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第40話「さよならサソリーナ…砂漠にも咲く心の花です!」

○今週の出来事
①サソリーナのため息

 冒頭からサソリーナとの戦闘。ダークブレスレットを使っていますが、ブロッサム達の連携も強くなりさらにはムーンライトが加わったことで余裕のある戦いです。ムーンライトがシルバーフォルテウェーブ撃って終了。フォルテッシモ使うまでもない。この人にフォルテッシモ使わせる相手は強敵扱いと思って良いでしょう。

 砂漠の使徒。息を切らせながら逃げ帰るサソリーナ。自分の胸の内に感じる暖かさを不思議がります。

 映画宣伝仕様OP。今回はオリヴィエ編。プリキュア出てこねぇ。

 無垢のような瞳で月を見上げながらため息をつくサソリーナ。
 後ろで佇むクモジャキーとコブラージャにこのままで良いのかしら?と訪ねます。反発するクモジャキーを抑えて、コブラージャはプリキュアの聖なる光を浴びて邪悪さが薄れてしまったと説明します。苛立たしくその場を去るクモジャキー。コブラージャは留まってサソリーナを見守ります。


②モブキャラだって夢見たい
 学校。生徒会長を辞めると話すいつき。任期も切れるのでプリキュアに専念したいと言います。突然のことで驚いていたつぼみとえりかもそれを聞いて頷きます。とはいえ、いつきが生徒会長をやったことで学校が良くなったことも事実。名残惜しい。
 後任には副会長の佐藤君を選んだそうです。副会長? 生徒会って眼鏡かけた人しかいなかったような。

 生徒会室。独りほくそ笑む眼鏡の少年。「僕の時代が来たー!」…いつものモブキャラ!?名前あったの!?
 生徒会長の椅子に座って座り心地にうっとり。…ダメだ、こいつ小物臭しかしねぇ。見事な三下。「生徒会長になった暁には…」女の子達に囲まれたハーレム展開を妄想する佐藤君。……。武士の情けだ、今のは見なかったことにしてやる。中学男子ならば仕方あるまい。色んな意味で幸せな人です。妄想の中で後ろに並んでいるいつものモブキャラ男子とはご兄弟ですか?
 「僕のモテ期がやってくるのだ…ふふ、はは!」もう見てらんない。モテ期とか言うな。痛さが3倍に増すから。

 その様子をばっちりいつきが目撃。そんな浮ついた気持ちで立候補するつもりかい?と疑惑の目を向けます。人を引っ張っていく人にはある程度野心があった方が良いんだろうけど、これはちょっとなぁ。私が生徒会長になった暁には、文化祭であった大正浪漫の格好を制服にします。そしてつぼみに眼鏡着用を義務づけます。
 申し訳ありませんとうなだれる佐藤君。とりあえず私だったら穴掘ってくるね。生徒会長は学園みんなのために働かないとね、といつき。私の提案は学園どころか視聴者の多くを幸せに出来ると思う。佐藤君は逃げ出すように去っていきます。
 全くどうでもいいですが、佐藤君の名前は一二三。ひふみって読みます。


 砂漠の使徒。サバーク博士にサソリーナを幹部から下ろして惑星城に帰すべきだと進言するクモジャキー。惑星城で再教育(洗脳)とかしてるんだろうか。彼女には戦う気力はありません、とコブラージャも言葉を加えます。
 サソリーナが待ちなさいと現れます。もう一度出撃命令を、と博士に打診します。本気を出せばプリキュアなんか…。そういうセリフを言う人は大概本気だしてもダメです。クモジャキーが今のお前では無理だと止めます。コブラージャも無言で同意を示しています。今じゃなくても無理だと思いますが。
 見くびるな、と熱くなるサソリーナ。再び博士に打診します。博士は最後のチャンスを与えます。
 餞別にと自分達のブレスレットをサソリーナに渡すクモジャキー達。3倍のダークパワーなら倒せるかもしれない。…それでも無理じゃないかなぁ。ムーンライトの壁は高い。


 学校の屋上で恥ずかしいところを見られた!と頭を抱える佐藤君。そこにサソリーナが現れます。これはあれか、ハーレム妄想していたら女の子に見られてしまいそれが恥ずかしくて心の花弱らせました的な流れですか。こんな理由じゃブロッサムに切れられて貰えません。よしんば切れても「誰だってモテたいって気 持ちがあります!」とか言われた日には心の花全部枯れます


 学校全体に異変。いつきはすぐに学校の中を見て回ります。おびえる女子生徒を救護。これは確かにモテる。生徒達を非難誘導する鶴崎先生。いつきは女子生徒を託すとまた学校の中へ入っていきます。勇敢です。
 男子生徒を救護したいつきがまた外に出てきます。

 学校はデザトリアンに姿を変えます。佐藤君の水晶を拾うつぼみ。
 デザートデビルは別としてこれまでにない大きさのデザトリアンにつぼみ達は驚きます。「あなた達何をしているの!」叱咤の声。ゆりです。この人ほんと揺るがない。変身。


③サソリーナの最期
 プリキュア!身体パーンチ!と4人で体当たりするプリキュア。全部パンチから名前を改めたんでしょうか。いずれにせよ、ご褒美です。
 かなえはスクープとばかりに写真を撮っています。さすがです。

 サソリーナはブレスレットを見せつけながら今日こそ決着をつけると言います。合体。
 強化されたもののプリキュアの攻撃を浴びるデザトリアン。あんま強くなってねぇ。しかしながら3発同時フォルテウェイブを弾きます。反撃に出ます。火力は高い。
 様子を見に来るクモジャキーとコブラージャ。

 苦戦するプリキュア。変身アイテムを渡しなさい、と要求するサソリーナ。割と穏和な降伏条件です。サソリーナに負担がかかっているため長期戦は持ちません。
 戦意を失わないプリキュア。戦闘継続です。サンシャインのガードを打ち破ってプリキュアを学校の壁にたたき付けます。すげぇ、ムーンライトにダメージ入れた。トドメをさそうとした瞬間、パワーに耐えきれずサソリーナは悶えます。出来ない人が無理しても結局身体壊すだけです。

 ハートキャッチミラージュでオーケストラ発動。オーケストラと言いながらタクト×3、タンバリン×1の編成はどうかと思います。キュアパイン連れてきた方が良いかもしれません。あるいはタクトを2本持って太鼓叩くか。
 デザトリアンを叩きつぶします。浄化されるサソリーナ。
 救い出そうとするコブラージャをクモジャキーが制します。もう戦えない、ならばこのまま。君も甘いね。なにそのカッコイイやり取り。
 浄化完了。土煙が周囲を飲み込みます。ブロッサムたくましい。


④新たな始まり
 佐藤君の心の花を回収。そんなことよりもサソリーナ。クモジャキーに抱きかかえられています。
 お前にしては良くやったと声をかけます。それ褒めてる? サソリーナはブレスレットを返します。晴れた瞳で2人にありがとう、と礼を言うサソリーナ。涙をこぼします。その姿に衝撃を受けるブロッサム。
 サソリーナは閃光となって消えます。残される心の花。カタクリの花。花言葉は「嫉妬」「寂しさに耐える」。心の花は一条の光となって空に昇ります。
 クモジャキーとコブラージャは捨てセリフを言うと撤退します。2人が消えた後も金縛りにあったかのように動けないブロッサム。
 とりあえず佐藤君は元に戻ります。ところでこの子の花、何?

 山奥の診療所。一条の光が落ちます。
 ベッドに横たわる女性。突然目を覚まして身を起こします。「長い間悪い夢を見ていた気がする…」。手元の小鳥を優しく撫でます。


 荒れ果てた学校。教室の中はめちゃくちゃです。生徒達は億劫がりながらも後片付けをするか、と言います。いい人達です。
 黙々と一人片付け始める佐藤君。あっちこっち手伝います。いつきはいつきなりに生徒達のために働きますが、佐藤君も佐藤君なりの働き方があります。こういう地味だけど堅実な仕事をする人も必要です。リーダーになった場合は調和型(日和見型)になるかもしれませんが。
 校庭もめちゃくちゃ。佐藤君はせっせと花を植えます。もしかしたらモテるかもよ。

 荒れた校庭を見つめながら、つぼみとえりかはサソリーナが涙を流していたこと、彼らにも心があることを話します。クモジャキーとコブラージャはもっと手強い。どんなときにも私達は負けません、と言うつぼみにえりかも声を大きくして応えます。


⑤次回予告
 ハートキャッチの眼鏡率の高さは異常。いいぞもっとやれ。私が許可する。


○トピック
 1話から敵として登場していたサソリーナの退場。彼女のこれでまでの貢献を考慮すれば佐藤君のぞんざいな扱いも致し方ないこと。モブキャラに固有名詞が与えられただけでも良しとしましょう。

 砂漠の使徒の大幹部が人間であることが判明。映画のサラマンダーは人間ではありませんが、いずれにせよこの作品は「心」を扱っていて、心ある者=人間と捉えて良いでしょう。
 以前この感想でも触れましたが、幹部が元人間である方が物語としての説得力やメッセージ性は高まります。なぜなら、人の心とは多様で水の流れのように時々で変っていくからです。例え今絶望にくれていても希望に満ちることはあるし、その逆もまた然り。そうした人間の良くも悪くも変っていく「心」と、その心が変っていく過程を描くのが本作の重要なテーマだと思っています。
 またこれは前作フレッシュでもそうでしたが今作でもプリキュアの敵は人間です。前作は人間が生み出した罪や過ちでしたが、今作は人間の心そのもの。だからこの戦いはどちらが勝つとか負けるとか、希望がどうたらとかの次元の戦いではありません。相手(敵)の心を挫けばそれは敵のやっていることとなんら変らない。倒すことに意味が無いのです。憎悪や嫉妬もまた人の心。
 面白いのは、今回サソリーナに対してプリキュアは何もしていないことです。むしろ何かしたのはクモジャキーとコブラージャです。彼らとの関わりの中でサソリーナは感謝の言葉と涙を浮かべている。これは決して悪事を働くことの正当性を擁護するものではなく、人の心というのがそうした悪事や善事とはまた別なところにあるんですね。全くの無関係ではないけど。嫉妬や寂しさもまた人の持つ感情であり、感情を持つ以上他の感情もまた持ちうる。プリキュアだけが人の心を救える存在なのではありません。映画でやったように、当人同士の関係から絆や想いが生まれる。

 つぼみ達が砂漠の使徒が人間かどうか分かったかはわかりません。心の花がある以上人間だと推測できますが、それはまあ重要じゃなくて、つまり自分達が戦っている相手にも心があることを知ります。その心を倒して蹴散らすならそれは砂漠の使徒のやっていることと変らない。彼女達がやらねばならないこと、プリキュアがやらねばならないことは、心を育むこと、それはとりもなおさず人を生かすことです。心を癒し、救うこと。相手の心をキャッチすることが求められる。
 彼女達は友達から様々なものを貰い、ときに与え合いながら一緒に成長しています。人の悩みの中にその人の想いがあり、その苦しみを知り労り時に支えている。想いが人に伝わり、またそれが違う誰かに伝わっていく。人を壊すのも殺すのも人であるけど、人を生かすのも人です。人を救えるのは人しかいない。
 人間に仇なす敵を倒すだけなら楽だし、人間の不都合さが露呈することもないでしょう。しかし敵が人間であるならそうはいきません。ましてそれが人の心そのものだとすればややこしい。でもだからこそやる意味がある。私は悪人を更正させたりすることを是としたり、救うことに特別な何かを感じているわけではありません。そんなものはどうでもいいんです。私にとって重要なのは、人間はそのどうしようもない業を背負ってでも、いやむしろその業があるからこそ幸せを感じ、感動し、人と人が影響し合い愛し合い憎しみ合う中でより良い生を求める意志を持ち、現にやれることです。
 人間そのものを私は肯定したいと思う。プリキュアもまたそうした物語なのだと思っています。


 例え学校がめちゃくちゃになっても、校庭が砕けても元に戻すことが出来るし、その過程で人の意外な一面が発揮されるように、人の心もまた荒れ果てていても花を咲かせることが出来るのだとハートキャッチは証明します。断言します。それをやんのがプリキュア。この物語が人と、その生の美しさを称えるものであり、その先にあるものを見せてくるのだと信じます。
[ 2013年05月22日 13:26 ] カテゴリ:ハートキャッチプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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