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第12話「ドッキドキです!プロポーズ大作戦!!」

○今週の出来事
①眼鏡スペシャル

 今週は眼鏡スペシャル。出だしから花咲みずきさん。お隣の来海さくらさんからバーベキューのお誘いがかかります。言い出しっぺは旦那の流之助氏。希望ヶ森というところでやるようです。休日なのかつぼみもえりかも家でお手伝い。誘いを承諾します。その返事につぼみは喜びます。
 花屋に男性のお客さん。フェアリードロップの方にも女性のお客さんが来ます。どちらも表情がすぐれません。
 陽一氏は利岡さん、と男性に尋ねます。馴染みの客らしい。母から彼女へのプレゼントで買いに来ると聞いて目(眼鏡)を輝かせるつぼみ。休日で家に居るときはふたつ結びではなく一つ結びなのね。細かいところですがポイントです。何度も書いていますが、彼女は基本的に1話と中身は変わっていません。社交用の外見を追加しているだけです。この点で眼鏡の有る無しは同等であり、眼鏡はパッとしないというようなネガティブな意味合いは持たせていません。可愛くなりたいという女児番組としては至極真っ当な願望と眼鏡かけてたっていいじゃないというこれまた至極真っ当な主張は両方内在しています。
 女性は懇願するように言います。「世界一愛される服を下さい!」
 男性は必死の形相で言います。「永遠に咲き続ける花を下さい!」
 何かのトンチですか。それともかぐや姫か君達は。服が愛されてもしょうがないと思うのだが。造花で良いんじゃないのか?


 プリザーブドフラワーのことですね、と陽一氏。初耳です。ドライフラワーとは違うようで、鮮度が高く大分保つようです。残念ながらこの花屋では取り扱っていません。しかし陽一氏はやる気があるらしく道具を取り寄せて作ると請け負います。

 女性(柴田リサ)は元スーパーカリスマモデルのさくらさんならなんとかなるかもしれないと思って…と相談します。それを聞いて自尊心がくすぐられたのか私のデザインの服なら人に愛されること間違いなし自画自賛。えりかに諭されます。えりかのテンションの高さは親譲りですが、真っ当さは親が反面教師になっているのかもしれません。
 お嬢さん、と流之助氏は人に愛されるというのは見た目だけじゃないと思うよ、と真っ当な意見を言います。リサさんはどうしても可愛くなって彼の気持ちを取り戻したい!と言います。

 彼女の気持ちを取り戻したいんです!と利岡さん。プロポーズする!と二言目を発します。
 プロポーズと聞いて花の構成を考える陽一氏とつぼみ。定番のバラは外しちゃ嫌ですとつぼみはノリノリ。みずきさんはパソコンで花のデザインを利岡さんに見せます。顧客の要望でデザインできるようです。花屋はほとんど利用したことがないのですが、こういうのも請け負っているのね。
 硬い利岡さんの様子を見て、陽一氏は自分がプロポーズしたときも世界中の水を飲んでも足りないくらい喉が渇いたと語ります。つぼみが何かあったのか?と尋ねると最近彼女が余所余所しくて悩んでいると答えが返ってきます。

 アイキャッチでお馴染みのアンダーリム眼鏡をかけて「なるほど、彼氏が最近余所余所しいと」となんだかよく分からないリアクションを取るえりか。流石眼鏡スペシャルに相応しい演出。スタッフの眼鏡に向ける情熱と愛情が伝わってきます。
 さくらさんはそんなえりかをはね除けて、気のせいでは?と言いますが仕事が忙しいと会ってくれない、何か隠し事があると悩むリサさん。人生相談の流れになってきました。
 そんなの気にすることない、自分なんて付き合っているときに1年も海外に行っていたと話すさくらさん。母の隣で大きなため息をつくえりか。愚痴なのか不幸自慢なのかあまり生産的な励ましにはならなさそうです。そういう奴もいるからあまり悲観しちゃいけない、と自分の名誉と彼の名誉をフォローする流之助氏。
 リサさんは彼は、ユウトは素敵だしカッコイイし私にはもったいない人だもの、と半ばノロケ話のような自己謙遜を始めます。ユウトには他に好きな人が出来たんだわ~と泣き出すリサさん。えりか達は「はいはいラブラブですね」なリアクション。
 君が彼のことを好いているのは分かった。だが、自分が相手に近づこうとしていないことを相手に責任転嫁していることに彼女は気づいているだろうか? 羨ましがるのも、尊敬するのも、自分には分不相応だと思うのも勝手にすればいい。だが、それを盾に自分が何もしないことを合理化するのは結局リスクを恐れているのだ。自分が変わることに。自分から変えることに。

 好きな人がいるなんてそんなことはないですよ!とつぼみ。こちらも似たような話をしていたようです。婚約指輪を買うためにリサをほったらかしにしていたと言う利岡さん。そういえば昔、ダイヤモンドは月給の3ヶ月分などというプロパガンダがありました。石ころにブランド価値を根付かせて高価で売りつけ利益を得る。買う方もそのブランドで自尊心が満たせてまさに一石二鳥。別に批判しているわけではありません。気持ちを何かに変換して伝える、というのは有用な手法です。気持ち…つまり心とは目に見えない。それは行為によってしか可視化できない。そのままでは他者も認識出来ない。自分の気持ちの強さ、決意を示すために高価なものを贈るのは分かりやすい。
 自分の不甲斐なさに泣く利岡さんを花咲両親は励まします。デートのときいつも花を買っていた、そんな優しい人なかなかいないと応援するみずきさん。こういう地道な行為もその人の心を証明する。枯れない花を知ったときにこれだ!と思ったと話す利岡さん。永遠の愛を象徴するプリザーブドフラワーを贈ればリサの気持ちを取り戻せるかもしれないと話します。
 ちなみに全くどうでもいい話ですが、信心深いキリスト教徒曰く、人間が神に永遠を誓うということは信者ならしないそうです。何故なら人間ごときが永遠を誓うなどできないからです。人間の心は移ろいやすく、決して絶対などない。せいぜいできるのは今現在強くそう思っているという決意表明しかできない、ということだそうです。人は弱い。決意しても段々それが衰えたり、妥協の念が入ってきたりする。あるいは何かの拍子に真逆の答えを出すこともある。そうならないよう常に自分を奮い立たせて踏ん張っていく意志を持つこと、あるいは自分を変えていくことに人の強さやかっこよさがあるのだと思うね。

 リサさんは彼のことが諦めきれないので服を買いに来ました。何かを得たいならそれは自分からしがみつかなければならない。…私の感想は説教臭いです。自分に説教しながら書いているので。
 可愛くなった姿を見せてユウトの気持ちを取り戻したいと言います。それを聞いたさくらさんは「えりか!」と呼びます。間髪入れず「ウイッス!」と応答。えりかはファッションはいつだって恋する乙女の味方だよ!とリサさんの手を引いて行きます。さくらさんも気合いを入れてコーディネートを始めます。

 今度は彼女と会うのが怖いと話す利岡さん。いつまでこの人達のノロケ話を聞かなければならないのだろうか。つぼみの眼鏡姿を見られるから良いんですが。
 プロポーズする勇気が出ないという彼にみずきさんは彼女はうちの花を喜んでくれていたんですよね?と尋ねます。首肯する利岡さん。それはきっと花が綺麗だからってだけではなく利岡さんからの贈り物だからなんですよ、と見事なフォローを入れます。頬を赤らめるつぼみ。それでもまだ今ひとつな反応の利岡さんをつぼみはバーベキューに誘います。

 時同じく、リサさんをバーベキューに誘うえりか。服も決まりました。
 お互いに承諾します。
 …眼鏡タイムが終わりました。


 砂漠の使徒。コブラージャは鏡に映る自分に不満を持ちます。潤うより乾燥している方がお気に召すようです。博士から出撃命令。


②ダブルデート(利岡・リサ、つぼみ・えりか的な意味で)
 きょとんと目の前にいる人物を見るつぼみとえりか。利岡さんとリサさんのふたりだけです。ようやくふたりがくだんの彼氏・彼女だったことが判明。周囲の盛り上がりを余所にぎこちないふたり。
 じれったいふたりを見て業を煮やしたえりかは単身突撃しようとします。それをつぼみは止めます。ちなみに頭に乗っているシプレとコフレは服を着ています。地味なところで販促です。
 つぼみはプロポーズですよ!?大人のラブロマンスなんですよ!?と一人盛り上がっています。恋は常識や理性を失わせてしまうくせものなんです、と半ば自分の世界に入りながら余計な手出しはしてはいけないとえりかに話します。了解するえりか。
 とはいえ、早く仲直りをさせたいと考えるえりか。それはつぼみも同意します。そこに流之助氏がやってきて吊り橋があると教えます。それを聞いたつぼみは「吊り橋効果」ですよ!と思いつきます。ほ~、中学生でよく知ってる。…と言う私は中学生の頃によく心理学の一般書は読んでいましたが。
 鼻息荒く来海親子に説明し始めるつぼみ。ちょうど服を来たシプレとコフレを人形にして説明。内容については割愛します。4話の感想でたまたま書いていました。一人で人形劇をするつぼみを流之助氏は写真に撮ります。つぼみちゃんは面白い子だなぁ、まさにディス・イズ・ツボミ!って感じだね、と言う父に同意するえりか。全くです。この親子の目の付け所は評価に値します。
 
 吊り橋。高くて眺めは良いですが、ちょっと怖がるつぼみ。よし!そこでえりかを見るんだ!このドキドキはえりかを見た時のドキドキ。
 肝心の利岡・リサ両名はやはりぎこちない。彼女の服を誉めますが反応は今ひとつ。吊り橋効果はあくまで初対面の人同士に効果があるのであって知人にはあまり意味はありません。あの実験は初対面の人を吊り橋で出会わせて、電話番号を交換させてその後実際に電話をかけた確率が吊り橋を使わなかった場合に比べて多かったとかそういう結果だったと記憶しています。なおその後上手くいったかは別の話で、一過性の感情程度でその後の長い交流を保たせることは無理です。
 じれったいふたりにイライラして吊り橋を揺らすえりか。流之助氏が注意します。下に降りると聞いて何か思いついたえりかは父に付いていきます。つぼみも後を追います。

 橋の下。いつの間にかえりかはビデオカメラを持っています。ちなみにシプレコフレは服を脱いでいます。こんどは別な販促です。ところでえりかはつぼみに色々と服を着せてそれをビデオで撮りまくるという特殊な趣味を持っているのか気になります。どっかの大道寺さんみたいに。

 風が吹いてリサさんの身体が揺れてバランスを崩します。利岡さんが抱き留めます。それを下からストーキングするつぼみとえりか。完全な出歯亀です。ちなみに私はそんなふたりをストーキング。もっと身体を近づけて! よし!もっとやれ利岡・リサカップル! つぼみとえりかをもっと白熱させるんだ!
 流之助氏は先に戻ります。出歯亀を止めないのはどうかと思いますが、娘が友達と仲良くしているのを止めるようなことはしないようです。氏の英断に私は敬意を表したい。


③ハートキャッチパネェっス
 リサさんは利岡さんから離れると決意して彼に話しかけます。しかしそこにコブラージャ。彼女の花を取り出し水と融合させます。

 つぼみとえりかも変身。えりかの「~っしゅ」語尾はクセなのか。面白い子です。

 デザトリアンは涙を流し続けながらウォーター!と叫びます。攻め込むプリキュア。しかしデザトリアンは拡散型水撃で反撃。ブロッサムがマリンの盾となって水を弾きながら前進。プリキュアも戦闘慣れしてきました。接近したところでマリンが躍りかかって連打を浴びせます。そしてインパクト! 上手いコンボです。攻撃型のマリン。ブロッサムもさすがマリン!と感心。
 しかしマリンの手はデザトリアンの身体の中に入ったまま抜けません。そのまま掴まれてデザトリアンの中に封じられてしまいます。当然、中は水このままでは窒息してしまいます。マリンという名前なのに窒息してしまったら後世の人々に笑われかねません。そこに竹槍を持って突っ込むシプレコフレ。マリンは刺さった竹をを咥えます。空気穴です。

 デザトリアンはユウト…私には自信がない、と苦悶をあげます。ユウトの愛は信じてるけど不安なの…と頭を抱えます。中でマリンが竹で呼吸しています。……このアニメすげー。
 ブロッサムの近くに来た利岡さんは訳が分かりません。あなたへの本当の気持ちです、と教えるブロッサム。目の前でデザトリアンは苦悶の泣き声をあげます。当然マリンは竹で呼吸中。
 コブラージャの下らない感情に惑わされるな、という声をブロッサム…ではなく、利岡さんが「くだらなくなんかない!」と打ち消します。利岡さんは持っていた箱を掲げて中を見せます。チューリップのプリザーブドフラワー。花言葉は「永遠の愛」。一緒に入れられた婚約指輪が輝きます。
 「僕はこの枯れないチューリップに君への永遠の愛を誓う
 「リサ!結婚しよう!
 
 水晶玉に封じられたリサさんは涙をこぼします。デザトリアンは戦意を失い後退り。ちなみにまだマリンは中で呼吸中。
 「利岡さん!私!感動しました! ピンクフォルテウェイブ愛するふたりに届けます
 「ぶえぇ~!? 私は!?
 ピンクフォルテウェイブが放たれデザトリアンとマリンを浄化します。このアニメすげー。感動していいのか笑っていいのか迷いながら、笑いました。ところで、ブロッサムがフォルテウェイブを使うときの「プリキュア!」の声が可愛い。

 解放されるマリン。このシーン、(スパッツを)履いてない!
 愛って癖になるかも…とろけた表情を浮かべるマリン。私も受けてみたい。そのまま浄化して消滅したら泣けますが。いやいや、私はそんな汚れた存在じゃない…はず。
 コブラージャは撤退。それにしても、ハートキャッチコスチュームの後ろって大胆だよね。

 利岡さんはリサさんの心を解放させます。お姫様抱っこされたリサさんは意識を取り戻します。さっきの言葉夢じゃない?と聞く彼女に彼は結婚を申し込みます。彼女の薬指には婚約指輪がはめられています。

 「人を好きになるのって大変ですけど素敵ですね
 「やっぱ人間愛だよ愛
 「ホント、そうですね
 ふたりは愛を誓うふたりを見守ります。


④次回予告
 コッペ様女装疑惑。


○トピック
 ブロッサムがキレなかった珍しい回。眼鏡スペシャルと感動と笑いをお茶の間に届けるハートキャッチ。さり気ない販促で売上げもキャッチ。可愛らしい外見に騙されてはいけません、このアニメはしたたかです。割と冗談抜きで東映アニメの社運がかかっている看板アニメです。


 事実上デザトリアンを普通の人が浄化してしまうお話。序盤と言っていいこの時期でこれをやってしまうこの作品のポテンシャルは非常に高い。デザトリアンが人の悩みや苦しみの結晶であること、場合によっては幹部を蹴り飛ばしてしまうことも出来ることはこれまでにも描かれていたことですが、ついに一般人が解決してしまいます。デザトリアンが悩みや苦しみであるなら、その問題を解決することができればプリキュアが戦わなくても浄化が可能だというのはそのとおりです。そもそも今までも浄化後に本人が自覚的に新しい一歩を踏み出していたのだからデザトリアン中でも良いわけです。日常から出た問題は日常の中で解決していくプリキュアの思想からすれば理にかなったもので、より一層プリキュアの戦いが日常とそこで暮らす人々に根ざしたものだということが分かります。

 そして本作が決して妥協を許さぬ意志を持っていることを今回(も)示しています。お互いに好いていて、お互いを素敵だと思って自分がちっぽけな存在で不釣り合いだと思ってしまう、そんな恋人気分のノロケは他人からすれば好きにしてくれよ、というところですが本人達には至極真剣な問題でしょう。上述しましたが、そうやってお互いに距離を取って自分から近づけないのはどこかに不安や恐れがあるから。でも、そこで迷うのは保身です。自分から動くのは結構パワーを必要とするし、真相を知って傷つきたくもない。悲劇のヒロインや主人公を演じたいなら演じればいい。そのうち本当に悲劇になる。王子様がやってきて自分を娶ってくれるなら話は早い。けど、そうじゃないでしょ、あんたが相手を好いているんだから、あんたがそれを伝えなさい!と本作は示しています。本物の気持ちには絶対必ず行為が伴う。デートの時に必ず花を買う、プロポーズにプリザーブドフラワーを使いたい、着飾って気持ちを取り戻したい、そうした行為の背後にある気持ちを本作は汲み取っています。
 ある意味で今回は前回の別バージョンです。花や服を取りそろえても肝心の気持ちを伝えられなければ意味が無い。いくらカンフーを身につけても戦う意志がなければ逃げ足にしか使えない。強い気持ち、その強さを示せる行動によって初めて物や技は輝きを放つ。私は人が永遠の愛を持ち続けられるとは思っていないし、仮に出来たとしてもそこには興味が無い。弱い心や大切な気持ちや人に向き合える勇気を人が持てること、その勇気で先に進むことが出来ること、それこそが人が人を救い、己をも救う根本なのだと思っている。それを一般人が示すことはとても重要なことです。プリキュアはこの辺が絶対にブレない。この意志を少しずつ描いていくことが物語としての行為になります。その行為をどれだけ積み重ねられるのか、その積み重ねがどこまで高くなるのか見守り続けたいと思います。この長ったらしい感想とともに。
 私、プリキュアが大好きなんですよ、プリキュア見て色々考えることも大好き。っていうかプリキュア見てると何か色々思いつく。その気持ちというか、副産物というか、過程を綴ったメモがこの感想です。毎度長たらしく、散文で、余談が多い感想ではありますが、お付き合い下さる方々にわずかでも参考になれば幸いです。
[ 2013年05月22日 13:15 ] カテゴリ:ハートキャッチプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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