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第28話「レギーネ登場!ってもう来ないで!」

○今週の出来事
①系譜

 「六根精浄(ろっこんしょうじょ)」の掛け声で坂を上る男。背には泣いている幼子。男が坂の頂上に着いたとき、そこには綺麗な夜景が広がっていた。いつの間にか泣き止やんだ少女は感嘆の声を上げる。「どんなに苦しい坂道でもその向こうには綺麗な景色が開けているもんだ。くよくよするな。どんな時でも希望を持って。なっ、さなえ」さなえと呼ばれた少女の手にはミップルが握られていた。

 ところ変わって公園。子ども達が水遊びに興じているその傍らで、ソレは目覚める。

 オープニングの前(アバンタイトルって言うんだっけ?)から絶対面白いオーラが出まくっています。作画の問題もありますが、さなえさんイベントを持ってきたこと、伏線の出し方等只ならぬものを感じます。面白い話は最初から面白い。

②夏休みの宿題作戦
 ほのか邸で夏休みの宿題と暑さに苦闘するふたり(主になぎさ)。なぎさのいつもの回想から始まります。前回の意味不明な敵に言いようの無い不安を感じているようです。前回の言語無用の問答無用な敵はなぎさ達にも脅威なようです。視聴者が意味不明に感じていることはふたりも同様です。
 暑さにへばるなぎさを他所に黙々と宿題をこなすほのか嬢。気化熱と涼みについて講釈してくれます。久々に薀蓄を披露。暑い暑い言いながら動いているなぎさは熱が無駄に発生しそうです。そんなことにはお構いなしで黙々のほのか。対照的なこともありますが、この素っ気無さも新鮮です。毎回べったりってわけでもない。うむ、日常描写が返ってきました。
 そして現れるメップル・ミップル・ポルンのぬいぐるみ軍団。体感温度が3℃増しです。しかもメポミポポポ五月蝿いので騒音問題も発生です。不快指数は3割増しです。鬼ごっこで駄々をこねるポルンに手を焼くメップル。そのあまりの五月蝿さになぎさよりも視聴者がぶち切れそうです。それを隣で傍観者のごとく眺めるほのかが涼しげでいいです。っていうか、もっとほのかのアップ増やしてください。なぎさの汗だくシーンは満腹です。まったく余談ですがメップル達を扇風機(カバー外して)にガリガリいわせたいと思ったのは私だけでしょうか。

③新たなる闇
 街中。女性は何かを感じていた。別に熱中症というわけではないようです。

 今度は「だるまさんが転んだ」をやりだすメップル達。しかし、今度もポルンが駄々をこねます。その遊び風景を見ながらメポが付いたら10数えたことにならないんだからだるまさんが転んだにならないと突っ込みを入れるなぎさ。すみません、私知りませんでした。「だるまさんが転んだ」って10数えてたんですね。本当に気付かなかった。その突っ込みに対して光の園は12進法だと返すメップル。本当?と聞き返すなぎさに嘘と速攻のメップル。堂々と嘘を言います。っていうかプリキュアで12進法という言葉を聴けるとは思いませんでした。なぎさは12進法を理解しているようです(失礼)
 やたらボケと突っ込みをするなぎさとメップルを他所にポルンは例の予言(?)をいいます。相変わらず要領を得ません。それにしてもほのか嬢が薄着なのが素敵です。もっと、こう、なぎさみたく足をひら(略)

 街。例の女性は何かに呼ばれるように歩き出します。ウインドゥにあったマネキンがなくなり、代わりにコートを着た人達が道路を行きかう車を遮断し女性の通る道を作ります。そして戻る時間。ひしゃげたボンネットは元に戻り時は動き出す。公式の方で解説があったようですが、この女性を含めた角澤達は種から生まれた魔人で人間社会に溶け込んでいたそうです。そんで活動を開始した。完全覚醒するためにエネルギーを欲しているようです。潜伏と活動開始の時間的間隔がほとんど無いのはこの際目をつぶることにした方が良いようです。種=魔人ですか。前回の感想の予想(希望)が外れました。それにしても描写が不足しています。が、それでほのかのシーンが減るのも困るので、これはこれでいいです。

 ポルンの予言と新たなる敵に不安を感じるなぎさ。いつまでも続く当てのない戦い、(真意が)見えない敵、必殺のマーブルスクリューも無効気味。その肩にかかる重荷。それらを感じて不安をあらわにしてしまうなぎさ。それを聞いて流石のほのかも不安を隠せません。ほのかを支えているのはなぎさで、そのなぎさが不安になってしまえばほのかも揺らいでしまいます。不安は心の隙間から芽生える。自分ではどうすることも出来ない状況に焦りと諦めが生まれます。ジャアクキング戦とはエライ態度の違いですが、アレはアレ、コレはコレでしょう。例えるならジャアクキング戦は与えられた重要な仕事の山場で難関に出くわしつつも「ここまで来て引き返せるか、やってやるぜー」的気合で乗り越えたものであり、今は状況がちょっと変わります。ジャアクキング戦とは質がちょっと異なります。その重要な仕事も無事成功し、ちょっと一息、と思っていたところに特大のハプニングが発生。「えっ何?これ。つか俺さっき仕事終わったばかりじゃん。またやるの?しかも何していいかわかんねー、責任全部俺持ち!?ちょっ、ちょっと待てよ本当に出来んのかよ?」という感じでしょう(本当か?)。私だってそんな状況は御免被りたい。それがまだ幼い少女達となればなお更だろう。
 そんな暗いムードの中、タイミングを見計らっていたように現れるさなえさん。友人曰く「この家自体がさなえさんの念能力」絶対領域です。不安と絶望感漂うふたりにさなえさんは説きます。

④「そしてこの街がなくなったとき」
 終戦間もなく焼け残ったのは家の半分と蔵のみ。幼いさなえは(冒頭の)坂を目指します。途中他の子ども達を引き連れ「六根精浄」を唱えながら坂を登ります。ところで、さなえ嬢可愛いです。萌えです。眉毛太いです。家系です。雪城家最高です。
 坂を登り終えたさなえ達がその先に見たものは、廃墟だった。父の語った言葉を思い出し、嘘つきとこぼし泣くさなえ。挫けそうになる心を支えたのは手に持ったミップルだった。「希望を忘れちゃだめミポ」元気を取り戻すさなえ。希望を忘れず、希望を持てば明日は訪れる。絶望と希望は背中合わせなのだ。同じ現実に背を向けるか前を向くか。
 昔話を語り終えたさなえに、ほのかは今まで聞いたことが無かったと言うがさなえは聞かれたことが無かったと返し茶菓子を取りにその場を離れる。
 燃え展開。さなえさんが絡むと燃えます。この老人は危険です。語らせると得も言われぬ恍惚を感じます。今回の放映は8月15日。終戦記念日にこの話を持ってくるのは計画的です。戦争を老人の口から語らせ、それをプリキュアの話に絡ませますか。巧いよなぁ。ミップルとの関係はこれで打ち止めでしょうか。でもさなえさんがプリキュアバトルを知っていることから考えるともう少しエピソードがあるかもしれませんね。どちらにせよ、さなえさんは良き指導者です。

⑤過去との邂逅
 あかね女史のたこ焼屋でカキ氷を頼むなぎさ達。なぎさ専用だと思われるチョコレートミルクは私もちょっと試してみたいです。不景気でカキ氷も始めたようですが売り上げの貢献度は薄いようです。愚痴が入ってしまったあかねは自重しますが、なぎさは先ほどさなえが語ったように希望を忘れてはいけないと説く。この人習ったことは使いたがる人なのかもしれません。茶化されるかと思いましたが、意外にあかねは真摯に受け取ったようです。諦めない信じる意志は人を動かします。

 涼んだふたりはさなえが話した坂に行きます。が、なぎさはダウン気味。案外ケロっとしてるほのか。薄着だからかでしょうか。なんならもっと脱(略)木漏れ日のほのか萌え。
 途中、例の女性と出くわします。女性は挙動不審ながらふたりを見つめます。別に熱中症では無いです。ジャアクキングが死ぬ間際の光景がフラッシュバックする女性。ポルンは目覚めるポポ、と警戒を促します。鼓動(共鳴)とともに何かに呼ばれるように歩き出す女性。マグマがイメージされます。女性がドツクゾーンの者と判断し追いかけようとしますが、コート軍団が行く手を阻みます。夏なのに大変ですね。

⑥覚醒する魂
 変身するふたり。薄着変身です。そしてモーションをカットした高速変身描写。しかし、前口上は忘れません。コート軍団と交戦に入ります。何か打ち切り漫画みたいなカットが入ります。かっこいいです。
 坂の頂上に立った女性は火山のマグマをイメージします。未だに自分に起こっている出来事が飲み込めないのか放心状態。
 コートを外し一回り巨大化するザケンナー軍団。ホワイトのアクション燃えです。回りすぎです。しかし、肝心のザケンナーは女性の護衛が目的のようで攻撃衝動そのものはいつもより低いようです。プリキュアを見た女性は記憶に残るジャアクキングの最期を思い返しついに覚醒します。長い髪がビローンと巻き巻きになります。驚くプリキュア。無理もありません。きっと巻きからビーム出します。
 そのまま交戦かと思われましたが角澤(覚醒体はジュナというらしい)が飛んできて連れて行きます。やることがあるらしいです。
 追いかけようと坂を登りきったプリキュアが見た光景はさらに数を増したザケンナー軍団。驚愕のプリキュア。「坂の向こうには綺麗な景色が広らけてるんじゃなかったの?無理だってば、絶対無理」と絶望感を増していくブラック。
「いい加減にしてよね。ホントはアンタ達に突き当ている暇なんてないんだから。もっと、もっと普通の夏休みにしてよね」
ブラック・・・
「ホントは、ホントはすっごく焦ってんだから。早く、早く行かなきゃイズミヤさんのチョコタルト売り切れちゃうし」
え?
「限定商品だから」
そういう話!?
「大体、このままじゃ宿題終わるかどうかも分かんないし」
いやいや毎日やれば終わると思うよ
「私はとっかかるのに時間のかかるタイプなんです!だから、とっととドツクゾーンに帰ってよね!
立ち直ったわけ!?
いくよ、ホワイト!」
う、うん
「頑張れ!プリキュラー」
「ア」だっつーの火山噴火
 
 もう、分けがわからねぇ。が、それがイイ!こ面倒な話は無し。なぎさはなぎさの決意がある。それに突っ込みつつも合わせるほのか。このコンビは無敵です。この先の戦闘シーンはプリキュア屈指の名バトルです。ブラックの肉弾攻撃とホワイトの舞うような攻撃。どこに鉄塔あったんだ?という突っ込みは禁止。ホワイトの宙返りのシーン(仰向けの一瞬のシーン)が大好きです。
 プリキュアの壮絶なバトルと同時にレギーネ(女性)は噴火のエネルギーを吸収する。ジュナの言っていたことはエネルギーの補給のことか。腹が減っては戦はできぬ。
 レギーネが完全覚醒したからかザケンナーはゴメンナーに変化。おお、プリキュア初!必殺技を使わない回。(と思ったらキリアの回も使ってませんでしたね)

⑦希望の明日
 これからどうなる!?と不安声のミップルだが、大丈夫とほのか。今がどんなに辛くても絶望と希望は背中合わせ。希望を失わないで頑張れば、明日はきっと、いい日になるよ。ふたりが立つ坂の向こうには綺麗な景色が広がっていた。時代を越え人の意志は紡がれる。

⑧次回予告
 ほのかの浴衣萌え!ラストのイラストのほのか萌え!
 友人(なぎさ派)曰く「ギャルゲーのような立ちポーズ」ギャルゲー言うな。


○トピック
 お腹一杯感無量。良い回でした。こういうのがあるからプリキュアはやめられません。こういうのをやってくれると期待するのがプリキュア。ポルンの間違い呼称や繰り返し的なギャグと伏線が見事に一体化してました。同じ場所で時代を越えた燃え展開。粒子加速器のように反復を繰り返して臨界を越えたときに発射されるビームの威力は絶大ですよ(例え方悪っ)。

 何の脈絡もありませんがこの感想をお読み下さっている方々、大変ありがとうございます。別段何かレスとかあるわけじゃないんですが(それはそれで悲しいな)、他の感想サイト様を読んでいて、アンテナやブックマークに入れてくださっているところもあり、こんな過大妄想的セクハラ感想が果たして如何ほどにお役に立てているのかと思ったりもするのですが、ありがたやの一言に尽きます。
 人が変わると感想も変わるわけで、私の視点では見えなかったことが他の人の視点で見えてくるってのは面白いです。私は比較とか対比させるのが苦手なので「~から見たプリキュア」のような感想は書けません。そういう文章を読むにつれ感心するとともに多様な解釈の幅とそれを可能(解釈しようと思える魅力がある)とするプリキュアの力に嬉しさを感じます。私の勘は間違ってなかった。
 どこだったか忘れてしまったのですが(申し訳ない)、他の感想サイトで「プリキュアを見る理由は何だろう?」というようなことが書かれていました。確かに、私も1話から感想を書いてますが、何故そこまでするのか、何が好きでプリキュアを見ているのか明言してなかったような気がしたので、纏めたい。

○プリキュアを見る理由
 要約すると「1話見たときにビビっときたから」って理由です。うわっ、電波っぽい。真面目な話をすると、別にほのか目当てで見ているわけじゃないです。この感想のトップにも書いてますが「燃え」を見込んで見ています。いや、実際ほのかの眉毛とか脇とか太ももとかも見てますが、基本は「燃え」です。
 じゃあ、何がビビっと来るのかといえば、私基準における「絶対何かやってくれるだろうオーラ」を出しているからです。ますます訳が分りませんね。もうちょっと説明を加えます。小説でもアニメでもゲームでもそうなのですが、例外はあるものの面白い作品というのは最初から面白いです。私の経験則と価値観になってしまいますが本当に面白いものは最初から面白いオーラを出しています。「面白いオーラ」というのは「この作品で~をやる!オーラ」と読み替えても構いません。~は何でも構いません。最初に読んだ(見た)ときに分らなくてもいいです。表現したい、見せたいものがあると感じられる気迫が伝わってくればいいわけです。作者の意思がそのまま作品に伝わってそれが受けて側にも伝わるほどの作品というのは面白い作品である可能性が高いです(受け手の嗜好に依るのであくまで可能性です)。
 話を戻すとプリキュアに感じたのがその「絶対何かやってくれるオーラ」です。この場合は友情とか心の動きとかそういうのです。最終的に何をやってくれるのか期待して見ています。当初は8話のような展開を期待していました。それを過ぎて確かに失速したかのようにも思えましたが、それでもなお、最初に感じた何かやってくれるオーラは消えません。むしろ高まっているように思えます。何を成そうとしているのか、何をやってくれるのか、あのふたりがどう成長するのかこの目で確かめたいじゃないですか。それが見る理由です。

 来週のほのかのうなじが見たいとかって理由じゃないですよ。
[ 2013年05月21日 08:13 ] カテゴリ:ふたりはプリキュア | TB(0) | CM(-)
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