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第43話「あたらしい家族!私、お姉さんになります!!」

○今週の出来事
①おめでた

 病院に駆け込むつぼみと父の陽一。どうやら母のみずきが突然入院したようです。ふたりとも母の身を案じています。病室からお婆ちゃんが出てきたので母の様子を訪ねると、病室から母の元気そうな声が聞こえてきます。
 お婆ちゃん「おめでただったのよ」
 仰天の声をあげるつぼみと父。つぼみはゆっくりと胸の奥からわき出る喜びを噛みしめるように味わいます。目を輝かせて妹か弟かを訪ねます。まだ分かりません。自分がお姉ちゃんになると知ってつぼみは再び喜びを噛みしめます。

 鼻歌を歌いながら車に荷物を積む父とつぼみ。助手席には母。「つぼみ」とえりかの声。いつきとゆりも居ます。心配してやってきたようです。赤ちゃんが出来たと喜びを爆発させて報告するつぼみ。それはめでたいと即答するえりか。反応早ぇ。これが私だったら、えっ、あ?赤ちゃん?14歳差?つぼみが成人しても小学校に上が…らない。高齢出産だよなぁ。つぼみが20代前半で子ども生んだら弟(妹)よりその子どもとの方が歳近いぞ…。と祝うよりその後の展開を想像してしまいます。余計な知恵がついてしまうと人間というのは事象そのものに素直に反応できなくなります。
 テンションが高い父は自分の目を見開いて「これは、め、でかい」とどうでもいいギャグを飛ばします。つぼみ曰く今日もダジャレが冴えているとのこと。毎回こんなこと言ってるのか。ちょっと遅れて笑うゆり。ツボだったようです。ひたすらしょうもないギャグを聞いて窒息しそうになるゆりさんが見たい。
 母を実家に送るという父。病院から帰った直後だと思うので非常に早い判断と行動です。このタイミングで妊娠が分かった(しかも父やつぼみが気づいていなかった)というのならまだ外見的にも変化が少ない時期でしょうからもう少し居ても問題ないような気がしますが、大事を取ったようです。
 店の方はつぼみも手伝うと言います。父も頷いて娘を信頼します。
 車を見送るつぼみ。車を目で追うゆりの隣でえりかといつきはお互いに目を合わせます。この辺の反応の違いが「らしい」感じ。普段は頼りないところもあるつぼみが張り切っている姿は微笑ましい。
 明日は日曜日!頑張るぞー!とつぼみは声を張り上げます。


②つぼみの自立
 朝食を支度するつぼみ。エプロン姿が可愛い。…がどうやら家事はあまりしたことがないのか危なっかしい。目玉焼きも焦がしてしまいます。慌てなくても大丈夫よ、と声をかけるお婆ちゃん。張り切っているつぼみに任せているのか余計なちょっかいはかけないようです。
 娘の作った料理を見てこれは凄い作品だと言う父。からかいや皮肉の色はありません。ちょい焦げくらいが好きだと言います。目玉焼きのシロミがちょっと焦げているのはサクサク感があって私も嫌いではありません。つぼみが炊いたご飯も今日は軟らかいご飯が食べたかったと味わいます。瞬く間に器を空にして家を出る父。無駄に「旨い」とか「上手に出来ている」とか言わず平らげてしまうのは流石です。空の食器、それが何にも勝る賛辞です。これが出来る男の器。美人の奥さんが貰える秘訣でしょうか。見習いたいものです。


 お婆ちゃんは植物園へ。店の手伝いにえりか、いつき、ゆりが応援に来てくれます。この3人が並ぶとえりかの小ささとゆりの大きさが目立ちます。歓迎するつぼみ。えりかの腕を掴みます。好感度アップ。惚れっぽかろうが、いつきに赤面しようが、最後につぼみをゲットするのはえりか。計画通り。

 みんなで開店準備。道路を掃除するつぼみにいつきは毎日やっているのかと訪ねます。花を扱っていると土や葉などが落ちるので掃除は欠かせません。植木鉢を外に出す父。その仕事もえりか達はかってでます。ゆりさんなら片手で持てそうです。
 意外にお花屋さんも重労働。そう言うえりかにつぼみはお花が好きな人には最高の仕事だと母が言っていたと答えます。彼女もそう思っていて、みんながお花で笑顔になったり喜んでくれるのが嬉しいと話します。その様子をえりかは嬉しそうに見つめます。
 えりかがファッションに喜びや充実、価値を見出すようにつぼみもまた自分が好きなものに同様の感情を持っている。やっていることは違うけど彼女達は同じ喜び、価値観を共有しています。ただ好きなだけでなく、そこから何か見出せること、人の役に立てることを実感することは人をより成長させます。人の役に立ちたい、立てるというのは綺麗事ではありません。それは人が持つ動機として正しいもので、好ましい感情が芽生えることでもあります。原理は知りません。そういうものです。人が社会的な動物であることの一例であるかもしれません。えりかがファッションを通じて成長していく様子をつぼみが見ていたように、つぼみをえりかが見る。それは客観的な成長を視聴者に見せるだけでなく、つぼみを見るえりかがそれによってまた何かを得るキッカケにもなります。
 えりかと視線が合ってお互いに微笑み合います。ベストカップル。これだからプリキュアはやめられない。


 滝。ふんどし一丁で修行するクモジャキー。落ちてきた丸太を一刀両断。無念無想の境地に達すればどんな痛みも感じないと言うくらいだったので頭に直撃するかと思いましたが期待に応えてくれませんでした。


 花屋にお客さん。男子学生に彼女への贈り物ならとシクラメンをオススメするえりか。彼女の心の花でもあります。「君にシクラメンを贈るよ、その代わり僕は君の純潔が欲しい」とか言ったら顔面パンチ確定ですかね。
 女子学生達にあなたに花を贈りたいと言われるいつき。相変わらずモテます。女の子に。
 プリザーブドフラワーをお客さんに紹介するゆり。何故か妙に溶け込んでいるというか、正規の店員と言って差し支えのない雰囲気。保育園の先生より先生っぽいとか、妙に仕事が似合う人です。プリキュアでも強いし。
 父はつぼみに、力仕事は自分が担当しているがみずきは頑張り屋なので無理をしないか心配だと話します。大事を取ったのはそういう理由からのようです。父の言葉にラブラブなんですね、と答えるつぼみ。父も照れながら超ラブラブだ、と返します。実際子ども出来たしね。
 つぼみがいて、お婆ちゃんがいて愛する家族がいるから頑張れると話す父。人は人を縛る。それが重圧になることもあれば、背中を押してくれることもある。どちらか一方だけを選ぶことが出来ない以上、プラス要素をマイナスよりも大きくするしかない。私の経験上、立ち位置が重要だと思っている。職場や家庭、交友関係、それらの中でどういうポジションに付くか。ツッコミかボケかとかの話しではなく、自分が追い込まれないような位置、ある程度自由な裁量を持てる位置、そういう所に自分を置く。どんな関係でもそうだけど、一度立ち位置が定着してしまうとそこから位置を変えるのは難しい。だから極力初期の頃から位置取りを心がける。あるいは常に位置を調整し続ける。そうすることで状況や他者に飲まれないようにする。状況に流されるということは主観的には自己の意志が反映されないと感じる。それはストレスとして蓄積されていくし受動的になってしまう。それが長期に継続すると心身共に良くない。だから自分にとって都合のいい、モチベーションを維持できるような位置に立つことが重要。それは他者との距離や自分の役目を調整する意味でも有効です。一種の処世術。

 結婚式のブーケの依頼が来ます。いつもなら母の担当です。どうしよう、と迷うつぼみに父はよく手伝っていたじゃないかと娘に任せます。仕事を任せるのは人材育成の基本です。
 老婦人と幼い少女。少女は不満な表情を浮かべています。


 夕方。閉店して家の中でうんうん…と悩むつぼみ。ブーケで悪戦苦闘しているようだね、と父が声をかけてきます。悩むつぼみにお母さんに相談してみたら?と助言します。分からない時は人に聞くのも手です。案外「人に聞く」勇気やコツって大事です。
 親に反対されて式を挙げていなかった夫婦が2人目の子どもが出来たこともあって親の了解が得られて式を挙げられるようになった、というのが大筋のようです。子どもと一緒に式を挙げられるのは最高の幸せだと話す母。時代の流れというのは面白いものです。おそらく20年前のアニメならこういう話しはできなかったでしょう。まして女児向けです。しかし時代とともに人の生活様式や常識は変わります。時代の変遷とともに作品の描写も変わっていく。時代の変化を嘆くことを私は好みません。重要なのはどう生きるか。どのように時代が移り変わろうと、人々が目指す幸せへの希求は変わりません。変化に嘆くのではなく、変化に対応してこそ人は進んでいけるし進んできたと思う。

 つぼみは長女のカスミが寂しい顔をしていたことを思い出します。助言を求められ、母は夫妻にもカスミにも幸せを運ぶブーケが良いと答えます。大事なのはブーケルを作るつぼみの気持ちを込めること。ユーザーが喜ぶものを作る。どんな仕事でもそうですがこれが大変。つぼみはやる気を出して課題に取り組みます。
 ブーケの参考にするためにカスミと会いたいとつぼみは父に言います。


③お姉ちゃん
 土手沿いを歩きながらつぼみは自分が生まれた日のことを父に尋ねます。雨の日だったそうで生まれたばかりのつぼみだけが泣いていて、つぼみが生まれて両親やお婆ちゃん達も笑顔でした。雨が止んで木漏れ日が花のつぼみを照らしていて、つぼみはやがて美しい花を咲かせてみんなに幸せを運ぶから我が子につぼみと名付けたいとみずきが言ったと話す父。良い名前の由来です。これがどうでもいいような由来だとちょっとガッカリします。ちなみに私は何故か両親が女の子が生まれると思い込んでいたようで、男の名前を全く考えてなくて名前を登録する期間(2週間)ギリギリまで粘ったそうです。その割に付けられた名前は安直なのですが、個人的には気に入っています。こうなって欲しいという願いの付けられ方もありますが、生まれた状況や季節にちなんだ名前の付け方もあって、私は後者です。名にちなんだ季節になると妙に嬉しくなる。俺の季節だ、と。
 赤ちゃんにも素敵な名前を付けようと言う父。命名者はつぼみになるのでしょうか。

 地面に落書きしながら遊ぶカスミ。つぼみは早速ブーケについて訪ねるとカスミはそっぽを向いてしまいます。両親の所在を訪ねる陽一。お店が忙しいだけでなく、妹が出来てから妹ばっかりかわいがられて自分が放置されているように感じているカスミは不満を漏らします。
 カスミちゃんのことを忘れてなんかいないと励ます陽一。つぼみは一緒にブーケを作ろうと持ちかけます。家族みんなに幸せを運ぶブーケ。妹のことを思い出してカスミはその妹が自分から両親を取った!と走り去っていきます。

 お姫様達の絵を描いた石を持って迷うカスミ。一般に子どもは訳が分からない、意味不明な理由で考えたり動くと見られることがあります。実際そういうこともありますが、子どもは子どもなりに道理があります。それが大人から見て道理ではなかったり未熟な思考故のものもありますが、当事者の子どもにとっては筋が通っていることでそれに従って動いていることもあります。そのためその道理を見抜けず一方的に大人 の道理を押しつけると不満が溜まっていきます。
 クモジャキーが現れデザトリアン化させます。触媒に自分のサーベル(?)を使います。ナイト型のデザトリアン。

 デザトリアンを発見するつぼみ。久しぶりの単独変身。
 大地を割るデザトリアン。地割れに巻き込まれて子どもの姿が描かれた石が落ちていきます。ブロッサムは子どもを好きじゃない親なんていない、どんな子どもも愛があって生まれてくる。そう言いながら石を回収します。赤ちゃんは幸せを運んでくると言うブロッサム。自分の家にも赤ちゃんが生まれる、それが楽しみでしょうがない。思い出して下さい!カスミちゃんだって妹さんが生まれるのを楽しみにしていたはずです! ブロッサムの言葉にカスミは妹が生まれる前は両親とともに喜んでいたことを思い出します。
 「カスミちゃんも本当は妹さんが大好きなんですよね!?
 「うん、大好き…」
 動きを止めるデザトリアン。クモジャキーが強制強化させます。

 流石にブロッサム一人では荷が重い。危機一髪、ムーンライト達が駆けつけます。リフレクションでガード。スーパーシルエットになってオーケストラ。何故かビームが打てるようです。ビームに耐えるデザトリアン。しかし鉄拳制裁の前に為す術もありません。


 カスミの両親は娘に謝ります。意外にもカスミはワガママを言ってごめんなさいと謝ります。お姉ちゃんだからちょっとだけ我慢すると言います。それを聞いたつぼみは流石先輩と言います。自分もお姉ちゃんになるからカスミちゃんは先輩だと言います。姉には姉の辛さがあるが、特典もある。カスミはブーケ作りをしたいと申し出ます。
 鈴蘭の花言葉は「幸福の訪れ」
 えりかの頭の上に載ったシプレコフレの図が面白い。そしてそれでもゆりに負けるえりかの小ささ。

 結婚式を無事迎え、つぼみが作ったブーケの写真を母は見ます。家族みんなの誕生花で作ったと言うつぼみ。もっとも~っと頑張って立派なお姉さんになると張り切るつぼみ。


④次回予告
 御歳数十歳のプリキュア登場。ハートキャッチプリキュアオールスターズ。


○トピック
 プリキュア初の懐妊イベント。年齢差大丈夫か?と思うところですが物語的にはつぼみの成長や自立、新たな変化、未来に約束された幸せの訪れなど終盤に相応しい展開。

 これまではつぼみ達が人間関係の接点を増やしたりお互いに変わっていく(変えていく)というものでしたが、赤ちゃんが出来たことで否応無しに立場が変わります。また同時に母親が別居することで物理的にも環境の変化が起こっています。
 今まで実家の手伝いをしていたつぼみが実際に仕事をするようになったり、家事をやるようになったりと自立が促されています。両親がそれとなくつぼみに任せたり信頼しているのは分かりやすいですね。つぼみの精神的な成長に見合うように役割や責務が与えられています。お姉さんになるのはその意味で環境の変化、立場の変化、自覚、他者に想いを伝えたいと思うつぼみにうってつけの機会です。
 えりかがファッション部を立ち上げ直すことからこの物語は始まっているので全体的にはえりかの成長やファッション部の発展がめざましいですが、同じように花が好きだったつぼみが実務的な経験を通して自分が好きなことを成長や喜び、人の役に立てる実感を得ていくことに繋がっていくのはあるべき姿として自然です。またそうしたつぼみの姿に共感と喜びを感じるえりかの姿は彼女の成長と思いやりを感じさせます。彼女達がお互いに影響を与え合う姿が何度も繰り返されています。

 また、もはやデザトリアンとの戦いは意味を持たなくなりつつあります。ゆりがノリコ先生を諭したように、つぼみは自分の体験からカスミの心境を思い起こして嫉妬や寂しさよりも喜びや妹への愛情を呼び起こしています。彼女達は自分達の言葉や行動で他者を励まして冷静にさせ、真意を促せるまでになっている。36話以降は身内(部の連携なども含めて)で解決出来ています。佐藤君? 誰だっけ?
 大幹部のクモジャキーやコブラージャが次なる課題ですね。


 これは終盤のポイントになるのかもしれませんが、赤ちゃんの名前。思い返せばプリキュアの名前を自分で決めることから始まったこの物語で、つぼみが新しく生まれる命に名前を付けるのは面白いことになりそうです(映画でも名付け親になっている)。そう考えると最初から兄弟がいるのではなく、この終盤でつぼみに兄弟ができる展開は必然性を帯びます。仮に名前を付けなかったとしても、未来に生まれる命、姉としての自分、自立していく動機を持った彼女は力強く困難に立ち向かうことが出来るでしょう。

 次回はクリスマスの奇跡。ハートキャッチプリキュアオールスターズ。そんなことよりもえりかを肩車したいです。
[ 2013年05月22日 13:27 ] カテゴリ:ハートキャッチプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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