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第2話「ひめとめぐみの友情!ハピネスチャージプリキュア結成!!」

○今週の出来事
①敵前逃亡

 変身おさらい。何度見てもマントは素晴らしい。
 OP。今週のゲストはキュアドリーム。前回に引続き主役の登用。作画気合い入りすぎです。
 全くどうでもいいことですが、今作から時報が入らなくなって時間が読みにくくなりました。


 戦闘開始。初心者にもかからず良い動きをするラブリー。それでも一人では及ばずサイアークに捕まってしまいます。プリンセスが助太刀。救出に成功するもサイアークの戦意は揺るぎません。その姿にプリンセスは及び腰。反撃を受けて地べたに倒れます。すぐに体勢を戻して挑みかかるラブリーと対照的にプリンセスは戦意喪失。すっかり負け癖がついています。
 怖がるプリンセスを励ますリボン。ラブリーだって怖いはず。それでも彼女は戦っている。勇気を振り絞ってプリンセストルネード。相手が怯んだ隙に退却。これにはナマケルダも仰天。
 「プリキュアが…逃げた」


 ブルースカイ王国大使館に避難。近所にあったようですが目立ちにくいのかめぐみも知りませんでした。ひめは人目につかないことを確認すると中に入ります。家がバレても襲撃を受けないのがこの手の番組のお約束なので後々大手を振って出入りするかもしれませんが、ひめは亡命して身を隠している立場ってことは覚えておきましょう。
 めぐみは早く真央ちゃんを助けに行くべきだとひめに言います。しかしひめは敵に適わなかったと自分達が逃げた理由を言います。適わなくても頑張らなきゃ、プリキュアなんだから、と力説するめぐみ。
 「プリキュアだからってなんでも出来るわけじゃないの!
 ケンカになりそうなところで、鏡の中からブルーが現われて仲裁に入ります。
 「神様の嘘つき!
 友達が出来なかったのにサイアークを倒せなかった!と苦情を言います。ほら、やっぱり。この子は短絡的な思考に陥っている。大きな問題を抱えている人は一発逆転思考に陥りやすい。物事を単純化・短絡的に結びつけやすくなる。友達が出来れば敵に勝てるようになる、ダメな自分が良くなる。そう思ってたのに嘘だった。典型的なダメ人間の思考です。この子は物凄くジコチューです。しかしそれはおそらく彼女が望んだ結果ではありません。
 話しを戻して設定説明。ブルーは地球の神様だそうです。……。リアクションに困ります。するとめぐみに与えられた「愛の結晶」は神様が与える特別な力みたいなものなんでしょうか。その割りにどうでもいいような感じでひめに渡されましたが。神様の考えることは一般人には分かりません。
 初対面のめぐみのことも知っています。鏡でウォッチ済。神様の趣味は盗撮らしい。鏡を使って世界中の映像を見せます。どの映像も侵略された光景。地球が侵略されている証拠。一般にもニュースになっています。
 事の始まりはアクシアという箱。世界に災いを及ぼす者達が封印されていましたが、その箱が開けられたためにこのような事態になったらしい。その話しを聞くひめの表情に陰りが生まれます。前回フォーチュンが言ったことと関係しているのでしょう。開けた張本人か、関係者だと思われます。

 クイーンミラージュは鏡を呼び出します。ディープミラー。ものっそ黒幕的な雰囲気が漂う鏡です。鏡はキュアラブリーの存在をクイーンに教えます。愛の名を持つプリキュア。幸せは一瞬、愛は幻。プリキュアを倒せと鏡に命じます。

 そんな感じでクイーンは愛を忌み嫌い世界から幸福を消し去ろうとしている。ブルーはめぐみにプリキュアの使命を伝えます。即決即断で引き受けます。躊躇いないなー。「勝手に決めないで!」。すっかり負け癖がついているひめは諦めています。今まで負け続けてもギリギリ戦ってこられたのでしょうが、友達への希望も潰えた今彼女のメンタルは崩壊しています。一定値以下になると投げやりになるパターン。
 ひめの故郷ブルースカイ王国は幻影帝国に支配されて国民全員が囚われの身。リボンはひめの良心に訴えかけます。幻影帝国の城がブルースカイ王国の城を流用しているのか、国民が実はチョイアークとして徴兵されているのかは判断つきかねるところですが、そういうわけでひめは亡命者です。独りぼっちのあげく友達が出来たと思ったらこのザマ。
 逃げ出したひめをめぐみが追いかけます。が、逃げ足に定評があるひめに追いつけず見失ってしまいます。


②どっちが私の姿?
 サイアークが野放しになっているので街はカビだらけ。どんどん繁殖していきます。まったりしているとディープミラーが声をかけます。佇まいを正すナマケルダ。幹部より上でクイーンより下なのか。
 プリキュアを倒せとの命令を受けるも、すぐに怠け始めます。勤労意欲ないっすね。

 公園で一人頭を抱えるひめ。心配したゆうこが声をかけます。人見知りするひめは緊張して固まります。身内には好き勝手振る舞えるけど、人前では何も言えなくなるタイプらしい。慎重というべきか、ある意味で人との関係に敏感だとも言えます。経験上、自分に自信が無い人はこの傾向が強いような気がします。ゆうこはひめに飴を手渡します。この子はどうやら餌付けキャラのようです。提供イラストでもマカロンで餌付けしてるし。
 ぎこちなくお礼を言うと逃げるようにひめはその場から立ち去ります。呆けたように後ろ姿を見るゆうこ。この子はめぐみと違った意味で順応力ありそうだなぁ。

 完全にひめを見失っためぐみはリボンを連れて捜索。リボン意外とでかい。リボンはため息をつきながらひめは根は強い子だが少々臆病で打たれ弱く、我儘で、自分勝手だと言います。根が強い要素が見出せねぇ。迷惑をかけてすまないとめぐみに謝ります。リボンに心配されるひめは幸せ者だとめぐみは答えます。この子は良いところを見つけるのが上手い。
 ひめは良い子に巡り会えたと喜ぶリボン。早速ブルーから貰ったカードを見せます。今作の特徴は衣装チェンジ。探偵の衣装にお着替え。今までも小物アイテムを日常で使うことはありましたが、こういう展開は他の女児向け番組を彷彿とさせます。逆に言えば、女児向けでは定番ネタをやってこなかったわけですが。
 ゆうこを見つけると声をかけます。その格好はどうしたのかと聞かれます。人捜し。探し人の特徴を言うとすぐに教えてくれます。ゆうこさん、めぐみの肩に乗っている物体についてはスルーですか。

 公園に行くと飴の包み紙を発見。証言どおり。虫眼鏡をとおすと足跡が見えます。衣装替えすると特殊効果が付くらしい。この手の設定はプリキュアでもよくあるんですが、大抵話しが混み合ってくる後半になると使われなくなりますね。

 独り寂しく飴をなめるひめ。目尻に涙を浮かべます。めぐみが心の歌を歌いながら歩いていると発見。
 ひめは自分がダメプリキュアだと自己卑下を始めます。違います、ダメプリキュアなんじゃなくて、ダメ人間なだけです。
 ダメじゃない、助けてくれた、足だって速い、大した逃げ足だと褒めてるのかこき下ろしているのか分からないことを言うめぐみ。いくら褒めたところでサイアークは倒せていない。今までもそう。怖いとひめは座り込みます。彼女がどういう理由でプリキュアになったかは分かりませんが、おそらく望んでなったわけではないでしょう。責任を取る形でか、他に選択肢が無くてやっている。彼女からは義務や使命感よりも恐怖感や不安を強く感じます。良くも悪くも彼女は近視眼的です。1話冒頭のように敵を倒せたかと思えば素直に喜ぶし、負けたら悔しがって、負けすぎると嫌気がさしてしまう。彼女にはプリキュアをやることの根本的な軸(使命感)がない。これはフォーチュンと大きく異なります。ひめの問題はリボンが指摘したように心の問題、とりわけ自己肯定感の低さにあります。
 世界を救う以前に、まずプリキュアになる女の子自身の心を救わなければならない。というのがハピネス序盤の課題です。ぶっちゃけて言えばひめはプリキュアになる資格がない。自分のことしか考えていないのだから。しかし逆にプリキュアを通じて女の子はその資格を磨いていける。そしてプリキュアに必要なのはまず友達だ、ということです。
 俯いて泣くひめに、めぐみはダメでも何度でもチャレンジしてきた、とっても頑張り屋だと伝えます。怖くてもプリキュアをやってきたのは凄い。これはめぐみも恐怖を感じていたので本心からの言葉でしょう。本作は鏡をモチーフにしています。創作における鏡は色んな意味を持つものですが、鏡は自分を映すもの、違う自分、可能性、同じ事象でも異なる側面を映すものというのが基本的な使われ方です。ひめの行動は一面ではダメダメで自分勝手ですが、一面では粘り強かったとも言えます。視点の違いによって解釈は異なる。他者とはその違った解釈を与えうる存在です。他者とは自分を映す鏡。
 「もうちょっと頑張ってみない?
 めぐみは自分の手をこすり合わせると、ひめの手を掴んで「幸せ注入!」と言います。自分の温もりを伝えます。
 「こんな風にみんなに幸せを配りたい。あたしそういうプリキュアになりたいんだ
 やはり本作はドキドキの後の物語なのだと思う。幸せの王子だったマナは決して孤高ではなかった。理解者と共に自分のしてきたこと、他の人々を見つめていた王子でした。”誰かと共に””誰かと手を携えながら”女の子の飛躍を活躍を描く。学校の中で終わらない。世界に飛びだす。近年のプリキュアの目標だろうと思います。

 プリキュアに成り立てで分からないこともある。ひめが一緒にいてくれたら心強いとさりげなくひめの存在感をアピール。この子やり手だ。褒めて伸ばすタイプ。「あたしがいなきゃダメ?」「ダメダメ。ひめがいないなんてありえないよ
 ひめはめぐみの手を掴み直すと「しょうがないな。じゃ、やってあげようっかな」と笑います。
 相手が単純で助かりました。

 そういうわけで、まずはコンビ名から。そこから!?と驚くひめ。コンビを組むにあたって名前は大事かもしれません。それはそうと、めぐみとひめは身長差が明らかにありますね。
 決めポーズ。絶望的にセンスが無いめぐみ。お笑いコンビを目指しているのか。話しに乗ったひめがポーズを取ります。「いいね!」「天才!」褒めちぎります。ここで重要なのはバカみたいな会話であっても共通言語が必要だということです。言葉を出すということは、とりもなおさず自分の意思を出すということで、その主張の場が共通言語です。これを介さないといくら言葉を重ねても空虚なやり取りにしかなりません。


③ハピネスチャージプリキュア!
 怠けていても侵略は進む。ナマケルダがカビに腰掛けながら満喫しているとめぐみ達がやってきます。
 啖呵を切るめぐみ。一方、ひめはナマケルダに視線を向けられるとめぐみの後ろに隠れてしまいます。悪いことしてるのはそっち。めぐみに背中を押されながらひめも啖呵を切ります。変身。
 ハートキャッチのように二人専用バンクがあるのかと思ったらそうではないようです。ちょっと残念。かけ声は一緒に。
 「ハピネス注入! 幸せチャージ! ハピネスチャージプリキュア!

 バッチリ決まってラブリーは早速プリンセスを持ち上げます。絶対この子、人をヨイショして仕事させるタイプだわー。
 チョイアークを呼び寄せて戦闘開始。頭突きをかますラブリーさんマジ武闘派。雑魚相手ならプリンセスでも余裕。ていうか何をやっても余裕ってくらい相手が弱い。しかし数が厄介。リボンがアドバイス。ブレスを使って自分の考えた技を使おう。早速パンチビームで雑魚を蹴散らします。演出の人のセンスが問われそうな設定。○○パンチを越えるものが出てくるでしょうか。
 怪人戦。今回はなんとかやってやれないわけではないレベル。ラブリーは自分が引きつけてプリンセスにトドメをさすよう指示します。これは巧妙な駆け引き。負け癖がついたプリンセスに敵の首を取らせることで自信をつけさせようというわけか。自信がないのなら、まず手応えを感じさせることで意欲を取り戻させる。プリキュア的教育指導の在り方が垣間見えます。
 「ラブリー・ハートリストラクション!
 やべぇ、リストラクションの意味が分からなかった。英語力で中学生に負けた。

 足止め成功。必殺技発動。
 「勇気の光を聖なる力へ! ラブプリブレス!
 「プリキュア! ブルーハッピーシュート!
 腕を胸の前で回すのはお約束らしい。やっぱり射撃技なのに何故か殴って飛ばします。カッコイイ。こういう変なセンスはプリキュアっぽい。一瞬でもウィンクを浮かべて表情付けるのはプリンセスの特徴。この子は表情がコロコロ変わります。それは彼女の色んな側面、変容性、豊かさの現われでもあります。誤解を恐れずに言えば感情の強さ、豊かさはその人の生命力、可能性を示唆します。
 「勇気よ! 天に帰れ!
 今作のプリキュアは色んなものを天に送り返すらしい。

 初勝利。

 真央ちゃんも元通り。母親の元に帰ります。その様子を見守っためぐみは幸せハピネス!と親指を立てます。
 今回の報酬。深紅のドレスとローラースケート。初めてカードをゲットした、友達って凄い!と喜ぶひめ。ファイルが一杯になればなんでも望みが叶う。サイアークを倒さなければならない。話しにグイグイ付いてくるめぐみにひめもタジタジ。彼女の手をひめが掴みます。
 「めぐみ、ありがとう。一緒に頑張ろうね
 彼女にとって最初の理解者。最初の友達。
 「うん。よろしく!


④次回予告
 早速修羅場か。胸が熱くなるな。


○トピック
 ポンコツひめが何とか道を踏み外さずに済んだ回。
 次回予告でも顕著なようにひめのめぐみに対する依存度が高いところから始まるのはプリキュアでは珍しい。友達がどういう関係なのか、ひめの理解をとおして語られそうです。


 情報が出そろっているわけではありませんが、物語を追っていく上で骨子になりそうな点をとりあえず構築します。物語が進んでいくのに合わせて修正、場合によって破棄します。
 まず前提としてハピネスはドキドキを継承しています。ドキドキがどういう物語だったかと言えば、プリキュアの公式化を行いました。プリキュアは世界を変える、人々に認知されながら活動する女の子。だから地球が平和になるかピンチになるかはプリキュアの活躍次第。
 してみるとハピネスはどうか。地球が侵略されています。1話でめぐみがどう憧れようとプリキュア側が劣勢なのは事実で、プリキュアの限界、なんでもかんでもできるヒーローではないことが明示されています。また、公式化されればプリキュアについて他の人が印象を持つのも当然の流れ。めぐみがプリキュアに期待をかけたり、プリキュアになったらそのイメージを守ろうとするのも当然の反応です。めぐみにとってプリキュアはヒーロー。当事者であるひめにとってはそんなに気楽なことじゃない。こうした視点の違いが生まれるのは必然です。
 世界を守れればヒーロー。侵略されれば怠け者。プリキュアなんだから戦え、逃げるな、今すぐ戻って戦うべきだ。今までのプリキュアであれば「プリキュアなら」「~するのがプリキュア」と内在論理のみで意味付けることができました。今作からは世界とどのような関係を持っているかもファクターになると考えられます。要するに今までは趣味で世界を守ってきたけど、これからは仕事として(現実に直接影響を与えるものとして)プリキュアの重さが女の子にかかってくるようになりました。違う言い方をすれば、女の子達だけで済んだ話しが、否応無しに外側と関係することになったわけです。友達や家族問題が主だったスイート・スマイルはこの意味で女の子達の日常に閉じていた(身内で決着が付けられた)物語です。ドキドキを契機にしてその流れは変わっています。プリキュアシリーズが新たなステップに入ったことを予感させます。

 この世界でプリキュアは何ができるか、何を求められているのか、それにどう答えられるのか。
 「われわれが人生の意味を問うのではなく、われわれ自身が人生の意味を問われているのであり、答える責任があるのだ」(ヴィクトール・フランク)

 というような人生観の話しを個人的な軸にしつつ、プリキュアのロジックを解釈。この2つを同時並列的に、両方混在させながら文章にするのがこの感想のスタイルです。


[ 2014年02月09日 14:55 ] カテゴリ:ハピネスチャージプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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