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第40話「熱血!あかねの宝探し人生」

○今週の出来事
①あかねの物語
 部活の練習に精を出すあかね。コーチから次の試合も頼むぞ、と声がかけられます。レギュラーとして活躍しているようです。
 みゆきの声。試合の応援に行くから頑張って、と声援が飛びます。みゆきの手には無数の絆創膏。この時点で大体の展開が読めます。

 映画宣伝仕様OP。映画で登場した羽の付いたデコル(ウルトラキュアデコル)が今回登場していることからも、今年も例年同様最終決戦フォームがあるようです。


 教室ではみゆき達4人が固まってなにやら楽しそうに相談しています。あかねが教室に入ると何かを手に握って隠すみゆき。隠し事でもあるのかとあかねが詰め寄ります。みゆきの手に気づいたあかねは料理で失敗したのだろうと上手い具合に勘違いしてくれます。左手はフェイク。何とか誤魔化せました。

 校内芸術コンクールのテーマは「私の宝物」。あかねはおもろそう、と興味を示します。豊島君はギター。みんな口々に天体望遠鏡、お揃いのキーホルダー(この子はヘアバンドの子とよく一緒に居るイメージがありますね)、黒帯、ゲームのセーブデータと様々。私はプリキュアとの想い出かな(ドヤ顔)。
 あかねは今までそういうことを考えたことがなかったので宝物を探そうと張り切ります。

 今回のナレーションやタイトルコールはあかね。この分だと次回以降も各回主役が務めそうです。それぞれの目線と立場で物語を語っています。


 バッドエンド王国。ジョーカーに呼び出されるウルフルン。ジョーカー久々の登場です。この人が登場するときは大抵碌なことがありません。言い換えれば物語が進む兆候です。居丈高なウルフルンにジョーカーはこれまで見せたことが無いほどの威圧感を出しながら言葉を返します。いつまで経ってもプリキュアを倒せない。ピエーロ様がお怒り。気圧されながらもウルフルンはいつ復活するのか、そして「大体ピエーロ様って一体何だ!?」と返します。やっぱり三幹部はピエーロの正体を知らないようです。
 「ウルフルンさん、あなたまた昔に戻りたいんですか?」
 その言葉で引っ込むウルフルン。やはり想像したとおりの展開。三幹部はジョーカーが目的を達成するための手駒でしかない。何かしらの不満とそれを解消してくれる魅力的な誘い文句があったのでしょう。
 ジョーカーは5色のカードを取り出して選べと言います。一人くらいなら倒せるでしょう?これが最後のチャンス。ウルフルンは橙色に目をとめます。以前ボコボコにされた恨みがあります。ピンクのカードが並んでいるということはこの展開の締めはみゆきということになるのでしょう。
 次回が楽しみです。アカオーニさん黄色一択じゃないですか。ジョーカーもその辺分かってて「誰をえら…あ、黄色ですね、はい」って手渡すレベル。


 昼食。あかねはみんなに宝物を尋ねます。みゆきはお婆ちゃんに貰ったシンデレラの絵本。なおはスパイクシューズ。やよいは太陽マンとのツーショット写真。流石ブレねぇな。青木家には家宝の掛け軸があるそうです。やっぱり「道」って書いてあるんでしょうか。キャンディはロイヤルクロック。そろそろクリスマス近いのでよろしく。
 みんな宝物を持っていて感心するあかね。宝物とは何なのか。その人にとって大事なもの、自慢、貴重品、ワクワクして絶対になくしたくないもの。好きなものがたくさんあるあかねちゃんならすぐ見つかると話すみゆき。こういうものの言い方が出来るこの子は地味に凄い。
 「好きなもの」をヒントにしてあかねは宝探し。

 バレー。しかししっくりこない。バレーの練習中、みゆき達が部員にボールを見せて貰っています。やよいがスケッチ。
 お好み焼き。コテ。これも違う。みゆき達が入店します。それに合せて母親があかねにあがっていいと言います。英語の手紙が来ているそうです。差出人は勿論ブライアン。やよいの反応が早い。
 英語の文面に四苦八苦するあかね。れいかが翻訳します。この人ほんとに便利だわー。やよいがめざとく「like」の文字を見つけて盛り上がります。れいかが冷静に「あかねさんの笑顔は太陽のようだ」と翻訳。それを聞いてガックリとする一同。あかねはその文章に好感を持ちます。すかさずやよいがツッコミます。この黄色うぜー。それはそうと私は英語が苦手なので手紙の全文訳誰かやってくれませんかね。(と書いたら訳してくれた方がいたので要約すると、親切にしてくれたあかねとクラスのみんなへのお礼、今も日本語の勉強をしていること、あかねが紹介してくれた日本文化が好きなこと、空手をやっていることが書かれています。近況報告ですね)
 みゆきもブライアンの表現に同意。寝転んだ姿勢から起き上がるシーン、重力が仕事してくれません。
 この手紙が宝物?とマセたことをいうキャンディをあかねはコチョコチョとくすぐります。あかねは真顔になると大事なものはたくさんあるけど宝物となるとなかなかピンとこないと言います。あかねの態度にみゆき達は呆然とします。彼女達にとっては気軽な話題でしたが、あかねにとってはクリティカルな話題だったようです。
 店の前でお別れ。みゆきは今日家に来た理由を明かします。あかねのマスコット。明日の試合に合せて作ったようです。みゆきの絆創膏の意味に気づいたあかねは、4人を抱きしめます。めっちゃ嬉しい!と身体全体でうれしさを表現するあかね。こういう風に素直に感情を表現できる人を私は羨ましいと思う。私は感情がすぐに表情に出やすいけど、それを意図して伝えるために表現することが出来ない。印象や感動は常に自分の心に保管され時間をかけて咀嚼していく。対人関係、意思疎通を前提にしていないからだ。
 発案はみゆき。やよいがデザイン。生地の選定はれいか。なおが指導しながらみんなで作ったお守り。キャンディも自分も縫い縫いしたと話しに加わり4人とキャンディはワイワイ楽しそうに笑っています。今回はあかねの視点なのでみゆき達がどのようにして、どんなに楽しみながら作っていたかは断片的に語られるのみです。
 あかねは宝物が見つかった、この人形を宝物にすると宣言します。
 自室に戻ってあかねは人形を見つめながら自分にも宝物が出来たと悶えます(視聴者も)。人形の縫い目から縫った人が誰かを想像します。ボールの細かさを見てやよいがスケッチしていた理由を知ります。ワクワクして絶対になくしたくないもの。それだけじゃない、宝物があればパワーがみなぎってくる。明日の試合に向けてあかねの士気は高まります。

 復讐に燃えるウルフルン。


②あかねの宝物
 試合当日。お守りを身につけて会場を訪れるあかね。ウルフルンが呼び止めます。サシでの勝負を挑みます。カウント13。先ほどのウルフルンの問いに答えると、このまま順調にカウントが進めば45話でピエーロは復活します。と、同時にデコルも満了になります。クロックは1話分早い見込み。調整が入るかもしれませんが、おそらくミラクルジュエル出現のキーでしょうからこのまま先行する可能性もある。サニー単独変身。スマイルの単独変身は珍しいので貴重です。
 ウルフルンはバレーボールに憑依。2話と同じ敵にネタ切れかとつっこむサニー。てめーの大切なものでてめーをぶっつぶすと言うウルフルン。心理的を効果を狙ったものです。
 果敢に挑むもハイパー相手に一人は荷が重い。攻防の間もウルフルンはいつもヘラヘラ笑ってムードメーカー気取っているてめーが大嫌いだと言います。言いがかり、八つ当たりもいいところですが「狼」の立場からすれば気に入らないと思うのも自然な反応でしょうか。相手の気迫に戸惑うサニー。
 戦闘が始まっていることを察知するみゆき達。でも合流タイミングは空気を読みます。

 お守りがウルフルンの手に渡ってしまいます。これはなんだという疑問に宝物だと答えるサニー。例によってウルフルンがバカにするとサニーは飛びかかります。返り討ち。ウルフルンは予告どおりあかねの大事なものを壊します。言葉を失うサニー。絶望感がハンパねぇ。愕然とするサニーをウルフルンは踏みつけます。彼の表情はどこか無理が感じられる。焦りや強迫観念のそれ。
 綿が飛び出たお守りを見つめながらサニーはみゆき達の姿を思い出しながら宝物が壊れてしまったとうなだれます。勝ち誇るウルフルン。一人ずつなら楽勝だと自信満々に言います。それ幹部として情けなくないか?

 次の標的はキュアハッピー。彼にとっては最初の敵、あかねにとっては一番の親友。それを聞いたサニーは瞳を大きくあけます。
 「またんかい!
 満身創痍で身体が震えているサニー。ウルフルンはビビっていると判断しますが、サニーはみんなが居なくなった時のことを考えたら震えてしまうと言います。再び挑みます。殴り合いながらサニーは本当の宝物が何か分かったと言います。
 「バレーもお好み焼きも、うちが大切なもんは全部みんなと繋がっとった! みんながおるからうちは自分の好きなもんに一生懸命になれたんや!
 泣きながら叫ぶサニー。スマイルは自分が大切だと思うもののためには泣きながらでも必死に立ち向かう姿が描かれています。
 「みんながおったらどんな時でも100倍も1000倍も力が沸いてくるんや! それがうちの一番の宝もんや!
 パクトのカット。大きな羽が付いたデコルが装着されています。映画を見た人ならピンと来るシーン。スマイルは個々に潜在力を引き出すエピソードをやるつもりのようです。
 業火に身を包むサニー。ウルフルンも本気。拳と拳のぶつかり合い。
 「プリキュア!サニーファイアー!バーニング!
 これは上位技というより、火事場の馬鹿力的なものだろうと思う。みんながいれば何倍でも力が沸く。スマイルはそれを守るために独力で普段よりも力を出す(出せる)ことに重きを置いています。「みんなの物語」の前に「私の物語」を書くことで各々の自覚と責任、使命を明確にしているわけですね。「みんなと」はプリキュアの最大のテーマですが、個々人の決意を書くことによって物語に深みを与えています。時には独りで頑張るしかない、頑張らなければならないことがある。それはみんなと居るための一人一人が負うべき責任なのだと。

 力を使い果たすサニー。しかしウルフルンはまだ戦意を失っていません。ビーム。はい、お約束。空気を読んで仲間が登場。時間ですのでちゃっちゃと浄化します。カウント8。
 負けたウルフルン。彼の運命や如何に。


 壊れたお守りを見せながら謝るあかね。また作り直すと屈託無く言うみゆき。みんなも同じ気持ちです。彼女達の好意に感謝しながらあかねはこのままで良いと言います。世界にたった一つのこの人形がいい。本当に大事なものが分かったと言います。内心でなくす前にちゃんと気づけて良かったと独白。ここのみんなに伝えている部分と自分の中に留めている部分とがあるのが上手い。見てくれの価値ではなく、そこに内在するもの、それが生まれた意味を宝物だと思う感情。みゆきの母親が不器用な贈り物を大事そうに見つめていたシーンを思い出します。
 「見つかったんや、うちの自慢の宝もん
 「それはうちだけの秘密や
 「うちの名前は日野あかね。太陽さんさん元気が取り柄で友達が宝もんの中学2年生や。今日も明日も熱血パワーで絶好調!張り切っていくでー!


③次回予告
 アカオーニさんがアップを始めたようです。


○トピック
 宝物とは物ではなく友達なのだと気づく回。いよいよ終盤のステージが始まります。
 このエピソード自体はプリキュアでは自然な流れでもあり定番です。プリキュアが一番大事にするのは友達(との繋がり)ですし、視聴者に伝えたいこともそれだからです。あかねの話しで見ると、サブタイトルに「熱血!~」って書かれているのがそれなんですが、2話のみゆきと友達になる話し、お好み焼きのお話し、お笑いのお話し、ブライアンのお話しが彼女のメイン回。今回彼女が述懐しているように、彼女が笑い、守り、あるいは求めていたのは他者との関係性や絆であることが総括されています。
 一昔前のプリキュアだとこのテーマの追求だけで年間スケジュール消化するところですが、スマイルでは5分の1。他の4人がどのようなテーマを扱っていくのか楽しみです。


 大抵の人は宝物、平たく言って捨てられない(手放せない)ものがあると思います。記念品だったり貴重品だったり、自分の功を証明するものであったり。お金であったり。物そのものは勿論のことそれに付随した想い出も合せての宝物であろうと思います。ちなみに私には物としての宝物はありません。優先順位として捨てにくいものはありますが、捨てようと思えば捨てられます。それは私が想い出になるような物や出来事がないのもあるし、物に執着しないからでもあります。私は自己中心的な、自分大好き人間なので、自分自身を宝物だと思ってます。例えばプリキュアとの8年半に渡る交流も宝物の一つです。毎週楽しんで、感想書いて、いろいろ考えて、それを自分の人生に組み込んできたことが大事なことです(なので、例えばこれまで書いた感想が全部消えても差し支えはない)。私にとって宝物とは後生大事にとっておくものでも自慢するものでもなく、常に形を変え、時にそぎ落とし、時に継ぎ足し、時に土台を残して全部壊しながら紡いでいく自分という物語。「私」という人格と経験です。それがあればいくらでも物でも金でも作り出すことができるだろうし、新たな出会いも生まれていく。…っていうくらいまで割り切ると物をどんどん捨てられるので部屋がスッキリします。他者に対しても個人に対して、というより自分にとって他者とはどんな存在で自分とどのような結びつきと意味があるのかと捉えています。…っていうところまで行くと人間関係で悩むこともなくなります。自分で自覚していますが、私は変わり者なので逆にこれしかやりようがない(特化せざるを得ない)という事情がありますが。


 話しが盛大に脇道に逸れましたが、自分にとって大切なモノは何か?という自問は大事なことです。これを取り違えてしまうとややこしいことになります。以前も触れましたがダークプリキュアのように本当は父親の愛情が欲しかったのに競合する(と誤認して)ゆりに憎悪を抱いたというのがその例です。今回のエピソードを踏まえるなら、何かのキッカケでお守りをみゆき達が壊してしまってそれで友達関係に傷が入ってしまった、なってことになったら本末転倒なわけです。大切な友達から貰ったからこそ宝物なのに、その宝物を失ってしまったせいで友達をなくすというのでは意味が分からない。でも、実際にそういう錯誤や取り違えをすることは多いのです。近視眼的になったり、見栄や意地をはってしまって本物よりも贋作を価値ある物だと見積もってしまう。特に人間関係の場合は大切なものがあまりに当たり前に存在しているので、その実体や存在感が薄れてしまうことが多い。死別して親のありがたみに気づくというのは昔から言われています。スイートは大事な人が同時に怒りや憎悪の対象になりやすいことを指摘した作品でもありました。

 スマイルはそこまで捻れた物語ではありませんが、逆に言えば取っかかりをどのように持たせるのか興味あるところです。何度でも言いますが、敵の救済は確定路線。
 フレッシュが救済し、ハートキャッチが赦し、スイートが友達になりながらプリキュアは「みんなが繋がり合った世界」というビジョンを提示するまでになりました。どのようにしてウルフルン、そしてジョーカーを友達の枠の中に入れることが出来るのか。あなたも大事な物語の登場人物なのだと言える文脈とは何か。悪が存在しない物語で彼女達は何と戦うのだろう。
[ 2013年05月22日 21:36 ] カテゴリ:スマイルプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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