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第35話「いやいやアイちゃん!歯みがき大作戦!」

○今週の出来事
①ちゃんと子育てしないと世界が滅ぶ

 久々登場のアン王女。至急伝えたいことがあるそうです。アイちゃんについて。その名を訊くとマナはすぐに自己紹介して王女に話しかけます。六花もジョナサンがタマゴを河原で拾ったと補足します。ノッポさんは最近登場していないので軽くおさらい。
 アイちゃんには使命が2つある。一つはプリキュアに力を与える。もう一つは闇の力を抑え込むシールドとしての役目。ジコチュー達は人間なら誰もが持っている我儘で自分勝手な心を膨れあがらせて仲間を増やしていく。アイちゃんは光の力でジェネジーを抑え込んでいたのだそうです。この妖精トランプ王国に居れば良かったのにね。居たのかもしれないけど。
 最近その力が弱まった理由はイヤイヤ期に入ったため。前回に引続き親向けな説明がされます。母もそう言っていたと六花は頷きます。今後、アイちゃんが健全に育つか我儘な子に育つかはあなた達の育て方次第だと王女は言います。さりげなく子育てと世界存亡の責任がなすり付けられました。クリスタルの件といい、絶対この王女ジコチューだよ。たまたま拾った人にそんな命運が委ねられるとか酔狂ですな。ノッポさんは育児放棄してたしパートナーの亜久里もやる気ないし、トランプ王国民も地球人もジコチュー度高ぇ。前者は案の定滅びましたが。日頃の行いが大事だと分かる事例です。そんなわけでジコチューというのが、個人だけの問題ではなく人に伝染するということがクローズアップされたわけですね。個人として完璧であっても、全く人と関わらないのであればそれは未必の故意的な、結局ジコチューになるのだということになります。
 アイちゃんがジコチューな子に育つと不思議な力はなくなってシールドもなくなるそうです。この世界の命運は育児にかかっている、という子ども番組的見解。ジコチューとは倒すものではなく、健全な精神を育むことで最小化させるもの。

 だんだん王女の話し声が遠くなっていきます。通信終了。もっと話しをしたかった真琴は少し寂しそう。
 ランスの悲鳴。アイちゃんのおしゃぶりになっています。痛かったと言うランスの話しを訊いた六花はアイちゃんの口を開きます。ビンゴ。歯が生えています。


 アジトでケーキをどか食いするマーモ。食べても食べてもお腹が減ると主張します。それグーラのジャネジーから作ったんじゃね?とイーラが推測。嫌な副作用だなぁ。イーラもそのうちオカマ言葉になったりするんでしょうか。
 食後の運動に出ます。


②歯磨きと歯医者
 マナはアイちゃんに歯磨きの仕方を実践して見せます。ところがアイちゃんにその気はありません。ちゃんと歯磨きしないと虫歯になっちゃうよ、と六花も声をかけます。前回に引続き夫婦っぷりを発揮。その隣で亜久里はお菓子をモグモグと食べています。絵面的にどうなんだろうな、歯磨きしている側がなんか罰ゲームっぽく感じないか? 子どもから見たときの大人って好き勝手にやれるってイメージあります。大人になれば宿題しなくて済むから大人になりたい的な。ところでお茶代わりにエースティが置いてありますが、真琴は仕事で余ったお茶とか貰ってきているんでしょうか。
 「虫歯って何?
 全員が一斉に真琴の方を見ます。
 口の中のミュータンス菌が歯を溶かす病気だと六花が説明。博識です。虫歯菌って最初から口の中に存在してなくて、食べ物や食器を通じて感染するものだと訊いたことがありますが、するとトランプ王国にはミュータンス菌が無いのか、完全に感染しない対策がとられているのかもしれません。手を振ればクリーナーが飛んでくる世界なので割とその辺もハイテクなのかも。
 歯が溶けると訊いて戦慄する真琴。まあ、怖い表現だよね。甘い物ばかり食べていると虫歯になりやすい。さきほどからバクバク食べている亜久里に話しを振ると「毎日歯を磨いている」と模範解答が返ってきます。
 歯を磨く、と訊いて真琴は自分がやっていたCMを思い出します。「歯磨きって、虫歯を予防するためにしていたの?」。お前は何のためにしていたんだと思っていたんだ。虫歯は別にしても歯垢や汚れ落としとか衛生上の理由からトランプ王国でもやっていると解釈しておきます。実際、病原菌に対しての知識があるのとないのとでは認識が大きくズレたりしますね。新大陸発見後、原住民が死んだ大半の理由は病原菌によるものです。この調子だとトランプ王国には歯医者が無さそうですが、真琴は今後大丈夫なんでしょうか。
 歯を磨いていれば虫歯にならないと訊いて一安心。お茶を飲んだ瞬間、あの痛みが走ります。真琴終了のお知らせ。
 「歯が痛い!
 地球人じゃないばかりに、こんな損な役を一身に負うのが彼女の役目です。マナは賢い、六花は頭が良い、ありすは聡いと表せる中で、真琴については凡人、酷いとポンコツと表せてしまう所以です。せめてスパークルソードが効いてくれさえすれば。
 虫歯だと六花のお墨付きが出ます。妖精からもボロクソに言われます。ただ歯を磨けばいいってもんじゃない。磨き残しがあってもダメ。六花が厳重に注意します。ああ、メガネかけた六花さんに説教されたい!

 そういうわけで歯医者へ。
 マナ達も付き添います。一応アイちゃんも看て貰うようです。それにしても亜久里は自分のパートナー放置です。この番組は「ママは小学四年生」じゃない!とかなんとかポリシーを持っているのかもしれません。
 太鼓デコルを使って機嫌をとります。音が出ますが日常茶飯なのか看護婦さんも笑顔でスルー。肝心の真琴も虫歯を治療できると知って一安心。しかし「虫歯の本当に恐ろしいところはこれからよ!」。メガネ六花は心のオアシス。

 隣の診察台でキュィーン。独特の音と光景を見た真琴はマナに何をやっているのか尋ねます。歯を削っている。ペンチは何に使うのか。治せないときや親知らずは抜くこともある。椅子を倒されてライトアップ。眼前に迫ってくる治療器具。真琴は脱走します。


 ベンチに座る真琴を歯医者に誘うも頑として受け付けません。キュィーンっていう音を訊くと足がすくむと言います。親知らず抜くときとかガチでへし折るって言葉のまんまだったりするし、割と力尽く系な治療だよね。
 真琴が不安になっているのが伝染したのかアイちゃんが泣き出します。そんな真琴を情けないと評する亜久里。我儘な赤ちゃんそのもの。王女に託された自分達は母親同然、その母親が手本を示さなくてどうすると尤もな説教をします。でも育児放棄している人に言われたくない。
 歯医者が怖いのを克服するのは難しいので、アイちゃんに手本を見せよう作戦で懐柔するマナ達。自覚と責任を持て。
 「私は虫歯を治してみせる!
 ちょろい。
 みんなが背を向けて歯医者に戻ろうとしても真琴は動きません。
 「でもやっぱり怖い


 歯医者の先生は暇だとつぶやきます。もっと患者が増えれば商売繁盛なのに。不謹慎だと自省。不幸な人も居ればそれで幸福になる人もいる。前に水道水にフッ素を入れないのは歯医者の陰謀だ的な話しを訊いたことがありますが、あれはあれで副作用が無いわけではないし、効果対費用が本当にいいのか疑問視されているようですね。個人的には2年に一回の車検を廃止して欲しいのですが。このように無駄なこと、金がかかることをやることで社会は回るわけですな。スクラップ&ビルド。そうこう言っているうちに病院が廃墟になりました。これで土建屋も儲かります。世の中上手く出来ています。

 現場に駆けつけて変身。
 「響け! 愛の鼓動! ドキドキ……」
 一人足りません。真琴が気に隠れています。ジコチューのドリルに戦々恐々。これは酷い。もっとも、戦力的にはあまり低下しないのですが。強いて言えば最強必殺技が撃てない。
 「奥歯ガタガタ言わしてやんよ」
 誰が上手いこと言えと。
 戦闘開始。簡単に圧倒。倒れたジコチューがジタバタしたせいか、振動が虫歯に響いて真琴が痛がります。不安を感じ取ったアイちゃんが泣き出してジコチューがパワーアップ。ちょっと真琴さん、変身しないならどっか行ってて下さいよ。
 例によって4人は大ピンチ。エースさんのスカートがヒラヒラしてもあまり嬉しくない件。

 責任を感じる真琴。エースが叱責を飛ばします。トランプ王国再興が虫歯に負けるのか。両足で大地を踏みしめて立ち上がりなさい!と檄を飛ばします。その姿にアン王女の姿を重ね合わせる真琴。ようやく作中でも似てる指摘がされました。
 真琴的には大地を踏みしめてというより歯を食いしばって立ち上がります。変身。

 ドリルを素手で掴みます。名乗りながらジコチューを投げ飛ばします。泣いているアイちゃんに虫歯に負けない、一緒に頑張ろうと呼びかけると彼女も笑います。
 「目には目を、歯には歯を!」
 ほんとこいつら自由だよなー。

 「ソードハリケーン!
 文字通り投げやりな技です。ラブリーパッド技は殺傷力がありません。浄化。
 ソードは亜久里にお礼を言います。亜久里も王女を見たときに既視感を抱いたと言います。


 無事治療が終わり真琴はアイちゃんに一緒に歯磨きしようと自信を持って言えるようになります。新しいラビーズが生まれます。パジャマと歯磨きセット。自分で歯磨き。仕上げはお母さん。


③次回予告
 お前六花派じゃねーのかよ。


○トピック
 真琴のせいでトランプ王国に虫歯が広まるのでした。
 プリキュアの親懐柔回。この番組は安心して子どもに見せられますよアピールすることでひいては売上を伸ばそうとする戦略。

 アイちゃんの役目とか王女とエースの関連性についていよいよ言及され始めましたが、それはどうでもよく、子育てを通じて愛を獲得していくお話し。愛は他者との相互関係によって生ずるので、マナ達がアイちゃんに範を示していくことで自覚と責任を持たせています。人は他者のために自己を飛躍させることができるという示唆。自己を越える何かのために働くことによって、自己が拡張される(不安や恐怖、願望といった自分の都合が抑え込まれることで新しい道が選択しやすくなる)。この自己を越える何かが抽象的な物で恒常性・一貫性を持つ場合、その状態を信仰と言っても良いです。良くも悪くも人は信仰がなければ現実を越えることができません。神でなくても人は各々何かを信じているものです。信仰を超軽い、気楽な感覚で言えば楽観性ですね。悪く言えば強迫性。前者が強ければ人は世界を越えられる(その人が信じている世界になる)と考えられるし、後者が強ければ人が(その人が信じている)世界に押し込まれます。蛇足ですが。
 赤ちゃんであるアイちゃんに「一緒に」と再三言っているのも、愛は与えるのみでなく相互であるという認識が強く出ています。

[ 2013年10月06日 12:18 ] カテゴリ:ドキドキ!プリキュア | TB(0) | CM(-)
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