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第19話「グニャグニャ~!プリキュアに変身できないニャ!」

○今週の出来事
①捕獲作戦

 セイレーン達はプリキュアの録画を鑑賞。先週ゴルフで休みだったのでこうやって持てあました時間を潰しているのでしょう。親近感がわきます。
 毎度恒例メフィストの説教タイム。すかさずバスドラが言葉尻に乗っかってセイレーンのミスを強調します。ところがファルセット、バリトンに前回の失敗の責任を負わせられやぶ蛇に。
 誰のミスであろうとチームの失敗はリーダーの責任だと説教を続けるメフィストとの会見を強制的に終了。プリキュア対策を考えるセイレーンは、ふと思い出します。
 「絶対に許さない!」「絶対に許せない!」「絶対に許さない!」
 「これだ!」
 もういっそ謝ったら許してくれるんじゃないかな。


 学校で音符を見つけるハミィ。そこへセイレーンが現れます。警戒するハミィ。しかしセイレーンは泣きついて謝ってきます。あからさまに嘘くさいのですがハミィは信じ込みます。隙を突いてバスドラがハミィをシャボン玉で封じ込めます。面白いやり方だな。
 ちゃっかり音符を奪ったセイレーンはそれを使ってネガトーンを召喚。普段より10分以上早い登場です。


 放課後、奏は新しいスイーツを作ると響を誘います。自分も行く、とハミィが話しに加わります。勿論セイレーンが化けています。
 どんなスイーツ作るの?と楽しそうに訊く響。出来てからのお楽しみと答える奏の肩の上でハミィは不味いかもしれないと言い出します。ブラックなオーラ出しまくり。試作品だから美味しいとは限らない、期待し過ぎるとガッカリすると言葉を続けます。一理あるが千に一つも奏が響相手にしくじるとは思えません。変な薬とか入っている可能性はありますが。
 普段と様子が違うハミィに戸惑うふたり。奏の表情が面白すぎる。胡散臭げな視線を向けます。ネックレスに気づくとハミィを置いて、響を連れて行きます。

 奏の説明を聞いてハミィが偽物だと響も納得。見分け方が分かった以上もはや偽物作戦自体に効果はありません。とはいえ、ハミィが人質に取られていることに変わりなく、その対応方法で揉め始めます。その間ハミィはサッカーボールで遊んでいます。これは演技というより素っぽい。二週間ぶりのプリキュアはにゃんにゃんハミィ(税込み定価5985円)の宣伝に余念がありません。
 強行路線の響と慎重路線の奏のにらみ合いが続きます。「ちょっと待った」。これでは相手の思うつぼ。ケンカしては意味が無い。騙された振りをして居場所を探る方向で落ち着きます。

 ところがどっこい、響の演技があまりにも酷いので使い物になりません。響に駄目だしする奏。唐突に響を連れてどっか行く奏の行動の方が無茶苦茶ではあります。このふたりは相手を出し抜くことは出来なさそう。
 ハミィは音符を探して教室へ入ってしまいます。それを追いかける響。奏も後を追って教室へ入ります。しかしもぬけの殻。不気味に映る理科の準備室。いつの間にか先生が目の前に立っています。響の行方を尋ねると先生は奥の扉を指し示します。先生の胸元で光るネックレス。それに気づくも時すでに遅し。奏は光に包まれ扉の奥へと姿を消します。扉はネガトーン。セイレーンの変身能力もちょくちょく姿を変えられると厄介です。

 体育館で響と奏の助けを待つハミィ。トリオはカメラ目線でコーラス。セイレーンがやってきてふたりを捕獲したことを伝えます。別々の異空間に捕えられたふたり。一緒でなければ変身できません。ところで誰かトリオにつっこめ。


②プリキュアの資格
 プリキュアの捕獲が成功したお祝いなのかセイレーン達は体育館ですき焼き。セイレーンはファルセットの頭に座りながら肉を受け取って食べます。緊張感ないなー。
 バスドラは肉を独り占め。ハミィも食べたがりますが目の前で食べてしまいます。地味に嫌な奴です。すき焼きの締めはうどんすき。すっかり日本通です。
 仕事再開。学校中の人達を悲しみの音楽で包みます。

 外の状況を察した響と奏は変身しようと試みますが何も起きません。戸惑うふたりにセイレーンが説明します。心がバラバラだから。声が揃ったときに変身している。プリキュアになるにはふたりの心が揃わないといけない。わざわざ解説してくれるセイレーンさんは良い人です。
 離ればなれになったふたり、嘆き悲しむ人々、うどんを美味しそうに食べるマイナー軍団。何か一部シーンが間違っている気がする。ハミィがセイレーンはそんな子じゃないと呼びかけるも馬耳東風。プリキュアはもう現れないとセイレーンは勝ち誇ります。誰か忘れていませんか?

 カメラ目線で登場するミューズとドドリー。今回はマイナーもミューズも自己主張が激しい。
 誰の味方でもないが罪なき人々を巻き込むのは見過ごせない。ネガトーンは音波を発してさらに多くの人々を巻き込もうとしますがミューズが防音壁を作って阻止します。対抗してネガトーンはさらに多くの音波を飛ばします。ミューズも対抗しますが全てを守りきれません。
 ミューズも打開に及ばず。やはりここは響と奏の動向にかかっています。ミューズがネガトーンを直接殴…いえ何でもありません。
 
 勝ち誇るセイレーンに対し、ミューズ(ドドリー)は響と奏を信じる言葉を返します。
 「奏は絶対に…諦めない!
 「響だったらみんなの泣き声を何にもしないで…聞いていられるわけない!
 「だって、私達プリキュアだから!

 結界は破られ響と奏は現れます。「絶対に許せない!」今週もパターン入りました。
 ネガトーンはプリキュアを攻撃します。が、プリキュアは攻撃を回避するとネガトーンのことは無視して口論し始めます。「自分が正しいと思ってるとこ直した方がいいよ」「そっちこそもっと人のこと考えて動いてよね」
 しびれを切らせたネガトーンはふたりを取り込もうとします。
 「今!取り込み中!邪魔しないで!
 ふたりは同時に動くとネガトーンを撃退。シリーズを知っている人には懐かしいやり取り。これはふたりの問題。ふたりがお互いを知り、お互いの信頼を確認するための大事なお話し中なのです。ネガトーンを撃退しながら嬉しそうにお互いを見つめます。

 ケンカしているのに息がピッタリなプリキュアを見て困惑するトリオ。その隙を突いてリズムはハミィを奪還。割とあっさりとシャボン玉の結界が解けます。ハミィは最初からこうなることを知っていたかのように嬉しそうに答えます。
 セイレーンはファルセットの頭をかきむしりながらどうして?と疑問を投げかけます。ファルセットさんマジ可哀想。
 言いたいことズバッと言ってるだけ。本音をぶつけても大丈夫だと分かってる。ふたりはそれぞれ答えると連携してネガトーンを攻撃。上手く行ってふたりは抱き合って喜びあいます。先週休みだった分を取り戻すかのようなキュア分補給。さすがやで。
 声が揃えばいいわけじゃない。ケンカしていても、離れていても心が一つになれば変身できるのがプリキュアだとドドリーが解説。…隣に居る黒い人はどうやって変身しているのでしょうか。
 カルテットで浄化。

 ハミィはセイレーンに一緒にケーキを食べようと誘います。冒頭の話しは嘘と言うセイレーンにハミィはそれでもずっと友達なのだと明言します。友達なんて信じるものか!と言い残してセイレーン達は姿を消します。


 セイレーンの変身能力に改めて警戒するふたりの横でハミィはセイレーンと一緒にカップケーキを食べたいと言います。腹が立たないの?とハミィに訊く響。しかしハミィは友達でもケンカする、響と奏みたいに仲直りできると断言。セイレーンを信じます。

 夕日を見つめながらセイレーンは迷いを打ち消すように友達なんか信じるものかと呟きます。


③次回予告
 相変わらずまたみてねのネタバレが容赦ない。ベリーさんがでっかいキュアスティック持ってる。


○トピック
 前回に引き続きケンカしながら仲良くするふたりのエピソード。これはおそらく次回以降のハミィとセイレーンにかかってくる予備動作の意味も入っているのでしょう。

 「友達(親友)」とはどういうものかというのを丁寧にやっているのが本作の特徴です。コミュニケーションの不成立、誤解、思い込み、自分勝手から始まった響と奏のふたりはお互いを根底から信頼しながら相手への不満をぶつけ合うに至っています。
 これまでのシリーズでもプリキュアは複数人を前提にして定義づけられていましたが、本作ではよりストレートに明言しています。プリキュアとは信頼関係を築いた仲良しがなれるものなのだと。彼女達がプリキュアだから!と言ったのにはプリキュアの使命として人を見捨てるようなことはしないという意味もあるでしょうが、プリキュアとはお互いを信じ合うものなのだというメッセージが入っています。彼女達があの言葉を言ったときに、お互いに相手がこうするだろうと信じた上で自分がそれに応えようとしています。これ地味に重要なポイントで、信頼とは一種の明文化されない契約なのです。自分の行動が制約される。信頼というのは目に見えないものですが、具体的に言えば相手に合わせてあなたがどう動いたか、ということです。

 だから本作では親友とは何か?を問うているんですね。親友というのはただ仲が良くてお互いに傷つかない言葉を言い合って都合の良いときだけ付き合う間柄なんじゃなくて、本音を言える、相手を信じて自分を託せる、相手に相応しい自分でありたいと思い実行できる、一緒に歩める、お互いを受け入れながらも自立を伴った関係性としてお互いを結びつけたものが親友なんだとエピソードを積み重ねながら描き出しています。ふたり一緒に居ないと変身できないのもふたりの絆、信頼関係の意味を付加させて親友の価値、大切さを強調しています。プリキュアに変身できること、それ自体に意味と価値がある。
 では、親友にそれほどの価値があるものなのか、という話しになるでしょうが、これは16、17話が一番分かりやすいでしょう。自分を理解してくれる相手、自分が理解している相手を持つということは自分の居場所を持つことでもあるし、見る世界が広がることでもあります。自己の成長に大きく影響を与えるものです。ということは、自分が親友になれれば相手に対しても同様のことが可能です。さらに端折って言えばみんなハッピーになるにはそうした心の繋がり、成長やある種の救済と癒しが必要だからです。プリキュアは心の持ち方、人との関係性によって自他共に豊かな日常を目指す物語として作られています。


 教育番組かってくらい子ども達にこうなりなさい、すでに親友がいるならプリキュアのように強く美しいものになれるのだというメッセージが込められています。子ども向けアニメのこうした強く真っ直ぐなスタンスは好きです。何事かを成そうとするなら、それには強い意思と決断が必要になる。プリキュアはこの覚悟を持って作品を作っていると毎回感じます。

 セイレーンを信じるハミィは何をするのか、何が出来るのか。それを通してさらにこの物語は何を描くのか楽しみです。
[ 2013年05月22日 19:22 ] カテゴリ:スイートプリキュア♪ | TB(0) | CM(-)
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