六畳半のすごし方 TOP  >  ドキドキ!プリキュア >  第19話「クリスタルをかけて!ジコチューのゲーム!」

第19話「クリスタルをかけて!ジコチューのゲーム!」

○今週の出来事
①取引
 他のクリスタルも欲しがるレジーナに三幹部達は奪えばいいと促します。ラストにも関わりますが、周囲がこんな奴ばかりだと朱に染まります。ああ、だから瞳が紅いのか←絶対関係ねぇ。


 前回ゲットしたことで手持ちのクリスタルは4つ。レジーナから取り戻せばクリア。マナは出来ればレジーナとは戦いたくないとつぶやきます。友達と争い合うのは避けたい。ありすは返して下さいと頼んでみては?と暢気に言います。この子はどこまで本気で言っているのか分らないですが、マナの言い分に賛成していると見ていいでしょうか。それで返してくれるなら苦労しない、と六花。戦わずに手に入れられる方法はないか。マナは悩みます。
 「あるよ」とレジーナ。出入り自由だなー。
 アイちゃんはレジーナとハイタッチ。この状態でも怖がるとかそういうことはないようです。並べてあるクリスタルを見てレジーナは益々欲求を募らせます。奪うようにクリスタルを掴み取る真琴。警戒しています。
 レジーナはゲームを持ちかけます。勝った方がクリスタル総取り。ゲーム内容はやってみてのお楽しみ。あからさまです。しかしマナは承諾します。戦いを避けたいマナにとって渡りに船。すぐに六花と真琴が凄い剣幕で抗議します。ありすもリスクが高いと慎重です。流石会社動かしているだけあります。ですがマナは戦わずに済ませられることにこだわります。罠は承知。協力してくれないかと真剣な声で三人に話します。結果論的にはいつもと同じように戦闘モードになってしまいましたが、マナがやろうとしていることは柔軟な対応だと言えます。この子はいざ行動するとなると一直線ですが、その前段の選択場面では発想が柔軟です。トランプ王国行ったときにベールを使えばいいじゃん、と言ったのもそうですね。1話でカニに説教したこと、ベールに戦う理由がないと言ったこと、レジーナと友達になろうとしたこと、いずれも彼女なりの信条・心情・判断が入っていて場に流されない意思の強さが見えます。また、彼女が戦いで全て解決すればいい、解決できるとも考えていないことがわかります。この場面で六花達に協力を求めていることもポイントで、自分一人で無理矢理やろうと思っていない。彼女は周囲の協力があってはじめて事を成し遂げられると理解しています。そしてそんなマナを六花達は理解し、助けたいと思っています。

 ゲームに乗るのは良いとして、本当にレジーナは渡すのか不安が残ります。念押しするマナ。指切りしようと持ちかけます。知らないレジーナに約束を守る印だと説明しながら小指を向けます。同じようにレジーナが小指を出すとマナは指切りします。対等性、信頼の示唆ですね。ちなみにレジーナはクリスタルにこだわっていることを除けばいつもと態度が変わりません。マナに好意を持っていることも無邪気さも損なわれていません。とにかくクリスタルが欲しい、それだけ。


②球技大会
 レジーナはジコチューを呼びます。
 ジコチューは口を開けるとマナ達を吸い込みます。スカートを必至に押さえている六花が可愛すぎて生きる希望が湧きます。ありすは楽しんでるだろ。アイちゃんも吸い込まれます。残ったのはノッポさんだけ。お呼びじゃない、とベールに言われます。ベールがジコチューの中に入るとジコチューは消えます。庭が壊されているのがシュール。


 ゲームの世界に到着。さすがありす、人の上に立つだけあって友達の上に座っています。アイちゃんの無事を確認して大丈夫みたいだと笑います。下の友達が大丈夫じゃないのでさっさと降りて下さい。
 私が作ったゲームステージだと紹介するレジーナ。変身。私をドキドキさせてーとレジーナは暢気に答えます。実際この前ドキドキしたしね。
 テーブルにクリスタルを乗せます。

 クリスタルを賭けて三本勝負。第一ゲームはサッカーのPK勝負。マーモが帽子をかぶっていないのは珍しい。ちなみに今回は敵の衣装を楽しむ回でもあります。どれも似合っています。
 先陣はソード。「絶対入れる!」鬼気迫る表情。この人的にはガチ勝負です。いやー、それにしてもソードの太ももは良いですな。唯一と言っていいくらい露出しているのはそこだけというのもポイント高い。シュート。あっさりゴール。ベールは全く動きません。おっさん、動体視力が追いつかなかったのでしょうか。不敵な笑みを浮かべます。
 攻守交代。キーパーは守りに定評のあるロゼッタ。イーラは投げやりにボールを転がします。これは余裕と思っていると、ボールがジコチューになってゴール。抗議の声もどこ吹く風、あたしが作ったあたしの世界、あたしがルールと言い張るレジーナ。ですよねー。
 そんなわけでイカサマゲーム本格開始。
 
 ダイヤの前でからかうように動き回すボールジコチュー。イラァ。ダイヤは明後日の方を指さしながらジコチューの注意を逸らします。その隙に…ダメでした。ボールは自らベールの手に。
 レジーナのシュート。ゴールはるか上空へ大暴投。ところがゴールもジコチューで、背をぐいぐい伸ばします。こちらもリフレクションで対抗。が、ロゼッタが攻撃を受けて結局ボールはゴールへ。卑怯だと言うソードに卑怯もアリだとレジーナは悪びれることなく答えます。
 最後はハート。これで決めないと負けます。ジコチューが避けることを見越していたハートは二段構えでシュート。驚いたベールは動くも間に合いません。これで決まりかと思ったらゴールがシャッターを下ろして終了。キーパーいらねぇ。
 ジコチューチームの先取。


 第二ゲームはボウリング。
 今度はどんなイカサマをするのかと固唾をのんで見守るプリキュア。意外にも真っ当に投げてストライク連発。普通に上手いと仰天。ところでスコア表のPはプリキュアで、Rはレジーナでしょうか。
 「見たか俺たちの実力を」
 「伊達にいつもボウリング場でダベってないわ」
 「この日のために密かに我々は日々練習を!」
 いや、仕事しろよ、お前ら。

 プリキュアの番。するとピンが増えて100本倒せ的なノリに。こういうの実際にボウリング場でもやってますね。
 ダイヤが投球。当然ピンもジコチューなので避けられて終了。このままでは負けてしまいます。
 作戦会議。ここまで実によく耐えました。去年のプリキュアは第一ゲームから必殺技をぶち込んでモグラを気絶させて叩きまくるという悪逆非道を行ったのに比べれば堪忍袋の緒が太かったと思います。

 ロゼッタが投げます。ボールを持つと……突然回り出します。え?
 クラシックバレエで鍛えた回転。それを利用して勢いを付けて投げます。いや、そのりくつはおかしい。回り方がバレエじゃねぇ。浮遊してるだろそれ。黄色ならなんでも許される風潮。それはそれとしてスカートがヒラヒラしているのは良いことです。私は太ももと太ももの間の隙間が大好きです。
 床を転がらず中空を弾丸のようにボールが飛びます。もうボウリングする気ねぇな。勿論ピン達は回避運動。そこへすかさずソードの牽制射撃。退路を塞いで中央に直撃。それでもまだ大量に残っています。ラストはハート。うっかりど真ん中に投げてしまいます。ピンが動くまでもない。っていうかこれ二分されている時点で無理あるだろ。アイちゃんがアシストして分身魔球でストライク。まさに外道。ピンが多い分だけスコアも高いのでこのゲームはプリキュアが勝ちます。初勝利に喜ぶプリキュア。ダイヤさんの肩から出ている布邪魔だな。

 アイちゃんに凄いと呼びかけると、シュゴイと言葉が返ってきます。前にも言葉を話しかけていたのでやはり成長しているらしい。それを見たソードもシュゴイと言葉がうつります。ダビィに指摘されて顔を真っ赤にします。萌えキャラ路線で売る気でしょうか。


 ラストの第三ゲームはドッジボール。審判はアイちゃん。さりげなくアイちゃんのパワーが封じられたたと舌を巻くダイヤ。レジーナも割とずる賢い。これで勝てばクリスタルゲット。チームワークで頑張ろうと円陣を組みます。アイちゃんのホイッスルで試合開始。
 最初からイカサマに出るレジーナチーム。外野からボールが飛んできます。ダイヤが氷漬けにすると、レジーナは床を凍らせます。転ぶダイヤ。見えません。残念です。でも名前を付けて保存。
 重要なシーンが終わったのであとは身内でケンカし始めたり、おっさんのグラサンが割れたり、中の人的におばさん同士がケンカしたりとチームワークを欠いたレジーナチームの試合放棄で勝利。今時の若い子がピチピチなんて言葉使うか。


③五つの光が導……きませんでした
 ということで、こっからが本番。今までは茶番です。
 ゲームに負けたレジーナの心が揺れます。ダイヤに言われてレジーナはマナが自分を信じてくれていることを意識します。クリスタルを渡したくない気持ちとマナとの約束を守りたい気持ちの狭間で、レジーナは我を取り戻しかけます。イーラは約束なんて破ってしまえばいいと言います。やぶっていいのか?と訊くレジーナ。彼女にはまだ約束という概念が作られていません。ジコチュー論理に染まります。
 結局ジコチューと戦うことに。ハートは約束はやぶるためではなく守るためにするのだと叫びます。全員で恒例のワッショイ(個人的にはプリキュアワッショイとかプリキュア御輿担ぎとか名付けたい)。

 ジコチューを倒して元の世界に返ってきます。行きと同じくスカートを押さえている六花さん可愛い。今週はこれに限る。
 ちゃっかりクリスタルを奪うレジーナ。5つが揃うと眩い光が発してクリスタルは何処へと飛んで行ってしまいます。レジーナが魅入られたり、揃ったと思ったら飛んでったり面倒臭ぇ石だな。せわしない王女らしいと言えばらしいけど。



④次回予告
 ちょ、おまっ、じゃあアイちゃん何者?


○トピック
 女の子がスカートを押さえると可愛さが5割増しになる法則。早速ノッポさんの存在感が薄くなっている件。


 理由はともあれ、レジーナはクリスタルが欲しい願望が強まっているだけで中身は変わっていないことが分ります。マナへの好意も無垢さも変化がない。彼女との友好関係構築路線はまだ有効です。17話ではレジーナが歩み寄ったにも関わらずマナ達は隠し事をしていたために距離は依然開きがありました。今回はソードがちょっと開示したようにクリスタルをプリキュア側も必要としている理由を話し、マナとレジーナの約束に見られるように対等・信頼の距離を縮めています。
 レジーナにとって、クリスタルとマナが天秤にかかっているのが面白い心情ですね。善悪の価値観の問題じゃない。どちらをより欲するかというある意味でジコチューな問いかけがされています。信頼、絆という言葉を使うと如何にも聞こえの良い心地よい響きがありますが、物質的な充足(クリスタルが欲しい)を求める気持ちと何が違うのか。精神的充足と物質的充足とに本質的な差、上下優劣を付けられるかという話しでもあります。時間、金、モノ、人、自尊心、いくらでも天秤にかけられる。所詮はその時々で自分が得するモノを選んでいるだけじゃないか(時に矛盾することを選ぶのも人間の面倒臭いところです)。私はそれで良いと思っています。時に友情より優先されるものだってあるし、時にお金より大事なモノだってあるでしょう。絶対的な価値を置こうとするのは信仰です。それは他者に必ずしも通じるとは限らない。ちなみに私は孤独になれる時間が絶対的優先事項です。そうしないと精神が保たない。これは生存戦略の一種です。人との折衝は私の精神を蝕みます(人の影響を受けやすいので、自己を保護するために対人回避行動を取る)。だからこそ少ない対人関係から多くのヒントや糧を得られる。負担の分だけ見返りが大きい。

 話しが大きく逸れましたがドキドキの面白いところは、六花の焼き餅や純君の向上心がそうだったように人の願い、欲、心から発するもの全てジコチューと括れることです。その優先順位の付け方、こだわり、実現方法、自分だけで解決しようとするのか他者に協力を仰ぐのか、そうした違いで結果や態度が変わってくる。この物語は善悪の話しをしているのではなく、人のそうした心と行動を扱っています。真琴からすればクリスタルを得るためならレジーナとの戦いも辞さないでしょう。それはレジーナよりもクリスタル(ひいては自分の目的)を優先しているからです。しかしマナは真琴の気持ち、クリスタルの必要性を知っていてもそれでもレジーナと戦わない道を模索しています。彼女にとって両方大切なものだからです。見ようによってはドキドキは露骨です。大切なもの、そうでないものの扱いが行動に出ている。六花なんてマナと居られればあとはどうでもいいとか思ってそうです(そんな六花さんが私は大好きです)。
 してみるとマナの幸せの王子像も少し印象が変わってきます。彼女は人を助けようと自己犠牲的に動くわけですが、ことレジーナに関しては彼女の希望が色濃く出ていることに気づきます。一番面倒がないのはレジーナを敵と捉えて倒してしまうことです。クリスタルも手に入るし、真琴とも揉めない。スッキリ。ところがマナはレジーナと友達になりたいと我を通します。そのために真琴達に協力してもらっている。レジーナの存在は物語の構造を浮き彫りにするとともにマナの立場にも変化を与えています。困っている人を助けたい。そのために自分が抜けた穴を塞いでもらう。ある人と友達になりたい。そのために友達に迷惑をかけてしまう。人の頼みを訊いたら訊いたで迷惑をかけ、自分の我儘を言ったら言ったで迷惑をかける。ものすごく面倒臭い女の子。しかしそれは、誰だってそうなのです。欲しいものが同時に二つあるとき、自分のキャパを越えてどうにかしなければならないとき、私達は何ができるだろうか。


 自分にとって何が大切なのか、何故大切なのか、それを守るためにはどうすればいいのか。それらは様々な経験を通して探究されるものです。対立がそれを浮き彫りにすることだってある。そうした地道な経験を経て女の子達は強く逞しく優しく成長していきます。プリキュアはそういう物語。


 次回は雪山でマナとレジーナが互いに暖め合うエピソード。六花さんがまた凹みそうで楽しみです。
[ 2013年06月09日 15:32 ] カテゴリ:ドキドキ!プリキュア | TB(0) | CM(-)
トラックバック
この記事のトラックバックURL