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第37話「シフォンを守れ!プリキュアの新しい力!!」

○今週の出来事
①ダンス兼プリキュアのコーチ

 公園でいつものダンスレッスン。しかしみんなはシフォンのことが気にかかってダンスに集中しきれていません。寝ているシフォンが体勢を崩してベンチから落ちかけると一斉にダンスをやめてみんなでシフォンの方を見ます。タルトが無事キャッチ。
 4人のダンスがバラバラなことを気にかけたミユキさんが事情を尋ねます。これまでの経緯を簡単に説明。新しい幹部に苦戦を強いられていることを話します。せつな「サウラーやウエスター以上に狡猾で卑怯」。……全力で突っ込むべきでしょうか。私はせつなさん以上に腹黒い人を知りません。
 対抗して強くなるためには特訓が必要ですがどうすればいいのか分からないという4人。たしかに近所に滝があるようには思えません。そいうことなら任せて、とあっさり了解するミユキさん。特訓するのに良い場所を知っているようです。気を使わせては、と謙虚な態度を取るラブ達をよそにミユキさんは俄然やる気です。この人ノリノリです。ダンスだけじゃなくプリキュアのコーチも引き受けると大張り切り。この人は何のプロになろうとしているんでしょうか。
 ミユキさんもシフォンのことは守りたいと言います。一致団結してみんなでシフォンを守ります。

 OP。いつもと違うと思ったら映画宣伝バージョン。例年は映画が公開されてから変更されましたが、今年はそれ以上にやる気のようです。



 なんと今回は初っ端から変身シーン。大きな屋敷の前にやってきます。ところでヒーローなどのこうした格好は戦闘なら栄えるでしょうが、平時だとかなり目立つ上にちょっと痛い感じがするのは否めません。特に門の前で待ちぼうけとか。
 4人が呆然としていると、ミユキさんが「御子柴グループ」と説明します。確かに御子柴と表札に書かれていました。家電製品から宇宙ロケットまで手がける世界トップクラスの財閥だそうです。ブラジャーからミサイルまで調達できるのは違う人たちです。
 広い敷地、大きな屋敷に感嘆する一同。どっかの水無月家も相当なものです。御子柴と聞いてどっかで聞いたような…とピーチ。なぜミユキさんが財閥と知り合いなのか疑問があがります。
 屋敷の扉が開いてプリキュアを招く使用人達。そして出迎える御子柴と大輔、祐喜。そうここは御子柴の家です。そんなことよりもパインが御子柴の下の名前を知っていることの方が問題です。御子柴はそのお礼として億単位の金を差し出すべきです。
 ミユキさんのダンス練習で以前ここの設備を使わせてもらったようです。本当にプリキュアが来たと大喜びの大輔達。直接的な恩人でもあるし、今やプリキュアは街のヒーローです。個人的な礼もある大輔は真っ先にピーチに挨拶します。うっかりピーチも大輔くんと呼んでしまいますがミユキさんがフォローします。
 一応改めて自己紹介。男子組のフルネームは今回が作中で初出だと思いますが、今後この感想でフルネームで書くことはありません。プリキュアも自己紹介。
 ピーチが素敵だと言う大輔。本人達を前にして名指しで言うとは大した度胸です。そういうのはこっそり男達で集まって品評会をするものだと思いますが。祐喜はベリー派のようです。しかし美希のことは忘れていません。
 御子柴「僕はパインさんが…あー…でもパッションさんもいいなぁ」
 御子柴、お前ちょっと表に出ろ。貴様言うに事欠いて二股とはいい度胸じゃねーか。名前覚えてもらっている恩(本人は知らないが)を忘れてその言い草。貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ(とあるゲームの宣戦布告文)。

 そんな男子組を置いて、ミユキさんはプリキュアを特訓場へ案内します。


②スペシャル・マッスル・トレーニング・ルーム略して私の部屋
 芝生の空き地に行くと、ガタンと地面が陥没して謎の秘密基地じみた施設が現れます。エレベーターで移動。……。…待て、お前の家はプールの下から巨大ロボットが出たり、崖の中から戦闘機が出たりするのか? なんで秘密特訓場があるのか、しかもその入り口が芝生である必要性は? などツッコミ出したらキリがないので、金持ちの家はこういうこともあると自分を言い聞かせようと思います。
 屋敷の敷地同様、地下も広々としています。核シェルターに使えるのでは? 少年漫画的というか、戦隊もの的なノリの秘密基地です。
 まずは各自の身体能力を把握します。ピーチはパンチ力、ベリーはキック力が秀でています。なんとなくそんな気はします。ベリーは蹴ってるイメージあるな。パインは持久力。初耳です。てっきり「特に…無いわね」とか言われるのかと期待したのですが。パッションは瞬発力が得意です。
 自分の特徴を知って、それぞれの得意分野を伸ばす特訓をすればいいのか、と考えるプリキュア達とは別にどうやらミユキさんは躊躇いがあるようです。
 特訓を申し出るプリキュア。ひとまず迷いは置いて、ミユキさんも承諾します。

 特訓開始。キック力トレーニングマシーンを操る祐喜。なぜそんなものが存在しているのか疑問ですが、金持ちの酔狂と考えることにします。打ち出された弾を全弾キックで迎撃するべリー。それにしてもモコモコって便利だよな。
 ランニングマシーンでパインは持久力強化。これは実際にあるマシーンです。パインはペースをあげてもらいます。その様子を見ているミユキさんは浮かない顔です。
 瞬発力トレーニングはミユキさんが操作します。紐付の鉄の弾を避けるパッション。プリキュアが使わなかったらいったい誰が使うんだこれ。
 特訓の様子を見ながらミユキさんはこれだけではダメだとつぶやきます
 

 洋館。ノーザはFUKOの液を使ってソレワターセの実を作り出します。人の不幸で作られるので特訓の必要がありません。不幸は力の無い人々がかかり、また人々を蝕む強さを持ちます。
 筋肉トレーニングをするウエスターにサウラーはそれではプリキュアを倒すことができない、と言います。普段ナケワメーケにまかせっきりなので今更です。真面目に言うと物理的な力による勝負をプリキュアはやらないので意味はありません。
 話しかけられて数えていた数字を忘れてしまったウエスターにノーザが一万回、と教えます。前回のとおりノーザ"さん"とノーザの方を見るウエスター。ノーザもサウラーの言葉を肯定します。君付けしているのがまた妙にリアルなところです。会社など組織体では先輩にさん付け、後輩には君付けしたりします。
 ウエスターにソレワターセの実を渡します。皮肉交じりに無駄にするな(失敗するな)、と言うノーザにウエスターは反発しながら出て行こうとしますが、呼び止められレーダーも渡されます。ウエスターとしては面白くない状況です。

 各自の特訓も終わり、ミユキさんはみんなを集めて仕上げに入ると言います。手には音楽プレーヤー。仕上げはダンスの練習です。
 それを聞いて大輔達は踊れるのか?と疑問。それはいいとしても、なぜダンス?とパインが訪ねます。踊れば分かるというミユキさん。
 今更なんですが、このダンスの曲、めっさフレッシュプリキュア♪と歌っているんですがどうなんでしょうか。一応これトリニティの曲だよね? プリキュアへのリスペクト? 今回ツッコミどころが多すぎてツッコミ切れるか不安です。段々感覚が麻痺してきそうです。
 ダンスを踊るプリキュア達です、それぞれ内心では特訓のことで頭がいっぱいです。集中力に欠いているように見えます。案の定ピーチはパッションに接触し、その勢いでベリーにぶつかり共連れで転倒。それを見たパインは一人バランスを崩して倒れます。一人明らかに不可抗力ではない人、つまりドンくさい人がおりますがプリキュアの黄色は美味しいポジションなのでこれは仕様です。
 ミユキさんは自分の推測が正しいことを悟ります。このまま特訓をしても強くなれない。あの夏合宿のときのことを思い出さない限りは。
 特訓を打ち切るミユキさん。プリキュアが強くなるためにはダンスよ!と対外的には意味不明なことを言います。意図は分かりますが、肝心のプリキュアが納得できません。門の外で異口同音に不満を言います。これではいつものダンスレッスンと変わりありません。
 ベリーは各自の特訓に戻してもらえるよう頼んでみる、と言います。それに対してパッションは何か考えがあるのでは?と慎重論。特訓に対する不満が転嫁されてパッションにつっかかるベリー。険悪な雰囲気。パインが仲裁に入りますがむしろ話がこじれ出します。その様子を見たシフォンは泣き出しそうになります。むき出しの苛立ちや悪感情は子どもにとっては辛いものです。たまらずピーチが大声でやめてよ!と言うとシフォンはついに泣き出してしまいます。
 必死にシフォンをなだめるピーチ。変顔でご機嫌を取ります。しかしみんながケンカして悪かった、言い争っている場合では…と三人からすると面白くない言葉を使います。思わぬパインの返答にそんなつもりでは…と言うピーチですが、ベリーはそもそもシフォンが泣き出したのはピーチが大声を出したからだと指摘。断言できますが、こういう状況になると纏まる話も纏まりません。日を改めた方が早い。不満が溜まったり、心に余裕がないと人は用意に苛立ち、感情的になり、自分を優先させる傾向があります。
 素直に謝るピーチですが、解散しておのおの考えようということで決着します。バラバラに帰るベリー、パイン、パッション。


③所在地がバレた秘密基地
 翌朝、集合。ミユキさんは早速ダンスレッスンを始めようとしますがベリー、パイン、パッションは個別トレーニングをしたいと申し出ます。その言葉にミユキさんは見放したように勝手にすれば、と答えます。みんなをなだめようとするピーチですがベリー達は今必要なのはダンスではなく特訓だと言います。
 そのとき、シフォンが突然インフィニティ化。病気の発作みたいな感じです。すぐにタルトがオルゴールを奏でようとしますが何故か蓋が開きません。
 インフィニティ化したためウエスターが居場所を突き止めやってきます。ソレワターセをベンチプレスに憑依させます。
 ミユキさんにシフォンを任せプリキュアはソレワターセと交戦に入ります。ところがそろいも揃って功を急ぐあまり連携どころか敵に向かって一列に並んだため一撃で一網打尽。ジェットストリームアタックくらいの連携をしないとダメです。再度攻撃を仕掛けますが同じ結果に。シフォンを守る→自分達が頑張らないと!→自分が守らないと!と手段が袋小路に入った結果です。
 ソレワターセの攻撃を回避しながら屋外へ出るプリキュア。それを追ってソレワターセも地面を破壊して外に出ます。御子柴の屋敷がえらいことになっていますが、そんなことより、シフォンを守っているのはミユキさんなのでプリキュアが退避したときに奪取出来たんじゃね?と思うのですが。ウエスター目的忘れてそうです。手段のために目的選ばないタイプ。
 ソレワターセの攻撃でプリキュアはボロボロ。ミキユさんも駆けつけ、状況を見て決断します。


④プリキュアハリケーン!!(違います)
 音楽プレーヤーを取り出しED曲をかけるミユキさん。ミユキさんは夏合宿のときを思い出して!と呼びかけます。新生四つ葉のクローバー誕生の日。
 それを聞いてハッとするプリキュア。ダンスをみんなで踊るために必要なのは何か!? ちなみに現在ソレワターセの襲撃を受けてピンチ中です。
 瞬発力でも持久力でもなく、ハートを一つにすること。自分達の間違いに気づくプリキュア。現在プリキュア的ロジック発動中です。戦闘中にダンスに必要なものに気づいて立ち上がります。
 「私達なにやってたんだろ」「自分のことばかり考えて」「一番大切なことを忘れてた」「みんなの想いは同じ」「あたし達みんなが守りたいのは
 インフィニティ化したシフォンはプリキュアの言葉に反応するようにミユキさんの手から離れて毎度お馴染みのセリフを言おうとしますが言葉が途切れがちです。
 「我が名は…
 「シフォン!!

 プリキュア的ロジック完了。手段に固執するあまり本来の目的を蔑ろにする、あるいは非効率的なことをやるのは愚の骨頂です。何のために仕事をしているのか、何のために生きるのか、これを忘れてはいけません。

 シフォンから光が漏れて、クローバーボックスが開きます。クローバーボックスから4つの光が飛び出てプリキュアのリンクルンにそれぞれ憑依します。まばゆい光がプリキュアを包んで全快します。
 パッションとパインで引きつけ、ベリーとピーチで仕掛ける、と作戦を決めます。思惑どおりソレワターセはパインとパッションに注意を向けます。攻撃をよけ続けるパインと素早い攻撃にも対応するパッション。背後からピーチとベリーが奇襲。迎撃に出るソレワターセの武器をベリーキックとピーチパンチで破壊します。それぞれの得意分野で頑張ります。
 いつもどおりの連携を取り戻したプリキュアの姿を見てそれでいいのよ、と喜ぶミユキさん。この人設定上は17歳の高校生なんですが、やっていることは本当に大人のコーチですね。

 しかしソレワターセは再び武器を復活させます。格闘戦では長引きそうです。ウエスターもソレワターセをなめるな!と強気に出ます。君は特訓の成果を見せたらどうだね? 自慢の筋肉が泣くぜ。っていうか、貰ったアイテム使って豪語するってかっこ悪いのではなかろうか。
 プリキュアも4人一緒なら負けない!と豪語。するとクローバーボックスから光が。連動してリンクルンからも光が放たれます。
 新必殺技発動!

 「クローバーボックスよ! 私達に力を貸して!
 「プリキュアフォーメーション!
 一斉にしゃがんで体勢を作ります。…あれ、どこかで見たことがあるような。
 「レディ! Go!
 走り出すプリキュア。
 「ハピネスリーフ! セット! パイン!
 パッションの手に赤いハートが出現してそれをパインに投げます。ああ、やっぱり。
 それをパイン的(可愛い仕草で)にキャッチして
 「プラスワン! プレアリーフ! ベリー!
 ハピネスリーフにもう一枚追加されてベリーに投げます。
 ブフッ!!!
 すいません、限界に達したので笑いました。いや、もう、これ笑うでしょ。そうこれはご存じ往年のヒーローであり戦隊の原点でもあるゴレンジャーの必殺技ゴレンシャーストーム(後期はハリケーン)のパロディです。オマ-ジュというべきか。まさかプリキュアでそれをやるとは思ってもみなかった。これを考えた担当者と許可した製作スタッフの英断に敬服します。何を考えているんだ、と。どこにこの作品を持って行こうとしているのかと。斜め上過ぎます。

 閑話休題。
 「プラスワン! エスポワールリーフ! ピーチ!
 「プラスワン! ラブリーリーフ!
 全てのリーフが繋がり四つ葉のクローバーとなります。それをソレワターセに投げるピーチ。これで爆発したら本気で笑い転げます。クローバーは巨大化し、その上にプリキュアが乗ってソレワターセを中心に下降。5のときもそうだけど、乗り物好きだよね、この作品。
 「ラッキークローバー! グランドフィナーレ!
 クリスタル状の格子がソレワターセを包んで破壊します。
 ラッキークローバーというと、上の上の人達(うち一人はヘタレ)を連想してしまってまた吹き出しそうになってしまうのですが、特撮ヒーロー知っている人にはこの必殺技は猛烈なインパクトです。ちなみにグランドフィナーレ!って聞くとついでにファイナルステージ!もつけようぜとか思ってしまうのですが、本気でパロディになってしまいます。(元ネタを言うと、仮面ライダーファイズでラッキークローバーという幹部チームが登場する。またビッグオーというロボットアニメではラスボスが「グランドフィナーレ!」と言い、主人公が最後の必殺技時に「ファイナルステージ!」と叫ぶ)


 プリキュア自身も力に驚きます。ウエスターは逃げるように撤退。
 オルゴールでシフォンを元に戻します。シフォンはラブ達の名を呼び、プリキュアみんな一緒、と言います。ラブはみんな一緒だよ、とそれに答えます。
 クローバーボックスの力が必要になるという長老の言葉はこのことだったんだ!と納得するタルト。後期主力商品です。
 今の自分達ならシフォンを守れる!と自信を取り戻す4人。みんなの心を一つにしてシフォンの幸せをゲット!
 のためにも御子柴家の被害は御子柴家に負担してもらいましょう。



⑤次回予告
 キュアスティックも忘れずに。


○トピック
 一通りツッコミを入れたと思うのですが、不足ありましたでしょうか。
 つまり、強大な敵からシフォンを守り幸せにするためには、新商品(クローバーボックス)が必要だということです。これがあればシフォンのインフィニティ化を治し、必殺技まで手に入ります。どうですかそこのご両親、娘さんも欲しがってますよ。という回。

 色々と力技が入っているというか、無茶苦茶で強引なんだけどプリキュア的には基本的に正しい。このアニメ、軸がブレない代わりにその他のことはやりたい放題だから困る。それが面白くもあるんですが。

 プリキュア初の特訓話ということで、どう解決されるかが興味あるところでした。そのやり方でフレッシュのスタンスや方向性がより明確になるので。結果はご覧の通り、非常にプリキュア的。なるほど、こう纏めてきたか、と感心。
 まず、なんで今までのシリーズで特訓話が無いかというと、戦うために努力する、というのが非現実的だからです。男の子ならそれも有りでしょうが、女の子にはあまり特訓や修行は興味がないと思われます。またプリキュアは日常をベースにした物語なので「戦闘」は非日常のカテゴリーに入るためさほど重要ではありません。敵と戦っているのも、勝因も物理的な理由ではなく、精神的なものなので肉体的強化を目指す特訓・修行はプリキュアの物語にそぐわないのです(小さい子どもがいくら特訓したところで物理的にはさして強くならないので、精神論として長期継続性を訴えかけた方が良い)。サウラーやノーザが筋トレだけでは勝てないと言っているのは、プリキュアの戦いが物理的な戦力戦では無いからです。希望と絶望、幸せと不幸というような軸での戦い。にも関わらず特訓話をやろうというのだからこれは面白い試みです。

 これまでのシリーズを踏襲するなら、特訓に意味はなく気持ちで勝とうというのがプリキュア的解答です。基本的には今回もその流れです。がここで上手く、というのか強引に絡んでいるのがダンスで、「みんなと一緒にやりたい」「みんなの心を一つにする」というのがダンスに含まれているので今回のようにシフォンを守らなきゃ!と意気込み過ぎて視野が狭くなったプリキュアの初心回帰として作用させています。戦闘中にもかかわらずにダンスに必要なもので逆転、というのは「初心に帰る」「何が一番大切なのかを認識する」点で正しい逆転理由です。プリキュア以外では出来ない、というか意味不明なやり方になるでしょうが。
 さらにもう一つ、日常でやっていることがピンチのときに役に立つというのが加わっています。日常の要因で戦闘に勝つのはプリキュアの基本原則ですが、ここでも明確になされています。ダンス(をやる理由や効果)で勝つ。ダンスを頑張ることはプリキュアとしての努力にもなるのです。ここにおいて、フレッシュプリキュアの面白い点である「プリキュア」と「ダンス」を日常の中に置いて両方頑張ることが一つに繋がります。本来なら日常であるダンスと非日常であるプリキュアは別次元の話なのですが、上手いこと日常に結びついた関係として両立しています。非日常的な目的である戦闘のために特訓はしない(意味が無い)。けど、日常的な目的であるダンスを頑張ることが戦闘の役に立つことで、プリキュアとしての努力、プリキュアとしての力はどういうものか、というのが表現されています。少年向け要素を取り入れつつもプリキュアとして消化している点は見事です。本来なら全く両立しないし関係ないダンスとプリキュアが同時に両立出来ることで(ダンスによってプリキュアが強くなり、プリキュアの団結力がダンスにも転用可能)、他方の夢や目標が他方の夢や目標を阻害せずに両方叶えることができます。人生の経験に無駄は無い、というのは言葉足らずで、経験を繋げていくからこそより一層価値や意味は高まるのです。

 広義な意味として考えれば、別段戦闘のための特訓をしたところで「困難に立ち向かうには努力が必要」という点で変わりがないので問題ないと思うのですが、ここまで徹底して日常をベースにしているのはもはや変態的です。よほどこだわりたいらしい。この作品、ホントそういうとこは外さないんだよなぁ。いいでしょう、その話乗った。こちらも付き合いましょう。伊達に5年と半年付き合ってるわけじゃない。だから、プリキュアにも付き合って貰う。私が面白く生きるために。その糧を得るために。



 ちなみに、余談ですが梅Pの談によるとフレッシュプリキュアは子どもが喜ぶことを優先して諸要素を取り入れているようです。主人公達の家がお店屋さんなのもそういう理由です。また最近の女の子は戦うヒロインに憧れていると想定をしているようで、せつなの改心や今回のような特訓話(秘密基地など)を取り入れているのだろうと思われます。
 …というような製作側の事情とは全く関係なく特に気にすることもなく、勝手気ままに私見バリバリで感想書いてます。いや、実際の女児に対してどういう意図を持って作っているだろうか、とか、製作的な都合とか、そういうのは分かるし思考に通すんですが、私がやりたいのは、どう作品が作られているかではなく、その作品を読み、自分の中に取り入れ面白く生きることです。本来の目的を忘れてはいけません。私達は自分を、自分達を幸せに、楽しくするために、時に困難に立ち向かいながら、時に悔いながら、そして老いながらも生きている。
 自分で言うけど、こういうモチベーションで感想書いているのって変態的だよな。ああ、だからウマが合うのか。
[ 2013年05月22日 12:11 ] カテゴリ:フレッシュプリキュア! | TB(0) | CM(-)
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