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第8話「カリスマモデルのため息!って、なぜですか?」

○今週の出来事
①姉と妹

 朝。寝ぼけ眼でリビングへと向かうえりか。パジャマ頻度が多いアニメです。実に素晴らしい。
 リビングではももかが母に急かされながら身支度。えりかはまたいつものことか、というような調子で軽くため息をついて父に挨拶しながらテーブルに座ります。母はテキトーに食べてとももかの世話に一生懸命。可愛い服に着替えるももか。本人の可愛さと相まって可可愛愛いいって感じでしょうか(意味分からん)。えりかもその姿に見とれてしまいますがすぐに憎まれ口を叩きます。姉は間を置いてくやしかったらあんたもモデルになればいいじゃない、と返します。売り言葉に買い言葉というには冷静な対応。たぶん、この子は色々と距離を取っている。
 カチンときたえりかは姉を睨み付けます。父は怒っていても可愛い、と写真を撮ります。脳天気だなぁ。


 OPはネタバレ度が非常に高くなってまいりました。フレッシュの変身シーンはカッコイイ。そしてシリーズ的に見ても驚異的な発育。ハートキャッチと並んだらとても同学年とは思えません。力と技の初代、機動力のS☆S、チームワークの5。歴代の先輩は頼もしい。そして全員パワーアップ。このお祭り感はTVアニメ派生の映画って感じです。


 学校。ジャーン♪と雑誌をえりかに見せるつぼみ。えりかは辟易した表情でどうしたの?とそっけなく返答。つぼみは殊勝にも自分でファッションを勉強しようとファッション雑誌を買ったようです。ちなみに表紙を飾っているのはももか。つぼみはももかがえりかの姉だとは知らず可愛いと評します。えりかは嬉しくなそうにお姉ちゃんだと明かします。

 えりかの母は元カリスマモデル。自分も姉も将来モデルになると自然に思っていたが、実際にモデルになったのは姉だけ。小学校の頃にスカウトされたとえりかは話します。えりかの表情は優れません。つぼみはえりかが姉に劣等感を抱いていることを思い出します。
 えりかは隣でキュアフルミックスを飲んでいたコフレを捕まえて顔を引っ張ります。いや、それぬいぐるみじゃないから。えりかはボーっとしながら何故姉妹でこうも違うのかと漏らします。つぼみは思わず声をかけます。声をかけてから要件を思いついて駅前にクレープ屋が出来たのでファッション部の活動をやろうと誘います。ベタな手ではありますが、つぼみはこういうフォローが上手いような気がします。えりかは気分を一新させてお弁当に手を付けます。


②来海ももか
 車が止まるとそこから出てきたのはももか。スタッフらしき人が明日も撮影お願いね、と見送ります。学校を前にしてももかは沈んだ表情を見せます。
 教室に入ると騒がしかった声がやんで生徒達の視線がももかに集中します。クラスの様子に目を向けていると女子生徒にぶつかってしまいます。すぐに謝ると相手の女子生徒は身を離すと友達に話しかけられたと喜んでいます。
 一人庭のベンチで食事をとるももか。友達いなさそうです。女子生徒達がももかに手を振ります。ももかが振り返すと女子生徒達は喜びながらその場を去っていきます。…よくわからないのだけど、本人目の前にいるんだから友達になればいいんじゃないの? つぼみの学校の生徒会長といい、集団の中で突出してしまうと逆に異物になってしまうのか。私は偶像崇拝やアイドルなどをチヤホヤする感覚に欠けているのでこの辺の心理は実感として分かりません。憧れの存在、有名人は特殊な位置と距離にいるからこそその値打ちが上がる(非日常性が高い)ので、自分と身近すぎると日常的感覚が強くなって価値が損なわれる…のかな。近場の名所に興味を持たず遠い所の名所に行きたがる心理と似てる?

 ため息をつくももか。そこに声をかける少女。待望の眼鏡っ娘、月影ゆりです。……。ムーンライトさん何してるの?
 午前中の授業のノートを見せます。いつもありがとう、とお礼を言うももか。友達のようです。…の割には会話はなくゆりはももかの隣で本を読んでいます。ももかはゆりに話しかけます。こんなことを考えるのはワガママなのかもしれないけど…、ゆりが振り向くとももかは言葉を止めてしまいます。ゆりも深くは追求せずまた本に顔を向けます。


 下校。ももかが一人で歩いていると、聞き知った声が聞こえてきます。
 えりかは自分がデザインした服のスケッチをファッション部メンバーに見せています。出来は良いらしくみんな感心します。えりかはみんなにもデザイン画を描いて欲しいと言います。るみこがデザイン画から実際に服を作るの?と尋ねると流石るみッチと話が早いとばかりに頷くえりか。
 楽しそうに友達と会話しているえりかをボーっとももかは見ます。周囲が彼女に気づき始めるとすぐに人だかりが出来ます。姉の姿を見てえりかはあまりいい顔をしません。それに構わずつぼみ達は可愛い~と口を揃えて見とれます。ももかがえりかの姉ということに思考が至るとつぼみ達はえりかに詰めかけます。気圧されるえりかの表情が面白い。

 夜。えりかは姉の撮影を見学したいと頼みます。つぼみ達の要望です。えりかは姉に背中を向けながら言い訳気味に理由を言います。苦手意識を持っている相手にモノを頼むのは骨がおれます。
 ももかはファッション部に興味を持ちます。えりかが持っているスケッチブックを見せてくれたら頼みを聞くと交換条件を出します。えりかはかなり嫌そうな表情を浮かべますが脳裏には友達の懇願する姿。うっひょー可愛い、特にるみッチとつぼみが。
 えりかは苦渋の決断で姉にスケッチを渡します。楽しそうにスケッチを見るももか。えりかは顔を真っ赤にして堪えます。身内に自分の作品を見せるのは確かに恥ずかしい。ももかはデザインに目を止めて感心。が、えりかは奪うようにスケッチを姉から引ったくります。我慢の限界だったようです。そのまま明日見に行くと言い残して部屋を出て行きます。

 自室に戻るとえりかは悶絶。脳内では姉のバカにする声が聞こえてきます。劣等感が強いと被害妄想的になります。窓を開けるとつぼみの部屋に向かって恨むからねーと大声で叫びます。忙しい子だなぁ。


③すれ違う心
 ファッション雑誌を眺めながら水着を欲しがるサソリーナ。コブラージャは着飾らないと美しくなれないなんて僕と違って可哀想に、と声をかけます。例によって幹部同士仲悪そうだなぁ。情けない軟弱軟弱、とクモジャキーさんが出動します。

 撮影当日。現場を取り囲むように人だかりが出来ています。えりかのキャラソンが流れます。人をかき分けながら先頭にたどり着くとえりかはスタッフの人に妹だと話しかけます。しかしスタッフは相手にしません。抗議の声をあげるも聞き入れて貰えません。
 ももかがやってきて事情を説明します。スタッフは慌ててえりか達を中に通します。ももかは笑顔でえりかの友達に声をかけます。緊張して答えるつぼみ達。えりかはそれを面白くなさそうに見つめます。


 撮影が始まります。ため息をついて見とれる級友。姉を羨ましがる声に、えりかはあげられるのならあげたいと愚痴ります。るみこ、としこ、なおみはそんなえりかをくすぐりながらからかいます。その様子に微笑むつぼみ。つぼみとえりかは親友で仲が良いとしても、べったりとじゃれ合うような関係ではないような気がします。
 騒がしい見学者に撮影スタッフも手を止めます。ももかは妹達の様子を見て表情が曇ります。ビルの屋上から様子を見ていたクモジャキーはももかの心の花に目を付けます。
 つぼみは自分達が騒がしいことに気づいてえりか達を止めます。スタッフに注意されます。再開しようとカメラマンがももかに声をかけるとため息。
 クモジャキーが降ってきます。

 自己紹介してクモジャキーはももかから心の花を抜き出します。近くにあった化粧品に憑依。デザトリアン化させます。軟弱のが出来た、と評するクモジャキー。
 暴れ出すデザトリアンに周囲の人々は逃げ出します。姉が封じられた玉を呆然とした様子で見つめるえりか。つぼみは変身して助けようと促します。変身。

 プリキュアの連続攻撃でデザトリアンは倒れます。あまり格闘戦は強くないようです。蹴った後の着地後もスムーズに跳躍するマリンと比べてブロッサムは若干身体が追いついていません。マリンはキックを放ちますが、デザトリアンの声で隙が出来てしまい反撃を受けます。
 マリンを援護するためブロッサムは初の小技を披露。ブロッサムシャワー、と花びらの濁流がデザトリアンを襲います。デザトリアンは立ち上がりながら、確かに私はモデルの夢を叶えた、とモデルになったことで得たものをあげていきます。失ったモノもたくさんある、と言葉を続けます。普通の生活、普通の友達、えりかが妹が羨ましーと地団駄を踏むデザトリアン。今回は聞き取りやすい。大事なところなので配慮しているかもしれません。姉の言葉に衝撃を受けるマリン。

 デザトリアンは胸を叩くと煙幕が発生。視界を奪われ煙にまかれたプリキュアを口紅ミサイルが襲います。デザトリアンは武装のギミックが面白い。
 ミサイルは再びデザトリアンの背中にくっつきます。意外と役に立つデザトリアンにクモジャキーも感心。心の花が枯れるまで暴れろと命じます。ビューティー!と雄叫びをあげるデザトリアン。

 マリンはもうこれ以上心を弄ばないで…とクモジャキーに懇願します。しかしクモジャキーは「弄んだのは俺じゃないき、そいつの気持ちをわかってやらん周りの人間じゃき!」と責めます。その言葉に何も言い返せず歯がみするマリン。クモジャキーの指摘は的を射ています。ももかの叫びは周囲の人間の不理解が一つの要因になっている。それにえりかは荷担しています。
 「それは、違います!
 「確かに周りの人は、ももかさんの寂しい心に気づけなかったかもしれない。でも、その心を引きずりだして弄んだのはクモジャキー、あなたです! 私、堪忍袋の緒が切れました!!

 ブロッサムマジかっこいい。それでこそプリキュアの主人公。決して欺瞞や卑劣な行為を許さない。人の弱みを利用して悪事を働く卑劣漢の勝手な論理に負けない。自らを棚に上げて責任転嫁する不届き者に引導を渡す。
 ブロッサムの言葉にマリンは勇気づけられます。泣き出しそうな悲痛な表情を浮かべるマリン。自分の不甲斐なさに堪えながら彼女は自らの心と姉に向き合います。
 「もも姉の気持ちこんなことにならなきゃ絶対に分からなかった自分が悔しいよ。でも! だからこそ絶対もも姉を助けてみせる!
 「はい!
 「海より広いあたしの心もここらが我慢の限界よ! 覚悟しなさい! クモジャキー!

 デザトリアンは先ほどの技を放ちます。ファンデーション煙幕。
 「その手は桑名の焼きハマグリです! 同じ技は効きません! ブロッサムフラワーストーム!
 今の人には通じないんじゃないかと思われるダジャレを披露するブロッサム。先ほどのカッコイイ姿がどこかへ行ってしまいそうです。ちなみに桑名はハマグリが名産です。
 ブロッサムの技によってミサイルは明後日の方向へと飛んでいきます。その隙を突いて、ブルーフォルテウェイブでデザトリアンを倒します。

 メイクじゃなんじゃは軟弱ぜよ、と言い残して撤退するクモジャキー。手下やられて帰るお前が一番軟弱だと思う。
 ももかを元に戻します。ダリアの花言葉は「華麗」


④来海姉妹
 夕方。えりかとももかは一緒に帰ります。その後ろをついていくつぼみ。ももかは変な夢を見た上にスタッフは怪物を見たとあの一件を訝ります。
 デザトリアン化すると本人は何も覚えていないというのは不幸中の幸いでもあります。自らの弱みや苦悩を所構わず吐露するのは子どもでもやらない。それは自尊心を深く傷つけ自信を失わせる代りに屈辱を募らせる。誰とて苦悩があると知っていてもそれを易々と他者に開示はしない。わざと開示して同情をひく手もあるのだけど、それはボーダーラインが低いだけであってそういう人にも絶対に譲れない部分があるのだと思う。本当に自尊心を傷つけるようなことを人は嫌うし、またその自尊心があるからこそ前に進む活力も湧く。

 えりかは話しを変えて姉に尋ねます。モデルの仕事はいいことばっかりじゃないんだよね? なんて言うか…ごめん。だんだん声が小さくなっていきます。
 ももかは「そっ、た~いへんなのよね~モデルって、特に私みたいな人気モデルはね」とお気楽な調子で答えます。その答えに呆れるえりか。
 「でもね、モデルの仕事一生懸命頑張ってそれが認められたときって凄く嬉しいの。私の着た服が流行ったりファンの子が髪型真似してくれたりとかしてさ。…だからやっぱりやめられないな
 「もも姉…
 「大丈夫よ、モデルになる夢は叶ったんだから次の夢は友達作り。あんたみたいにたっくさん友達作ってみせるんだから
 姉の言葉にえりかは心配事が雲散霧消して晴れやかな表情を浮かべます。
 「うん

 心の種が生まれます。このタイミングは正しい。前へ踏み出す決意の後に生まれています。

 ももかはまさかえりかに心配されるなんてねぇ、とからかいます。まさかって何よ!と案の定反発するえりかに、お子ちゃまってことよと付け足すももか。えりかはお子ちゃまじゃないもう中学生だと抗議します。発育は小学生と大して変わらないけどね。
 ももかはえりかの態度をからかいつつもデザイン画が良かったと誉めます。その言葉に一気に頬を赤らめるえりか。かっ、可愛い。ももかは確かに成長してるかもね、とえりかを認めます。えりかは急に誉められて恥ずかしがります。駄々っ子のように自分の周りを跳ねる妹をももかは笑いながら見ます。

 ふたりの様子を見守るつぼみ。手に持ったココロポットの中で、えりかとももかの心の種は一緒に並んでいます。


⑤次回予告
 つぼみの家族。


○トピック
 眼鏡っ娘ポジションに転じるムーンライトさんはよく分かっておられます。ゆりというだけあって、ももかさんと百合な関係になるんですね! と言わないと失礼かと存じ上げます。
 マリンの切れセリフも登場し、ブロッサムも一気に2つの小技を披露してプリキュアの戦力も充実。ハートキャッチ、レベルがどんどん上がっていきます。

 そんな与太話は捨て置いて、本題。
 ハートキャッチがプリキュアを継ぐ作品だと納得させられます。プリキュアの安心設計。

 これまでの展開ではプリキュアは何もしていません。他人の悩みを聞いて、克服を傍からただ見ているだけです。それ自体はつぼみ達の経験になるものの傍観者の感は拭えません。自分の問題は自分で解決する(他者が安易に解決させない)ことが軸になっている以上つぼみ達の活動範囲は自ずと制限を受けます。
 この問題に対して今回ちゃんとつぼみ達が出来るようにならないといけないことが示されています。えりかは姉の近親者として彼女の悩みに気づき得たかもしれないのに、嫉妬に目がくらんで姉を正視することが出来ませんでした。自分の身勝手さ、未熟さに彼女は気づきます。傍観者ではなく当事者に関わる者として落ち度があったことを告発しています。
 つぼみとえりかはまだ子どもです。しかしこれから大人になるにあたって他者の気持ちや事情を理解し、視野を広げて周囲を見て関わっていく段階にあることが分かります。人の自尊心と尊厳を蔑ろにする砂漠の使徒との対決と同時に人の心を理解し育むことも彼女達に課されています。
 えりかがももかの悩みを知ってわだかまりを解消するだけではなく、こうした成長の余地、えりかもまた自分の非と至らなさを知って成長へと導いていく物語の流れは綺麗です。プリキュアはこういうことを平然と当たり前にやってくれるので安心できます。悩みを抱える人の弱さ、苦しみ、それを知り得たはずの人の責任と不理解を告発しつつも、両者が前向きに克服していける可能性を提示しています。


 これまでプリキュアに登場する大人(に相当する人)は理性的で子どもを指導・助言する立場でしたが、ももかは悩みを持ちえりかの優れた面に影響されてもいます。前作フレッシュで登場したミユキさんがほとんど欠点を持たない(見せない)ことと比較するとももかは不完全なところがあります。しかし、ももかとえりかを比べた場合ももかの方が大人であり、えりか達の一歩先の姿として描かれています。
 ももかは夢が叶った人です。しかしその代償に失ったものもある。それでも彼女はモデルを続けることを肯定しています。厳しくも本気だからこそそこで味わえる喜びや楽しさがあるとフレッシュで提示されていますが、それをももかは別の形で示しています。何かを叶えることは何かを犠牲にしてしまうことがあって、夢を叶えたとしても不安や不満の種がある。決して幸せが一義的で永続的なものではなく、常に人は克服していかねばならない環境に立たされています。次から次へと問題が出てくる。それを前回の生徒会長と同様に、今の現実や立場から逃げるのでも弱音を吐くのでもなく、そこから拡張・改善してより良い自分の在り方を模索しようと前向きに頑張る。それをももかは理性的にかつ自然に志しています。その姿はとても格好良くポジティブです。ただ夢や幸せを目指すのではなく、厳しい現実の中でも頑張り続ける姿を描くのがプリキュアのカッコイイところです。


 えりかの姉への嫉妬、劣等感は姉に対して直接的に恨みを持っているからではなく、おそらく彼女自身が上手くいっていないからです。自分の環境や出来事に不満がある人はその鬱憤を周囲にぶつけやすい。誰だって自分が満ち足りた生活をしていれば他人と比べて羨ましがったり妬んだりはしません(優越感に浸ることはあるかもしれませんが)。
 えりかはモデルになれず、ファッション部は廃部の危機にあいました。クラスでは人気者かもしれませんが、決して彼女が尊敬され一目置かれるような立場ではありません。えりかからすれば自分が満ち足りた生活をしているとは思いにくい。にも関わらず身近にはモデルになってみんなから一目置かれている姉が居る。不満のぶつけ先としては申し分ない。もし姉が居なかったとしても、彼女は違う人と比べてそこでまた劣等感を感じていたかもしれません。
 えりかが幸いなのは、彼女を評価する人が居ることです。つぼみはファッション部に入ることに同意しているし、えりかの長所を認めています。またえりかが直した人形も子どもに喜ばれています。彼女のデザイン画が姉から見ても優れたものだと評価されてもいます。友達も居る。えりか本人からすれば何でもないことも、他者から見れば立派な長所に見えもします。他者の長所や短所、悩みに気づくと同時に、自分の置かれた状況、持っているもの、出来ることを自覚することも成長を促し、それ自体が成長となります。えりかがキチンと評価され、自分の持っているもの、やれることが自分でも納得できるようになれば自ずと姉へのひがみや劣等感もなくなります(すでに今回でわだかまりは無くなっているでしょうが)。

 えりかと比べるとつぼみは心の面で安定かつ強い。映画でも彼女の芯の強さが出ています。若干行動力が足りない面がありますが自分の悩みに対して改善する意志を持っています。現状デザトリアン化する要因が見あたりません。でも、たぶん、デザトリアン化するんじゃないかと思ってます。今回のポットに入っていた心の種を見るに、心の種は心の大樹を復活させるもので、言わば人の心の結晶です。そこにつぼみの心の種が無いというのも変な話しです。ちょっと気になるところですね。


 長々と書きましたが、姉妹のすれ違いを通して相互に影響しあい成長の道筋を示唆しつつ、さらにはハートキャッチ全体のテーマや主人公の成長にも関わることを今回のエピソードで提示しているのは本当に綺麗です。そしてプリキュアシリーズが持つ力強さを感じます。私がプリキュアに求めているのは、良いお話の連続ではなく、物語が放つ力強さです。主人公達の成長や行動を通じてどこまで人は人を肯定できるのか、未来を切り開いていけるのかという意志。その意志を感じ、私自身が抱き続けられるようこの作品を見ていきます。
[ 2013年05月22日 13:13 ] カテゴリ:ハートキャッチプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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