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第25話「ヒュ~ドロ~!エレンの弱点見~つけたニャ!」

○今週の出来事
①波乱の夏祭り

 今年も夏祭り。プリキュアの定番ネタです。王子隊やスイーツ部も祭りを手伝っています。場所は響達の学校。半分文化祭的な感じのようです。
 少し離れたところでセイレーンは人々の幸せそうな姿に見入ります。ハミィが混ざればいいと声をかけてきます。遊びに来たとは恥ずかしくて言えないセイレーンはプリキュアの潜入捜査だと言い訳。何にでも使えそうな言い訳です。
 セイレーンの浴衣で遊んでいたハミィは頑張ってと励ますとどこかに行ってしまいます。ハミィはプリキュアをサポートする妖精というよりホントに気ままな猫という感じ。このフレンドリーさが女児達の購買欲を刺激するのでしょう。さすが主力商品です。
 一息付けたと思ったら悲鳴が聞えてきます。視線を向けると奏太が驚きの声を上げています。怪しい影。ネガトーンかと思ったセイレーンは奏太の前に飛び出します。目の前に待ち受けていたのは提灯のお化けとカラ傘のお化け。頬を舐められたセイレーンは青ざめて悲鳴を上げるとそのままバックドロップ。いやいやそれ驚きすぎだろ。

 怯えてすくんでいるセイレーンに響と奏が声をかけます。ネガトーンを探すセイレーンにふたりは提灯とカラ傘を見せます。姉に文句を言う奏太。どうやらふたりが犯人のようです。アコはたかがお化けに驚きすぎ、しかも雑な作り物と辛口コメント。色がまだ塗られていない箇所もありますが総じて完成度が高い気はします。先ほど舌を使って舐めていたし。前回のサンドアートといい加音町の人は器用です。奏太はアコを連れて去っていきます。残念ながらアコの出番は終了。浴衣を堪能したかったのですが。ところで奏太はアコ以外に友達いないんでしょうか。いなかったとしても勝ち組に違いないんですが。
 作り物と知って安堵するセイレーン。それを見た響はお化け怖いの?と訪ねます。慌てて否定するとお化け屋敷の準備に誘われます。カラ傘の係、と奏は持っていた傘を渡します。それを間近で見たセイレーンは傘に目がついている!?と慌て驚いて傘を投げ出します。奏ナイスキャッチ。
 呆然とするふたりに見られていると気付いてようやく冷静になったセイレーンは「ん、何?」と取り繕います。この子面白いな。
 「やっぱ怖いんだ」「エレンたら」「可愛い~」ふたりの玩具決定。これは百合が広…もとい、夢が広がりそうです。
 いじられているセイレーンはたまったものではないですが、響と奏は一緒に夏祭りを楽しもうと手を取ります。しかしセイレーンは本気で心配したんだから!と抗議すると走り去っていきます。本人的には真面目にやっているのに、何故かそれが空回りして周囲に面白がられてしまう、というのはちと格好がつかない。いじられ慣れているなら上手くいなせるところですが、セイレーンは生真面目なところがあるのでふたりとの距離感もまだ掴めていないので少し難しい。


②王子先輩の人生相談
 バスドラ達はアジトでマジックハンドに使うような蛇腹を組み立てています。夏休みの宿題? セイレーンをギャフンと言わせたいバスドラはバリトンとファルセットに良い案はないかと聞きます。それより、と夏祭りのチラシを見せるバリトン。音符探し優先。珍しくバスドラを様付けしています。一応リーダーなので体裁を整えているのでしょうか。あまり威厳も権威もないリーダーですが。
 セイレーンも居るかもしれないとバスドラも乗り気。彼が言う前にバリトンとファルセットがいくぞ~!とかけ声を出します。音符とか関係なしに夏祭り行きたいだけのような気がしてきた。


 セイレーンは人気の無い校舎の裏に来ると恥ずかしいところを見られたと落込みます。君の恥ずかしいところをもっと見たい。…なんかもうおっさん臭い発言だな。
 ラリーとソリーが心配して声をかけます。泣いてない、と照れながら言う姿がなんとも可愛い。場所を移そうとして躓いて転んでしまいます。泣きっ面に蜂。やることなすこと全部裏目。セイレーンの心中としては恥ずかしいというより情けない感じになってきているかもしれません。そしてこの展開は、アレしかない。
 「君、大丈夫?」
 安心の王子クオリティ。知ってた。分かってた。君そういうポジションだもんね。手を貸して立ち上がらせると擦りむいていることに気付きます。大したことないと放っておこうとするセイレーンの意図に反して、王子は彼女の手を掴むと救護所へ連れて行きます。
 手当を済ませると王子はセイレーンにラムネジュースを渡します。どこかで会ったっけ?と訪ねる王子。以前彼女をおんぶしたことがあったはずですが忘れているらしい。彼の場合は困っている人は誰彼構わず助けているようなので記憶に残らないのかもしれない。脚本家が失念している可能性もありますが大勢に影響ない部分ではあります。
 隣町から引っ越してきたばかりと答えると、王子は自己紹介を始めます。促されてセイレーンも黒川エレンと名乗ります。泣いてたみたいだけど何かあったの?と王子は訪ねます。彼は包容力があるので肩肘張らずに答えられそうです。


 お化け屋敷の準備を進める響と奏にハミィはセイレーンが怖がりだと教えます。自分は怖くないけどセイレーンは恐がりだったと何度も強調。それフラグですか? フェアリートンの汎用性高いなぁ。話に全く関係ないところで盛り上げています。ところで誰もが思うだろうけど、人の言葉がしゃべれて人の姿に化けることが出来る猫ってそのまま化け猫だと思うんだけど、同属が怖いとはこれ如何に。
 内緒話を堂々と暴露してしまったハミィですが、謝って仲直りしようと気持ちを切り替えます。相変わらず切替えが早い。響と奏はセイレーンを探しに行きます。
 残ったハミィの前に3体のお化けが現れます。ビックリ仰天して逃げ出すハミィ。セイレーンと似たり寄ったりのようです。お化けの正体はトリオ。セイレーンの弱点を知って利用する気満々です。


 出店が並ぶ道を歩きながらセイレーンは王子に素直に打ち明けます。多少脚色はしていますが本筋はそのままです。そしてこの脚色は視聴者視点でもある。この時期は転勤などで引っ越す機会が多く転校する子も少なくない。ようやく仲良くなれたと思ったら、夏休み中にケンカをしてしまうこともあるでしょう。
 意地悪されたと話すセイレーン。お化けが苦手なのを笑われたと言います。自分は仲良くなりたいのに。
 「そのふたり、本当に君に意地悪するつもりだったのかな?」
 流石はプリキュアの大人ポジション。言うことが違う。
 冷静に考えると自分のお化け嫌いをふたりは知りません。意地悪しようがない。思い込みだったのでは? 今頃君のことを心配しているんじゃないのかな? 落ち着いた声で諭すように話す王子。相手の視点で考えればまた違ったものが見えてくる。
 事実響と奏は祭り会場を探し回っています。ふたりの声に気付くセイレーン。勇気を出して仲直りしてごらん。王子は背中を押します。これが並大抵の男なら、夏祭りで落込んでいる女の子発見、ここは元気づけて好感度を上げるチャンス!夏だけど春到来!そのふたりより僕と仲良くなろう!などと妄想を溢れさせているところです。


③意趣返し
 ふたりに謝るためお化け屋敷にやってくるセイレーン。しかしふたりの姿は見えません。するとダンボールの箱がカタカタと動き出します。河童のお化けと骸骨のお化けが現れます。「泣き虫ビート」「プリキュア失格!」とふりがなまでふってあるプレートを持ってセイレーンを弾劾します。準備いいな、おい。
 涙目になっているセイレーンは半ば焦点が合わぬままふたりを見ます。ギリギリのラインですが、後の展開を考えるとこの時ふたりの髪の毛がはみ出ているところを見ている描写になっています。
 セイレーンは仲直りしようと思ったに!と言い残して走り去っていきます。作戦成功!と喜ぶトリオ。三人のハーモニーパワーを削ぐ作戦です。

 セイレーンを探していた響と奏は一旦合流。ハイタッチ。どんなときでもスキンシップを忘れないのは流石です。セイレーンの後ろ姿を発見。追いかけます。
 ようやく追いつくとセイレーンに謝ります。しかしセイレーンは頑なにふたりを拒みます。
 そこにトリオが現れプリキュアとの友情や絆など所詮まやかしとセイレーンを引き込もうとします。ふたりは必至に言葉を投げかけます。
 カラ傘に音符。例によってネガトーン化。「私のお化けが!」アコに雑な作りと言われたときにも「ちょっと失礼ね」と言っていました。奏的にはお気に入りだったのかもしれません。
 このままでは折角の三人変身バンクも2人+1人のバンクに逆戻り。玩具販促的にはどっちでも良いところですが、プリキュア的には3人バンクで行きたいところ。残された時間はわずか。どうやって仲直りするんでしょうか。
 ふたりはモジューレを構えます。まずい、本格的にまずい。このままではふたりで変身してしまいます。この感想を書いているのはもちろん一通り見終わった後ですが、実際初見のときはハラハラして見ていました。
 ネガトーンが着地したときに衝撃で倒れたふたりはモジューレを手放してしまいます。それをマジックハンドで掴むと、手袋をはめたバスドラがキャッチ。直接触れると電撃か何かが走るので防護しているようです。

 「マイナーランドの歌姫として返り咲くのだ!」セイレーンを勧誘するバスドラ。ここでセイレーンが単独変身してもアウト。3人変身は和解の意味もある。ビートに変身してモジューレを奪還しては意味が無い。3人一緒にプリキュアになることに意義がある。
 セイレーンはふたりを睨むように見つめます。踵を返すとバスドラのもとへ向かいます。勝ち誇るバスドラ。今がチャンス。すかさず素早い身のこなしでバスドラの手からモジューレを奪い取ります。セイレーンはふたりにモジュレーを返します。
 「あのふたりはお前を騙したんだぞ!」
 「騙したのはあんたでしょ
 ふたりを信頼するセイレーン。
 「あんた達をギャフンと言わせたくて騙されたふりをしていたのよ!
 流石泥棒猫、汚い(ちゃんと褒めろよ)。
 安心したふたりにこれでおあいこ、と言うセイレーン。疑いが信頼へ、不安が安心へと変わるとよりその想いが増す、のかもしれない。
 そういうことで3人変身。2回目ではあるけど、このために今回の話しがあったと言ってもいい。偶然でもノリでも見栄でもなく、今のプリキュアは3人でプリキュアです。

 ネガトーンはメロディとリズムを翻弄しながら戦います。距離を置くビート。お化け相手なので二の足を踏んでいます。挑みかかるも足がすくんで無防備になってしまいます。ふたりがフォロー。
 ネガトーンは自分達が、と引き受けるも返り討ち。大ピンチ。ビートを意を決してバリアとソニックで反撃に出ます。
 お化けが怖くても仲間のために立ち向かう!と決意表明。前回ふたりの受け入れる言葉への返答と考えて良いでしょう。ミュージックロンド3連。夏休み玩具販促月間。お求めはお近くの玩具屋へ。ネットでも買えます。


 ふたりは改めてセイレーンに謝ります。セイレーンも改めて一緒に戦ってくれる?と控えめがちに言います。もちろん!と答えが返ってきます。
 お化け屋敷はやめてステージの方へ行こうと誘うふたりの手を掴むと、セイレーンはお化け屋敷に突入。
 案の定キャーキャー騒ぎながらお化け屋敷を進むセイレーン。手を握られた響と奏は引きずられるように翻弄されながらついていきます。なんだかんだ言ってもお化け屋敷を一番楽しめるのは恐がりの人だと思う。私みたいに怖がるどころか観察してしまう類だとまあ、それはそれで楽しめるんだけど正しい楽しみ方とは言えない。
 ドラキュラに扮していた王子はセイレーンに親指を立てて合図を送ります。今週のMVP。この人達観しすぎ。プリキュアの大人ポジション良いなぁ。
 見事ゴール。一人大喜びのセイレーン。「そんなにはしゃいじゃって」「エレンたら」「かっわい~」
 からかわれて恥ずかしがるセイレーンにふたりは「笑顔が一番素敵」と手を差し伸べます。セイレーンはその手を掴みます。


④次回予告
 フェアリートーン回…ってなんだその格好!? 展開が読めない。


○トピック
 浴衣回あるいはセイレーン強化月間のうち百面相回。セイレーンさんの萌え化(デレ期)ぶりが甚だしい。これは4人目のデレ期にも期待できます。
 引っ越しして友達が変わっても一緒にプリキュアごっこすれば大丈夫。プリキュアは女児の共通言語。そんな自信が作り手から見えなくもない。

 プリキュアになったわけなんだけど、プリキュアになる=仲良しになるというわけじゃないので、それはそれ、これはこれとして個人的な友情を醸成していくのが前回からの流れです。プリキュアの力の源は絆なのでそこを蔑ろにするわけには行きません。その意味で今回の3人変身は絶対に譲れない展開です。
 コメディ色が強いですが王子との会話は大事な点です。本作の特徴が良く出ています。誰にも悪意がない。意地悪するつもりなんてない。苦手なところを見られるのは恥ずかしい、けど見る方は楽しい。それを嘲笑、意地悪と取るかは微妙なところです。勘違いしてしまったり思い込んでしまったり、すれ違ってしまうことで善意が嫌悪や失望に変わってしまいかねないことが描かれています。友達は時にはふざけ合うし時に笑い合うし時には助け合う。よくよく考えれば一貫性がなく矛盾するような言動です。しかしそうしたてんでバラバラなことを通じて相手を知り、自分を知って貰いその上で信頼を強めていくのが友達という関係の難しくて不思議なところなのだと思います。
 どっちがどっちを、というのではなく結局お互いにどう距離を取っていくか、了解していくかということになる。プリキュアが3人の合意によって作られるのはそのためです。三人揃ってスイートプリキュア。友達、相互関係性がプリキュアに仮託されている。一緒に戦おうと言っているのも友達になろう一緒に遊ぼうと言っているのと同じです。プリキュアは正義の味方である前に、親友なんだってとこがポイントです。子ども向けとして大事な部分です。

 今はまだ響と奏の輪に入っていく格好になっていますが、いずれこの関係も三人のものとなるでしょう。そのときが三人の組曲の完成であるし、次なるステップへの始まりでもあります。物語の楽譜はまだまだ続く。
[ 2013年05月22日 19:24 ] カテゴリ:スイートプリキュア♪ | TB(0) | CM(-)
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