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第27話「バレちゃった!?キュアエースの弱点!」

○今週の出来事
①割と近場に住んでました

 開始早々戦闘。空いている場所に止めて何が悪い!と主張する自転車ジコチュー。ああ、分るわー。暴走するジコチューに手こずっているとエースが叱責してきます。この程度の相手なら問題ないと言ってきます。まるっきり教官だな。エースは時計を見ると時間がかかりすぎだ言って消え去ります。塾か何かあるんでしょうか。
 いつものように言いたいこと言われたハート達は困惑。ジコチューが突っ込んできます。「マッハ1000!」。それ余裕で大気圏離脱できるぞ。戸惑うハートにそんなわけない、とダイヤがツッコミを入れます。ソードに射撃位置を指示。タイヤをパンクさせてハートシュートで浄化。とりあえず、パワーアップ後も牽制役が定位置のようです。
 撃退に成功して喜ぶプリキュア。その様子を亜久里は影から確認して立ち去ります。用事があったわけではなさそうです。

 OP。エースが追加されました。OPでもアイスを持ってるとかどんだけ甘いもの好きなんだ。エースとレジーナがまるでライバルのような構図。OP直後の提供イラストも変更。キャラデザの高橋さんの絵は可愛いというより美人な絵柄ですね。


 夕方。マナの母親が世話になっている茶道の先生の家を訪れます。円茉里先生。聞き覚えのある名字です。明日野点(のだて)で使う茶菓子を持ってきました。和菓子まで作れるとか結構器用だなマナの親父さん。
 チャイムを鳴らすと知っている声が聞こえます。案の定。「キュアエー…」「円!亜久里です」。亜久里の後ろから品の良さそうなお婆さんがやってきます。茉里先生。亜久里は孫のようです。慌てて亜久里はマナと面識がある理由をでっちあげます。ちょっと顔貸せ、とマナ達を誘う亜久里。
 お婆さまの前でキュアエースと呼ぶな。そりゃそうです。本名知っててプリキュア名で呼ぶマナ達は、よほどエースのインパクトが強かったのかもしれません。むしろ亜久里が仮の姿でエースが本体とか思ってたかも。こんな近くに住んでいたなんて灯台もと暗しだと言われた亜久里は逃げも隠れもしないと答えます。この前食い逃げしたようにも見えたんですが、あれは気のせいということで。
 とはいえ、家族にはプリキュアであることは秘密。祖母に愛想笑いをしながら亜久里は1つ提案します。


 アジト。備品を食べまくるグーラ。リーヴァが止めます。流石に負け続きなので一計を案じます。「こちらも合体技を使ってみましょうか」。リーヴァはグーラにワイルドなところが気に入っていると言います。そう言われたグーラも悪い気がしないと頬を赤らめます。なにこの流れ。「俺もお前のシルクハット嫌いじゃないぜ」。誰得だよ。


②野点
 着物着用で集合。やはりというべきか、自然にかつ丁寧に挨拶するありすは本当に普段学校に行っているのかと思うくらい色々知っています。
 野点は緊張するけどエースのことを知るいい機会だと小声で真琴に言う六花。もう完全に名前がキュアエース。彼女達が知っているのはエースの場面だけ(それ以外は甘い物食べてるだけ)なのでこの認識は正しいんでしょうけど。
 奥詰まったところに案内。亜久里は茶道を教えて差し上げると言います。いや、別にそこまでは…と言おうとしたマナの言葉を遮って
 「プリキュア! 5つの誓い!
 「1つ! プリキュアたるもの一流のレディたるべし
 最後の最後にどうでもいいのきたー!? 内容は酷いけど一貫性という意味では元ネタであろうウルトラ五つの誓いの方がまともに感じる件。まあ、タフでなければ生きていけない。優しくなれなければ生きている資格がない。みたいに強さだけでなく気品も備えろ、と。カッコイイ女性を目指すプリキュアらしいと言えばらしい教訓です。
 「そうなの?」と異口同音に驚く4人。いや、たぶんテキトーだよ。
 お茶をたてる前にお菓子を食べろと亜久里は言います。言葉に従ってお菓子を食べた六花と真琴は美味しいと喜びます。マナが食べようとすると亜久里が物欲しそうな目で見ていることに気づきます。一流どころか三流ですらねぇ。ただの子どもじゃねーか。食べる?と差し出されて目をキラキラさせる亜久里。ちょろいわー。首を横に振ると持てなす自分が食べるわけにはいかないと繕います。いやどう見ても君、池で麩菓子を待つコイみたいな状態だったぞ。そんな亜久里を可愛いと評する六花にみんな頷きます。

 茶をたてます。出された茶に手を付けようとしたマナに「その前に挨拶」と一言。「いただきます」と言うマナにありすが見本を見せます。茶を持った六花はやることがあったような、と迷います。こういうこともあろうとかちゃんと勉強してきたと言う真琴。茶碗を傘で回します。お前は芸の勉強をしてきたのか。音吉さんから本借りたのか? この子はネタ枠が板に付いてきました。
 妖精も悪戦苦闘。お茶を飲んだアイちゃんは苦いと泣き出します。
 もうテンヤワンヤな様子に亜久里がご立腹。気を取り直して、と思った矢先足が痺れて倒れるマナ。平気な顔を浮かべる真琴の足をつつくと同じ状態に。してやったりと笑うマナ。六花さんも足が痺れた~(棒)と言いながらマナに倒れ込んでいいんですよ?
 そんな様子を見た亜久里は笑い出します。そもそも野点では茶室のような堅苦しい作法は必要ない。呆気にとられるマナ達。ありすが笑い出します。どうやら最初から気づいていた様子。ようやく一杯食わされたと気づきます。

 楽しそうに笑うマナ達にお婆さんが声をかけます。亜久里が茶席に友達を連れてきたのは初めて、これからも仲良くしてやって欲しいと孫の世話を頼みます。恥ずかしがる亜久里。この子は普段同年齢の子達とどう接しているのか分りませんが、気位が高そうなので友達は少ないかもしれません。

 場所を移して清流。
 着物の裾を上げて川に足をつけた亜久里は気持ちいいですよ?とマナ達を誘います。これは女の子達が川でキャッキャウフフな展開か。個人的にはOPのアレを熱望していたんですが、これはこれでいい。着物の裾から足が見えるのって熱いよね。
 「キュアエースじゃない亜久里ちゃんて普通の女の子なんだな
 今週の目的達成。そろそろ新キャラ補正が切れて同化しはじめます。

 亜久里は今まで厳しい態度で接してきたことを謝ります。あなた達に強くなって欲しい一心でやってきたと言います。つまり、彼女は力を欲している。
 質問タイム。あなた独りで十分キングジコチューとも戦えるのでは?
 「私だけでは無理なのです

 アイキャッチも変更。3DSのゲームはOPでメイド服着た六花さんに会えるそうです。


 亜久里はこちらの世界で生まれたプリキュアだと話します。マナ達は正確に言えばトランプ王国製になるので系統が違います。今までのシリーズだとプリキュアのソースは一緒だったんですがこれは珍しい。かつてジコチューと戦い一度敗れたと苦虫を噛む思いで言う亜久里。アイちゃんは元からパートナーで一旦タマゴに戻ったそうです。え、なに、じゃあアイちゃんはこっちの世界の不思議妖精扱いなの? 王女との関係性が見られません。ある日戻ってきてくれてあなた達との出会いに導いてくれたと語ります。ノッポさんの所に居た間にそんなことがあったそうです。さりげなくマナが常時お世話しなかった設定が活用されています。ずいぶん立体的な話しの組み方するね。てっきり王女関係の話しに回収されるのかと思ったんですが、トランプ王国ルートと亜久里ルートでプリキュア枠が二分しています。
 ラケルが質問。どうして変身すると大きくなるの? 全視聴者が聞きたかったことです。
 「想いの力です。ジコチューによって危機に晒されている世界を心から守りたい。私はその想いで自らを成長させたのです
 力に見合う器が欲しいってことですね。自己の理想像としてプリキュアを欲して、それに同化するというのは自己愛的にはもっともな発想です。変身ヒロインは変身願望、つまり大人になりたい願望や変わりたい願望が含意されているのでこの手の設定は常套です。っていうか、益々王女さま関連とは離れたな。亜久里の言葉どおりに受け取れば、亜久里は亜久里でプリキュアやってて、マナ達と合流。しかしマナ達は未熟で戦力として心許ない。そこで特訓開始、と。変身すると大人になる、これがマナ達にも適用されるか否かは割と重要というか、物語の行き先として気になる部分でもありますね。映画の予告でも大人になったマナ達が登場していますが、私の記憶に間違いがなければああいう将来のビジョン、肉体的な変化を伴った絵で登場したのはシリーズでは初めてです。ドキドキがどこまで射程を持つのか。
 今こうしている間もキングジコチューは多くの世界を飲み込み復活へと近づいている。それに対抗するため、真のプリキュアのステージに立ったあなた達と戦いたいと申し入れる亜久里。前回で試験はパスしたようです。亜久里もマナ達を同格として認めます。相変わらず本作は登場人物の状況認識が正確です。要するに亜久里側としてもマナ達の力が欲しかったという自己都合によります。
 亜久里の言葉に了解するマナ。自分達も強くなった。
 「まだまだですわ!
 「あなた方はもっと強くなれます! ならなくてはいけないのです! ジコチューの恐ろしさはこんなものではありません

 祖母はこのことを知らないので内緒にして欲しいと口止めを頼みます。祖母が巻き込まれることを心配してます。亜久里には焦りが見られます。彼女視点で見れば当然の見解なのでしょうけど、彼女自身もまた完成されたプリキュアではなく、せいぜいマナ達より一歩先に行った程度のプリキュアということなのでしょう(マナも挫折しているわけだし)。一度敗北したことによって自分に対する甘さが消えて厳しさが増したと。これ自体は正しいことです。自己愛を正しく育てるには挫折や幻想(自己理想)の破壊を経験するのは鉄則です。何故なら現実と理想は違うからです。常に現実と理想を比較しすりあわせていくことによって無理な自己像を排し、実現可能性がより高い自分を目指せます。これは子どもだけの話ではなく、大人も同様です。割と盲点になる大人が抱きやすい幻想は「自分は老いない」幻想です。歳をとれば治りや物覚え、仕事の出来(経験でカバーできますが)、体力が減退していくのは当たり前のことです。しかし本人がそれを正しく正確に認知するとは限りません。子どもは歳をとればとるほど得るものが多いでしょうが、大人はその逆、失うものが多くなる。自然と自己愛が満たされないことが多くなり、自己が傷つけられていきます。老人は一般的に「お爺さん」「お婆さん」と呼ばれもはや個人名ですら呼ばれなくなる。個人を尊重する現代においてはこうした十把一絡げな扱いは自尊心を傷つける要因になるでしょう。本来老人の孤独、無力感、絶望は大きな問題で、誰もが向き合わなければならない課題です。一般的には無かったこと、見なかったことにされるでしょうが。老いや死に対して自己愛を如何に保つことができるか。これも個人的な課題の一つです。女児向けアニメには全く関係ない話しなんですがね。

 亜久里の頼みを聞き入れるマナ達。マナはレジーナのためにももっと頑張らなくてはいけないと意識します。亜久里がレジーナをどう見ているか分りませんが、マナにとっては助けたい人です。マナと真琴の意識(優先順位)がズレていたように、マナと亜久里で少しズレがあるかもしれません。


③時間制限
 バーベキュー禁止の場所にバーベキューセットを持ち込む若者達。ということでジコチュー化。リーヴァとグーラの共同作業。可愛い女の子が顔くっつけるのは心がほぐされるけど、むさ苦しいおっさんが同じことすると吐き気をもよおす邪悪になるな。

 現場に到着。巨大なジコチューに驚く一同。合体ジコチュー。サイズは2倍、力は5倍、ジコチュー度は10倍。なんだそのウォーズマン理論。ちなみに近年のプリキュアは敵が力を合わせることが珍しくありません。昔は独力思考の敵と共同思考のプリキュア、という分け方が可能でしたが近年ではそれは無意味化しています。これは核心となるテーマが変わっていることも関係しています。
 今回はエースも出だしから参戦。5分で終わらせると言います。何その時間制限。現在時刻は8時47分。5分で終わらせれば52分ですからちょうどいい。変身。販促があるのでエースの変身バンクはフル。現在49分。5分のうち変身で2分消費されました。

 ずっと手を繋いだままのリーヴァとグーラ。だから誰得なんだよ。
 ジコチューは鉄板を熱すると食材ミサイルを撃ち出します。「あと3分」。作中と現実の時間が一致しているわけではないですが、割と差し迫ってきました。エースが必殺技で足止め。黄色のリップ。どうやら色によって技が変化するようです。ジコチューは拘束されますが、鉄板の熱ので断ち切ってしまいます。エースの新キャラ補正が切れてきました。
 グーラは匂いにつられて場を離れます。追うエース。時間がありません。胸のハートが光ります。ってそれカラータイマーだったの!?

 お婆さんがいるところに乱入。グーラがお菓子を食べます。文句を言うお婆さん。グーラは悪びれずお前も食ってやろうかと言います。ストライクゾーン広いな。エースが肉薄、しかし時間切れで変身解除。
 間一髪ハート達が駆けつけます。エースの変身が解けているのに驚く4人。変身していられるのは5分だけだと亜久里が教えます。今まですぐに姿を消していたのはそういった事情らしい。ハートは亜久里ちゃんの大切な人はあたし達が守る!と請け負います。その言葉に亜久里は息を飲みます。マナの本領発揮。彼女は全てを背負う。亜久里もまたマナに回収される。
 オーラを身に纏ったハートがジコチューに打撃を打ち込みます。
 今までのおさらい開始。
 「支え合う心を!
 「大事な想いを!
 「未来の夢を!
 「挫けても立ち上がる強さを!
 それらを心に秘めて女の子は戦います。フォースアローで浄化。


 お婆さんも無事。弟子達に不思議な女の子達のおかげと伝えます。
 亜久里は小さい身体をさらに小さくして落ち込みます。とっても素敵だと言うマナ。自分のお菓子を差し出します。今日は本当にありがとう、とお礼を言う亜久里にマナも頭を下げてこれからもご指導お願いしますと頼みます。これまで以上に厳しくすると言われて慌てたマナ達を見て亜久里は笑います。そんな彼女を見て笑う4人。


 EDも変更。構成的にフレッシュの後期EDに似ているかな。カット割りが凝ってます。


④次回予告
 六花さんの二の腕がたまらない。


○トピック
 5つの誓いにカラータイマーて、スタッフの趣味バレバレじゃないですかー。
 新キャラ補正月間も終わりが見えてきました。プリキュアでお馴染みの同化エピソード。次回もその流れだろうと思われます。


 元々ドキドキの特徴として、同じプリキュアだけど真琴だけ明確に立場が違うという視点の相違がありました。これは王女関連、レジーナ関連にも意見や気持ちの違いとして表れていたわけですが、現在ではほぼ一致しつつあります。王女も回収しましたしね。そういうわけでさらにここで違う視点のキャラが登場相成ったという事なのだと思います。本人が語るようにエースは一度ジコチューに敗北している。だからジコチューの恐ろしさ、自分の至らなさを知っている。マナ達に対する厳しさは自分への厳しさの投影ですね。
 違う視点の登場人物とチームを組むとどういうことが起こるかというと、問題点の相違が浮き彫りになって物語の主題が強調されます。と同時に自覚化が促進されます。序盤のマナと真琴の関係、レジーナとの関係を振り返ればハッキリするように、何のために、何故戦うのか、何故友達を作ってはいけないのか(友達になれない理由はなんだろう?)、何故レジーナを救えないのかという疑問が作中にも視聴者にも提示されます。
 マナはレジーナの話しで挫折しているので、今の彼女では力が及ばないことが明示されています。そこでエースが牽引役になって修行を積む(=愛の在り方を自覚する)。当然そこには亜久里なりの思惑も加わってきます。早い話し亜久里自身にも限界や課題が見えてくる。これがマナ達との関わりの中でどのように変容していくか、というのが当座の見所になるでしょうか。完成された人間などいない、どんな人にもジコチューが潜む。ではそんな人達が集まれば欠点だらけの自分勝手な集団になるのかと言えば、そういうわけでもない。人が人と結びつくとき、そこに違う何かが生まれる。そこに人間の面白さがある。


 夏休み月間はどんなエピソードをやるのか楽しみです。ドキドキは箸休めの話しが少ないので、割と本気でバカ話を期待してもいます。
[ 2013年08月04日 13:06 ] カテゴリ:ドキドキ!プリキュア | TB(0) | CM(-)
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