六畳半のすごし方 TOP  >  未分類 >  NISAのメリットはそんなに大きくない(資産運用のお話し)

NISAのメリットはそんなに大きくない(資産運用のお話し)

 私はリーマンショック後から株式投資を始めたクチで、今でもチビチビ小遣い稼ぎみたいに株の売り買いをしています。この4年で平均すると年数十万くらい利益を上げています。運用資金は数百万。具体的な数字を書いてもいいんですが、自慢したくてこの記事を書いているわけではないので割愛します。利益を上げられたのはリーマンショック後の株価上げが大きな要因ですね。タイミングが良かった。
 で、株をやっている人や定年退職が間近な人はNISA(ニーサ)という制度が2014年から始まると訊いたことがあるんじゃないかと思います。今回は主にこれについて。

 NISA(少額投資非課税制度)についての細かい話しはネットで検索すれば簡単かつ詳細に分かるのでここでの説明は省きます。制度の概要を見れば分かると思いますが、基本的には長期貯蓄型のシステムです。制度のメリットを受けようとするなら①安定して配当金が得られる、②長期的に成長が見込める(売買益が大きく得られる)、この2つのどちらか、あるいは両方に適う金融商品(株、債権、投資信託)を買ってじっくり待つことになります。

 個人的にNISAのメリットは一つだけです。利益が出たときに課税されない。これだけ。逆に言えばこの制度以上に利益を上げる方法がある、メリット以外のデメリットの方が大きいと思ったらこの制度はあまり優位性がありません。個人的にはあまり魅力を感じていません。
 株をやったことが無い人にはあまり実感できないかもしれませんが、基本的に金融商品を買う場合は余剰資金でやるのが定石です。生活費を稼ごうとか、高価な物が買いたくてそのために儲けようなどと思ってやってはいけません。金融商品を買えば、その投資したお金はロックされると思って下さい。投資した額よりも値上がりしていればすぐに売ってもいいでしょうが、値下がりしている場合は売りたくても売れない(売りにくい)ですし、これからもっと値上がりが見込めるのに現金が欲しくて売らざるを得なかったりすると損した気分になります。金融商品の一番の注意点は流動性に限りがあることです。すぐに現金として使えるわけではない。なので、金融商品に手を出す場合は余剰資金、当面使うあてが無いお金を使ってやりくりした方が良いです。余剰資金なら「どーせ遊びだし」と心に余裕も持てるので多少元本割れしても精神的ダメージを抑えられます(経験談)。
 また、株は買い時よりも売り時の方が難しいと感じます。銘柄にもよりますが株価は数ヶ月、1年の間にも大きく上下するので多少高値で買ったとしてもそれよりも値上がりするタイミングがあります。ところがもっと上がるだろうとタカを括っていると値下がりして数ヶ月元本割れ、なんてこともザラにあります。当然元本割れしているときは売りにくいのでいわゆる塩漬けになります。投資したお金がロックされるわけです。
 そういったわけで、最近の私のやり方は割安だなと思った株を買う→それなりに値上がりしたら売る、を繰り返してます。冒頭で書いたようにチビチビ小遣い稼ぎする形ですね(実は大きく元本割れして塩漬けになっている銘柄があるので、使える資金で細かく利益確定しているという事情がある)。

 話しをNISAに戻すと、この制度はイメージ的にはトコロテン方式だと思って下さい。毎年100万円を上限に5回分セットできる。古くなった分はどっかに捨てるしかない。この捨てるのが問題。売って現金化する、他の証券口座に移す、トコロテンにセットし直す、と選択肢はあるものの制度的なメリットを享受するには5年以内に(しかし5年近く持った上で)売れってことです。ちなみに売ったらその枠はもう使えません。今日100万円分買って、明日売ったらもう来年まで買えない。つまり非課税に出来るのは100万円を限度に一枠一回限り。その枠を累計で10回使えるってこと。単純に言えば10回非課税にできる権利を使える(2014年~2023年までの制度なので。この理解で良い……はず)。

 この制度の落とし穴は、メリットを享受しようと思ったら(特に配当金目当ての場合)長く商品を持ち続けることなので、その分だけ売りにくいという心理的抑制が働いてしまうこと。100万円(最大500万円)がロックされ続ける。しかも5年後に買った商品が値上がりしている保証はない。例えば一昔前なら電力会社の株は安定株と見られていました。毎年配当が出るし株価も大きく上下しない。言うまでもなく今は全くそんなことはありません。これを5年前に予見できた人なんていないでしょう。となれば今から5年後に値上がりしている銘柄がどれかなんて普通は分かりません。この制度を利用しつつ確実に利益をあげたいなら債権を買うなり、元本保証型の商品を買う方がベターだと考えます。所詮この制度は非課税にできる程度のメリットなので、100万を元手に売り買いを繰り返して非課税分以上の利益を出す方法だってあります。もちろんこの制度を併用して(5年待たずに利益が確定できた時点で売って)10回非課税化させるのも手だと思います。
 要は何が言いたいかというと、NISAという制度自体はそれほど優秀というほどでないし、使い方によっては(機会損失も含めて)損する場合もあるので資産運用法の一つとして取り入れるなり、敢えて使わないなど賢く利用しましょうという話しです。すでに株をやっている人なら一種の実験として試験的に高リスクあるいは低リスク運用としてやってみるのも有りだろうと思います。逆に初心者の方にとっては最大500万円どころか100万、200万だって大金だし、不安だし、上述したようにそれほど美味しい制度ってわけでもありません。結局はお金持っている人が得をしやすいってだけです。売り文句を真に受けるのは危険です。


 ってなわけで、私が日頃から株をやっていて毎日株価に目を光らせているかのように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。株をやり始めた当初は色々な株を探したり情報誌などを買ったりしましたが、現在では経験的に10銘柄くらいに絞ってその中で売り買いをしています。10銘柄くらいならどの辺が底値だとかこの辺で手を打てば上出来とかがすぐに分かる。特に今の株価は分かりやすいくらい定期的に上下を繰り返すので短・中期的に売り買いした方が安定する。だから昼休みとかにちょっと株価チェックするとか、たまにチェックするとかで問題ない。これなら一日長くても数分で事足ります。これで年間数十万円小遣い稼ぎできるなら対価としては上々だと思います。もしこれを本気で時間かけてやりだしたら大変だし、必ずしも利益が上がるとは限らないし(失敗する確率も上がるので)、効果対費用の点で現状が妥当だと判断しています。割がいいバイト感覚ですね。

 たとえば、ブログのアフィリエイトで小遣いを稼いでいる人、稼ごうとしている人は多くいると思うんですが、これだってそれなりに収益をあげようとすればブログを頻繁にかつ質を高く更新する必要があって、毎日1時間、毎月30時間やって月数万円の収益を出せたとしても時給になおすとどうか。もちろん趣味でやって、ついでにというのなら良いんでしょうが、そうでないなら労働賃金として捉えられるので、効率主義じゃなくてもある程度の妥協点を見出さないとキリがない。本格的にやっている人の中にはアウトソーシングかけている人もいるようですけど、そこまでいくとビジネスですね。
 元々私が株をやり始めたのは銀行に預けてても利息にならないんで、だったら投資して配当なり売買益で資産活用してみようってのがキッカケ。資産管理法の一環として行っています(投資に回しているのは資産の一部で、ちょっとした帳尻合せという認識)。


 ちなみにこのブログは完全に趣味でやっているので一切お金になりません。気づいている人は少ないと思いますが、このブログは広告が出ないよう有料で使っています(以前使っていたサイトもそうです)。これは読者のためでなく、自分の趣味的空間に異物があるのが嫌なので余計なものは極力省くというのが最大の理由です。これと同じ理由でコメント欄を不使用にしています。基本このブログは私が書いたものを置くだけ。情報・意見交換は掲示板で一括管理。「みんなこのブログを読んでね!」なんて気はさらさらなくて「読みたい人だけ読んで下さい」ってのがホームページを開設した当初からのスタンスです。私の場合はその方が長続きするし、好きなこと書けるし、気兼ねする必要がないので自然体でやれる。
 趣味は趣味、実利は実利って分け方をしています。

[ 2013年10月03日 22:45 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(-)
トラックバック
この記事のトラックバックURL