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第38話「クローバーボックスをさがせ!!」

○今週の出来事
①こんな役ばっかり
 夜中。ラブは夢の中でドーナツを食べているようです。それはそうと、俺この感想書き終わったら枕になるんだ。
 寝相が悪くベッドから落ちて目を覚まします。すると丁度シフォンもシンフィニティ化。夜中でもなられるのは少し厄介です。物音に気づいたのか、ラブを狙って…いや、部屋の外で体勢を整え…もとい、せつなが部屋へ入って何事かと尋ねます。状況を見て冷静にクローバーボックスを出すようラブに言います。
 押し入れの中で寝ていたタルトをたたき起こして子守歌を奏でさせます。眠くてうとうととするタルトを真面目にやれ!と叱責するラブとせつな。これ別にタルトが回さなくてもいいような気がするのですが、現状タルトからその役目を取ると何も残らなくなってしまうので重要な任務です。タルトはこれでご飯食べているのです。
 元に戻るシフォン。とはいえいつまた再発するか分からないので今夜は徹夜の覚悟だと言うラブ。一晩中タルトは奏で続けます。いつの間にか寝ているラブとせつなの横で。この仕事意外と大変です。

 映画宣伝バージョンOP。早くも映画の映像を使っています。今回は美希中心の編集。本編が美希メインなので合わせたのでしょうか。あ…ありのまま今見た事を話すぜ! 双六をしていたらいつの間にかベリーが戦闘機に乗ってドッグファイトしてた。な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何がどうなっているのかわからなかった。思わず吹き出しそうになった。グラディウスだとかパロディウスだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと愉快なものの片鱗を味わったぜ…。
 撃墜された後にピーチがパワーアップて…。ベリーさんの放置っぷりが最高です。


 公園。ベンチで子守歌を奏でるタルト。美希は事情を聞きます。あくびをして眠そうなタルトに美希は代役を買って出ます。渡りに船とばかりにクローバーボックスを渡すタルト。ようやく休めます。爆睡。
 子守歌が響く公園でシフォンとタルトはお昼寝。
 女の子がオルゴールを気に入って触らせて、と話しかけてきます。美希が大事なもの、と断ろうとすると涙目になってしまう女の子。ちょっとだけと女の子に渡します。隣で様子を見ていれば問題なかったのですが、リンクルンに着信。席を外してしまいます。ちょうど女の子の友達がやってきて、女の子はオルゴールを持ったまま友達のところへ走り出してしまいます。お約束な展開です。気づいた美希が追いかけます。
 公園の外、道路の反対側にいた友達に一直線に向かう女の子は車に気づかず飛び出してしまいます。急ブレーキ、美希も飛び出して間一髪女の子を助けます。が、クローバーボックスはトラックの荷台へ落下。ちなみに自動防御機能があるので落下しても結界で守られる仕様です。さすが新商品。
 女の子は無事だったものの、クローバーボックスを見失ってしまう美希。
 思わずタイトルコールで吹き出しました。なんで美希ってこういう役回り多いんだろうな。


②見失ったモノ、見失った気持ち
 ソレワターセの実を育てるノーザ。時系列や事実関係はないのですが、美希のミスに連動してシーンが配されているのは面白いところです。

ラブ達と合流。クローバーボックスを無くしてしまった美希から聞きます。何か理由があるのか説明を求めても「私が悪いの…」と言うばかり。タルトも責任を感じて美希をフォローします。今は元気なシフォンですがいつ発症するか分かりません。そのときにクローバーボックスがないと危険です。

 ノーザはサウラーにソレワターセの実を渡します。ノーザにかしずくサウラー。この人プライドが高そうだから頭は下げないかと思ったらそうでもないのか。もっとも、忠誠というよりはサウラーなりの目的で動いているようにも見えるけど。食えない奴っぽいんだよね。

 ラブの部屋に場所を移します。ごめん、と落ち込む美希。申し開きようもございませんとはこのことです。シフォンが笑って、と励まします。場が和みます。が、発症。美希笑って…と言い残してインフィニティ化してしまいます。発症の頻度が上がっているのですがこれは状況が悪化していると見るべきか。今回の話の都合上、という気もしなくもないけど。
 美希はクローバーボックスを探すため部屋を出ます。無くしたなら見つけなければなりません。祈里とせつなも後を追います。シフォンをラブ一人で守ることになりますが、せつなはあなただから一人でも大丈夫と言います。シフォンと一番関係が深いのはラブです。ラビリンス側がレーダーを持っているので危険ですが、ラブ達はそのことを知らない上に症状を治さないとどうにもならないので戦力の分散は仕方ありません。

 サウラーはインフィニティが現れたことを察知します。

 人に訪ね、ところ構わず人目も気にせず這いつくばってでもクローバーボックスを探す美希。キュアスティックを取得するときもそうでしたが必死になると身だしなみとかは一切気にしなくなります。完璧を目指す彼女は自分のために惜しみない努力をしますが、それ以上に他者のために心血を注ぎます。

 インフィニティとして覚醒したシフォンはどんどん薄くなっていきます。忘れていましたが瞬間移動で別世界へ飛べるためまた飛ばれてしまうと二度と会えない可能性もあります。

 公園で女の子から事情を聞く祈里とせつな。美希がクローバーボックスをなくしてしまったこと理由を知ります。どうして事情を話してくれなかったのか?と疑問を口にする祈里に、何を言っても言い訳になるから黙って詫びるのが美希だと答えるせつな。付合いが長いのはどっちだよ。関係や経験に差があるのでわからんでもない。祈里からすれば美希と隠し立てするような仲ではないし、腹を割って話せる関係だろうと思う。せつなは知り合って日は浅くても冷静に観察してそうだし、この前のタコの件で美希が余計なことは話さない(タコが苦手だと言ったのは背中合わせの和解の後)のは承知済みなので美希の思考を読んだのだろうと思われます。仲が良すぎると逆に気づけないことがあります。


 河川敷。八方手を尽くしても見つからないクローバーボックスに美希はどうすればいいのか立ちすくんでしまいます。美希の声をかけるカオルちゃん。この人はほんとに美味しいポジションだと思う。
 泣き出しそうな美希を見て、綺麗な顔が台無し、自分まで悲しくなっちゃうよと話しかけます。悩み事?いいね、悩みは青春のビタミンだよ、と開けっぴろげなカオルちゃん。悩んでいる側とすれば笑い事ではありませんが、案外こういう楽観さや鈍感さは必要です。自分を追い詰めないために。追い詰められた人間の末路はあまり愉快なことではありません。
 美希はカオルちゃんにお店をやっていて諦めそうになったことはある?と訪ねます。あるよ、と即答が返ってきます。あっけらかんと答えるのかと思っていたのか美希は意外な答えだという風にカオルちゃんの方を見ます。お客さんが一人も来なかったときなんか辞めようかと思ったと美希を見返します。そういうときは笑顔を想像するんだ、と言います。自分のドーナツを食べて喜ぶお客さんの笑顔を想像するとまた希望がわいてくる、明日はお客さんの素敵な笑顔が見られるかもしれないと話すカオルちゃん。一番素敵な笑顔をするのはおじさんだけどね、と余計なことを付け足します。この人はこうでなくてはいかん。楽しいことも辛いことも一生懸命になって全力で喜び全力で落ち込むのは悪いことじゃない。真剣にやっているんだから。でもそうした経験を踏まえて心に余裕ができると、その余裕は自分にも他人にも使えるようになる。それにはある程度の経験と一種の感性が必要になるのだが、大人になれば身につけることが出来るものの一つでもある。
 美希はカオルちゃんにお礼を言うと飛び出すように走っていきます。どういたしまして~って何が?とさっぱりなカオルちゃん。事情を知らなくても、ヒントを与えることは出来ます。全く別の事柄からでも何かを取り出すことが出来れば、それは面白いことだと思う。
 シフォンの笑顔のため、希望を捨てちゃダメ! 今一度奮起する美希。


③ブルーのハートは希望の印
 レーダーの反応を追ってシフォンの元へ行くサウラー。しかしレーダーに乱れが生じます。
 ベンチに座ってクローバーボックスを奏でる女の子。人々が足を止めて音色に聞き入ります。どうやらこの音色はシフォンだけじゃなく、普通の人々も惹きつけるらしい。女の子はトラックのおじさんに貰ったと言います。トラックのおじさんは拾得物を警察に届けてください。
 女の子の近くでレーダーが消失します。クローバーボックスを見てプリキュアが持っていたものだと気づくサウラー。見過ごすわけにはいきません。

 街で逃げ惑う人々。逃げていく人々とは反対に騒ぎの中心へと美希は向かいます。変身。BGMがアレンジされています。映画仕様?
 女の子からオルゴールを取り上げようとするサウラー。ベリーがとてもいい動きでサウラーにキックをお見舞いします。とっさにガード。不敵に笑うサウラーにもう一撃、体勢を崩して追撃。ふっとばされるサウラー。女の子を守るベリー。強いです。格闘戦の戦闘力なら間違いなくプリキュアで一、二を争います。アイテムの取得タイミングに恵まれませんが。
 ソレワターセを使うサウラー。今回は依代を使わず素体です。焦りを隠せないベリー。4人がかりでも厄介な相手です。ソレワターセはガイアクラッシャー(個人的にはボルトガンダムを連想していますが、類似の技は多数あると思われます)を使って仕掛けてきます。ベリーは女の子を抱えてジャンプ。ソレワターセは触手を伸ばしてきます。空中機動で回避しますがよけきれず攻撃を受け女の子はクローバーボックスを手放してしまいます。
 サウラーが拾おうとすると結界に阻まれ触れることができません。自動防犯機能付きです。さすが新商品。なお実際の製品と一部仕様が異なる場合があります。
 女の子を逃がすベリー。お礼を言って逃げる女の子。これでとりあえずクローバーボックスの件はうやむやに出来そうです。サウラーを撤退させてクローバーボックス回収できれば万事解決です。火事場泥棒とは言ってはいけません。元々の持ち主ですから。

 ソレワターセに挑むベリー。サウラーは回収できないなら破壊してしまえとソレワターセに破壊を命じます。ベリーの反応を見て攻撃中止を命じるサウラー。さすがこの辺の抜け目の無さはサウラーらしいところです。サウラーの不敵な笑みに戸惑うベリー。

 益々希薄化していくシフォン。必死に抱き留めるラブは子守歌を歌います。ラブもシフォンのために戦っています。

 クローバーボックスが人質になって攻撃できず手も足も出せないベリー。地に倒れ伏します。サウラーはベリーを見下しながら、そのまま手も足も出せずにインフィニティを奪われる絶望を味わうがいい、と悪人セリフ教科書に載ってそうなことを言ってベリーを置いて去っていこうとします。この人こういうの似合うなー。
 諦めかけたベリーは胸中でシフォンに詫びますが、ふとシフォンの「美希笑って」という言葉を思い出します。瞳に意志が戻ります。
 「そうだよね、シフォン…ブルーのハートは希望の印…私はプリキュア。キュアベリー!どんなときも希望は捨てない!
 「しぶとい奴め!
 プリキュアはしぶとくて、諦めが悪いのです。

 ベリーソードを呼び出したベリーは悪いの悪いの飛んでいけ!と叫びながらベリーソードを空中に投じます。予想外の動きに戸惑うサウラー。ソードを目で追ったサウラーを尻目にベリーはソレワターセにキックをお見舞いしてクローバーボックスを回収。ついでに投じたソードもキャッチ。ベリーまじ強ぇ。一人で勝てるんじゃない? この娘逆境に強い。
 ちょうど来たタルトにクローバーボックスを渡します。ソレワターセにタルトを追えと命じるサウラー。ベリーがソレワターセに向かおうとしたらサウラーが掴んで投げ飛ばします。その拍子にソードを落としてしまいタルトが危険です。
 大丈夫、プリキュアは4人いるので。祈里とせつなが駆けつけて変身。タルトをソレワターセから守ります。パンチし終わって空中回転するときのパインのモコモコっぷりがすげーと思う。モコモコならなんでも許されると思ってるなこのアニメ。俺が許す!
 ベリーと合流。パインがクローバーボックスを見つけ出すって信じてた、と言います。この口癖、言う頻度に比例して嘘くさく聞こえるのは気のせいだろうか。

 シフォンは今にも消え入りそうです。タルトがやってきてオルゴールを奏でます。快復。タルトはベリー達が戦っていることをラブに伝えます。


 3人になったもののピンチなプリキュア。でも大丈夫、プリキュアは4人いるので。後詰め部隊として戦力を温存し重要な局面で投入する戦術もあります。ピーチが助太刀に入って形勢逆転。
 プリキュアハリケーン(正式な名称が長いので気分に応じてこの名前を勝手に使います)でソレワターセを倒します。

 夕方の公園。美希はインフィニティ化したシフォンがなぜ次元を飛ばなかったのかと疑問を言います。子守歌を歌ったからでは?と言うラブ。
 自分の手の中にいるシフォンに美希は子守歌を歌います。気持ちよさそうに聞き入り眠るシフォン。


④次回予告
 修学旅行は恋の予感。って来週お休みだよ!?


○トピック
 新アイテムが登場すると美希が落ち込む。な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれもわからない。美味しいんだか可哀想なんだか。

 クローバーボックスを売り込みたいのだけど、当然それと作品としての方向性は異なるので、クローバーボックスを必要とするのはシフォンのためでそのために全力を尽くす。本当に見失ってしまったもの、そして再び見つけたのは「希望」というお話し。また、新商品投入によって現役を退きつつあるキュアスティックを小技として使うことで押し入れにしまわれてしまうことを防ぎます。来週はおもちゅの国の映画。締まって忘れ去ってしまったおもちゃにも気を配りましょう。

 今更言うまでもないですが、美希はオシャレでモデルを目指して日夜努力を惜しまない娘ですが、それは自分のことだけに夢中になっているわけではありません。モデルのオーディションを蹴ってもラブと祈里とともにプリキュアを選んだし、なりふり構わずシフォンのために必死になります。彼女は自分のことが自分で出来るが故に、責任を背負い込み過ぎてしまう傾向があって、それが彼女自身を追い込む要因にもなっています。
 そんな彼女が大きなミスをしてしまったときにどうすればいいのか。なおこの作品ではミスをしたことや、悩んでしまうことに対しては叱責をしません。くよくよ悩むな、とは言わない。むしろカオルちゃんは青春のビタミンだとすら言います。それはたぶん大人ならみんな気づいていることで、悩むのもまた一つの経験で、その経験がその後の解決や糧になり得ることを知っているからです。あと、悩むのはしょうがないことだしね。生きてりゃ色々ある。重要なのは壁にぶちあったたときにどうするのか、ということです。
 美希に出来るのはせいぜい一生懸命必死になって頑張り、本来の目的である「シフォンのため」に全力を尽くすことだけです。これは当然ですね、やらなきゃ始まらない。でも「探す」という方法があってもそれが徒労に終わればその分の不安と絶望が利子付きでのし掛かる。見つけたとしても大きな障害があってまた利子が付いてのし掛かる。最初から希望や楽観さを失うのではなく、少しずつ手をもがれ、足をもがれ出来ることがなくなっていくときに人は希望を見失い諦めてしまうのです。出来ることはやった、でも出来なかったから絶望し挫折する。
 美希は全力でそれと戦います。ブルーのハートは希望の印!と立ち上がる姿はとっても力強い。シフォンのために頑張るし、シフォンが彼女に力を与えています。保護者が被保護者からも何かを貰うというのはプリキュアの相互性として忘れてはいけない部分です。
 結局、どうすれば希望を見失わずに済むかなんて、わかりゃしません。本人に備わった楽観さかもしれないし、信仰かもしれないし、誰かのためという意思かもしれない。いずれにしても希望を見失わない、という姿は見る者に勇気を与えます。普通の人が挫けてしまっても、挫けずにやろうとする人をヒーローというのです。そのヒーローを見た人が頑張れればまたそれが広がっていく(カオルちゃん→美希→視聴者)。

 全くの余談だけど、私は楽観的です。世の中何とかなると思っている。何とかならなかったらそれはそのときだと思ってる。どーせ危機的な状況になったらそのときに悩むだろうし。これには前提があって、私は本質的に人やこの世界を信用していません。この世界は人間にとって都合よく出来ていないし、人もそれほど良い生き物でもないと思っている。どーせ放っておいても寿命や病気や事故で死ぬしね。別に騙されたことがあるとか、世の不条理さを身をもって体験したわけじゃないから生半可な覚悟でしかないのですが、基本的に生きることってのは辛いことだと思ってます。だから楽観的になれるんです(元々楽観的なんだろうけどね)。最後の最後にはどうにもならない。自分の力では及ばないことがあると分かっている。だからこそその中で頑張ったり楽しんだりすることが何より面白い。人を信じたり、天運を信じたり、そういうことが出来る人の意思ってのが面白いと思ってる。
 重要なのは、楽しむこと、信じること、それらの意思を人が持つこと持てること。それでどうにもならなかったら、あの世へ行きましょう。ただ悪あがきはしまくるけどね。と身も蓋もないんですがそんなことを思ってたりします。まー、死ぬのは怖いし、痛いのはやだし、ずっとプリキュア見ていたいから、そのためにも仕事頑張らないといけないんだけどね。それでいいと思うんだ。


 とまたぞろ全くプリキュアと関係ないことを書いて…え~っとどこまで書いたかな、ああそうだ、ベリーが単独で奮闘するわけですが、無論それだけでは勝てなくて、仲間が駆けつけて助けてくれます。仲間もベリーと同じくシフォンを守りたいから、個人の意思と力が合わさったチームの成果として表れています。勢い的にはベリー一人でも勝っていいんですが、みんながいれば個人よりも大きな力を引き出せるのがプリキュアの基本的な姿勢ですね。
 シフォンのインフィニティ化によって、戦いの焦点が「みんなの幸・不幸」から「シフォン」にシフトしてプリキュアの戦う動機が小さくなっているんですが、今回さりげに美希が子どもを助けているようにプリキュアの戦いが決して小さい戦いではなく、もっと大きいものになると思ってます。てか信じてます。誰かを守るために誰かを蔑ろにするんじゃなく、誰かを守ってそのままみんなを守ってしかも自分も幸せになっちゃう、それがプリキュアってもんです。
[ 2013年05月22日 12:11 ] カテゴリ:フレッシュプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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