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第4話「早くもプリキュアコンビ解散ですか?」

○今週の出来事
①つぼみのドジっ娘ぶり

 夕方。デザトリアンが街中で暴れています。前回でもそうですが、デザトリアンは一般人に認知されて、なおかつ普通に破壊活動を行うようです。
 夕日をバックに駆けるプリキュア。カッコイイ。なにこの20年くらい前のセンス。戦闘指揮をとるマリン。経験はブロッサムより短いですがテキパキしているためか率先してブロッサムに声をかけます。ダブルキック。が、跳躍の瞬間ブロッサムはこけてしまいます。ブロッサムに気をとられたマリンはデザトリアンの反撃に遭います。
 必殺技をアイコンタクトで確認。タクトを召喚するブロッサム。これで決めるかと思いきや、ブロッサムは瓦礫に足が挟まれて動けない少年を見るやすぐに助けに行きます。デザトリアンが迫りタクトを弾かれてしまいます。追撃してくるデザトリアンから少年を助けるべく身を盾にするブロッサム。そこにすかさずマリンが割り込んでガード。反応が良い。デザトリアンに手をつくと「マリンインパクト!」と小技で弾きます。マリンさんパネー。なんという戦闘センス。もしかしてハートキャッチって歴代でも戦闘能力高いですか? 子ども達も自分の考えた必殺技で遊べる素敵仕様です。
 マリンが代わって必殺技でデザトリアンを仕留め…じゃなくて浄化します。ハートキャッチはバリバリ敵を倒しそうだから困ります。
 カッコイイ!と目を輝かせてマリンを見る少年。ブロッサムについては微妙…と目を背けます。落ち込むブロッサム。子どもは残酷です。

 タクトを探さないと、とシプレとコフレが促します。タクトならここだ、と誰何の声。壊れた陸橋から姿を見せる謎の男。史上最弱のプリキュアはふたりになっても最弱ぜよ、と土佐弁風味な口調で言葉を続けます。最弱と聞いてまた落ち込むブロッサム。
 「砂漠の使徒のひとり、大幹部クモジャキー」
 と名乗る男。「クモジャキー」が名前で、「"クモ"じゃきー」と語尾が何かの方言という訳ではありません。念のため。大幹部などと言っていますが、普通の幹部が居るかは謎です。ちなみにダークプリキュアは大幹部より格上です。大幹部、微妙な位置づけです。現場に出ているところを見ると現場監督レベルでしょうか。
 タクトを返して下さい、との要求をあっさりの飲みます。弱い敵を倒してもつまらない、と大物ぶった発言。そういう人大抵負けるんだよねー。マリンは「サソリーナに続く新たな大幹部」と緊張した声で言います。そしてOP。ノリが少年向けアニメや特撮です。


 朝。寝間着姿のつぼみはえりかに迷惑をかけてしまったと反省。可愛い。眼鏡がなくてもこの娘は可愛い。下ろした髪と寝癖がポイント高い。無論、えりかはその姿を毎日見られるわけですが。なお、私の感想は恣意的な解説てんこ盛りです。
 シプレが今はダメでも一歩ずつ成長していけば良い、と励まします。それを聞いて一層気を落とすつぼみ。ダメじゃないとは言って貰えません。
 今朝もえりかはつぼみウオッチ。これは日課です。おはよう、と挨拶。朝は強いのか寝間着姿とは言え寝癖もなくすっきり爽やかです。今日も元気に行こうね、とポジティブ。そんなえりかに元気を分けて貰う形でつぼみも元気を出します。

 砂漠。プリキュアにマリンが加わったことを博士に報告するサソリーナ。笑い声。クモジャキーが俺がいれば百人力とベタな自己アピール。サソリーナが何故タクトを返した?と尋ねます。わざわざ敵に塩を送ることはありません。が、クモジャキーは俺が相手にするのは世界じゃ、とグローバルな見方。そういう人は足をすくわれるのがお約束です。
 会話として成立していないようなクモジャキーのコメントに、博士は自分達の目的は世界、人々の心を草木も育たない砂漠のようにして全世界を征服すると言います。この手の首領にお尋ねしたい。征服した後何するん? ちなみにダークプリキュアは普段右目を瞑っているようです。
 今回はクモジャキーが出動。


②えりかのズケズケっぷり
 授業終了。アルコールランプの火を消してとえりかはつぼみに頼みます。怖いです、と慌てるつぼみ。確かにアレは最初不安はありますね。蓋するだけだよ?と言うえりかにつぼみは耳を塞ぎます。この娘、…出来る。耳に蓋してどうするのよ、とツッコミを入れて火はえりかが自分で消します。すみません…とうなだれるつぼみ。
 次の授業は体育(サッカー)らしく、男子生徒達は後の片付けを任せて出て行こうとします。待ちなさい!と異議を唱えるえりか。なんで後片付けやらなきゃいけないのよ!と抗議。他の女子生徒達もそうよ!と調子を合わせます。男子生徒のうるせーな、との反応にうるさくないわよ!と声を大きくするえりか。ジャンケンを挑んで見事勝利。勝利に喜ぶ彼女は女子生徒達とハイタッチ。こういう場面での彼女のポジティブさ、物怖じしない態度は有効です。
 その姿につぼみはやっぱりえりかは凄い!と感心します。そんなつぼみの姿に私はやっぱりプリキュアはこうでなくっちゃね!と感心します。女の子同士の友情第一です。和服眼鏡?生徒会長?誰それ?

 女子生徒は体育館で跳び箱。えりかは運動神経も良いらしく軽々と飛びます。それに比べつぼみは運動神経が悪いのか見事なダメぶりを発揮。鈍臭そうです。眼鏡っ娘でドジっ娘とか別な意味で強キャラです。間違いなく一部に根強いファンが付きます。
 えりかは凄いけど私はかっこ悪いとつぼみはうなだれます。

 国語の授業。授業そっちのけでつぼみは自分とえりかの差を意識して萎縮してしまいます。いやー、まあ、確かに変身シーンはえりかが勝っていると思う。ブロッサム必殺技の振り返り撃ちは好きだから個人的には甲乙付けがたい。っていうかどっちも嫁にしたい(帰れ)。
 ちなみに授業は石川啄木の「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心」の短歌。今の私みたい…まだ15じゃないけど、とため息をつくつぼみ。意味は理解しているようです。鶴崎先生から指名。質問の内容は聞き逃しています。隣のえりかが「たんこぶ」と口添えします。つぼみは大声で「たんこぶです!」と回答。たくぼく、石川啄木だと呆れたように答える先生。クラスから笑い声。先生はえりかに教えるならちゃんと教える、と注意します。えりかは愛想の良い顔では~いと答えます。1話の時もそうですがえりかはこういうノリの娘らしい。

 トイレでつぼみはまたえりかと自分を比べてしまいます。えりかはクラスの人気者(お調子者っぽいけど)。えりかのせいで恥をかいたとはいえ、結局えりかの仕業だとみんな理解していることからもクラスのムードメーカーであることは一目瞭然です。
 鏡を見ながらつぼみは頭に浮かんだネガティブな思考を打ち払うかのようにチェンジチェンジとつぶやきます。

 屋上。えりかはつぼみを家に誘います。良いことを思いついたと言います。家でいちゃつくんですね、分かってます。
 えりかの家はフェアリードロップというお洒落なアクセサリーや雑貨、服を扱っているお店です。えりかが思いついたことというのは、ファッション部の勧誘。百聞は一見にしかず。制服でやるより可愛い服を着てやった方が効果があると判断したようです。確かにハチマキしてノボリ持って勧誘するよりはスマートでお洒落です。
 どうやらつぼみの服を見立てているようです。えりかは自分でデザインできるようですが時間も無いので、と店にある服を見せます。黄色の明るい可愛い服を見てつぼみは派手すぎると言います。つぼみは自分で黒と灰色の衣装を選びます。ちゃっかりブロッサムのシルエットが描かれているあたり芸が細かい。えりかはカラーセラピーなるものも勉強しているようで、その色はしょんぼりしている時に選ぶと指摘。つぼみは素直に当たっています、と答えます。
 えりかは緑色の衣装を出して気分転換を図ろうとします。しかしつぼみはあまり乗り気ではないようです。それに気づかずえりかは小声で自分達がプリキュアだとバレたときにイケてる服を着てなかったら恥ずかしいじゃない、と言います。そういう問題では無いような気がしますが、えりかとしては重要なポイントらしい。
 つぼみはえりかに背を向けるとそうじゃない、コンビを組むのに相応しくないと言い出します。いじけモード突入。他者の過大評価と自分の過小評価はよろしくありません。重要なのは正確な判断とバランス。自己と他者、理想と現実、可能性と不可能性、それらの境界線を見極め、またその上を歩いて行くことで発展を遂げていくことが重要。
 えりかは突然「走ろう!」と言い出します。この娘、出来る。よく分かっている。分かってないんだけど、分かっている。

 つぼみの手を引いて本当に走るえりか。嫌なことがあったら運動して発散するのが一番、あたしが一緒に走ってあげるから、と言います。アランの「幸福論」を地で行くとはなかなかのものです。
 カラーセラピーには詳しくないけど結局これは、色という外部要因が人間の精神に影響を与える、という点がポイントだろうと思う。同じように心理学の話で有名なのは吊り橋効果でしょうか。緊張による興奮と恋愛の興奮が似ている、というやつ。人間の精神ってのは案外肉体の動きや環境に左右されるものなので、えりかの手段はあながち間違いではありません。あくまで一時的なので根本的な解決を導くわけではありませんが、キッカケや時間稼ぎにはなる。性格を変える手段として見た目を変えようという点でもえりかは外向的な手段によって変革を促すタイプなのでしょう。行動を変えてそれを定着させてしまえば習慣が変わって考え方も変わって性格も変わってくるというのは事実なので(経験談)長期的には有効な手段です。ちなみに内面的に変える手段では既存の価値観を破壊して再構築する方法をやったことがありますが、これは下手すると立ち直れなくなるくらいの精神的ダメージを負うのであまりお勧めはしません。ちなみにそれらをやっても本当に根本的な部分ってのは変わりません。私は変わらなかったね。だからこそ表層を変えられるとも言えますが。話が飛びましたが、えりかの手段はおそらく彼女自身の性格や気質から出でたものでしょう。結局はその人のライフスタイルが持論になる。


 テニスコートではふたりの女の子が揉めています。片方の子は駆け去ってしまいます。通りがかったえりかは(小笠原)まおと(熊沢)あゆみだと言います。同じ学校の生徒らしい。ダブルスで全国大会まで行ったようです。
 まおち~ん、と呼びながら駆け寄るえりか。まおはあゆみがしばらく独りで練習をしたいと言い出したと話します。試合で頼っていたからきっと愛想つかされた、コンビを解消すれば強い子と組めると言います。その言葉に内心反応するつぼみ。自分の立場そのものです。
 えりかはな~んだそんなこと、と軽い調子で言い出します。まおの視線の強さに気づいていません。だったら別の強い子と組めばいいじゃない、とストレート。ガーーン!とつぼみがダメージを受けます。脳内イメージでえりかが立ち去っていきます。つぼみ、君面白い。
 つぼみはえりかの後ろからそんな言い方したらまおさんが…と止めようとしますがえりかは気づかず自分のペースで言います。コンビ解散は新たなスタートだよ。ガガーーン!なつぼみ。クラッシャーえりか。
 もういいから!放っておいて!と逃げ出すように去っていくまお。えりかは純粋に何を怒っているのか分からないようです。視点の立脚点が違うので溝は深い。ついでに後ろでノックアウトされている相方とも。
 つぼみに話しかけようと振り返ると誰も居ません。
 
 つぼみはふらふらと独りで先を行きます。追いかけるえりか。河川敷。シリーズを知っている人には懐かしい場所です。
 つぼみは涙と鼻水を垂らしながら、別な子と組んでも私のこと忘れないで下さい、と言い残して駆け去っていきます。ヒロインが鼻水垂らす…なんと衝撃的な映像。
 えりかは訳が分かりません。
 シプレ達は早くもプリキュア解散ですか?と心配します。


③迷えるふたり
 湖がある公園でえりかは飴を咥えてつぼみの所作の理由を考えます。訳が分からない。
 「キャンディーやけ食い
 と声をかけるもも姉。えりかの癖を熟知しているようです。ファッション誌のグラビア撮影をしていたようです。今は休憩中、と言いながらつぼみちゃんとケンカしちゃったの?と核心を突きます。なるほど、やはりこの人もプリキュアの大人ポジション。指導と助言を適切に行える大人としての役目を持つ。
 ケンカじゃない、とえりかはいささか荒々しい口調で言います。事情を説明。勝手知ったるなんとやら、もも姉は相手の気持ちを考えずにズバズバ言う癖があるから気をつけないとね、と原因を言い当てます。
 「前向きに励ましただけだよ
 「でも、それが相手を傷つけることがあるのよ
 スタッフから声がかかえります。休憩は終わりのようです。
 「みんながみんな、えりかみたいじゃないんだからね
 そんなこと分かってるよ、とは言うもののえりかは顔を伏せます。自分じゃないからこそ相手の気持ちが分からない。


 コッペ様~とつぼみはコッペに抱きつきます。なんと!眼鏡着用! つぼみちゃんがまた眼鏡かけてくれるって俺信じてた!! などと喜んでいる場合ではありません。
 つぼみは何故自分がプリキュアになったのかと尋ねます。度胸なし、引っ込み思案、運動神経なし、と欠点を自分であげていきます。プリキュアになる資格が無いと涙をこぼします。泣きながら泣いても良いですか~と顔をコッペ様に埋めます。
 しかしそれにしても流石は妖精が憧れるコッペ様。眼鏡っ娘に抱きつかれる、そんな美味しいシチュエーションが体験できるなんて。これは本気で私もコッペ様を目指さなければならないようです。
 コッペの抱き心地に安心するつぼみ。コッペ様は先ほどから何も言いません。っていうか生きているのかこいつは。
 でしょ? お婆ちゃんが声をかけます。


 まおは独りで練習。不満をぶつけるようにラケットを振ります。しかし内心では気落ちしています。不安と絶望感、相手への不信。クモジャキーが目を付けます。心の花を取り出してデザトリアン化させます。
 いつものとおりコフレ達が目撃。玉を回収します。

 お婆ちゃんはつぼみに言います。
 「プリキュアの資格があるとしたら、優しい心と強い心
 「全てを大切に想う気持ち、そして自分が辛くても頑張ろうという気持ち。つぼみはそのふたつを十分持っているわ
 つぼみはお婆ちゃんに抱きつきます。
 「つぼみならできます
 お婆ちゃんはつぼみに優しく、そして心強く声をかけます。うん、と答えるつぼみ。プリキュアの大人ポジションは大人の見本。そしてお婆ちゃんはプリキュアでもあった人。指導者として完璧に要件を満たしています。
 シプレがデザトリンが出たと呼びます。

 えりかは独りベンチに座り考え込みます。つぼみももも姉も分からない。謝れば良いのか?何を謝る?
 こちらにもシプレとコフレがやってきます。
 つぼみも登場。つぼみを見てえりかは表情を変えます。やや緊張した面持ち。つぼみも同じようにそれ以上かける言葉を失います。
 轟音を立てて目の前に現われるデザトリアン。声の調子が違うので中の人違うかと思ったら同じ人。声音を変えているようです。すげーな、おい。
 コフレが心の花を奪われたまおの玉を見せます。あゆみとコンビを組みたいから頑張ったのになんで別の子と組むのー!?とデザトリアンは叫びます。
 つぼみはこのままではまおさんの心の花が枯れてしまうから急いで元に戻しましょうと口火を切ります。他者を想う優しい心と立ち向かう勇気。彼女は弱くても決して理不尽な行いや卑劣な行いを容認しない。切れやすいのはご愛敬。
 その言葉でえりかの瞳に活気が戻ります。


④ハートキャッチプリキュア!
 ふたり同時変身!って、おおーー!? 本当にふたりで変身してる! ふたりで顔近づけて瞼を閉じてるシーンなんてもう、ごちそうさまとしか言えません。お腹いっぱいです。流石プリキュア、色々と期待以上のことをやってくれます。
 シプレとコフレも手をつないでプリキュアの種を出します。腕をクロスさせてココロパフュームにセット。腕組んでグルグル回るシーンとか考えた人は天才だと思う。単独変身が最近の主流でしたが、ふたり(複数)で一緒に変身するのは華々しくてカッコイイ。
 「大地に咲く一輪の花! キュアブロッサム!
 「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!
 「ハートキャッチプリキュア!

 デザトリアンはあゆみとは良いコンビだったのに、とまた未練の言葉を吐きます。その言葉が突き刺さるブロッサム。マリンはダブルパンチよ!とブロッサムに気づいていません。
 またもやブロッサムはコケてしまいつられてマリンもコケてしまいます。クモジャキーが現われ、斬撃を放ってきます。マリンがブロッサムを庇いますが後ろにいたブロッサムごとふっとびます。
 ブロッサムは足を引っ張ってばかり…と謝ります。マリンはそんなことはない、と励ましますが、デザトリアンが足を引っ張りたくないから頑張って練習をしてたのに、とナイスタイミングで(精神的にも)攻撃を仕掛けてきます。またもブロッサムを庇うマリン。
 ローラーで押し潰されそうなマリンを助けるためにブロッサムも持ち上げようと力を貸します。しかし持ち上がりません。やっぱりダメだと言い出すブロッサム。マリンに別の子と組んだ方が良い、と言うとマリンはようやく合点がいったとばかりにつぼみの行動の理由を理解します。
 マリンは拍子抜けしたように、そうだったのか、ちゃんと言ってくれないと分からないよ、と軽い調子で言います。たぶん、これは同じくらい欠点でもあるけど、紛れもなく彼女の美点でもある。

 モクジャキーはケンカし始めたプリキュアに、最弱どころか最悪のコンビだと言います。
 「あたし達は最悪なんかじゃない! 最高のコンビなのよ!
 「あたしはブロッサムが好き。頭が良くて、色んなところに気がつけるなんて素敵だよ!
 「マリン!
 「きっとあたし達はお互いの力が必要なんだよ!
 シプレとコフレも加わってデザトリアンのローラーを持ち上げます。こういう場面でもギャグ調の顔入れるあたりが面白い。


 マリンはブロッサムの手を握りながら言います。
 「あたし達はふたりでプリキュアだよ!」 
 「ふたりでプリキュア…本当に、本当に私で良いんですか?
 「ブロッサムで良い!…じゃなくて、ブロッサムが良いの!
 マリンは両手を使ってブロッサムの手を包み込むように握ります。
 「はい!
 ウィンクで返すマリン。可愛い。

 クモジャキーはふたりを下らんと言います。男は独り人生という荒波を越えて行く、コンビとか一人じゃないとか下らん、と切り捨て。
 「下らなくありません! 人が人を求める気持ちは大切です! まおさんの気持ちを利用してそんな怪物を暴れさせるなんて、私!堪忍袋の緒が切れました!
 プリキュアはみんなで人生を楽しみながら過ごしていく。

 そんなわけで必殺技のお時間です。シプレとコフレが分かりやすく説明します。
 同時タクト召喚。
 「集まれ!ふたつの花の力よ! プリキュア・フローラルパワー・フォルテッシモ!
 オーラ纏ってふたりで体当たり。ハート型になって、敵にハート型の跡残して貫通。
 「ハートキャッチ!
 大爆発。ってそれロボットものの倒し方じゃねーか。OPのとおりです。ふたりでタクトを回して浄化。まてまて、さっきの大爆発はなんだったんだ!? 色々ツッコミどころありすぎて面白すぎる。こういうノリ大好きです。

 クモジャキーはふたりを認めて、もっと強くなれ、そうしたら俺が倒すと撤退。


 まおが目を覚ますと、あゆみが居ます。テニスコート。
 まおはあゆみに向かって必死にもっと頑張るからコンビを解散しないで!と頼みます。するとあゆみは自分も強くならないと解散されるのではとまおと同じことを考えていたようです。
 結局お互いの一方通行が原因。早合点と思い込み。お互いのことが信じられなくて勝手に心配していたのね、とあゆみは言います。まおは改めてこれからも一緒にやってくれる?と尋ねます。答えは「もちろん」「だって私達最高のコンビだもん!」

 ブルースターの花言葉は「信じる心」
 お互いを信じることでふたりは前よりもっと強い友情で結ばれたんですね、とつぼみは纏めます。心の種が生まれます。生まれるっていうか、出るっていうか。

 帰り道。河川敷。えりかはつぼみの後ろを歩きながら、そっけないような言い方でつぼみに言います。
 「あたし達の友情も強くなったね
 「はい
 笑顔で答えるつぼみ。
 えりかはまたそっけなく言います。
 「じゃあ、私達親友だね
 様子を伺うかのように同意を求めます。自信が無いんだな。らしくない。もしかしたら慣れていないのかもしれない。
 「えっ? 親友?
 えりかはつぼみに寄って「でしょ?」と重ねて尋ねます。なんでこの娘、こういうところは素直じゃないんだろう。無論、それが可愛い。
 「はいっ、親友です!
 つぼみは力強く応えます。

 ふたりは手を繋いで帰ります。
 

⑤次回予告
 このノリはなんなんだ。ハートキャッチは弾けすぎてる。


○トピック
 ふたりでプリキュア!
 女の子がお母さんにこう言います。「○○ちゃんも変身するときにシュシュってするやつ持ってる~。私も欲しい~一緒に変身したい!」と。単独変身出来るだけでなく、ふたりでも変身できるアイテムを見せることで女児の購買欲を刺激する狡猾な…もとい、的確な販売戦略。そしてお世話キャラである妖精は前作シフォンにウンチする機能を持たせることでこれまた赤ちゃんお世話したい女児の心をくすぐる戦略です。ハートキャッチは玩具に対してもハートキャッチさせる気満々です。っていうか、それが目的のアニメなんですが。


 シリーズで一番コミカルな描写が多いハートキャッチですが、ちゃんとした心理描写も手抜かり無く入れているので非常に安心感と安定感が高い。今回の話は「不信」を扱っているのでややもすると暗くなるのですがそれを明るく、えりかの素晴らしい美点(と同時に欠点でもある)を見せながらふたりの結びつきを描いています。

 つぼみはえりかに対して気後れしてしまって自分からえりかの元を離れてしまいます。これはちょっとイジワルな言い方をすれば楽な逃げ方です。自分とえりかは釣り合わない。だからえりかには相応しい相手を見つけて欲しいと離れる。言い換えれば、自分がその相応しい相手になれるように努力をしないということです。自分は変わらない。えりかが変わってくれ、という自己弁護と責任転嫁。だから彼女は一度外した眼鏡をかけ直して1話時点に戻りかけてしまう。思慮深い、配慮してしまう弊害がそうした逃避のキッカケを生んでしまう。
 えりかも相手の気持ちを読めない(ほとんど読もうとしてない)のでつぼみの気持ちが分からない。彼女はつぼみに好意を持っていて、戦闘で失敗しようが何しようが大して気にしていません。おそらく戦闘で足を引っ張られてもそれを苦とも不快とも思っていない。その点で心が広い。だからつぼみの負い目を実感できない。さらには上手くつぼみに信頼や好意を伝えられていない。彼女のズケズケさは他者から見て彼女を信頼できる相手として見なせない、あるいは近づきがたい印象を抱かせます。彼女もまた1話の時点に戻りかけてしまいます。


 その膠着を打破するものとして、もも姉とお婆ちゃんが助言をします。特にお婆ちゃんの言葉は色んな意味で重要です。プリキュアになれる資格はふたつ、全てを大切に想う気持ちと自分が辛くても頑張ろうという気持ち。つまり肉体的な強さでは無いんです。弱くても良い。心が優しくそして強くあれば良い。これはプリキュアの視聴者である女の子達へのメッセージです(女の子にとって肉体的強度はあまり重要ではなし、実際さほど強くもない。子どもにとっては心の強さで勝つというのが大人にも唯一対抗できるものでそれ故に勝てるのはカタルシスでもある)。そしてまたプリキュアシリーズが一貫してプリキュアの資格として明示してきたことでもあります。

 で、ここからが重要。自分に自信を失っている(ついでにえりかを信頼しきれてもいない)つぼみに対して、えりかは何をできるか。何が必要なのか。謝罪の言葉? 違います。
 あなたが好き!っていう本心です。彼女はストレートにそれを伝えます。彼女はつぼみの長所にちゃんと気づいて認めている。えりかが思ったことをストレートに言ってしまうことは会って日の浅いつぼみでも知っていることです。だからえりかが何の混じりっけも裏もなく自分を好きだと言ってくれること、自分を必要だと言ってくれたことでつぼみは自分に自信とえりかに信頼を持ちます。それは同時に、えりかの欠点であったズケズケ言ってしまうことが彼女の大きな美点にもなります。欠点すらも長所に変えて前向きに進むことをやり抜くのがプリキュアの物語の真骨頂です。
 運動音痴で未だに小技一つも出せていないつぼみでも、人の心を遠慮なく踏みつけられるえりかでもプリキュアになれるんです。何故なら彼女達には優しさ、強さ、相手を思いやれる心や相手に素直に気持ちを伝えられる意志と行動力を持っているからです。繰り返しになるけどこれらはプリキュアに変身できる女の子がみんな持っているものです。その心は独りでは発揮されないものです。相手が居なければ伝える気持ちも無いし伝えられない。認めて貰えないし認める事もできない。だから必ずプリキュアは複数いなければなりません。伝える相手が居て、伝わる気持ちがあるから彼女達は強くなれるし前に進んでいける。えりかがつぼみを必要とすることで、つぼみは救われ、つぼみがえりかに応えることでえりかもまた救われ、ふたりとも前に進んでいける。独りでは弱くても他者と繋がっていくことで強く成長していける。ハートキャッチは紛れもなくプリキュアを継いだ作品です。


 えりかがつぼみの事を自分に必要なパートナーだと思うように、まおがあゆみをそう思っていると自然と気づけるようになれば、彼女はきっと今より素晴らしく素敵な人になれるでしょう。彼女は視野を広げていけばいい。無邪気なくらい広い心を持っているんだから。つぼみは花咲くつぼみのように自分を出していければ今より素晴らしく素敵な人になるでしょう。ストレートにぶつかってくるえりかを受け止めて応えられる強さを持っている。
 プリキュアの名前を自分で決めたように、パートナーも自分の意志で決めていくハートキャッチの物語が何を見せてくれるのか本当に楽しみです。あ~早く最終回にならないかな~。
[ 2013年05月22日 13:11 ] カテゴリ:ハートキャッチプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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