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第15話「メロメロ~!奏のラッキースプーンニャ♪」

○今週の出来事
①サプライズパーティ

 頬を赤らめた女の子達の視線の先には王子先輩。朝から人垣が出来ています。何このハーレム。ハートキャッチの佐藤君(副会長だった人)の妄想が現実になったかのよう。人生ベリーイージーモード過ぎだろ。こちとらハードモードでやってんのにこの差はなんだ。
 王子の様子を遠巻きに見ていた奏は今日も一段と素敵…とうっとり。興味が無い響は感心なさそうにいつもと同じじゃない?と生返事。いつもよりキラキラしていると奏は強調します。いやーそれ君の色眼鏡だと思うんですけど。
 奏を呼ぶ声。王子隊のメンバー。
 「博尺(はくしゃく)です」
 「馬論(バロン)です」
 「無戸(ナイト)です」
 お前ら芸人か。それ名前とか名字じゃなくて階級だろ。完全に王子の臣下。クラスで一人だけなら浮くかもしれないけどこれだけいてチーム組んでいるなら開き直れそう。
 奏にお願いがあると言います。もうすぐ王子の誕生日。それを聞いて知っていると頷く奏。去年は知るのが遅く祝い損ねたと残念そうに言います。そんな奏に響は呆れています。王子隊と奏は声を揃えて誕生日パーティをしようと言います。奏の実家はケーキ屋。臣下達(以後この表記を使います)は会場として使いたい、もちろんサプライズで、と依頼します。二つ返事で引き受ける奏。響は完全に蚊帳の外。

 奏の両親も当日は定休日だし自由に使って、と承諾。スプーンを手にとってラッキースプーンの出番だと話します。勝手が分かっている奏も頷きます。
 その話しを聞いた響はどういうこと?と奏に訪ねます。スプーンは幸運をもたらすラッキーアイテム。ネットで検索したら英国ではお馴染みらしい。愛の告白とかで使われたようです。「食べる人にケーキと幸福をすくって欲しい」その願いが込められていると話す奏。説明を聞いてなるほど、と納得する響とハミィ。なお作中で使われているスプーンは、お菓子作りごっこ玩具のセットとして販売されています。2種類ありますがどちらも税込み3990円です。玩具宣伝アニメ、売り込みに余念がありません。
 王子先輩に幸せになってもらいたいと話す奏。妄想モードに入ります。妄想に浸りながら嬉しさのあまり響の背をパンパン叩き始めます。このパターンに慣れているのか響はハミィに合図。ハミィの肉球に触れて奏はさらに夢の世界へ。駄目だこいつ…早くなんとかしないと…。すでに手遅れなような気がしますが。清純派系ヒロインのイメージは今やすっかりネタキャラのイメージに塗り替えられています。
 相方がボケているときは真面目なのか、響はプレゼントはカップケーキ?と話しを進めます。我に返った奏は頷いて最高の誕生日パーティにすると答えます。


 前回の作戦が失敗して腹立ち紛れに木をひっかくセイレーン。爪研ぎですか。猫なのでそのまんまです。なんで自分だけついてないんだと不満を溢します。近くで遊んでいた子どもが猫じゃらしで誘ってきます。うるさいとばかりに子どもを威嚇して追っ払うセイレーン。「みんな不幸になればいいのよ」。この人は八つ当たりとか腹いせが多い。マイナーのように理念や所属している価値観で動いてはいません。

 パーティの打合せ。当日の飾り付けは臣下達が担当。大勢呼んで盛大にやろうと話します。飲食物は奏達が担当。ね、響♪と当然のように響を巻き込む奏。自分は部外者だと思っていた響は寝耳に水。そもそもこれが奏の作戦。王子にかこつけて響と共同作業。奏は策士です。
 打合せを盗み聞きするセイレーン。またよからぬ事を企みます。


②想いをすくう
 早速ケーキ作りの準備。奏は分厚い本を取り出します。誕生日のためにアイデアを纏めていたようです。王子先輩にいっぱいカップケーキを食べて貰ってラッキースプーンでたくさん幸せをすくって欲しいと意気込む奏。響とハミィは一心にケーキを作る奏を見守ります。

 学校。お茶菓子100人分は絶対必要と話す奏。その数に驚く響。一個人を祝うための規模としては破格です。費用もバカにならないと思うのだけど会費制なんだろうかと要らぬ心配をしてしまいます。とりあえず博尺先輩に相談してみよう。
 音楽室で博尺がピアノを弾いていると王子はため息を溢します。訪ねる博尺に僕の姫が最近元気が無いと話します。ちょうど通りがかった奏はその言葉を聞いてショックを受けます。王子に姫と言えば恋人同士…まさか恋人!? 隣にいる奏の疑問とおそらく同じことを口に出す響。忘れてはいけませんが響と奏はシリーズ屈指のバカップル。そう、王子に彼女が居て響が喜ばないわけがない。これは絶好のチャンス。王子王子言っている奏の目を覚まさせ、失恋に落ち込む奏のハートをキャッチするまたとない機会です。当然これは奏も想定済み。隙を見せることで響を誘い込む千載一遇の機会。所詮王子などそのためのブラフに過ぎません。…などと日曜朝から妄想しているのは我ながら痛いと思う。

 奏の部屋。半ば呆れた様子で響は奏に声をかけます。奏は枕を抱きしめながら分かりやすいくらいに落ち込んでいます。ペタンとベッドに座り込んでいるポーズがエロい。白ニーソエロい。響に返事をしない奏。ハミィが肉球を差し出しても無反応。かなり重症です。
 カップケーキ作るのやめる、と言い出す奏。彼女がいるのに自分が祝ってもしかたないと言います。そんな奏に響はすぐさま表情を引き締めると言葉を投げかけます。
 「王子先輩の幸せを願う奏の気持ちってそんなものなの? ラッキースプーンで幸せになって欲しい、その気持ちは嘘だったの?
 「嘘じゃないよ! 嘘じゃないけど…
 奏の隣に腰掛けながら響はじゃあ最後までやろうと言います。お菓子作りは苦手だけど食器洗い手伝う、じゃんじゃん洗うから奏はじゃんじゃん作って、と誘います。ハミィも猫の手も貸すと合の手を入れます。
 「奏の気合いのレシピ、私達にも見せてよ
 「うん。ありがとう。響、ハミィ
 ここで決めなきゃ女がすたる、そう心の中で呟いたのかもしれません。


③アンラッキースプーン
 パーティ当日。打合せどおり臣下達が飾り付けを行います。忘れていましたがメンバーにはオールバックの人も居ます。王子にはこの店で演奏会の打合せをすると伝えています。
 厨房では奏が用意したカップケーキタワーが完成。目を引くオブジェです。ハミィはスプーンに張り付いた音符を発見。
 
 王子を待ち伏せするセイレーン。エレンの姿になってお得意の自作自演を仕掛けます。足を痛がっているセイレーンを見つけて王子はすぐに駆け寄ります。家に送って欲しいとの頼みに応じると王子はお姫様抱っこして案内されるままに歩き出します。王子先輩は騙され易そうな気がする。まあこの人の場合騙されても、良かった足は痛くなかったんだねと言いそう。
 ちょうどその様子を奏母の美空さんが目撃。


 会場には大勢の参加者が来ています。女の子ばかりかと思いきや男の子も大勢。男子でも女子でも困っている人がいたら手を貸さずにいられないそれが王子さ、と博尺が言います。外見の人気だけではなく内面的にも人望篤いようです。彼が出来るやつだというのはテレビ取材でのコメントや幼稚園でのエピソードで承知しています。聖歌といいこの学校の先輩は人格者です。

 河川敷までやってくる王子達。セイレーンは幻術を使って王子を眠らせます。

 定刻より30分遅れ。まだ姿を見せない王子。また捨て犬とか見つけたのでは?と馬論。しかし連絡が無いのはおかしい、とオールバックの人。誰だっけ?と視聴者の声を代弁する響。貴志先輩だと奏は紹介します。
 「貴志です」
 カメラ目線で言うな。しかも無戸と被ってるし。どうせなら流雨駆(ルーク)とか付ければそれっぽくなったのに。それはそうと貴志さん、奏の前に立つな。死にたいのか。
 臣下達は捜索に出ます。入れ違いに美空さんが帰ってきます。王子君ならさっき見たと教えます。

 セイレーンの思惑どおりパーティは主役不在で破綻の憂き目。かっこつけて王子の頬を触っていると寄りかかってきてそのまま倒れてきます。下敷きになるセイレーン。助けを呼びます。エレンの姿になれば脱出できるんじゃない?
 ちょうど響達が発見。王子先輩に何したの!?と赤くなって叫ぶ奏。奏さん色々妄想中です。セイレーンはエレンの姿になって脱出。だから…と答えるセイレーンにだから何をしたの!?何をしたの!?とさらにパニクる奏。どんどん妄想が膨らんでいるのか話しも聞かず「何をしたの!?」を連呼。奏の隣で響は呆気にとられています。
 やかましいわ!やかましいわ!やかましいわ!と連呼するセイレーン。よく舌噛まないなーと感心します。このままでは奏が「このメス猫!」と叫びだすかもしれません。そのとおりなのですが日曜朝の女児向けアニメとして不適格だと親から苦情が来る恐れがあります。
 ハミィはうっかり音符が付いたスプーンを手放してしまいます。いつもどおり召喚。ネガトーンの音波を浴びて王子先輩は悪夢にうなされます。変身。今更いうのもなんですが、途中でリズムが片膝着いてポーズ決めるシーンが好きです。それと「キュアメロディ!」って名乗るときに瞬きするメロディがチャーミング。

 ネガトーンのアンラッキー音波を浴びてメロディは転んでしまいます。ナイスアングル! ラッキー!
 リズムも同じように音波を浴びるとビニール袋が顔にかかって尻餅。ナイスアングル! ラッキー!
 今度はふたり一緒に浴びてバナナの皮に滑って転びます。なんてベタな。律儀にゴミ箱に皮を捨てるプリキュア。よい子のみんなも真似しましょう。
 アンラッキーと化したスプーン。プリキュアにとっては恐ろしい敵です。しかし視聴者にとっては嬉しい敵。これはプリキュアには申し訳ありませんがネガトーンを応援せざるを得ない。

 これで王子の誕生日パーティは中止。全部無駄になった。いい気味だわ、とほくそ笑むセイレーン。私情が入りまくった嫌がらせです。
 アンラッキーに見舞われながらも、あんたなんかに負けない!と強気の姿勢を見せるリズム。王子先輩はどうだっていいけど響と一緒に頑張ったパーティをぶちこわされてなるものか!という女の意地が私には見える。
 メロディもここで決めなきゃ女がすたる!とネガトーンに接近。転んでも手をついて前進。リズムと力を合わせて投げ飛ばします。セパレーションで浄化。音符も集まりもうすぐ幸せのメロディが完成すると言うハミィ。え、そうなの? 意外と早い展開?

 目を覚ます王子。目の前には足を痛めていたはずのセイレーンが立っています。直ったんだね、良かったと安堵して優しい目を向けます。毒気を抜かれたセイレーンは頬を赤らめながら逃げるように駆け出します。
 臣下達と合流。ラッキースプーンへ向かいます。多少遅れましたが予定どおり進みそうです。草むらに隠れていたメロディとリズムはお互いに笑みを浮かべます。ハミィを頭に乗っけたメロディ可愛い。


④ラッキースプーン
 サプライズパーティの始まり。盛大に祝います。果たして王子先輩は貰ったプレゼントを全部持ち帰れるのか。
 響と奏も早速ケーキタワーを渡そうと厨房へ行きます。が、半分無くなっています。
 会場では奏太がカップケーキをみんなに配っています。久々登場のアコ。相変わらずクール。美人の母、可愛い姉。眼鏡クールで可愛い同級生。奏太もイージーモードです。おかしい。世の中間違っている。
 異口同音に「美味しい!」と絶賛。アコにも勧めます。カップケーキなんて珍しくもないけど、と前置きしつつも食べてみるとまんざらでも無さそうです。アコの笑顔が見られて私は「ご馳走さま」です。
 奏太を呼ぶ声。カップケーキのことを訪ねられて厨房から取り出して配ったと言う奏太。善意でやったのでしょう朗らかに答えます。奏太!と詰め寄る奏。アコと響に緊張が走ります。6話で揉めたエピソードがあるのでこの奏の反応は気になるところです。アコは事情を知らないはずですが、日常的に知っているか、奏太を気遣っているか、実はミューズで彼女達の行動を見ているのか。
 「ありがとう。パーティのお手伝いをしてくれて
 奏太の意を汲みます。お祝いだけでも、とカップケーキをいくつか持って王子のところに行きます。
 
 王子は元気になった姫の写真を見せます。拾ってきた犬だったようです。紛らわしい名前…と呆れる響。この学校の人は変な人が多い。
 王子はカップケーキを作ってくれた奏を褒めます。たくさんのプレゼントも嬉しいが友達みんなが幸せそうにカップケーキを食べているのが一番嬉しいとお礼を言います。中学生でこの達観。なんか悟ってるんじゃないかというレベル。たしかに人望篤いのも頷けます。聖歌同様の大人ポジションです。キチンと響と奏を見守りときに評価して指導する。
 
 みんな幸せをすくった、とハミィが纏めます。


⑤次回予告
 「転校生」ネタだとしたら響の身体が危ない! そうでなくてもタンスの中とかあぶない!


○トピック
 前回に引き続き奏暴走。響の苦労は絶えません。久々にミューズが登場せずアコが登場。美空さんも登場して平均美人レベルが異常に高い。


 今回響は終始冷静で感情の起伏が大きい奏を上手くエスコートしています。プリキュアは未就学児童をメインターゲットとしたアニメのため、恋愛感情や恋愛関係についてはそれほど突っ込んだ話しをしない傾向にあります。その代りやっているのが「あなたの想いを大切にしなさい」。落ち込んだ奏を響はどう励ましたか。幸せになって欲しい気持ちは嘘だったの?と問うています。恋愛成就や恋愛感情はここで完全に棚上げされています。意気消沈してションボリしている奏の気持ちを支え後押しするように響は自分も手伝うと励ましています。この時、奏の隣に腰掛けることで物理的にも距離感の近さが示されています。奏の心に寄り添いながら彼女の意思を大切にしている響がとっても綺麗です。
 そうした奏の努力や思いを王子が評価しているのもソツがない。幸せのアイテムだとか戦闘ではアンラッキーに翻弄されましたが、最後にモノを言うのは運不運ではなく人が自ら成したこと。カップケーキを人々に振る舞ってみんなを笑顔にしたのは奏(と響の助力)です。王子のセリフも彼個人の幸せよりもみんなの幸せの方に重きが置かれています。

 エピソードの力点としては、個人の恋愛感情の動きや幸せよりももっと抽象的な「人の意思」「全体の調和(幸福)」が重視されています。しかしそうでありながら奏は個人としての喜びを感じ、響に友情を感じ、弟の意を汲み、王子を慕う感情を抱いています。誰の気持ちも損ねることなくみんなの幸せを描いている。個の成長や関係を前提にしつつも全体の調和や理想を両立した話し作りはプリキュアではお馴染みの手法。プリキュアらしい綺麗な、そしてロジカルなエピソードです。こうした積み重ねが物語の幹を太くしていく。これは後々にさらに普遍化されて抽象的な人の意思や可能性にまで広がっていくでしょう。

 次回は早くも新技登場か。新バンクの予感! そして夏服!
[ 2013年05月22日 19:19 ] カテゴリ:スイートプリキュア♪ | TB(0) | CM(-)
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