしちゃうし。重要なのは自分にできなかったことで自己否定を募らせるんじゃなしに、自分にできることで自己肯定を高めていくことです。続ける続けないはさほど重要ではない。
 何年も続けられているんだから凄い、自分達は一日でめげているとフォローするめぐみとひめ。多少は自信を取り戻したのか、表情に明るさが戻ると練習してくると道場の裏に回ります。

 練習し始めた途端また迷いが生まれて動きが鈍ります。目標や憧れがあることは良いことだと思います。現に六花はそれを力に変えた子でした。しかしそれが劣等感を生むこともあって、枷になることもあります。
 かずみの独白にオレスキーが答えます。会話すんな。超能力者かお前は。
 お前より強い者を消し去りお前が最強になれ。そういう発想があるのは分かるけど個人的には面倒臭いやり方だな。自分が好きなポジションを取れれば他がどこにいようと知ったことじゃねぇって私だったら考えるね。サイアーク化。道場を破壊し始めます。変身。


③いったい何ゆうゆうなんだ…?
 チョイアーク相手に前哨戦。ラブリービームでなぎ払います。完全にそれサイクロプスだな。眩しいらしく目がチカチカするようです。それ、他に出し方あるんじゃないかな。
 数にモノを言わせてチョイアークが包囲。氷の舞で範囲攻撃。別に空手を覚えなくてもプリキュアの能力で対処可能です。
 「フォーチュンがいなくても余裕ですぞ!
 「ナマケルダのマネなどしおって!」
 ちゃんと意図が伝わったようです。ナマケルダさんの人気に嫉妬。

 サイアーク戦。ラブリーのおしりパンチが炸裂。来たな。是非EDのCGでおしりパンチを見たいものです。
 この調子でいけると思った矢先にフェイント攻撃。ラブリーがプリンセスを庇って被弾。ちなみにスカートの中はバルーンパンツです。個人的にスパッツよりこっちの方が好きです。可愛いので。昔やっていた世界名作劇場を思い出します。
 ラブリーもプリンセスも戦闘技術は未熟なのでフェイントに弱い。プリンセスの判断ミスがこの事態を招いたと精神攻撃を仕掛けるオレスキーは割と知能的です。フォーチュンの言葉が脳裏に浮かんでプレッシャーをさらに強めたプリンセスはお約束の弾丸マシンガン。完全にフラグ技になってますね。
 バリアでガード。もう空手と関係ねぇ。

 フォーチュンも現われない。危うしハピネスチャージ。リボンがプリンセスを庇おうと前に出ますが逆にあぶねぇ。
 「いただきますとごちそうさま♪
 「笑顔がふくたむ合言葉♪
 歌が聴こえてきます。
 「幸せごはんで今日もハピネス♪
 「たまごかけたごはん食べたい♪
 「(中略。聞き取れず)おかずなしでもそのままでOKです♪
 「ハウ!? そうだ! OKだ! ごはん最高~!」
 ごめん、何言ってるかわからないです。絵面だけ見るとハニーの姿に見取れたように見えるな。女子中学生の太ももに興奮するなんて犯罪者の臭いがしますぞ。っていうか、これ敵も光ってるけど、もしかしてこの技、敵も笑顔にしてね?
 「ホカホカのごはんがいつもある♪
 歌声に和むオレスキー。フラダンスのときもそうでしたが、ハピネスの浄化技は敵に対して苦痛を与えるわけではなく、普通に心地よさを与えるようです。この辺は浄化ビームが致死性を持っていたドキドキとは違います。
 「夢が大もりてんこもり♪
 「みんな一緒にたらふく食べれば元気いっぱい♪
 「ごはんは愛のエネルギー♪
 その場にいるみんなで歌い出します。なにこの洗脳力。この黄色マジやべぇ。太ももマジやべぇ。
 「あ~、ごはんはおいしいな♪

 歌で元気もりもり。もはや隠す気ねーだろな勢いの堂々とした出オチっぷりを見せる謎のプリキュア。修行を思い出して、と助言します。
 気を取り直して戦闘再開。サイアークの攻撃を防御の型で無効化。練習の成果があったとふたりは意気揚々。いや、それ絶対プリキュアの能力だから。テレビでカンフー映画見てモノ真似してもできたと思うよ。
 
 本日も戦闘終了。解散。


 改めて助っ人してくれたプリキュアにお礼。パンチやキックも凄いけど歌はみんなが和むと穏やかな口調でいいます。
 「私はキュアハニー
 「おなかいっぱい、幸せいっぱいがモットーだよ
 飴ください。
 「キュアハニー…か
 「誰なんだろう?
 一周回って彼女達の優しさに感心します。
 「今のお前達の仲間か?」
 重ねボケってやつですかね。

 意識を取り戻したかずみは反省。焦らずにゆっくりと。氷川さんもお互い自分を高めようと励ましの言葉を贈ります。
 笑顔で試験を受けに行くかずみの姿を見て、空手を続けるのだと理解するめぐみ。なかなかさとい。

 これで防御の大切さが分かっただろ? 稽古の続きをしようと誠司がふたりを促します。防御の大切さっていうか、うん、なんだろ、発想の違いというか、もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気分なんですが。お腹の虫が鳴ります。「空手はまた今度教えて」「暇なときに」。もうやる気ねぇ。
 空手よりもごはんが力の源。


④次回予告
 眼が…ワンダフルネットきたーー!
 ゆうこが映っている場面で「ここは私の出番かな」とかもう全く違和感無いんですけど。


○トピック
 見事なぶち抜きでした。

 プリキュアは女児(と親)の視点を基準にして作られているアニメなので、女児が空手をやって強くなりましょうという話しは意味がありません。一朝一夕で強くなるものではないし、そもそもプリキュアは強いので空手で強くなるのは本末転倒です。女の子にとってプリキュアが強さの証しなのだから。
 なので、この手のお稽古ものはせいぜい地味でもゆっくりと続けようというのがお約束です。そのお稽古をやる理由とかモチベーションとかを大事にしよう。そういう締め方がベター。
 しかしそれをぶち抜いて「ごはんを食べよう!」と締めくくったところに本作の女児向けアニメとしての矜持、やる気を感じます。いや、これほんと、見事。未就学児童ならヘタに身体を鍛えるより食べた方が健康的に育つだろうし、技術向上より肉体的成長速度の方が早い。一見すると的外れなようでいて子ども的には正しい着地点。さらにいえば、女児が空手に興味を持つとは思いにくいし真似しづらい(プリキュアごっこするのと変わらない)。その点で歌を歌うのは子どもでも簡単にできるし、プリキュアごっこの幅を広げられる。スポンサーの都合を考慮しつつ意味を持たせる乾坤一擲の妙手だと思います。プリキュアが誰を視聴対象としているかよく分かるエピソード。


 さて、満を持しての黄色登場。彼女は心技体揃って安定しているイメージがあります。力に溺れることも焦ることもない。自分にできること、したいことを自分でコントロールしている。やはりハニーはラブリーとプリンセスの一歩先を行くポジションだと見て間違いなさそうです。彼女からは全く肉弾戦のイメージが湧いてこないのですが、果たしてどんな戦い方をするのか。何故正体を隠しているのか。コスチュームチェンジにダンスに歌と競合作品のネタを吸収しながらシェア競争に挑むプリキュアの戦いはこれからです。
[ 2014年03月30日 15:20 ] カテゴリ:ハピネスチャージプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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