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第1話「誕生!笑顔まんてんキュアハッピー!!」

○あるところにひとりの女の子がいました。
①素敵な出会い

 「輝け!スマイルプリキュア!
 5人揃うのは来月あたりになりそうなので初っ端から自己紹介。

 大声をあげながら走る一人の女の子。星空みゆき。絵本大好きな中学二年生。転校初日早々遅刻しかけるおっちょこちょいな女の子。蝶を目で追いながら空はとっても良い天気、私は元気だし、と独白するとスキップをし始めます。明るい。というより明るさ以外のものが入ってないんじゃないかというくらいの勢い。ウルトラハッピーなことが起こるかも、とポジティブシンキング。遅刻しかけていることはスルーするようです。時代が時代だったらマンモスうれぴーとか言ってたかもしれない。

 前を見ると曲がり角。ドタバタ登校に曲がり角、みゆきは素敵な出会いを期待します。
 ………。残念。たぶん食パンが足りなかった。絵本みたいにはいかないか、とセルフツッコミ。いやーそれ、絵本っていうか漫画だと思うな。
 奇声。空から何か降ってきます。あれは鳥か! 本か!? いや不思議生物だ!
 ってなわけで、曲がり角に出会いがなくても、上空から顔面衝突してくる出会いがあるのがプリキュアのお約束。みゆきは不思議生物を見つめると「可愛い~」と歓声をあげて頬ずりします。適応早ぇ。
 「名前はキャンディ、クル」
 絵本の国メルヘンランドの妖精だそうです。電気ねずみでも、ゾオン系でも、魔女の赤ん坊でもありません。
 それを訊くとみゆきは絵本好きな自分にやってきた素敵な出会い!と超喜びます。この主人公ノリいいなぁ。ようやく相手がしゃべったことに気付きます。この子夢中になると他が見えなくなるタイプだな。
 再びキャンディに向き直るとすでに姿がありません。夢?と残念がりますが、本が落ちていることに気付きます。現(うつつ)の出来事。チャイム音。急いで学校へ向かいます。
 「これからとびきりハッピーなことが、始まる気がする!

 OP。元気。明るい。躍動感。あざとい。そんなOP。あざとさの9割は黄色によるものです。みゆきのドレス姿が私の心鷲掴み。橙の腰のひねりが色っぽい。黄色は自重しろ。緑の壁走りがカッコイイ。青い人は出る番組間違ってる。パワーアップフォームなのか、必殺技専用フォームなのか判りませんが、ドレス姿で飛んでいるシーンが良い。マントっぽくて良い。
 みゆきの私服は白ニーソ。俺はこの子のために生きます。


 ホームルーム。自己紹介を始めます。が、緊張で声が出ないみゆき。独白のテンション高ぇ。クラスの子に催促されて簡単な挨拶に留めます。しかしそれでは納得してもらえません。関西弁の女の子が前に出てきてみゆきを紹介し始めます。おっちょこちょいだけど芯は強い。話しにオチをつけてクラス中を沸かせます。話しを続けようとすると「あかね」と友人から注意を受けます。緑川なお、スポーツ万能で義理堅い女番長。青木れいか、クラス委員で副生徒会長、モテる。で、先ほどから主導権を握っているのが日野あかね。去年大阪から引っ越してきたそうです。
 先生に諭され教壇から退場。クラスメイトにメルシーボークーと返します。恥ずかしながらメルシーボークーって初めて訊いた。ニュアンス的にメルシーより丁寧な謝辞といったところなのかな。
 呆気に取られるみゆきに「あかねちゃんは星空さんの緊張をほぐそうと思ってふざけただけだから」と前の席の子がフォローを入れます。黄瀬やよい。めっちゃ泣き虫。過去3回、現在4回目の泣き入りました。
 みゆきは自然体でクラスのみんなに挨拶をします。絵本が大好き。必ずハッピーエンドになるのが素敵だと思っていて、自分もそんなハッピーを探している。どんなハッピー?とあかねから尋ねられます。身振り手振り擬音を交えて説明するみゆき。とにかくウルトラハッピーって感じ。なるほど、これがこの物語の一つの問題提起となるのね。あなたの目指すハッピーとはどんなものか。また、それはどのようにして得るものか。
 クラスに受け入れられるみゆき。ところでこのクラス30人いるんですが、6人に一人がプリキュアって凄い確率です。石投げて当たるレベル。

 席に着いて窓を見るとキャンディが跳ねて移動しているのが見えます。思わずキャンディ!と大声でさけぶみゆき。絶対この子集中すると周り見えなくなるタイプだわ。あかねを巻き込んで外を見ますが姿を見失います。


②バッドエンド
 放課後、学校を案内すると言うあかねの言葉を丁寧に断るとみゆきはキャンディを探し始めます。「学校の中を探検だー!」テンション高ぇ。
 音楽室、理科室、図書室。本棚の一角が光っていることに気付きます。本を引き抜くと奥が光っています。本を手でどけます。カチリとスイッチが入るような音。解除順序があるようです。右、左、左右と偶然それをやるみゆき。すると本棚全体が光かりみゆきはその中へと吸い込まれます。

 プリキュアを探すキャンディは狼男を発見して怯えます。ウルッフフと笑っています。いやそんなところでキャラ立てなくていいから。

 アイキャッチ。これは毎回キャラクターが変わるのかな。キャンディの着せ替えセットを出す気満々。スポンサーの商魂が見えます。

 アクロバットな体勢でありながらも鉄壁スカートのためにこの世に存在する半数の人間の期待を裏切って異世界へと着地するみゆき。一面に広がる本棚とそれを覆うように根を下ろす大樹。本と木の森。みゆきはその光景に目を輝かせます。この子は何してもハッピーな気持ちになれるんじゃないかな。未知との遭遇は恐怖心と好奇心との天秤になるんだけど後者が圧倒的に勝っている。好奇心って大事だよね。私は感性と好奇心こそが人間にとって一番大事だと思ってます(単独で行動するタイプなので探求心を優先する)。
 
 本棚に並んだ本が拾った本と同じことに気付いたみゆきは本を棚に戻します。するとまた光ります。奥から声が聞えてきます。のぞき込むとキャンディがプリキュアを探しています。狭いので本をどけるみゆき。また解除手順が施行されます。気付くと商店街に。これはこれで便利な移動手段かもしれない。
 みゆきはキャンディを探しに行きます。思い立ったら一直線。期待どおりキャンディ発見。そしてキャッチ。ところがキャンディは逃げだそうとします。空から狼が来たと言います。いや、君も空から来たし。
 そんなの来るわけ…と空を見ると来てます。狼男-ウルフルン-は絵の具を取り出すと握りつぶして本の空白ページに塗りつけます。真っ黒に染まります。バッドエンド=暗い未来、真っ黒と判りやすい比喩。

 みゆきが商店街を見ると人々が座り込んで悲観に暮れています。毎回思うんだけど、一般人って実はノリがいいですよね。バッドエナジーが出ているそうです。このエナジーが悪の帝王ピエーロを蘇らせるそうです。時計の針が進みます。22分の1。中盤で復活しそう。ご説明ありがとうございます。とても良い人です、ウルフルンさん。っていうか、この名前ちょっと可愛い。
 ウルフルンにやめるクル!と抗議するキャンディ。キャンディに気付くとお前もこの世界に来ていたのかと挨拶するウルフルン。知り合いか。世界をバッドエンドにしちゃダメと言い続けるキャンディ。雰囲気的に敵対関係というより、元々同郷人が利害や目的で分かれたっぽい感じがするなぁ。同じ絵本の住人だったりする?

 「未来は全てバッドエンドになる。頑張っても無駄なだけだ
 それはあなたのこと? あなたが絵本の中で必ず負け、虐げられ、悪者にされる未来のこと?

 無駄なんてない、頑張ったらきっとハッピーになると言い返すキャンディ。その言葉にみゆきはハッとします。キャンディを抱くと、ウルフルンにキャンディの言うとおりだと言い返します。自己紹介上手くいかなかったけどクラスのみんなが助けてくれたから上手くいった。最後まで頑張り抜けばいつかハッピーになると言うみゆき。
 ウルフルンは聞く耳を持ちません。キャンディを食ってやると脅します。しかしみゆきはキャンディを守ろうとします。身体は震えています。お前から先に食ってやるとみゆきに迫るウルフルン。女子中学生を食うとかなんという卑劣な奴。紳士の風上にもおけん。そもそもみゆきは私が先に目を付けたんだ!(←風下にもおけない)
 逃げ出すみゆき。キャンディは自分を置いて行けと言いますがみゆきにその意思はありません。泣きながら私頑張る、キャンディの言ったこと正しいと思うから!と叫ぶみゆき。面白い。俄然この子に興味が沸きました。あ、変な意味じゃないですよ。
 転んでしまいます。追いつくウルフルン。あくまで抵抗するみゆき。ウルフルンの爪が迫ります。
 「諦めないよ! 私頑張るって決めたことは絶対に、最後までやるんだもん。それが私の…それが私の…ハッピーなんだからー!


③キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!
 光の柱が生まれます。今作の覚醒パターンはこれらしい。早速新商品召喚。スマイルパクト。キュアデコルをセットして変身します。デコルって持ってるの?
 「なんだかよくわかんないけど、やってみる
 パクトにセット。あ、いつの間にか持ってました。レディ。
 「プリキュア!スマイルチャージ!
 ゴー!
 変身BGMにかけ声が付いてます。これ玩具にも付いてたら面白い。ライダーのノリですね。化粧品のコンパクトをモチーフにしているためか、パフで身体を叩くと変身コスチュームが現れます。おジャ魔女♯の変身を思い出します。頬に塗って赤みが差すのがめっちゃ可愛い。これは女児の心鷲づかみしそう。化粧も一種の変身。モチーフと演出がマッチしています。
 「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!
 天地魔闘の構え。ブロッサムといい、大魔王の最強技を習得しているとは只者ではない。
 お約束どおり変身したことにビックリしますが、すぐに可愛い~とはしゃぎます。順応力高ぇぇ。キャンディに落ち着けと言われます。あ~、この子通信簿に落ち着きがないって書かれてるタイプだわ。

 現実は非情です。可愛い顔して狼と戦えと指示するキャンディ。怖いと言うハッピーにキャンディは驚きます。どうやら戦ってくれるものと思っていたらしい。ふたりがコント(チュートリアル)をしているうちにウルフルンが攻めてきます。ハッピーは思いつくとレンガの塀に隠れます。3匹の子豚の話しではレンガの家は吹き飛ばせなかったかららしい。これでハッピーエンド、みたいなノリのハッピー。うん、なんだろう、君の頭がハッピー? 大体今隠れるために入り口通ったんだからそこ行けば良いんじゃない?

 間。ウルフルンは笑うと俺様はこんなこともできると言います。お、家を吹き飛ばすのか。
 「いでよ、アカンベェ!」
 レンガの塀を怪物に変えます。……。うん、なんだろ、思ってたのと違う。壁は取っ払ったんだけど何か釈然としない。確実に言えることは、ウルフルンさんもノリが良い。アカンベェはピエーロの力でキュアデコルのパワーをバッドエンドに変えて生み出した怪物だと説明してくれます。ありがとうございます。
 「何言ってるの?
 ですよねー。

 襲ってきます。全力で跳躍。上空に退避。古くはスプラッシュスターから、最近だとハートキャッチでお馴染みの大ジャンプ。ハッピーは驚いてキャンディにどうやって降りるのか訊きます。自由落下するんじゃないかな。そうこうしているうちにアカンベェが跳んできます。それを弾き返すハッピー。自分も落下。テレビのスーパーヒーローね、と納得するハッピー。大体合ってる。
 「任せて!私やってみる!
 テンション高ぇ。適応早ぇ。こういうヒーローって普通じゃないどこかおかしい人が適任なんだろうなぁ。じゃないと精神が追いつかない。
 
 自分が落下したのはアカンベェの上だと気付いて逃亡。なんだあいつは、と呆れるウルフルンさん。アカンベェをけしかけます。
 キャンディはハッピーシャワーで浄化しろと指示。プリキュアの癒しの力。ハッピーは立ち止まって振り返ります。
 「覚悟しなさい!
 「今度はなんだ?」
 この人絶対良い人だろ。敵幹部になるには相応の優しさとノリの良さがなくてはなりません。変身中は攻撃してはいけないとか、口上中は静かに、論戦の際はハッキリと反対論を唱える。大変なお仕事です。
 「ハッピーハッピー、ハッピーシャワー!
 …………。しかしなにも起こらなかった。

 顔真っ赤にしてどうなってるのよ!とキャンディに問いただすハッピー。必殺技不発とかプリキュアの面汚しも良いところです。史上最弱のブロッサムさんでも出せたのにこの体たらく。今時の若い子は…とため息つかれそうです。
 ポーズを変えたりして何回も試してみますがダメです。この時の腰のくびれとか、お尻の突き出し加減とか素敵だと思います。もっと続けたまえ。
 付き合いきれなくなったアカンベェがまた襲ってきます。

 なんで技が出ないのか。「気合いが足りないクル!」。絶対嘘!超やる気だった、だから超恥ずかしいもん!と抗議するハッピー。これはハッピーの言葉を信じる。間違いなくあれは恥ずかしかった。ドヤ顔で叫んでたもん。
 
 転びます。逃げてばかりじゃハッピーが逃げちゃうと自問するハッピー。悪い狼さんなんかに絶対負けたくないと叫びます。パクトが光ります。パクトに気合いを込めます。
 「気合いだ、気合いだ、気合いだー!
 パクトに力が吸い込まれていきます。力が抜けますが休まずに力を込めろと言われます。自転車の空気入れかよ。忙しいな。
 「気合いだ、気合いだ、気合いだーー!
 カードが出てきそう(←ネタが判るの30歳前後。←ゲンジ通信あげだまって言っても判る人少なさそう)。

 「プリキュア!ハッピー!シャワー!
 ポーズ的に、爆熱ゴッドフィンガー石破天驚拳を連想します。この感想は30歳前後推奨。脇のチラ見えが熱い。あと身体を傾けたりするときに衣装にシワが寄るのが可愛いと思います(かなりマニアックな見方)。正面向いて腕構えてるのカッコイイ。
 そんなわけで一部視聴者と一緒にアカンベェを浄化。今幸せな気持ちです。

 ぜいぜい、と息を切らせるハッピー。消耗しています。必殺技を使うと疲れるらしい。制限あるのか。珍しい。これは子どもが連続で必殺技使ってくると親が大変なので、必殺技使ったら少し休まないといけないんだよ、と口実を作ってあげているのでしょう。なんという親への気遣い。まあ、プリキュアが本気だすと連発するだろうけどね。

 怖かった~と本音を言うハッピー。なるほど。彼女はそんなに強くない。何かに夢中になるとその時は他のことが頭から消えるけど、基本的なメンタルは常人と変わらない。何かに夢中になれて、頑張れる子、それがみゆきという女の子なんですね。
 空からキュアデコルが落ちてきます。ウルフルンの姿は見えません。ハッピーの「狼さん」という呼称は続けるんだろうか。もしそうなら一つの示唆になるのだけど。

 ウルフルンは撤退。街も元に戻ります。その様子に安心するみゆき。キャンディはキュアデコルを集めてメルヘンランドを救って欲しいと頼みます。全然分かんないけど、面白そ!と二つ返事のみゆき。君、絶対騙されてるよ。
 「なんだろ、とびきりハッピーなことが、始まっちゃったかも~


 ED。5人勢揃いでボリューム感があります。今まで3人とか2人から始まってたしね。EDにおいても黄色のあざとさは変わらない。


④次回予告
 スパッツ否定派の私をスパッツ可愛いと思わせるポーズ。くっ、まさかこんな伏兵が潜んでいたなんて。


○トピック
 9年目、7代目プリキュアの始まり。そろそろ数えるのが大変になってきました。
 明るく元気に、そんなコンセプトを感じる物語の始まり。1話の約束どおりドタバタしていますが、みゆきの人間性を感じる部分が随所で描写されています。これからどんどん彼女の色んな顔が見えてくるだろう思います。早く彼女の私服が見たい。

 おそらく中ボスであろうボスの名前がピエロというのは示唆的。道化師がボスって。ハッピーとバッドの対比。敵幹部は狼や鬼、魔女。数々の物語で悪者として描かれた人々です。なんかもう「俺ら毎回悪者扱いされてやってらんねーよ」と絵本をボイコットしてるんじゃないとか思えてならないのですが、どうなることやら。


 忘れてはならないのが、大塚さん。監督就任おめでとうございます。
 シリーズ見ている人じゃないと通じないかもしれませんが、この方はプリキュアシリーズで演出家デビューしています。MHの時に初コンテを切って、以後プリキュアシリーズの各話演出を手がけています。オールスターズDXはこの方の初めての映画監督作品です。なのでシリーズを見ている人にとってはこの人の名前は馴染み深く、プリキュアの歴史と共にあった名だと言っても過言ではありません。プリキュアで育った人がプリキュアを監督するのは興味深いです(その他の作品も手がけているでしょうけど)。きっと黄色をプッシュしてくる。長年プリキュアに携わった方がプリキュアをどう提示するのか、見せてもらいましょう。

 スマイルの名を冠された本作はどこに向かうのか。どんな物語を白紙のページに書き起こしていくのか。この感想を綴りながら見ていきます。今回も断っておきますが、この感想はプリキュアを見た私が何を考えたかを思考実験的に記すのが目的です。プリキュアと関係ないこと、私個人の問題やテーマを書くこともあると思います。物語を通じて自分を見直し再構築を行う。それによって私自身が人生の価値と幸せを見出していく。行動よりも思考を優先する頭でっかちな性格の筆者の開き直ったやり方。それがこの感想です。
 女児向けアニメを真面目に、ツッコミを入れながら、セクハラしながら、全力で楽しみます。
[ 2013年05月22日 21:16 ] カテゴリ:スマイルプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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