六畳半のすごし方 TOP  >  ハートキャッチプリキュア! >  第41話「妖精が変身!?プリキュア劇団はじめました!!」

第41話「妖精が変身!?プリキュア劇団はじめました!!」

○今週の出来事
①人形劇

 植物園。妖精達がプリキュアのモノマネをやります。そろそろクリスマスだからでしょうか。まだぬいぐるみを持っていないよい子のお友達にアピールです。楽しそうにそれを見るつぼみ達。ゆりは拍手します。妖精には優しい。えりかはマリンはもっとカッコイイとクレームを付けます。それには同意しますが、愛玩系ぬいぐるみなので可愛らしさ優先です。
 突然るみが泣きながらコフレちゃ~ん!と妖精達に抱きつきます。よくよく考えればえりかと一緒に暮らしている点でもコフレは勝ち組です。るみを追ってななみもやってきます。ななみが来ているので妖精達はぬいぐるみの振りをしています。
 事情を尋ねると、保育園で人形劇をやる予定だったのが中止になってしまったようでみんなガッカリしているらしい。ななみはポプリを見つけるとそのぬいぐるみで人形劇って出来る?と訪ねます。
 答えに窮するつぼみ。ぬいぐるみの振りをしているとはいえ人目につくようなことは避けたいところ。迷っているつぼみを見て大事にしているぬいぐるみだよね…とななみは違う解釈をします。しかし妖精達は口を揃えて「やります!」
 ひっこみがつかなくなったのでやることに。ガッツポーズのシプレ・コフレ。クリスマス商戦は逃しません。
 
 そろそろ最後かと思われる映画宣伝仕様OP。最終決戦編。哀れみの目で見下ろしていたアンジュと対等に相手と向き合うハートキャッチ組の対比がありますね。


 保育園。るみとはるかは同じ保育園のようです。子ども達はノリコ先生を囲んで取り合い。大人気です。きっと先生は僕のお嫁さんになるんだ!と男の子達が取り合いをしているに違いない。個人的にこの保育園に通い直したい。いやむしろ、ここで人生をやり直したい。
 男の子が箱を持ってきてあげると言います。中から玩具が飛び出ます。びっくりするノリコ先生。悲鳴を聞いて他の先生がやってきて子ども達を注意します。ノリコ先生にも注意。どうやらノリコ先生は厳しく言えないタチのようです。ほどよく叱るというのは結構難しい。

 保育園の部屋に設えられた人形劇のステージ。結構立派です。しかし子ども達はノリコ先生を囲んでいます。人形劇が始まるから座ろうと言っても一緒に遊ぼうと言うことを聞きません。先生に統率力が無いと見るべきか、人気があると見るべきかで評価が変わります。
 パン、パン、と手を叩く音。いつの間にかゆりが部屋に居ます。こっちに座ってちょうだいと子ども達に言います。あの…と訪ねようとしたノリコ先生の言葉を遮ってゆりは「早く座らないとお人形帰っちゃうわよ?」と平然と言います。それを聞いた子ども達は慌ててステージの前に座ります。なんという統率力。ゆりさんパネェ。素直に言うことを聞いた子ども達を見て呆気にとられるノリコ先生。

 ミュージックスタート。ハートキャッチの主題歌ソングが流れます。ってまんまじゃねーか。この世界的にその曲は誰が何向けに作ったの!? そんな細かいことはどうでもよく、子ども達はハイ!ハイ!と合いの手を入れます。
 部屋の外ではつぼみ達が緊張しながら控えています。いよいよ人形劇の始まりです。
 劇はそのままプリキュア劇のようです。作中劇。前々回のタクト遊びといい作中でのプリキュアネタの使い方が豊富です。デザトリアン役をやるえりかは身を乗り出して子ども達を脅かします。そこに妖精が扮したプリキュアが現れます。声は妖精達がそのまま演じています。劇を夢中になって見る子ども達。プリキュアを応援します。
 その様子を見てほっと一安心するノリコ先生。しかし視線を外に向けると先ほどびっくり箱を持ってきた男の子(ヒロ君)だけ劇を見ずにおもちゃ箱を漁っています。ノリコ先生が声をかけると、あんなの子どもっぽくてつまんないと言うヒロ君。するとゆりは「もしかして怪獣が怖いのかしら?」と少年の自尊心をくすぐる言葉をかけます。図星だったのかヒロ君は否定すると劇の環に混ざります。
 その様子にまた驚くノリコ先生。

 劇は佳境にさしかかり、デザトリアンをやっつけます。劇が終わって満場の拍手が鳴り響きます。劇は大成功。ED曲をかけるゆり。いや、だからその曲はこの世界的にどういう扱いなんだ。ダンスを踊る妖精達。子ども達はリズムを取ります。すかさずゆりはみんなも一緒に踊っていいのよ、と促します。子ども達は立ち上がってダンスを踊ります。よく訓練された子ども達です。
 ゆりに引け目を感じるノリコ先生。子ども達を完全に統率しているゆりの方が先生らしい。気にすることはありません、ゆりが凄いだけです。最強のプリキュアは統率力も凄かっただけです。真面目な話、結構器用な人だと思います。冷静で自律的な人は単独行動は上手いけど他者に行動を合わせたり、相手の気持ちを慮って適切に声をかけるというのは苦手であることが多い。っていうか私がそうなんですが。経験で補うことはできますが、ゆりの場合は元々子ども達と目線を合わせられるので器用にバランスを取っています。私の場合はマネは出来ても演技以上のものにはならないだろうと思います。


②不協和音
 劇が終わって昼食。シプレ達もキュアフルミックスを堪能します。つぼみ達もるみ達と一緒にご飯。誤ってミルクを溢してしまうるみ。それに気づいたノリコ先生はるみを心配する言葉をかけながら布巾でミルクを拭き取ります。この辺が甘いと言えば甘いんだろうね。
 違う子がスプーンを落としたと先生を呼びます。廊下の洗面台でバケツに水を汲んでいる間にも子ども達は次から次へと先生を呼びます。全然食が進まないノリコ先生につぼみはゆっくり食べられないんですね、と声をかけます。子ども達に振り回されていつもこうだと自嘲気味に言うノリコ先生。ゆりの方を見ながら「彼女みたいにしっかりしないといけないのに…」。キョトンとするつぼみ。つぼみからすればノリコ先生の葛藤は分かりません。

 はるかがミカンの皮を剥いてと頼みます。快く返事をするノリコ先生。ヒロ君はミカンを使って遊びます。その間にもバケツに水が溜まっていきます。
 ヒロを真似て他の子も騒ぎ出します。ノリコ先生は止めようと声をかけると視線がゆりを捉えます。ゆりは騒いでいる子に視線を向けています。もしかしたらゆりが動くかもしれません。そうすればおそらく子ども達はゆりの言うことを聞くでしょう。しかしそれでは自分の立場がない。ノリコ先生は不安と焦りに身を震わしながら立ち上がります。
 ヒロ達に押されて女の子が泣き出します。ノリコ先生は自分が子ども達を躾けなければと自分を言い聞かせます。バケツの水は溢れ出します。
 パン、パン、と手を叩くノリコ先生。静まりかえる場。みんなノリコ先生に目を向けます。ノリコ先生は大声で「ちゃんと座って…」小声になって「食べなさい」と言います。竜頭蛇尾。自信が続かないので最後まで声を張れない。
 ポカンと先生を見る子ども達。ヒロ君「ノリコ先生…なにやってるの?」
 先生はいいから座りなさい、と言い返します。いつもと違う雰囲気に違和感を覚える子ども達。子どもらからすると先生が何かおかしなことを言い始めたという感じです。おそらくいままでちゃんと叱ったことがないのでノリコ先生が「叱る」ということに発想がいかないのだと思います。本当に自分から出た言葉や行動でなければ、モノマネ以上のものにはなりません。繰り返す内に自分のものになるかもしれませんが、それは一朝一夕には無理です。

 「今日の先生、何かヘン」と言われて我に返るノリコ先生。一人立ちすくみます。呆然とするつぼみやいつきと違って、ゆりさん表情固ぇ。感情読めない人だなぁ。


 砂漠の使徒。クモジャキーはサソリーナのことを最後までよく頑張ったと言います。
 デューン様の到着が近づいている。その前に我々の手でプリキュアを始末するのだ、と命じるサバーク。クモジャキーはすぐに立ち上がるとサソリーナの仇と出陣します。


 昼寝タイム。いつきに頭を預けてつぼみは心地よさそうに寝ています。これでつぼみの膝に頭を乗せてえりかが寝ていたら完璧だった。えりかは寝転んでいます。ゆりは少し離れて休んでいます。子ども達はスヤスヤと寝息を立てています。

 外で一人ノリコ先生は落ち込んでいます。ゆりが来なければこんなに苦しまなかったろうに。まあ、時間の問題でしたが。
 そこにクモジャキーが現れます。デザトリアン化。

 物音に気づいたつぼみ達はデザトリアンを確認。コフレがノリコ先生の水晶を持ってきます。子ども達は自分に任せて、と子守を引き受けるゆり。パワーバランス的にその方が良いでしょう。あっという間にケリが付いてしまいます。

 ブロッサムとマリンは同時に踏み込んで先制。サンシャインが打ち上げて、ブロッサムが打ち落とす。連携としては上手いがここは保育園。デザトリアンが落下すれば衝撃が伝わります。それを察したゆりはプリキュアの種を構えてバリアで衝撃を防ぎます。生身でもこの強さ。
 物音に起き出す子ども達。カーテンがめくれ外には怪獣(デザトリアン)が居ます。個人的にゆりさんのスカートがめくれていることの方に目が行きます。
 不安になった子ども達は口々にノリコ先生の名を呼びます。


③捨ててはならないもの
 デザトリアンは子ども達が可愛い、でももっと言うことをきかせなくっちゃ…と頭を抱えます。今のままの私じゃだめ、どうやったらあの子みたいになれるの? どうやったら先生らしくなれるの? ゆりを見据えるデザトリアン。
 ゆりはカーテンを開けてデザトリアンに子ども達の姿を見せます。不安で泣き出す子ども達。ノリコ先生の名をみな呼んでいます。
 「聞こえるでしょう? 目覚めた子ども達が真っ先に叫ぶのは大好きなノリコ先生の名前なの。あなたの代りはどこにもいない。それなのに自分を見失ってどうするの!?
 頭を抱え苦悶の声をあげるデザトリアンにクモジャキーは攻撃を命じます。攻撃態勢に入ったデザトリアンに向かって子ども達が一斉に押しかけて、叩きます。ノリコ先生を返して!ノリコ先生はどこ!?
 子ども達の自分を求める声についにデザトリアンは動きを止めます。水晶の中で泣くノリコ先生。13話のプロポーズのときにもありましたが、実質的に勝負はここでついています。しかしクモジャキーはブレスレットで強制強化。

 場所を移します。三人は三方に別れ、サンシャインが単身で攻撃、隙が生まれたところを前後からブロッサムとマリンが蹴りを入れます。連携うめぇ。しかしモノともしないデザトリアンは軽くいなします。口から烈風を吐いてプリキュアの動きを封じます。
 プリキュアを仕留めようと飛びかかってくるデザトリアンに何発もの弾丸が飛来。やっぱり来ちゃったムーンライト。これでプリキュアの戦力は20割増し。
 ムーンライトは口から風を起こしている間は防御が緩む、そこを一気に狙うと指示を出します。状況把握早っ!
 目にもとまらぬ速さでムーンライトは突進します。ムーンライトの連打に防戦一方のデザトリアン。風を出そうとした隙を逃さず蹴り飛ばします。風を起こしている間に防御が緩むとか関係ねー。この人なら単純に押し切れる。
 蹴り飛ばされつつも体勢をすぐに立て直すと、風を吐きますがムーンライトは回避。当然です。射線上にいたサンシャインはイージスでガード。ブロッサムとマリンは跳躍して上空からブロッサムシュートで射撃。マリンはダイブ。デザトリアンも跳躍して迎え撃とうとしますがダイブの直撃を受けます。痛そう。アクションの動きが良い。映画で戦力を取られているはずなのにいったいどこにそんな人材(資金)が…? ちょうど映画製作が終わって余裕が出来たのか。よもや制作費が増えたのか?
 今よ!ムーンライトがかけ声。スーパーシルエットで仕留めます。ハートキャッチプリキュアっていうか、ムーンライトプリキュアみたいな勢い。


 ノリコ先生が目を覚ますと、子ども達が心配そうに見ています。大丈夫?と心配の言葉を口々にかける子ども達。一人離れたところにいたヒロ君を呼ぶと、ヒロ君はまたびっくり箱を見せます。不安そうな少年の表情。いくつか動機は考えられるが、彼は試したんだと思う。目の前の先生が自分の知るノリコ先生かどうか。ノリコ先生はヒロ君にびっくりしたと言いながら優しく抱き寄せます。先生のぬくもりを感じながらヒロ君はごめんなさいと謝ります。優しく彼の頭を撫でるノリコ先生。子ども達が羨ましそうに見つめているのに気づくと、彼女は手招きします。一斉に子ども達は駆け寄ります。
 べにばなの花言葉は「包容力」
 「子ども達を包み込む優しい心。それを持っている自分自身を思い出したんですね


 培養液みたいな中にいるダークプリキュア。彼女の格好はいつもの服ではなく、ゆりが変身するときと同じデザインのワンピース。サバークはお前の力が必要だと言います。
 サバークの声に応えるように、ダークは口元を綻ばせます。


④次回予告
 私より強かったら付き合ってもいいわ、とか言われたらどうしようもない。


○トピック
 妖精ぬいぐるみで人形劇。作中で子どもを使って煽るというえげつない広告。さすが玩具宣伝アニメです。眼鏡美人登場で一部の需要も満たして隙がありません。映画館で見ると分かりますが、子ども的にはプ リキュアもそうですが妖精達も人気があります。

 「変わる」がキーワードの本作ですが、今回は「変わらない」話し。隣の芝生は青い的にゆりに自分が持っていない良さを見つけて戸惑うわけですが自分の持っている魅力もかけがえのないものだと気づきます。
 変わった方が良いこともあるけど、変わらなくても良いこともあるのが本キーワードの裏テーマ。必ずしも変わることが是ではありません。映画でもえりかがつぼみのことを外見は変わっても良いところは最初から変わらないと言っています。
 となると、今度は変わらなくても良いと言える基準は何か?となる。なんでもかんでも肯定していたら本当は直した方が良いところも開き直りになってしまう。逆に変わる必要はないのに変わりたいと思うこともある。ノリコ先生の場合は自分の包容力に気づいておらず、厳しいことも言える意思力が足りないと思っていたわけで、こうした長所ゆえの短所が目につくことはよくあります。熟考型は即応性に劣るし、内省的な人は社交性が低い。変わらなきゃいけないのに変われずに悩んでしまう人、変わらなくてもいいのに変わろうとして悩んでしまう人、そこに共通するのは「自分とは何か」「自分はどうあるべきか」の自己肯定感や自信の問題です。

 正味な話し、明確な基準なんてありはしません。人は比較でしかものを判断できません。人より劣っている、人より優れている、人と同じ。結局自分に自信を持てるかどうかなんです。変わるべきだという自信、変わらなくても良いという自信。自分をこうしていきたいという決意。そうした自信は日常の積み重ねから生まれます。人と接する中で自分の立ち位置や得意不得意を発見して、自分が何をやれているのか知る。良いところも悪いところも「自分」として受け入れていく。そうした経験が37、38話のような自分を受け入れたり、自分を変えていけると自信を持てることに繋がっていく。
 最初から「自分の代りはいない」「自分はそのまま肯定されるべきだ」なんて思っちゃいけません。そりゃただの甘ったれです。よっぽどの才能と運がなければ人は大抵十把一絡げです。いくらでも代りはいる。日本だけで1億人います。代りが無いわけがない。悩んで苦しんで頑張って挫折してそれでも夢見て行く中で、人は人間関係の中でがんじがらめになりつつも自分の意義と居場所を作っていく。それくらいやるからこそ自分に自信が持てる。

 プリキュアはよくよく見ると結構シビアな作品です。やることやらない人は大抵失敗して苦しむことになるし、のんべんだらりとしていては何も実らない。ノリコ先生だって普段から子ども達の面倒をよく見ているから好かれている。
 自分がどういう性質で、他者にどう見られているか、これが自分の中で合致させられないと自信過剰になったり過小評価になったりします。心の花が萎れてしまう人にこのパターンが多い。人との関係で上手く自分と他者との距離を掴めていないんですね。自分が自分をどう見ているか、他者からどう見られていると思っているか、実際にどう見られているか、この距離感、現実把握を再調整することで自信を取り戻したり自らの過ちを認めていく姿がこれまで描かれてきました。

 人間の本質なんてそうそう変わりません。普通はみんな自分の生き方(思考や行動の基本的な性質)に従って生きているだけです。その自分の性質がどう良く働いて、どう悪く働いているかは社会の中で見極めていかなければならないでしょう。他者がいなければ比較のしようがないし、他者がいるからこそ自分を見定められる。人付き合いが上手いか下手か、好きか嫌いかは関係がない。どうやったって人間は社会的な生き物です。
 そうした人の世で、人は悩みながらも乗り越えていけるし、自信を付けていける。つぼみはただ自分が嫌いだったけど、今では自分を肯定し自分を変えていけると自信を持てている。さらには他者に勇気や意思を伝えることも出来ています。ゆりは心を枯らせてしまいましたが、人を厳しくも励ますことで自信を取り戻す助けをしています。そうやって人は「変わって」いくんですね。ある関係では助けられても、ある関係では助けることもある。そうした人間の複雑さを表しながら最終的には人間を大肯定するのがプリキュアなんですが、それをどこまで見せてくれるのかが楽しみなところ。

 サバークはゆりの親父なのか、ダークはいったい何なのか。あれ…ゆりさんネタばかりじゃね? さすがムーンライトプリキュア。もうムーンライト一人で良いんじゃないかな。そんなところも楽しみながら見ていきます。
[ 2013年05月22日 13:26 ] カテゴリ:ハートキャッチプリキュア! | TB(0) | CM(-)
トラックバック
この記事のトラックバックURL