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第5話「美しき心!キュアビューティ!!」

○今週の出来事
①水の妖精

 残るプリキュアは1人。一体誰が。青い人がこっち向いてアピールしてます。

 今週でバッドエンド王国という名称が判明したため前回暫定運用していた鬼ヶ島ランドの呼称は取りやめ。短い命でした。さて、今週は絵本でお馴染みの負け組その3、魔女ことマジョリーナの登場。

 今週も遅刻しかけるみゆき。校門をくぐってふと花壇に目を留めます。れいかが花に水をやっています。れいかが気付いて挨拶すると、みゆきはれいかのことを水の妖精さんみたいと褒めます。「え?」戸惑うれいかに構わず話しを続けるみゆき。みゆきは子どもの頃に赤毛のアンみたいに何でもかんでもオリジナルかメルヘンチックな渾名を付ける癖があったのかもしれない。
 れいかは自主的に水をやっているようです。綺麗な花がたくさんあると学校のみんなの気持ちも…ウルトラハッピーになれるかも、とれいかの言葉にみゆきが答えます。可愛い女の子がたくさん出ると私もウルトラハッピーです。
 意外なことにみゆきのテンポとテンションに付いていけるれいか。丁寧な口調とゆったりしたテンポの割りには噛み合っています。チャイムが鳴るとれいかはみゆきを引っ張っていきます。人当たりも良いようです。


 授業。徒然草を読むれいか。プリキュアの国語で徒然草が使われることは多い。すっかり中身は忘れましたが序文の意味は、そうですね、この感想がそれでしょうか。みゆきはれいかの様子を見つめます。
 お昼。いつもの東屋で昼食をとります。すっかりこの子達のたまり場になったようです。販促タイム。前回ゲットしたデコルを召喚。蝶々型の髪飾り。どう見てもこれがメルヘンランドを救うアイテムに見えません。ただのお世話アイテム。キャンディのぬいぐるみを買ったらデコルセットも買ってね。お世話するにもお金がかかる世知辛い世の中です。
 なおがセット。妹達の世話をしているのでお手の物。家事、育児、スポーツと万能型です。
 みゆきは注目!とみんなの注意を自分に向けます。最後のプリキュアを見つけたかもと言います。責任感があって、賢くて、優しくて、水の妖精さんみたいな人と言います。それまで肯いていたみんなは最後の言葉に戸惑います。やよいの位置が通称うらポジになっています(頭だけだして見上げているような位置。うららがこの位置取りをしていた。絵面が面白かったためファンにそう呼ばれるようになった)。
 
 弓道部。的に矢が命中。残心を保つれいかにみゆきが声をかけます。れいかなら納得、と合点が行くあかね達。
 みんなで頭を下げてプリキュアをやって欲しいとお願いします。これはこれでシュールだなぁ。プリキュア5も勧誘してたけどスマイルはそれに拍車をかけている。信じがたいが嘘をつくとも思えない、と冷静なれいか。自分達はスーパーヒーローなのだと言うやよい。ちょっと違うとツッコミを入れるあかね。百聞は一見にしかず、キャンディを見せます。珍しいからくり人形ですね、と感心するれいか。人形じゃないと抗議するキャンディ。これくらいの機能が女児向け玩具でも搭載されるのは何十年後だろうか。
 れいかはやや気圧されつつも不思議なことが起きていることは間違いないと理解します。改めてみゆきはプリキュアをやろうと誘います。しかしれいかは一寸思案すると今忙しいと断ります。


②読み聞かせ会&人形劇
 れいかはみゆき達に生徒会主催の童話読み聞かせ会が間近に迫っていると説明します。
 生徒会室に入ってきたれいかを見た書記と会計はすぐさま副会長!と駆け寄ります。落ち着いて彼らをみゆき達に紹介するれいか。どんなときでも冷静だなこの子。状況を完全に掌握しているのか純粋にマイペースなのか判断しかねるけど、多分後者寄りな気がする。良くも悪くも慌てられない人。このタイプの人は逼迫していても顔にそれが出ないので周囲から気を遣って貰えないか、放って置かれる場合があるので密かに爆弾を抱えていたりすることがあります。
 会長は風邪を引いてダウン。読み聞かせ会は明日。それで生徒会の人はてんやわんや、ということのようです。大丈夫、副会長として私がなんとかすると安心させるようにれいかは答えます。確かに責任感強そうです。仕事が積もりすぎると最悪突然ぶっ倒れるタイプ。
 お題は白雪姫だと話すとみゆきが食いつきます。きっとみんな喜ぶと賛同。その言葉にれいかも笑顔になりますが「なんとか成功させたくて」とやや表情を曇らせます。プレッシャーを感じているようです。会長がいないので頼れる人もなく、かといって泣き言も言えない中間管理職の哀愁を感じます。部下を持つって大変です。
 それならとみゆきは手伝おうとあかね達に呼びかけます。すぐに了解するなお。紙人形とかを作れば小さい子は喜ぶと提案。ちょうど絵が描ける人もいます。みゆきもその提案に乗ってアイデアを出していきます。その様子を呆然見つめる生徒会メンバー。部外者故の気楽さもありますが、みゆき達は純粋に楽しんでいるので面白いと思うことをバンバン出していける強味があります。「失敗しない」ではなく「面白くしよう」の発想の違い。仕事と趣味の違いに近いかな。細かいことですが、みゆきの前髪(正確には両耳にかかっている部分)が揺れているのが可愛い。
 触発された生徒会メンバーは賛同しますが、れいかは頼んで良いものか迷います。れいかとしてはこの件は生徒会が担当しているので他に助力を頼むのは気が引ける。
 「明日来るみんなをウルトラハッピーにしようよ!
 至言。
 れいかはキョトンとしながら本当に良いのかと尋ねます。間髪入れず「もちろん」。その言葉にれいかは目を見開きます。この子はあまり感情を表に出さない子なのでしょう。みゆきのようにテンション高くないし、やよいのように泣き出すわけでもないし、あかねやなおのようにズバズバ言わない。困ってても喜んでても見た目はさほど変わらない子。確かにこういう子はいる。
 「では、よろしくおねがいします

 超特急で準備開始。手分けして材料を集め製作に取りかかります。朗読は生徒会メンバー。裏方はみゆき達。
 完成。鰹節の要領で紙吹雪を作ったというあかね。どういう要領なんだ。れいかは一人ダンボールに書かれた白雪姫を見つめます。この発想も技術も道具も彼女には用意できなかったでしょう。さしずめみゆき達は小人といったところでしょうか。
 「みなさん、本当にありがとうございます
 みゆきはれいかの手を取るとみんな喜んでくれるといいね、と読み聞かせ会を楽しみにします。みゆきの態度の面白いところは、読み聞かせ会を良くしたい、子ども達を楽しませたいと徹頭徹尾思っていることです。れいかのために動いていない。みんなで楽しんで読み聞かせ会を準備している。

 マジョリーナは水晶で白雪姫を映し出します。


 読み聞かせ会当日。れいかの挨拶で始めます。朗読に合わせて人形を動かし紙吹雪を降らせます。苦労した甲斐あって子どもにも好評。
 マジョリーナが会を狙います。白雪姫は魔女的に良い想い出は無いだろうねぇ。正確には老婆に化けたんだったかな。
 壇上にマジョリーナが現れます。演出だと思った子ども達は興味津々。マジョリーナは美味しい毒リンゴはいかがかなと勧めます。あかねじゃなくてもツッコミいれるわ。なお達が戸惑う横で、保護者だと判断したれいかはすぐにマジョリーナに寄ります。れいかの手を振り払うとマジョリーナはバッド空間(仮名)を作り出します。魔女がモチーフだからか蜘蛛の巣が背景にかかっています。どうやら幹部によって空間の演出は変わるようです。ウルフルンなら夜。アカオーニなら赤褐色。
 「こんなことしても何の意味もありません」。落込むれいか。ポーズがちょっとエロい。バッドな世界も悪くないんじゃないかと思えてきました。バッドエンドでもハッピーになれる私に死角は無い。
 カウント5。目前に迫る新たな幹部。「プリキュア、夢じゃなかったんだ」。なおは改めて現実を目の当たりにします。前回ノリノリで戦ってたと思うんですが。変身。
 今週のぴかりんじゃんけんはグー。むう、素直に来たか。裏をかいてくるかもと思っていたんですが。っていうか、もう、この子だけ番組間違えてるよ。スーパーヒーローはじゃんけんしないよ!
 「私に勝ったら今日一日スーパーラッキー
 そういうアニメじゃねえからこれ!
 チョキを出して負けるキャンディ。「チョキなん!?それチョキなん!?」。サニーは戦う前に疲れてそう。
 「なかなか愉快だわさ」
 同感です。

 鏡の切り絵を依代にアカンベェ召喚。しかも8体に分身。本物は一つ。
 包囲されて窮地に立たされます。浄化しろと言うキャンディの言葉に後押しされて必殺技の準備に入る4人。いやいや、早いよ。確率的にめくら撃ちしても50%。一発撃ったら戦闘継続も危うい必殺技使うのはギリギリまで待つべき。
 「気合いだ!気合いだ!」「おっしゃー!」「はあぁ~!」「ふんぬ-!
 これはかなりシュールな絵面。女の子が4人それぞれに気合いを入れているのを見て「なんだこりゃだわさ?」と戸惑うマジョリーナさん。同感です。
 ハッピーシャワーもサニーファイヤーも外れ。サンダーもだめ。2回目でも自分で驚くのね。残るは5体。「考えたってわかんないよ。直球勝負だ!」。少しは考えようよ! このチーム致命的に賢さが足りてない。
 必殺技を撃ち尽くして大ピンチ。一網打尽。


③きた!知性きた!メイン知性きた!これで勝つる!
 白雪姫の人形を見たマジョリーナは踏みつぶします。それが引き金になって状態異常から回復するれいか。
 目の前に居るプリキュアを見て驚くれいかに、通りすがりのスーパーヒーローです、と答えるピース。ただいま絶賛大ピンチ中。スーパーヒーローと聞いて星空さん達?と思い至るれいか。「ごめん、それは秘密なの」「昨日ばらしたやん」。サニーの主な仕事がツッコミな件。
 下らない、無駄、と罵るとマジョリーナは人形を足蹴にします。脳裏にみゆきの言葉が響くれいかは人形を手に取ると決意を瞳に宿します。

 マジョリーナの前にれいかは立ちます。
 「あなた方がどこのどなたか知りませんが、今すぐお引き取り願います
 強そう。
 「私はこの七色ヶ丘中学校生徒会副会長青木れいか。あなた方の校内での乱暴なふるまい。生徒会副会長として見過せません
 「いいえ、わたくし、青木れいかが許しません!!

 プリキュアへご招待。最後のパクトをゲットするのはそこの気丈でお美しいお嬢さん、あなたです。
 「スマイルパクトに(以下略)」
 「全く意味がわかりませんけど、わかりました!
 れいかお前もか。
 レディ。
 「プリキュア!スマイルチャージ!
 ゴー。
 ゴーゴー、レッツゴービューティ。水の妖精というより、雪女のイメージのようにも見えます。変身シークエンスが他と違っているのが特徴。パーツごとではなく一体的に装着。たぶんこれは5人で変身シーンやるときにカットされるのを見込んでこうした構成にしているのであろうと思われます。静謐で清楚なイメージの大人しい変身。女児のお姉さん憧れ願望担当です。その分飛び降り方が面白い。
 「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!

 変身したことに戸惑う暇もなくキャンディからは戦えと言われ、アカンベェが襲ってきます。回避。
 「なるほど、変身すると超人的な力が出せるんですね
 冷静。まだ慌てるような時間じゃない。
 鏡で分身した、と聞いてビューティは注意深くアカンベェを観察。目に留めた一体を蹴り落とします。蹴り方かっけぇ。
 鏡は左右逆に映すのでこの中でリボンの位置が違うのが本体だと言うビューティ。これだよ、これ。この知性と冷静さ。アホ、ツッコミ、あざとい、直球、そんなのしかいないプリキュアに足りない知性を補ってくれる人がようやく現れてくれました。
 「プリキュア!ビューティ!ブリザード!
 動きが複雑。基本的に立っているだけなんだけど構図が凝っている。てっきりOPよろしく氷の剣を出して「往生せいやーー!」とか「たまぁ、とったるわー!」とか叫びながら白兵突撃してくれるのかと期待していたんですが、そんなことはなかったようです。
 疲れてもお淑やかなビューティさんは女児の憧れ。


 無事読み聞かせ会は終了。
 れいかは改めてみゆき達にお礼を言います。そして自分から仲間に入れて欲しいとお願いします。するとみゆき達は大喜び。みゆきはれいかの手を握ると「青木さんしかいない」「れいかちゃんのこと大好きなんだもん」と快く迎え入れます。
 「みゆきさん、みなさん、よろしくお願いします


④次回予告
 モーション変える演出はピースのためにあるだろ。
 新キャラ登場、そして高額商品登場の予感。
 

○トピック
 青プリキュアは一波乱あることが多いのですが、無事一話で加入。プリキュアごっこに誘ったら断られたけど、一緒に遊んでついでにプリキュアごっこできました、というお話し。

 話し自体はマイルドに描かれていますが、今回も自己の意思、チームや絆を基調としています。相変わらずプリキュアの心情描写は地味にかつ正確に行われています。れいかは物静かで責任感が強い子ですが感情表現(リアクション)が乏しく人に頼ることも控え目です。みゆき達を巻き込むことに躊躇っていたのも責任感が強いからです。こういう人は自己の動機よりも役目や立場に縛られやすいと言えます。
 これが切り替わる明確なシーンが「生徒会副会長として見過せません」「いいえ、わたくし、青木れいかが許しません!!」のところです。
 彼女は一個人としてマジョリーナの狼藉を許せないと言っているんですね。読み聞かせ会は単に生徒会の催し物ではなく、彼女個人にとっても大切なもの、みゆき達との想い出や努力、期待が込められたものとして認識されていることが明確になっています。あかね達がそうだったように、友達(との想い出、努力、絆)を守りたい意思で変身するパターンを踏襲しています。加入の流れとしてはプリキュア5のかれんと似ていますが、1話内に綺麗に収まっていて洗練されています。その分れいかの心理描写は細かいので見過ごすとただのテンプレ加入に見えてしまいますが。


 もはやこの段階ではみゆきが新しい友達を作るより、れいかがみゆき達の輪に入る方が意義が大きいでしょう。心理描写から言ってもれいか主体にみゆき達と仲良くなる形で描かれています。人に頼ったとしてもそれでみんな楽しめればハッピーという解釈。仕事や責任とは違う、仲間(友達)という繋がり。その輪で何かを達成し生み出していく体験は感受性や心の豊かさを養う。その一端が読み聞かせ会から見えてきます。責任を果たすために行おうとした生徒会と、純粋に楽しんで貰おうと創意工夫を凝らすみゆき達の違い。もちろん立場や状況は異なるし組織機能と友達の輪は一概にまとめられるものではないのですが、そんなことはプリキュアの知った事じゃない。この物語は友情の物語。日常のなにがしかから学び成長していく物語です。
 ようやく5人揃い、次回から本格稼働。スマイルがどのようなチームを作り白紙のページに何を書き込んでいくのか。最終回が楽しみです(気が早ぇ)。
[ 2013年05月22日 21:18 ] カテゴリ:スマイルプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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