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第29話「マナのために!シャルル大変身!」


○今週の出来事
①早く人間になりたい

 生徒会のお仕事。ハンコつくだけの簡単なお仕事です。たぶん副会長の十条君が有能なので細かいことは終わっているのでしょう(十条君は成績で六花を抜いてトップ取ったことがあります)。六花がやってきてマナにスケジュールを伝えます。書記っていうか秘書っぽい。やることは一杯。アイちゃんのお世話もあります。アイちゃんはパートナーである亜久里が世話すべきだと思うのですが販促の都合ですね。
 そんなマナをシャルルは心配します。自分も手伝おうとしますが小さい身体ではホッチキスすら使いこなせません。


 ソリティア。マナ達はミーティングという名目のダベり。その間アイちゃんのお世話は妖精が担当のようです。またランスがかじられています。ラケルは疲れて休憩。
 シャルルはダビィに変身の仕方を教えて欲しいと頼みます。マナの役に立ちたいと人間の姿を望みます。ラケルとランスもその話しに飛びつきます。ダビィは承諾しつつも注意点として、飛べなくなる、通信不可、その他人間の姿では出来ないことがあると説明します。それでも勢い込んで変身したいと頼むシャルル達。まあ、こういうのはやってみないと分らないものです。変身するのは疲れるから最初は1時間、と念押しします。二つ返事。

 まずはお手本。一瞬で変身するダビィ。凄いけどどうやったか分らないと至極もっともな感想を抱くラケル。心から変身したい気持ちがあればいいそうです。人間をイメージ。マナみたいな女の子に、六花と同い年くらいの男の子に、かっこいい男子に、なりたい!
 はい、出ました。椅子、長靴、ヤカン。何故こうなった。もっと集中してイメージして、と助言するダビィ。っていうか、人間じゃないものにもなれるって、それはそれで便利な気が。
 再チャレンジ。「へ~んしん!」。かけ声とポーズって重要ですよね。今度は人間の姿になります。ランスは幼稚園~小学校低学年程度、ラケルは高学年、シャルルは中学生程度の姿に。どうやら精神力(精神年齢)も関係しているようです。末っ子、長男とか言ってますが、君達は兄弟という設定なのか。
 最初にしては上出来と褒めるダビィ。時間制限を繰り返し言いますがすでにシャルル達の姿は消えています。

 マナ達のところにお披露目に行く三人。一様にマナ達は驚きます。あれ、これランス役得じゃね?
 盛り上がる中、亜久里は冷静な声でどうして人間になったのか尋ねます。ラストシーンにも絡みますが、亜久里は教官(指導者)役のポジションが継続しているので、動機とその結果は確認しておくべき点です。ラケルは前から六花と一緒に勉強したり運動したりしたかったと言います。てめ、何堂々と俺らの夢語ってんだよ。ランスはありすに子守歌を歌いたいそうです。シャルルはマナのお手伝い。そういうわけで、ちびっ子の大人になりたい願望、お姉ちゃん(お兄ちゃん)と同じことしたい願望が今回のお話し。
 亜久里はこれも妖精達の成長の証し、と彼女達の想いを支持します。

 家でマナの仕事を手伝うシャルル。マナも驚くくらい素早くキッチリ仕事をこなします。実はシャルルは出来る子です。
 ラケルは宿題に取りかかります。休み時間に終わらせたと言う六花。ですよねー。そもそもラケルに解けるとは思えません。晩ご飯も朝に仕込み済。流石六花手際がいい。悔しがるラケルに一緒に居てくれるだけで嬉しいと六花は答えます。実際独りで居ることが多い彼女にとっては話し相手がいることはそれだけで十分でしょう。私でよろしければ毎日伺います。
 何人寝れるんだというくらい大きな天蓋付ベッドに横になるありす。どっちかってーと、ヤシの木が部屋にあることの方が気になるのですが。ランスが子守歌を歌いながら眠ってしまいます。小さな弟ができたようだと嬉しそうにありすは言います。セバスチャンも頷きます。


②素敵に変身
 翌朝。シャルルは今日もお手伝いと張り切ります。対照的にラケルは役に立ってないので落ち込んでいます。一緒に居てくれるだけで嬉しいと言われたラケルは、なら離れないと六花にしがみつきます。あー、なんか無性に射的したくなってきたわー。アマゾンで弾50個入りコルクガンポチりたくなってきたわー(実際射的やったことないので、撃ってみたい衝動はある)。
 シャルルは居ても立ってもいられないというくらいお手伝いしたいとはしゃぎます。レジーナがマナと遊びたいと浮かれていた姿ととても似ています。自分が役に立つ、自分が好きな人(なりたい人、憧れている人)に近づけるという感覚は自己愛を満たします。幼児がごっこ遊びや模倣を行うのはそれ自体が新鮮な体験であると同時に、自己の拡張・肥大を錯覚させるからだろうと思います。
 嬉しそうにはにかむシャルル。ドキドキの妖精はポーズが可愛かったり愛嬌があるので面白い。

 放課後。早速人間の姿に変身するシャルル。小学生にしかなれないラケルは羨ましがります。
 書類のホッチキス留めを頼むとあっという間に仕上がります。文化祭で使う備品チェックもテキパキこなします。仕事も完璧。十条君も褒めちぎる仕事力。やべ、シャルルうちの職場にも欲しいな。仕事の要領が良い人と悪い人って分かれるし、しかも大きく改善されないんだよね(要領が悪い人は基本的に悪いまま)。
 姉妹みたいに似ていると言われて喜ぶシャルル。

 先生がやってきて第二中への配達をマナに頼みます。ところがマナのスケジュールはすでに一杯。相変わらず自分の予定を把握していないというか、常にフル稼働状態。マナの場合、自分でスケジュール管理させるより秘書つけて常に最大稼働させた方が効率が良さそうです。配達はシャルルが引き受けます。
 道すがら、階段を登るお婆さんのお手伝い、道路に飛びだしそうになった男の子を助けたりとマナ並の大活躍。「こんなときにマナなら」とシャルルが考えているように、彼女にとってマナは理想化自己対象になっています。これは六花が母親のような医者になりたい願望と基本的には同じです。幼い頃は同じ行動をとろうとするし、長じれば役割や職業として真似をすることになります。12話で登場した純君も同じですね。ドキドキではこのように理想化自己対象、つまり憧れや好きな人に役立ちたい(同化したい)という気持ちを承認することによって健全な自己愛を育てる方針が取られています。
 男の子を助けた拍子に書類を手放してしまい時間をロス。変身後1時間を過ぎてしまいますが、やめるわけにはいかないので続けます。この1時間云々はあまり関係ないようです。


③願望があなたを成長させる
 体育館。バレーの助っ人をするマナはまだシャルルが帰ってこないことを気に留めます。っていうか、六花はさも当然のようにマナの隣に居ますね。個人秘書ですか。
 対戦校の選手がズルしてでも勝ちたいと魔がさします。ジコチュー確定。校舎で掃除していたダビィは敵を感知。ランスも同じく。

 生徒達を避難させ終わると同時に真琴、ありすと合流。ありすの移動速ぇ。セバスチャンのドライビングテクニックはどれほどなんだろう。カオルちゃんと競わせたい。
 変身しようと思ったらシャルルがいないことに気づきます。初見で私もすっかり忘れていました。妖精兼変身アイテムの弊害。人間の姿のままだと敵を感知できないそうです。そうなの? ダビィは仕事中でも現場に駆けつけていたような気もするんだけど。マナが戦線から抜け、残ったメンバーで相手をします。
 弾丸サーブを盾で逸らします。スパークルソードでボールを破壊。エースが颯爽と現われてエースショット。美味しいところを持っていきます。ところが、ジコチューは表の顔と裏の顔がひっくり返ってコンテニュー。今回の敵は表裏同時に仕留めないと再生されてしまう仕様。エースショットとフォースアローの同時攻撃をしたいところですがハート不在。

 なんとか仕事を終えるシャルル。校門を出てすぐ膝をつきます。マナが駆けつけて事情を説明。シャルルはようやくダビィのセリフの意味を実感します。自責の念にかられたシャルルは泣きながら謝ります。マナは自分のために尽力してくれたシャルルを励ますと今度は自分が頑張ると言います。変身。

 エースのリミットが近づいてきます。ちょうどハートが戦線復帰。着地ポーズかっけぇ。ということで浄化。


 改めてシャルルはみんなに謝ります。しかし誰もシャルルを責めません。むしろ彼女の気持ちをくみ取ります。今回のお話しのポイントはここです。1時間云々がそうであるように、通常であればこうした「子どもの背伸び」は限界や未熟さが描かれ、身の丈にあった努力、これからも頑張っていこうね、という形で落ち着くことが多い。何故なら子どもは大人ではないからです。出来ないことは出来ない。焦らずに努力していけばいいという話しになる。ところが今回のエピソードはそうではありません。今回の主役であるシャルルはほとんど完璧に仕事をこなしています。敵を感知できなかった過失については問題にもされません。シャルルは実務能力でも責任においても肯定されています。何故か? それは彼女が人のために自分の殻を破ろうとしたからです。本作は人のため、自分自身の飛躍のためになされる決断や行為を肯定しています(ただし自己犠牲は許されない)。変身とは新しい自分になること。これはマナ、六花、ありす、真琴のようなプリキュアはもちろん純君、レジーナ、エルちゃんにも当てはまります。シャルルの行為は5つの誓いにも合致することなので、すなわち愛として認められます。このようにシャルルが認められることで健やかに自己愛を育て、他者との関係性をより強固なものへ変えていくことを示唆ならびに支持しています。愛によって人は成長する(活躍の場、その力を発揮できる場が拡張される)。それは素晴らしいことで誇れることだというのが本作のスタンスです。物語も後半にさしかかり、明確になってきました。
 シャルルが助けた人たちがお礼に学校にやってきます。これはマナ達にもシャルルの活躍を知らせるためでしょう。彼女の成長(努力と飛躍)はマナ達ばかりでなく、こうして様々な広がりを見せていく。
 マナはシャルルに自慢の仲間だと言います。頷く3人。妖精もまた成長する。
 「シャルルに、お任せ!
 亜久里が頃合いを見計らって声をかけてきます。絶対タイミング読んでるだろ。ジコチュー倒した後どこに行ってたの?
 「時は来ました。あなた達には最後の試練に挑んで頂きますわ


④次回予告
 来週はNS1(関西の甲子園都合により番組スケジュール調整が入りました)。いいところで予告無し。焦らしてきますな。
 そろそろ高額新商品お披露目の時期。


○トピック
 恒例の妖精フォロー回。妖精もプリキュアと同じステージに立つ(場合によってはプリキュアを先行している)というのはスイートあたりから顕著になっています。
 女児的には妖精もコミット対象なので、こうした話しを行うことによって多層的に、繰り返してメッセージを強めているのだと思われます。ハミィやキャンディは自立したポジションを獲得していて、それが対等な関係性、互いに手本となるような影響を与えていたので、自立化傾向が強いドキドキでも妖精の役割は小さくないのかもしれません。

 次回は本編がお休みなので感想もお休みです。NS1感想はこちらを参照されたし。
[ 2013年08月18日 17:07 ] カテゴリ:ドキドキ!プリキュア | TB(0) | CM(-)
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